インターンシップサイト比較|主要6媒体の特徴と料金を徹底比較
インターンシップ

昨今の新卒採用で主流になりつつあるインターンシップサイトにはさまざまなサイトがあり、どのサービスが適切か、判断に悩まれている企業も多いかと思います。
そこで本記事では、
・インターンシップサイト一覧
・各インターンシップサイト料金比較
・サービス導入事例
など、各インターンシップサイトのポイントや特徴をまとめました。
ぜひ今後のインターンシップサイトの比較検討にお役立てください。
目次
1.インターンシップの重要性
インターンシップは新卒採用をおこなう企業にとって欠かせない採用戦略です。
近年の学生はインターンシップを通して業界や職務適性を見極め、企業との相性を確認したうえで選考にエントリーしています。
企業にとっても、インターンシップの実施により、自社の魅力の発信やターゲット学生を早期選考へ誘導しやすいメリットがあるため、実施企業が増加しています。
学生の参加状況
学生にとって、インターンシップは就職活動をおこなうなかで重要なステップです。
実施に、26年卒の学生のうち85.6%※1がインターンシップに参加しています。
また、2025年6月時点では、27年卒と28年卒の学生の30.1%※2がすでにインターンシップ等のキャリア形成プログラムに参加したと答えていることから、インターンシップの参加時期も年々早期化している状況です。
そのため新卒採用を定期的におこなっている企業は、選考間近の学生を対象にしたインターンシップのほかに、低学年向けのインターンシップの実施によって、優秀な学生と早期から接点を持ちやすくなります。
学生のインターンシップの参加時期が早期化している背景には、選考直結型インターンシップの解禁と選考の早期化が影響しています。
※1参照:株式会社マイナビ「2026年卒大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査(中間総括)」
※2参照:株式会社マイナビ「2027年卒大学生キャリア意向調査6月<インターンシップ・キャリア形成活動>」
選考直結型インターンシップ
学生のインターンシップの参加率の向上や参加時期が早期化している理由に、「採用直結型インターンシップ」が正式に解禁されたことが挙げられます。
従来のインターンシップは、学生のキャリア形成や就業体験が主な目的であり、企業がインターン生の情報を本選考で活用することは禁止されていました。
しかし、2022年6月に文部科学省、厚生労働省、経済産業省の合同でインターンシップの取組に関する方針が一部改正され、25年卒の学生以降は一定の要件を満たした「採用直結型インターンシップ」に限り、インターンに参加時の学生の評価や情報を採用選考時に活用できるようになりました。
この採用直結型インターンシップとは、学生の能力や適性などを実際の業務体験を通じて深く把握し、インターン後の本選考や内定の判断に直接つなげることを目的としたインターンシップです。
企業にとっては早期から優秀な人材と接点を持ち、ミスマッチの少ない採用につなげやすいメリットがあります。
制度の変更により、企業も学生も「インターン=選考に直結する重要な機会」と位置づける傾向が強まり、より多くの企業が採用直結型インターンを導入し、参加学生も増加しています。
なお、採用直結型インターンシップは、文部科学省、厚生労働省、経済産業省の3省庁が合同で作成したガイドラインにより4つに分類されているインターンシップのうち、「汎用的能力・専門活動型インターンシップ」と、「高度専門型インターンシップ」が該当概要します。
図:株式会社ネオキャリア作成
選考の早期化
選考直結型インターンシップの解禁により、選考そのものが早期化しています。
2025年7月時点で内々定を獲得している26年卒の学生は62.2%※1に上り、前年同時期の25年卒学生と比較をすると、21.2ポイント増加しています。
つまり、本選考が開始される6月1日の段階で内々定を獲得している学生が年々増えている状況です。
そのため企業は、選考の早期化に対応するため、学生と早期から接触をおこない、ターゲット学生を長期的に囲い込むための施策が求められます。
そこで重要となるのが、インターンシップの実施です。
インターンシップや仕事体験に参加した学生が、その企業の選考を受けた割合は89.0%※1でした。
この結果から、学生はインターンシップへの参加により企業理解を深め、参加経験を選考に参加する企業の選定基準のひとつとしていることがわかります。
このような理由から、今後の新卒採用を成功させるためには、インターンシップによる母集団形成が欠かせません。
※1参照:株式会社マイナビ「2026年卒大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査(中間総括)」
- 低学年へのアプローチをおこないやすいインターンシップサイト
・料金詳細
・学生層
・特徴や採用実績
2.インターンシップサイト一覧
ターゲット学生と早期から接触をおこない、採用につなげやすいインターンシップの母集団形成には、インターンシップサイトの活用がおすすめです。
インターンシップサイトでは企業情報や魅力をテキストだけでなく写真や動画を通して訴求できます。
くわえて、多くの学生がインターンシップサイトを活用して、インターンシップの情報を収集しているためです。
さらに、インターンシップサイトは選考情報を掲載できる就職サイトと連動をしているサービスが多く、低学年から選考期にかけて情報を発信することで、母集団を形成しやすい特徴があります。
また、インターンシップサイトにより、理系学生の集客やIT業界を志望する学生などを集客しているサービスがあるため、ターゲット学生が多く利用しているサービスを活用することで、効率的に母集団を形成しやすくなります。
自社に合うサービスを選ぶためには、サービスの知名度や料金だけで比較をせずに、学生層や採用実績、機能や連携サービスなども選定ポイントとして重視しましょう。
インターンシップサイト会員数・掲載社数比較
インターンシップサイトを選ぶ上でどれくらいの学生にリーチできるのかはとても重要なポイントです。
そのため、まずはインターンシップサイトへの会員登録数と掲載社数を比較してみます(2025年5月時点)。
※出展:ネオキャリア調べ
インターンシップサイト料金比較
主要インターンシップサイトの料金を一覧で比較します。
※出展:ネオキャリア調べ
年度やプランにより変動することがるため、導入を検討する際は最新の料金を確認しましょう。
また、以下の項目で各サービスの特徴や料金、学生層について紹介します。
1.マイナビインターンシップサイト
・学生登録者数・企業掲載社数ともに就職サイトとしては、業界トップクラス
・サイトと連動した全国開催の合同企業説明会を展開
・さまざまなオプションの利用が可能
マイナビインターンシップサイトの特徴 最も多くの学生が活用しているインターンシップサイトです。 毎年本サイトへ80~90万人前後、インターンシップサイトでは50~60万人前後の学生が登録しています。 掲載している企業規模も幅広くなっていますが、特に従業員300人未満の企業が全掲載企業の約60%を占めます。 また、保育や薬学、理系などに特化した企業向けに、サイト内で特集ページを用意しています。 毎年6月から翌年2月末までは、採用活動の前段となるインターンシップの掲載をすることが可能で、母集団形成に役立ちます。 しかし、掲載している企業数が多いため、オプションやその他の手法を含めて工夫する必要があります。 イベントについてはサイトと連動しており、全国でインターンシップ期間から継続的におこなっています。 |
マイナビインターンシップサイトの料金
基本掲載料はインターンシップで定価30万円から、3月以降のプランについては定価80万円からとなっています。
ただし、多くの企業がただ掲載するだけではなくオプションを活用しています。
オプションについては学生へダイレクトメールを送付できるものや、サイト内で上位に表示されるようにするものなど非常に多くあります。
自社に合ったプランの組み合わせを検討することが必要です。
インターンシップサイトオープンの6月1日と広報解禁の3月1日に掲載したい企業が集中するため、この日程で掲載をしたい場合は1ヶ月以上前にお申込みや原稿の準備をおこなうことをおすすめします。
2.リクナビインターンシップサイト
・マイナビ同様、学生登録者数・企業掲載社数ともに就職サイトとしては、業界トップクラス
・サイト連動の合同企業説明会がある
・オプション利用については、掲載プランにより使用可否が分かれるものがある
リクナビインターンシップサイトの特徴 ナビサイトの新卒採用と言えば、マイナビ・リクナビが有名です。 リクナビは、マイナビに次いで多くの学生が活用しているインターンシップサイトです。 本サイトへは、毎年60~70万人前後、インターンシップサイトには、45~55万人前後の学生が登録しています。 また、全国各地で合同企業説明会やインターンシップ向けイベントもおこなっています。 その他、面接の日程調整など業務を支援してくれるサービスや学生データ管理システムがあり、情報サイトや大学経由の学生データを取り込むことも可能です。 |
リクナビインターンシップサイトの料金
基本掲載料については、インターンシップが30万円から、3月以降のプランについては40万円からとなっています。
オプションについてもインターンシップ期間から豊富にありますが、基本情報のプランによっては使用できるオプションと使用できないオプションがあります。
マイナビ同様に、インターンシップサイトのオープンの6月1日と広報解禁の3月1日に掲載したい企業が集中するため、この時期からスタートする場合には早めのご準備をおすすめします。
3.キャリタス就活インターンシップサイト
・外部システム(キャリタスContactなど)との連携により、学生とのコミュニケーションを強化
・キャリタスUC(求人票配信システム)を通して約700校の大学と連携
・イベントを全国で開催しており、業種ごとの区分けやテーマにするなど工夫がされている
キャリタス就活の特徴 キャリタス就活は、株式会社ディスコが運営する就職サイトです。 学生登録数は、マイナビ・リクナビに次いで3番目に多く、30~40万人前後の学生が登録しています。 全国各地で合同企業説明会やインターンシップ向けイベントを開催しており、業種やテーマごとにブースを分けることで、ターゲット学生と出会えるよう工夫がされています。 また、「気になる」というオリジナル機能を活用すると、企業から学生へ自社を見てもらえるようにアクションを促すことができ、早期から学生へのアプローチが可能です。 さらに、「キャリタスUC(求人票配信システム)」では企業が求人票やインターンシップ情報を学校に配信できます。 キャリタスUCを利用することで、求人票配信実績を所属大学ごとに表示し、学生に新しい企業発見の軸も提供しています。 |
キャリタス就活インターンシップサイトの料金
価格に関しては、インターンシップ期間は60万円から、3月以降に関しても50万円からとなっています。
2つのプランから選択することになりますが、ほかのサイト同様豊富なオプションを選ぶことができます。
利用企業の要望や目的に合わせて使い分けをおこなうことで、効果的に活用することが可能です。
サイト連動型のイベントも開催しておりますが、他社と異なり業種ごとのブース区分けをおこなうなど工夫を凝らしたものを実施しています。
4.Re就活キャンパス(旧あさがくナビ)
・ダイレクトリクルーティングによるスカウトとインターンシップ集客ができる
・料金は3つの掲載プランと期間にわかれているため採用計画にあわせた活用がしやすい
・中小企業志望の学生が多く登録している
Re就活キャンパスの特徴 中小企業志向学生が登録者の多くを占めている、新卒向けダイレクトリクルーティングです。 学生登録者数は60万人前後※で、そのうち80%以上が中小企業を志望しています。 学生の登録エリアは関東は47%、関西は28%、それ以外は10%以下となっており、2大都市圏に強みを持っています。 |
※ 25年卒~ 28年卒実績(2024年7月時点
Re就活キャンパスインターンシップサイトの料金
基本掲載料は他社サイトが通年掲載の中で複数あるのに対して、掲載期間でも選択できるようになっています。
最低定価は、12週間35万円からとなっています。
オプションについては、ほかの就職サイトと同じようにさまざまなものを組み合わせて使用することが可能です。
5.ONE CAREER(ワンキャリア)インターンシップサイト
・新卒採用マーケット最大級の「学生の声(口コミ)」により学生集客した就活サイト
・学生が必要とする口コミ情報を提供しているため、エントリー時期だけでなく、年間を通じて利用される
・「就職活動で最も利用している就職ナビ」では、マイナビに次いで学生から選ばれたサービス(HR総研×楽天みん就:2023年卒学生の就職活動動向調査 結果報告【就職活動編】より)
ONE CAREERの特徴 ONE CAREER(ワンキャリア)とは、株式会社ワンキャリアが運営する就活サイトです。 口コミ情報により学生を集客したWebメディアと併設しています。 口コミ情報が掲載されていることにより、通常の就職サイトとは異なり、年間を通して多くの学生がサイトに訪れます。 集めた口コミ情報から「他社」「学生」の動向が読み取れるため、自社の採用スケジュールを優位に組み立てることもできます。 データを基に効率的な採用をおこないたい企業にもおすすめのサービスです。 |
ONE CAREERインターンシップサイトの料金
無料から始められるプランもあります。
一般的なプランは、月額掲載型のスタンダードプランで、料金は月額30万円からになり、掲載期間は自社で設定できます。
イベント情報も月4件まで掲載も可能です。
初めて掲載する企業向けにトライアルプランなどもありますので、詳細はお問合せください。
6.Wantedly(ウォンテッドリー)
・ITエンジニアやクリエイティブな職種に強みを持つ採用マーケティングツール
・インターンシップ集客から新卒採用、中途採用に活用できる
・給与などの雇用条件以外の、企業理念や企業文化への共感を重視している学生や転職希望者が多く利用している
Wantedly(ウォンテッドリー)の特徴 Wantedly(ウォンテッドリー)はダイレクトスカウトから採用広報まで、さまざまなソリューションを提供可能な採用マーケティングツールです。 オウンドメディアとして利用可能な会社ページを作成することが可能で、自社のページに社内の様子やイベントの告知などをブログのように掲載できます。 また、ダイレクトスカウト機能を活用してターゲット学生や転職希望者のスカウトが可能です。 さらに、学生を惹きつけるためのコンテンツ作成をサポートしている運用代行サービスの活用により、採用担当者の工数を削減することもできます。 Wantedlyの運用代行サービス▶丸投げWantedlyの資料請求はこちら |
Wantedly(ウォンテッドリー)の料金
Wantedlyの基本プランは3種類あり、成果報酬費用はかかりません。
3種類のプランは「ライトプラン」、「スタンダードプラン」、「プレミアムプラン」に区分され、各プランには6ヵ月、12ヵ月、24ヵ月の利用期間が設けられています。
インターンシップ集客から本採用時期まで活用をおこなう場合は、ダイレクトスカウトの利用が可能な「スタンダードプラン」または「プレミアムプラン」の、12ヵ月プランもしくは24ヵ月プランがおすすめです。
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3.サービス導入事例
インターンシップサイトを利用した企業の事例をご紹介いたします。
※出展:ネオキャリア調べ
建設業|施工管理職採用
採用予定人数:30名 | エントリー数:129名 |
本社所在地:東京23区内 | 従業員数:700名 |
募集職種:施工管理職 | 募集エリア:関東エリア |
クリエイティブサービス(動画制作)|営業職採用
採用予定人数:5名 | エントリー数:627名 |
本社所在地:東京23区内 | 従業員数:50名 |
募集職種:営業職 | 募集エリア:関東エリア |
住宅関連サービス|営業職採用
採用予定人数:50名 | エントリー数:263名 |
本社所在地:東京23区内 | 従業員数:900名 |
募集職種:営業職 | 募集エリア:関東エリア |
不動産業|営業職採用
採用予定人数:50名 | エントリー数:278名 |
本社所在地:東京(23区外) | 従業員数:350名 |
募集職種:営業職 | 募集エリア:関東エリア |
半導体・電子・電気機器業|技術職採用
採用予定人数:30名 | エントリー数:165名 |
本社所在地:埼玉 | 従業員数:1000~3000名 |
募集職種:技術職 | 募集エリア:関東エリア |
4.よくある質問
- Q 初めてのインターンシップサイトを検討しています。どのサイトがおすすめですか?
- A 初めての掲載はマイナビ・リクナビがおすすめです!これまで採用活動を実施したことがない、実施していたけれど就職サイトを活用したことがないという方もいるでしょう。まずは、掲載をスタートしてみようという企業様にはマイナビ・リクナビがおすすめです。学生登録数が多いため、リーチできる数も多く全国に向けて告知をおこなっているため、広く採用活動が可能です。
- Q 今後イベントにも参加予定です。セットプランなどはありますか?
- A どのサイトもセットプランがあります。詳細はお問い合わせください。どのインターンシップサイトでもイベントは活発におこなわれているため、セットプランは豊富にあります。イベントの規模も小規模~大規模イベントまでさまざまです。集客したいターゲットを明確にした上で、どのサイトへ掲載するとどのようなイベントに参加できるのかを事前に確認し、自社にマッチしたサイトを検討すると良いでしょう。
- Q 複数のサイトを活用予定です。2つ目のサイトとしておすすめのサイトはありますか?
- A 2つ以上のサイトに掲載する場合には、キャリタス就活がおすすめです。マイナビ・リクナビの2サイトに比べ掲載企業数が少ないため、情報が埋もれにくく差別化を図りやすい点がメリットです。中小企業に特化しているため、学生にも打ち出しが明確化されています。
5.まとめ
いかがでしたでしょうか。
インターンシップサイトの種類はさまざまですが、それぞれ強みや特徴は異なります。
新卒採用の状況は毎年変わってきているため、学生の利用状況や採用トレンド、企業の求める人物像に合わせてうまく使い分けをおこなうことが重要です。
ぜひ、今後の採用手法のご検討に向けて本記事をお役立ていただけましたら幸いです。
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中小・ベンチャー企業を採用成功に導く戦略を
入社してから一貫して新卒採用のコンサルティングをおこなう部署に携わる。大手上場企業~ベンチャー企業まで計1,000社近くの支援を経験し、現在は新規営業部門の責任者として従事。
- 名前
斎藤/新卒採用領域
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