ダイレクトリクルーティングの費用・特徴をご紹介│新卒採用向けサービス12選を徹底比較
ダイレクトリクルーティング
最近、多くの企業がダイレクトリクルーティングを採用手法として取り入れていれています。
もともと中途採用では以前から注目されていましたが、ここ数年新卒採用においてもトレンドとなってきています。
しかし「そもそもどのような採用手法かわからない」「どのように活用すべきか悩んでいる」という企業も多いのではないでしょうか。
本記事では、
・新卒採用でダイレクトリクルーティングを導入するメリット・デメリット
・新卒採用向けダイレクトリクルーティングサービス12選
・新卒採用でダイレクトリクルーティングを成功させるコツ
など、新卒採用に特化したダイレクトリクルーティングの費用や特徴、効果的な活用方法を詳しく解説します。
合わせて、具体的なサービスについても紹介しますので、ぜひ今後の新卒採用活動にお役立てください。
目次
1.ダイレクトリクルーティングとは
まずは、ダイレクトリクルーティングとはどのような採用手法なのか、ほかの採用手法と比較してどのように違うのかを解説します。
1-1.ダイレクトリクルーティングとは
ダイレクトリクルーティングとは企業が学生へ直接アプローチできる採用手法のことを指します。
これまで新卒採用で活用されてきた就職サイトなどの採用手法は、学生が企業の掲載する募集要項や会社情報を見て、興味を持った企業にアプローチをするという企業が待つ採用の仕組みでした。
一方ダイレクトリクルーティングは、特定のサービスに登録している学生のプロフィールを企業が確認し、自社にあった学生に自らアプローチをおこなう「攻める」採用の仕組みです。
1-2.ダイレクトリクルーティングとそのほかの採用手法との違い
新卒採用でよく利用されている就職サイト・人材紹介・イベントとダイレクトリクルーティングの大きな違いは、”企業が自社に合った採用ターゲットに効率的にアプローチできる点”です。
ダイレクトリクルーティング | 就職サイト | 人材紹介 | 就職イベント | |
母集団の量 | 〇 | ◎ | △ | 〇 |
母集団の質 | ◎ | △ | 〇 | 〇 |
費用 | ◎ | 〇 | △ | 〇 |
工数 | 〇 | 〇 | ◎ | 〇 |
就職サイトとの違い
就職サイトは主に自社の募集要項や会社情報を「マイナビ」や「キャリタス」といったサイトに掲載し、応募学生を募る採用手法です。
就職サイトは、ダイレクトリクルーティングと比較して一度に集められる母集団の量が圧倒的に多く、たくさんの学生の中から自社に合った人材を見極めることに適しています。
一方で、不特定多数の学生から応募が来るため、採用ターゲットに合った学生に絞って効率的に採用をおこないたい場合はダイレクトリクルーティングの方が向いているといえるでしょう。
人材紹介との違い
人材紹介は、自社の採用要件にマッチした学生を人材紹介会社から企業へ紹介する採用手法です。
初めに人材紹介会社と採用ターゲットをすり合わせた後は、基本的に人材紹介会社側でその企業に合った人材を見つけてくれるため、企業側の工数はあまりかからないのが特徴です。
しかし、ほかの採用手法と比べて1人あたりの採用費がかかるケースが多く、その相場は80~100万円ほどといわれています。
そのため、複数人の採用をおこなう場合は人材紹介以外の採用手法が向いており、中でもダイレクトリクルーティングは最も費用を抑えられる可能性が高い手法です。
就職イベントとの違い
イベントは、複数の企業と学生が一堂に会し、企業説明などをおこなう採用手法です。
大きな会場で実施されるものから中小規模で実施されるものなどさまざまで、時間内に多くの学生と接点を持つことが可能です。
しかし、イベント開催日までに会社説明会資料の作成やプレゼン練習をおこなったり、当日は丸一日拘束されてしまう点が懸念点として挙げられます。
また、当日会える学生数に関しては天候やイベント主催者側の集客力、さらにはほかの出展企業などに左右される場合もあるため、不確定要素の多い手法です。
一方で、ダイレクトリクルーティングは自社の運用方法次第で効果が最大化できる手法のため、安定的に学生と接点を持つことができます。
2.新卒採用でダイレクトリクルーティングが注目されている理由
近年の新卒採用でダイレクトリクルーティングが注目されている理由について解説していきます。
考えられる理由としては以下の3点が挙げられます。
・採用手法の多様化
・オンライン化の浸透
・採用効率化に対する重要性の高まり
2-1.採用手法の多様化
2023年卒対象の大学求人倍率は1.58倍*で、就職希望者よりも求人募集数が上回る状況です。
合わせて、従来新卒採用で活用されてきた就職サイトではここ数年掲載企業数の伸びが顕著となってきており、なかなか自社求人が上位に表示されず埋もれてしまうという声も上がっています。
このことからも、新たに口コミ型の就職サイトやマッチングイベント、リファラル採用など、新卒採用を取り巻く手法も多様化してきました。
中でもダイレクトリクルーティングは、企業からのスカウトをもとに学生にアプローチする「攻め」の採用手法として、新たな採用トレンドとなってきています。
*参考:リクルートワークス研究所「第39回 ワークス大卒求人倍率調査(2023年卒).pdf」
2-2.オンライン化の浸透
昨今の新型コロナウイルスの影響もあり、2020年ごろから採用活動をオンライン化する企業が増加しました。
その背景には、新型コロナウイルスの流行により相次ぐイベントの中止やオンライン化への切り替えにより、必然的にオンラインを活用した採用をおこなわざるを得なくなったことが大きく関係しています。
このオンライン化の流れは現在に至るまで継続しており、それに合わせて多くのオンライン採用ツールが活用されてきています。
中でもダイレクトリクルーティングは、直接学生に会えずとも、登録されている自己アピール文章や画像からそのひととなりを判断できる点が多くの企業から注目を集めたポイントです。
2-3.採用効率化に対する重要性の高まり
昨今の採用において、効率化を重視する企業も多くなりました。
その背景には、オンラインツールの導入により採用工数の削減や、今まで会えなかった層の学生に会えるなど、企業側に多くのメリットがあったことが関係しています。
例えば、これまで地方採用をおこなうためには採用担当が全国を飛び回っていましたが、オンラインツールを導入することにより採用にかける工数が削減でき、より学生と向き合う時間を確保することができるようになりました。
さらに、説明会などをオンライン化することにより、全国各地の学生と接点が持てるようになりました。
このような、採用業務に対する効率化の観点から、「会いたい学生にピンポイントにアプローチできる」という点でダイレクトリクルーティングを活用する企業が多くなっています。
3.新卒採用でダイレクトリクルーティングを導入するメリット・デメリット
新卒採用でダイレクトリクルーティングを導入するメリットとデメリットについてそれぞれご紹介します。
3-1.新卒採用でダイレクトリクルーティングを導入するメリット
潜在層にアプローチすることが可能
就職サイトや人材紹介などは、学生側から気になる企業に向けてアプローチする形式のため、ある程度その企業に興味がある状態で接点を持てる手法です。
一方ダイレクトリクルーティングは、企業側から気になる学生に向けてアプローチする形式のため、まだその企業を知らない学生に対してもオファーを通して接点を持つことが可能です。
採用ターゲットにピンポイントでアプローチ可能
ダイレクトリクルーティングでは、登録学生の情報をもとに自社の採用ターゲットに合わせて学生を検索することが可能です。
検索できる項目としては、ハード情報(大学や学部学科、出身地など)や、ソフト情報(自己PRなど)、さらには適性検査の結果などが挙げられます。
また、ダイレクトリクルーティングサービスによっては自社のモデル社員に適性検査を受験してもらい、その結果をもとにマッチする学生を選べる機能もついています。
自社の採用ターゲットが明確な場合や、より詳細な採用要件がある企業におすすめな手法です。
採用単価を抑えることが可能
新卒向けのダイレクトリクルーティングサービスは、定額型もしくは成果報酬型の料金体系に分けられます。
定額型の場合は75万円~(3名まで)で、その場合一人当たりの採用単価が25万円に抑えられる可能性があります。
また成果報酬型の場合は30万円~(1人あたり)で、人材紹介よりも費用を抑えることが可能です。
各ダイレクトリクルーティングサービスによって違いはあるものの、3名以上の採用をおこなう場合は定額型がおすすめです。
3-2.新卒採用でダイレクトリクルーティングを導入するデメリット
工数がかかる
ダイレクトリクルーティングを使って学生にアプローチをする際、まずは「スカウト」を送ることから始まります。
スカウトは、一人ひとり文面を変えて特別感を醸成したほうが開封率や承認率が高まる傾向にありますが、その分工数がかかることがネックです。
またそのほかにも、対象学生の設定、スカウト承認後の次回日程の調整など、事前準備からその後のやり取りまで幅広い対応が必要です。
運用方法やノウハウにより効果が出ないこともある
ダイレクトリクルーティングのスカウト開封率や承認率は、文面や送り方にもコツが必要です。
ダイレクトリクルーティングは導入しても最初からうまくいくわけではなく、何度か回数を重ねる中で、自社の見せ方や反応率が良いアプローチ方法などを見つけていく必要があります。
このように運用方法やノウハウにより効果が大きく変わってくる部分もあるため、採用成功に向けては長期的な視点で取り組むことが重要です。
4.新卒採用向けダイレクトリクルーティングサービスの種類
ここからは、ダイレクトリクルーティングサービスの大まかな種類についてご紹介いたします。
4-1.全対象向け
全対象向けのサービスは、登録学生の層はさまざまで文系理系問わず含有しています。
また、登録学生の幅が広いため、比較的登録学生数が多い傾向があります。多くの学生の中から、自社に合った学生に絞ってアプローチをしたい企業におすすめです。
4-2.理系採用特化
理系採用特化のサービスは、機電系、情報系、化学系、建築土木系など、理系学部の学生に絞ってアプローチができるサービスです。
文系学生と比較して、そもそも母数が少ない層のため、登録学生数も少ない傾向があります。
明確に理系人材に絞って採用をおこないたい企業や、ある特定の理系専門知識を有する人材を採用したい企業におすすめです。
4-3.高学歴採用特化
高学歴採用特化のサービスは、旧帝大や早慶、MARCH、関関同立クラスの学生が多く登録しています。
特徴として、版元の厳正な審査をもとに利用可能な企業が選定されているため、成長企業や大手企業が多く利用している傾向があります。
学生への打ち出しも「優良企業からオファーがもらえる」というメッセージのため、会社の将来性に強みのある企業におすすめです。
4-4.そのほか
上記以外のサービスとして、ベンチャー志向学生に特化したものや、美術系学生に特化したものなど、登録学生が特定のセグメントに分類されるサービスが挙げられます。
新卒採用市況の中でも母数が限られる層を採用ターゲットとしている企業におすすめです。
5.【比較表あり】新卒採用向けダイレクトリクルーティングサービス12選
ここでは新卒採用における具体的なダイレクトリクルーティングサービス12選をご紹介いたします。自社の採用ターゲットに合わせて利用サービスを検討いただけますと幸いです。
5-1.新卒採用向けダイレクトリクルーティングサービス比較表
サービス名 | 特徴 | 費用 |
OfferBOX | ・就活生の3人に1人が利用している高い認知度 ・アクティブユーザー数を公開しているため、学生が活発に動く時期に絞ってアプローチが可能 | 75万円~ |
キミスカ | ・学生の他社選考状況が確認できる ・1社あたりの学生数がほかサービスよりも多いため、他社とのバッティングが少なくアプローチすることが可能 | 75万円~ |
dodaキャンパス | ・大学1、2年生の低学年向けアプローチも可能 ・新規契約企業向けの初年度限定プランがあるため導入しやすい | 60万円~ |
JOBRASS新卒 | ・大学1~2年生をターゲットにオファー配信も可能 ・ほかの採用手法と組み合わせた採用が実現できる | 初期費用:20万円 利用料:5万円/月~ |
LabBase就職 | ・理系向けのサービスで、研究内容や専門性の高いキーワードで学生検索が可能 ・専任のカスタマーサクセスメンバーが運用~内定までのサポートを担当 | 180万円~ |
TECH OFFER | ・理系向けのサービスで、研究室・教員情報と100万件の技術キーワードで学生検索が可能 ・オファー送付の半自動化が可能 | 150万円~ |
Wantedly | ・企業の理念や価値観からマッチングが可能 ・新卒採用から中途採用まで幅広く活用できる | 60万円~ |
ONE CAREER CLOUD | ・国内最大級であるONE CAREERのデータベースを活用 ・登録学生の約4割がMARCH以上の上位校学生 | 初期費用:30万円 利用料:15万円/月~ |
iroots | ・完全審査制により利用企業のスクリーニングがかけられている ・業界初の技術を導入し、入社後活躍人材の見極めが可能 | 非公開 |
チアキャリア | ・登録学生はベンチャー志向や成長意欲を持つ学生が多い ・スカウトからの平均応募率が36.7%と、業界でも最高水準の実績を誇る | 36万円~ |
Future Finder | ・就職サイトとしての企業情報の発信とダイレクトリクルーティングとしてのスカウト送付が可能 ・適合性を軸にしたマッチングシステムを導入 | 50万円~ |
ViViViT | ・業界では珍しいクリエイターマッチングサービス ・サービス内でメッセージの送受信が可能なため、効率的にコミュニケーションが取れる | 54万円~ |
5-2.全対象向け
OfferBOX(オファーボックス)
- アクティブユーザー数唯一公開
OfferBOXでは、ダイレクトリクルーティングサービスの中で唯一アクティブユーザー数を公開しています。そのため、学生が活発に動く時期に絞ったアプローチが可能です。
- 就活生の3人に1人が利用
ここ数年、学生登録数は右肩上がりとなっており、23年卒の登録数は約20万人です(2022年9月時点)。このことからも、学生からの認知度が非常に高いサービスといえるでしょう。
キミスカ
- 他社選考状況の確認が可能
キミスカは、ダイレクトリクルーティングサービスの中で唯一、学生の他社選考状況を確認できます。同業他社を志望している学生など、効率的にアプローチできるのが特徴です。
- 3種類のスカウトを使い分け
キミスカでは「ゴールド」「シルバー」「ノーマル」の3種類のスカウトを使い分けることにより、学生へ採用の温度感を伝えることができます。
dodaキャンパス
- 豊富なキャンペーンがある
dodaキャンパスでは定期的にキャンペーンが用意されます。過去にはスカウト代行やスカウト枠の増枠、さらには2ヵ年分お申込みで1ヵ年分が無料になるなどのキャンペーンがありました。
- 新規契約企業向け限定プラン
dodaキャンパスには新規契約企業限定の「初年度限定プラン」があります。ダイレクトリクルーティングを初めて導入する企業も取り入れやすいプランです。
JOBRASS新卒
※詳細:https://www.saiyo-jobrass.com/
- 3種類のオファーを使い分け
JOBRASS新卒では「スペシャル」「マッチング」「インターン」の3種類のオファーを使い分けることにより、学生へ採用の温度感を伝えることができます。
- 早期学生へのアプローチが可能
インターンオファーは大学1~2年生をターゲットに配信できるオファーです。早期から学生と接点を持ち、告知活動をおこなうことが可能です。
5-3.理系採用特化
LabBase(ラボベース)就職
- 専門キーワードから絞り込み可能
研究キーワードやプログラミングスキルなどの観点から学生を絞り込むことが可能です。専門性の高い職種を採用する際にもピンポイントにアプローチすることができます。
- サポート体制が充実
LabBase就職では、全てのプランで12ヶ月分のサポートが付いています。専任のカスタマーサクセスメンバーが運用~内定までのサポートをしてくれます。
TECH OFFER(テックオファー)
- オファー送付の半自動化が可能
TECH OFFERでは、事前に設定した学生条件ごとに自動でオファー送付することが可能です。さらには学生条件ごとに異なるオファー文面を登録することもできるため、効率的にターゲット学生にアプローチできます。
- さまざまな軸から学生検索が可能
学生検索の際、研究室や専門性の高いキーワード、さらには指導教員名などからも検索が可能です。学生の志向性や専門分野など、さまざまな切り口から絞り込みできる点が特徴です。
Wantedly(ウォンテッドリー)
- 企業理念や価値観からマッチング
Wantedlyは、企業の年収や福利厚生など、採用条件に関する記載ができないことが特徴です。企業の理念や価値観など、本質的な部分からマッチングを図ることが可能です。
- 職種比率でエンジニアが圧倒的
Wantedlyを利用する人材の約31%(2021年4月時点)がエンジニア系の職種です。さらに、利用企業も情報通信系の企業が多いため、Web領域人材の採用に強いことがわかります。
5-4.高学歴採用特化
ONE CAREER CLOUD(ワンキャリアクラウド)
- LINE連携機能を搭載
ONE CAREERには、新卒向けスカウトサービスでは初めてのLINE連携機能が搭載されています。利用率の高いLINEと連携することで、スカウトの開封率向上にも繋がります。
- 登録学生の約4割が上位校学生
現在登録している学生のうち、約4割がMARCH以上の上位校学生(2022年8月時点)です。さらに大学、学部、志望業界はもちろん、インターンシップの参加実績からも学生を絞り込むことができます。
iroots(アイルーツ)
※詳細:https://iroots.jp/lp/company/
- 性格・価値観診断による定量分析
「キャリアタイプ指向性」「性格特性」「ストレス耐性」など、全37項目から適性を診断できます。さらに、求める人物像の数値化をおこない効率的なアプローチを実現させます。
- 入社後活躍人材の見極めが可能
適性診断は、自社の内定者や活躍人材の傾向をもとに求める人物像の数値化が可能です。また、業界初の技術を導入し、自己PRの文章を基に今後活躍するであろう人材の見極めにも活用できます。
5-5.そのほか
チアキャリア
- 説明会無断キャンセルがNG
チアキャリアには、「説明会無断キャンセルNG」という独自ルールが存在します。万が一無断欠席があった場合は、企業側から通報をおこなうことができ、5回通報が入った学生は強制退会となります。
- 働きがいを重視する学生が多い
チアキャリアを活用する学生は、企業のブランド力やネームバリューよりも、働きがいや自己成長を軸に企業選びをおこなう学生が多いです。
Future Finder(フューチャーファインダー)
- 適合性を軸にしたマッチング
Future Finderでは、企業と学生の適合性をもとに企業掲載順位が変わります。さらに、学生側にも企業との適合性が表示されるため、双方のミスマッチが起こりづらい仕組みが導入されています。
- 活躍人財モデルの作成が可能
診断ツールを活用することで、自社の採用ターゲット(活躍人財モデル)の作成が可能です。これにより、求める人物像を言語化することができ、自社内の共通認識を持てるようになります。
ViViViT(ビビビット)
※詳細:https://www.vivivit.com/mediainfo
- 2種類の検索機能が活用できる
採用ターゲットを見つける際、「作品」と「求職者」の2種類から絞り込むことができます。さらに居住地や志望業種などのフィルタを利用し、ピンポイントでターゲットにアプローチすることが可能です。
- メッセージ送受信機能あり
ViViViT内では気になる候補者(または企業)がいた際に、「話したい」という機能を使ってメッセージのやり取りが可能です。メッセージはViViViT内で送受信が可能なため、効率的にコミュニケーションを取ることができます。
6.新卒採用でダイレクトリクルーティングを成功させる5つのコツ
ここでは、ダイレクトリクルーティングをより効率的に運用するためのコツを5つご紹介いたします。
ダイレクトリクルーティングサービスの導入を検討している企業や、すでに活用しているがなかなか成果が出ないという企業もぜひ参考にしてください。
6-1.早期から運用開始する
新卒向けのダイレクトリクルーティングを導入する際は、できるだけ早期のタイミングから運用を開始しましょう。
早期のタイミングは、就職活動に積極的な学生が多い一方で、競合となる利用企業が少ない傾向があります。
そのため、学生に対して企業の印象が残りやすく、高い反応率が期待できます。
サービスによって導入可能な開始時期が異なりますが、(対象学生が)3年次の夏ごろから導入することをおすすめします。
6-2.登録日・ログイン日が直近の学生からアプローチする
スカウトの反応率を向上させるため、登録日やログイン日が直近の学生からアプローチをおこなうようにしましょう。
登録日やログイン日が直近の学生は現在進行形で活動している可能性が高く、就職活動に対して意欲的な傾向があります。
サービスによっては、ログイン1日前~1ヶ月前と細かく検索条件を設定することが可能なため、優先順位をつけて効率的にアプローチをおこなうことが重要です。
6-3.スカウト文面にこだわる
学生からの反応率が高いスカウトは、定型文ではなく一人一人に合わせて作成されたフルカスタマイズの文章であることが多いです。
優秀な学生ほど多くの企業からスカウトを受け取っているため、少しでも目に留まるような特別感を醸成することがカギになります。
中でも「その学生に対してオファーした理由」と「自社の魅力」を掛け合わせて文章を作成することがポイントです。
6-4.特別フローを用意する
スカウト文面と同じく、その後の選考フローにも特別感を醸成することが大切です。
いきなり大規模な説明会に呼び込んでしまうと、周囲の学生との差別化が図りにくく、場合によっては途中離脱につながる可能性もあります。
そのため、初回の接点は「個別面談」や「少数精鋭の特別選考会」とし、特別感の演出をおこないながら徐々に志望度を高めていくことがポイントです。
6-5.継続的に接点を持ち続ける
新卒採用手法全般に共通しますが、学生と継続的に接点を持ち続けることが大切です。
特にダイレクトリクルーティングは、学生一人に対して多くの企業からのスカウトが届くため、企業側がアクションをおこなわないと自然と忘れられてしまう可能性が高いです。
すでに選考に進んでいる学生に対しても積極的に接点を取りに行くことで、選考途中の離脱を防いでいきましょう。
7.ダイレクトリクルーティングの導入事例
ここでは、ダイレクトリクルーティングを導入した企業の具体的なサービス活用事例についてご紹介します。
7-1.Offer BOX(オファーボックス)のサービス活用事例
Offer BOX(オファーボックス)を活用し、エンジニア採用をおこなった中小企業の事例をご紹介します。
■企業情報
業界・業種 | IT企業 |
従業員数 | 300~499名 |
上場・非上場 | 非上場 |
採用目標数 | 5名 |
- 導入前の課題
- 理系学生の中でも特に情報系学生の採用がメイン。ターゲット学生の母数も少なく、他社とバッティングするため効率的な採用を模索していた。
- すでにお取引している支援会社のフォローに物足りなさを感じていた。
- 導入後の効果
- 採用目標5名に対し、6名から内定承諾を獲得。達成率120%の実績。
- 今まで獲得が難しかった情報系の上位校学生の採用につながる。
- 毎月1回の定例ミーティング実施により、定期的な振り返りや施策の実施が実現。
ダイレクトリクルーティングサービスの中でも特に学生の利用率が高いOffer BOX(オファーボックス)を活用することで、母数が少ないターゲット学生にも的確にアプローチができました。
さらにOffer BOX(オファーボックス)では、約34種類もの検索軸を用いて学生の絞り込みができるため、学生の属性だけでなく性格や価値観などから自社に合う人材を見つけ出すことができました。
結果として、採用目標数5名に対し、6名の内定承諾につながりました。
加えて、今まで採用できていなかった上位校の学生からも内定承諾を得られ、学生の質・量ともに改善した事例といえます。
7-2.LabBase(ラボベース)就職のサービス活用事例
LabBase(ラボベース)就職を活用し、機電系学生の採用をおこなった中小企業の事例をご紹介します。
■企業情報
業界・業種 | IT企業 |
従業員数 | 50~99名 |
上場・非上場 | 非上場 |
採用目標数 | 4~5名 |
- 導入前の課題
- 採用担当者が1名のみ。採用以外の業務と兼務していたため、採用にかけられる工数に限界があった。
- 採用ターゲットが非常にニッチで、機電系学生の中でもさらに専門知識を身につけた学生を獲得したい。
- これまで就職サイトを活用していたものの、採用に繋がっていなかった。
- 導入後の効果
- ターゲットの含有率が向上し、本来採用したい人材のフォローに時間を割けるように。結果的に工数の削減につながった。
- 機電系学生との接触数が昨対225%に。
- 昨年と比較し、内定出し人数が同時期比250%に向上。
学生の母数が少ない機電系学生の中でもさらにニッチな層をターゲットとしていましたが、結果的に昨対250%の内定出しを実現させました。
今まで活用していた就職サイトは雑多な学生に幅広くアプローチできる一方で、ターゲット以外の学生も多く流入してくるため、採用工数が膨大にかかってしまう可能性が考えられます。
そのため、LabBase(ラボベース)就職をメインに活用することで、約5万人(2022年4月時点)の理系登録学生の中から自社のターゲットに絞った「攻め」の採用を実現させることができました。
このことからも、自社の採用ターゲットに合ったサービスを活用することが採用成功のカギになるといえるでしょう。
8.まとめ
いかがでしたでしょうか。
新卒採用において、ダイレクトリクルーティングは今後さらに注目されるサービスとなるため、ぜひ今から検討を始めてみてはいかがでしょうか。
また、すでにダイレクトリクルーティングサービスを導入されている企業は、成功に向けたコツを意識して運用をおこなうことや、場合によっては利用サービスの見直しなどを図ることも大切です。
自社の採用ターゲットに合ったサービスを見極め、効率的な採用活動を実現していきましょう。
中小・ベンチャー企業を採用成功に導く戦略を
入社してから一貫して新卒採用のコンサルティングをおこなう部署に携わる。大手上場企業~ベンチャー企業まで計1,000社近くの支援を経験し、現在は新規営業部門の責任者として従事。
- 名前
斎藤/新卒採用領域
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