【新卒採用版】効果的なスカウトメールとは?その作成ポイントと具体的文面をご紹介
スカウトメール
昨今、学生と接点を持つ方法はたくさんあります。その方法の1つが、企業が学生に向けて送る「スカウトメール」です。
スカウトメールには、求職者に対して積極的なアプローチができる、という特徴があります。
本記事では、
・スカウトメールの概要
・スカウトメールに必要なこと
・スカウトメールの書き方と例文
を解説しています。
スカウトメールの効果的な書き方を模索中の方は、ぜひご参考下さい。
1.スカウトメールとは?
スカウトメールとは、会社の採用担当者が「自社に欲しい」と思った求職者に対して送るメール、またはメッセージのことです。
内容は、「自社への転職を検討してほしい」など直接のオファーから、「希望の求人がある」といった案内に近いものまでさまざまです。
スカウトメールを送ったからといって必ずしも、スカウトメールが届いた=合格というわけではありません。
1-1.スカウトメールのメリット:積極的なアプローチができる
スカウトメールのメリットは、企業から学生に向けて積極的なアプローチを仕掛けられる点です。
つまり採用担当者が、「この人は自社とあいそうだ」などと選んで送ることができるのです。
求人倍率の高い昨今では、「待つ」だけの採用活動は効果的ではありません。
進んでアプローチをかけるスカウトメールは、売り手市場において有効な手段である、と言えるでしょう。
1-2.スカウトメールを送るまでの流れ
スカウトメールを送るまでには、主に以下の流れがあります。
- ・学生が就職サイトや紹介サービスに登録
- ・採用側の企業が、求職者を探す
- ・興味を持った学生に対して、企業がスカウトメールを送る
1-2.スカウトメールには、程度の異なるアプローチが効果的
「スカウトメール」とひとことで言ってもその内容はさまざまです。
いきなり社長や役員との面接を提案するメールがあったり、「まずはざっくばらんにお話しましょう」といったものもあります。
これは、「その求職者を企業がどのくらい欲しいか」が異なるためです。
例えば、複数の求職者のプロフィールを見てみても、「この人は我が社に絶対に来て欲しい」と思う人もいれば、「とりあえず声をかけておこうかな」と思う求職者もいます。
前者の場合は、その学生個人に合わせて、カスタマイズでスカウトメールを作成するのが効果的です。
本当に欲しい求職者に向けてテンプレートのスカウトメールを送っても、フックが薄いため効果は期待できません。
2.スカウトメールの作成に必要なこと
スカウトメールを作成するためには、何をする必要があるのでしょうか?ここでは前提として知っておきたい知識をご紹介します。
2-1.通知から応募までの流れを把握する
学生はスカウトメールをもらってからそれに答えるまでに、どのようなステップを踏むのでしょうか?
通知から応募までの流れを理解することで、受け手の立場に立った、返答率の高いスカウトメールの書き方を考えられるでしょう。
通知から応募まで、大まかには以下の流れがあります。
・学生にスカウトの通知が届く
・学生がスカウトメールの内容を把握する
・会社に興味を持った場合、学生がスカウトに応じる
それぞれ見ていきましょう。
学生にスカウトの通知が届く
サービスによって、通知の仕方は異なります。
アプリがあればそのアプリから、メールの場合はメールアプリから通知されます。
学生がスカウトメールの内容を把握する
例えば同じメールの通知にしても、スカウト文の読み方に違いがあります。
メールでは件名だけが表示されて、本文を読むにはそのサービスのwebサイトを開く必要があるもの、またはメールで本文まで読めるものなどです。
メールの内容を読む上で、ログインを必要とするサービスもあるでしょう。
会社に興味を持った場合、求職者がスカウトに応じる
具体的な応募の仕方にも違いがあります。
ボタン一つで応募できるのか、あるいはメッセージに返信する必要があるのか、などです。
2‐2.入れるべき項目を理解する
大まかに言えば、スカウトメールは以下の構成で成り立っています。
- 1.件名
- 2.内容
- 3.行動の喚起
三番目の「行動の喚起」とは、「メールを読んだ求職者にとって欲しいアクション」のこと。
内容が魅力的でも、次に求職者がとるべき行動がわからないと求職者の意欲は減退します。
3.新卒採用と中途採用のスカウトメールの違い
新卒採用と中途採用、それぞれで求職者のプロフィールが異なるため、スカウトメールで伝えるべきポイントも変わってきます。
ここでは新卒・未経験者に伝えるべきポイントと中途・経験者に伝えるべきポイントをそれぞれ簡単にご紹介します。
3-1.新卒・未経験者に伝えるべきポイント
新卒・未経験者の多くは未知の仕事に対して不安を抱いています。
そういった不安を取り除ける内容を盛り込むと良いでしょう。
具体的には、以下のポイントは最低でも盛り込むべきです。
- ・自社の紹介(自社ならではのPRポイント)
- ・スカウト理由
- ・特別感
- ・入社後のイメージが沸く内容
3-2.中途・経験者に伝えるべきポイント
中途・経験者に対してのスカウトメールでは、前職とのつながりや比較したいポイントを盛り込むのがおすすめです。
以下の項目はおさえておきましょう。
・簡単な自社の紹介
・前職での経験がどう活かされるのか(具体的に)
・給与面(可能であれば、最低○○万円補償など)
・今後のスキルアップ
4.求職者を惹きつけるスカウトメールのポイントとその例文
学生を引きつけるためには、どのようなポイントを抑えるべきなのでしょうか。
ここでは「我が社に来て欲しい」学生に対するスカウトメールのポイントを、例文も交えてご紹介します。
4-1.件名をわかりやすくかつキャッチーに
件名は広告におけるキャッチコピーのようなもの。
他のメールとの差別化をはかり、その存在をアピールできるものが良いでしょう。
具体的には、学生のプロフィールや経歴を反映させるのがおすすめです。
相手のプロフィールを反映した件名をつけることで、相手がメッセージを「自分ごと」として捉えやすくなります。
4-2.「あなただから送っている」感(特別感)を演出する
スカウトメールの内容が一般的ですと、あまり読み手に興味を持ってもらえません。
というのもそのメールの文章がテンプレートのように感じられるためです。
当たり障りのないスカウトメールは家に届くチラシのようなもの。
読み手の意欲をかきたてるのには不十分です。
逆に言えば「私に向けて書いている」と感じさせられるスカウトメールならば、相手が興味を持ってくれる可能性が高まります。
その学生に向けて手紙を書くつもりで、スカウトメールを書くのが良いでしょう。
具体的な方法は件名の時と同じです。求人サイトなどにある、学生のプロフィールや経歴を反映させた文章を書くと良いでしょう。
例えば「〇〇でのご経験を拝見し〜」「〜に関する〜という考えに魅力を感じ〜」などです。
学生が「自分のプロフィールをしっかり読んだ上でスカウトをくれた」と思えますし、それによってあなたの会社を好意的に見てくれる可能性も高まります。
- 特別感を演出する具体的例文
・あなたのプロフィールを拝見し、薬局での3年間のアルバイト経験に魅力を感じてオファーしました。(以下その理由) など
4-3.自社の特徴には具体例を入れる
スカウトメールに入れるべき内容の1つが、自社の特徴です。
しかし抽象的な言い回しは不適切です。
他社との違いが見えず、興味を引きません。
具体的な内容を添えることで、学生が働くイメージをしやすくなります。
例えば自社の特徴として充実した福利厚生を挙げたいのならば、「福利厚生が整った〜」だけではなく「有給取得率○%」といった具体的な数値を入れると良いでしょう。
4-4.特別な案内を入れる
スカウトメール以外のアプローチとは異なる案内をスカウトメールに入れることで、特別感を演出しましょう。
特別な案内とは、例えば以下のようなものです。
特別な案内を入れることでメリットが明確になり、求職者にアクションをとってもらいやすくなります。
あわせて、特別対応の理由を記載できると納得感も高まります。
- 特別感の具体的例文
- 1:1特別面談のご案内!
○○(就職サイトダイレクトリクルーティング)に登録いただいている学生限定に、ご案内をしております。
Web・東京本社で実施可能ですので、ご都合の良い方をお選びください。
4-5.学生にとってほしいアクションを具体化させる
スカウトメールの結びとなる「行動の喚起」があります。
ここでのアクションもなるべく具体化しておくのがおすすめです。
例えばメールの送り手が学生であった場合、「返信をお待ちしております」だけでは、具体的にどんな返信をしたらいいのかわかりません。企業相手にメールを送るのに慣れていないためです。
返信の内容に悩んで、結局返信せずに終わってしまう…ということもありえます。
以下のように、行動を具体化させておくと良いでしょう。
また求職者に求めるアクションに関して、「●日までに」などと期限をつけておくのも効果的です。
求職者には早めの行動を喚起できますし、送る側としても今後のスケジュールを立てやすくなります。
5.まとめ
効果的なスカウトメールの書き方をご紹介しました。
売り手市場において、スカウトメールは有効な手段の1つです。
読み手の立場に立ったスカウトメールを送ることで、より多くの求職者との接点を持ちましょう。
中小・ベンチャー企業を採用成功に導く戦略を
入社してから一貫して新卒採用のコンサルティングをおこなう部署に携わる。大手上場企業~ベンチャー企業まで計1,000社近くの支援を経験し、現在は新規営業部門の責任者として従事。
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斎藤/新卒採用領域
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