第二新卒の辞めた理由7選と退職防止策
第二新卒

近年、売り手市場が続き、新卒採用の難易度が上がっており、その中で第二新卒が注目されています。しかし、第二新卒者たちは、せっかく就職した企業をなぜ退職したのでしょう。辞めた理由を知ることで、第二新卒採用後の定着率があがるのではないでしょうか。
本記事では、
・第二新卒の辞めたポジティブな理由
・第二新卒の辞めたネガティブな理由
・第二新卒の退職防止策
について解説いたします。
目次
- このような企業様におすすめ
・若手人材の採用事例を知りたい
・自社に合う採用媒体や採用手法を探している
・企業の若返りを図りたいと考えている
1.第二新卒の辞めた理由7選
第二新卒の辞めた理由に関して、ポジティブな理由・ネガティブな理由に分けて解説していきます。
ポジティブな理由
第二新卒者が前職を辞めたポジティブな理由からみていきます。
やりたいことが見つかった
就活をしているときに、いろいろな方に「将来やりたいことを考えろ」といわれた経験はありませんか?
就活をはじめるまで考えたことがなかったのに、就活の期間内で答えを出すのは難しいでしょう。
しかし、数年間社会で働くと、自分のできることの幅が広がったり、知識が増えたりして、徐々に自分がやりたいことがみえてきます。
それらがみえはじめる時期が2~4年目です。
やりたいことがみつかって、それらをやるために転職活動をしている第二新卒は、主体的に動き、自分でモチベーションを管理することができます。
自分のやりたいことと事業の内容が重なっているからです。
そのような第二新卒は即戦力になるでしょう。
もっと成長したい
今の若者は自身のキャリアについて積極的です。
変化の激しいこの時代において、「今のままではいけない」という危機感を持っている人も多くいます。
キャリア形成には、縦に深いキャリア形成と横に広いキャリア形成があります。
縦に深めるキャリアとは専門性を高めることで、横に広げるキャリアとはビジネスマンとして幅広く活躍できるようになることです。
縦に深めるか、横に広げるかは人それぞれですが、市場価値を高めるために、20代で2社経験しようと考えている若者が多く、2~4年目で転職を考える人が多いのです。
ネガティブな理由
次に、第二新卒者が前職を辞めたネガティブな理由をみていきます。
人間関係が嫌だった
企業からすると、全員にとって気があう人を採用しているわけではないので、気があわない人がいて当たり前です。
しかし、まだ学生の感覚で社会人生活を送っている人にとっては、ストレスになるかもしれません。
自分は仕事が終わるとすぐに帰りたいのに「残業を強要してくる」「上司が飲み会にしつこく誘ってくる」ので帰れない。
嫌だけど、先輩からいわれたから断れない。
無理を重ねていくうちにストレスが溜まり、退職につながってしまうのではないでしょうか。
給料が低かった
社会人になると、家賃・食費・保険料など、今までは必要のなかった費用がかかってきます。
それら支払うとすぐに給料がなくなってしまい、手元に残るのは雀の涙ほど…
そうした社会人からすると、給料が低いことは重大な問題でしょう。
「他社の同年代の人が自分と同じ仕事内容なのに、自分のほうが給料が低い」
「社内の同期が自分より働いていないのに、自分と同じ給料をもらっている」
このような不満を持っている従業員の人は多いのではないでしょうか。
企業からすると、まだ育成段階である1~3年目で、大幅に給料を上げることは難しいでしょう。
しかし従業員側からすると、そのような事情は関係ありません。
「隣の芝生は青く見える」ものなので、このような不満が生まれます。
思っていた仕事内容と違った
就活をしているとき、実際に”働く”ことがどういうものかイメージできないまま、就活している人が多いのではないでしょうか。
さらに採用担当者は企業の良いところを中心に話すので、学生は入社してから悪い面を知ることになります。
すると、「説明会のときに、仕事内容はイベント企画って聞いていたけど、実際は先輩がつくった資料をコピーするなどの雑用業務が中心」といったように、不満に思う人も多いでしょう。
就活時に良いところしか見ず、実際に働いてみて悪いところを知る場合、ギャップが大きいほど会社に対してネガティブな感情が積み重なるので、転職を考えるきっかけになるでしょう。
社風やビジョンに合わなかった
入社すると、会社の社風やビジョンがあわないと感じることがあるでしょう。
社風もビジョンも実際に働いてみないと実感できないからです。
「私は顧客を最優先にしたいのに、会社は数字を最優先に追っている」というように、自分の仕事に自信を持って取り組めないのはつらいことです。
このように、自分が大事にしているものを見て見ぬふりしながら、仕事に取り組むことに耐えきれず、辞めてしまう人も多いです。
自分の頑張りが評価されない
頑張っても、その努力が評価に反映されないこともあるでしょう。
自分から率先して仕事をしているのに、それを上司に評価されない。
プラスαのことをすると、上司に嫌がられる。
このように、頑張ってもその見返りがなければ、やる気がなくなってしまうかもしれません。
2.第二新卒は魅力的なのか
ここまででポジティブな退職理由と、ネガティブな退職理由を挙げてきました。
もしかすると、「ネガティブな理由のほうが多いじゃないか!」と思っている方もいるかもしれません。
しかし、dodaの転職理由ランキングによると、20代の人材の転職理由で30%以上が「スキルアップがしたい」でポジティブな転職理由です。
つまり、ポジティブな理由が少ないわけではないということです。
そのため、第二新卒と聞いて、マイナスイメージと捉えるのは気が早いかもしれません。
もし第二新卒を採用するとなると、「ポジティブな理由なのか」「ネガティブな理由なのか」を見極める必要があります。
ただし転職希望者もネガティブ理由をポジティブ理由に変換して、面接で話してきます。
そのため、1度の面接で見極めるのは難しいかもしれません。
そこまで丁寧に時間をかけられないというときは、第二新卒を人材紹介会社経由で採用するケースもあります。
人材紹介サービスでは、プロの転職エージェントが転職理由を抽出し、貴社が求める人材をご紹介致します。
人材紹介会社の中には、転職希望者と面談を10時間以上おこなっている企業もあるので、転職希望者について、一度の面接で知ることができる以上の情報がデータとして蓄積されています。
人材紹介サービスより低コストで採用したい場合は、20代特化型の求人媒体もおすすめです。
3.第二新卒の退職防止策4選
第二新卒含め、若手人材の早期退職を防止するには、採用フローから人事制度・業務内容までさまざまな見直しが必要です。
ここでは、退職防止の対策として大きく4つの方法を紹介します。
採用時に正しい情報を発信する
「ミスマッチ」が原因の早期退職は、採用時の説明によってある程度防止できます。
例えば、求人媒体で仕事の楽しい部分や会社の良い側面だけを説明してしまうと、いわゆる「憧れ応募」を増やす可能性が高いです。
そのため、採用面接で仕事内容や条件を説明するときには、候補者に気に入られようとせずに事実だけを話すと、入社後のギャップを軽減することができます。
また、選考時には会社見学や実際に働いている社員へのインタビューなどの場を設けることも有効です。
仕事内容や待遇だけではなく、実際に一緒に働く社員の考え方や雰囲気を知ったうえで入社してもらうことが出来るので、ミスマッチを防ぎやすくなります。
定期的なフォローをおこなう
若手人材は周囲へ気を使ってしまい、自分の不安や不満をひとりで抱えこんでしまうこともあります。
更に、人間なら誰でも自分に価値があると認めてもらいたいものです。
特に若手人材は誰かに認められることにおもきをおいている人が多いです。
そのため、先輩社員や上司が定期的にフォローし、心理的なケアをしてあげることが大切です。
例えば、同部署の先輩社員が新入社員に対して業務面・メンタル面のサポートをおこなう「ブラザーシスター制度」があります。
年の近い先輩が相談役になることで、若手人材も気兼ねなく悩みを打ち明けられるでしょう。
また、上司が1対1で面談をおこなう「1on1ミーティング」も効果的です。「会社から大切にされている」という感覚が、若手人材の安心にもつながります。
期待・役割を伝える
若手人材は仕事を十分に覚えきれないうちは、組織における自分の役割を見失ってしまうこともあります。
「自分はチームの役に立っているのだろうか」「何のためにこの作業をしているのだろうか」という不安が、早期退職の引き金になることもあるのです。
「自分には向いてない」と一度思い込まれてしまうと、覆すことが困難です。
そのため、上司から積極的に本人へ期待の言葉をかけ、自己肯定感を高めてあげることも有効でしょう。
決して無理な目標は設定せず、こまめなフィードバックをおこない、手助けをすることが大切になります。
若手人材の頑張りを正しく称賛することで、モチベーションを高め、退職防止を図ることが可能です。
キャリアデザインの場を設ける
モチベーションを上げるためには、社員自身のキャリアデザインを無視することができません。
通常20代前半は「キャリア形成初期段階」で、見習いや上司・先輩のサポートをおこなうことが多いです。
この期間は、社会人としての基礎構築として重要な時期であるといえます。
職業人として自覚し、自分のビジョンを形成していくことが求められます。
この時期に上司や先輩から良いフォローを受けると、この時期に生じるさまざまな課題が解決されやすくなります。
4.第二新卒採用サービス
ここでは、第二新卒の採用に役立つサービスをご紹介します。
1.Liber Career(リーベルキャリア)|求職者満足度No.1の実績を持つ人材紹介サービス
2.Re就活|会員数の9割以上が20代の第二新卒特化型媒体!
5.まとめ
いかがでしたでしょうか。
第二新卒の転職理由はネガティブなものもありますが、ポジティブなものもあります。
しかし、どちらが本当の理由なのかの見極めは、一度の面接だけでは難しいですし、工数もかかります。
そのときはぜひ、第二新卒の人材紹介サービスをご利用してみてください。
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保宗/人材紹介領域
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