ダイレクトリクルーティングの運用ポイントを徹底解説!|成功のためのコツ、実施フローなど
ダイレクトリクルーティング
ダイレクトリクルーティングは企業から求職者へ直接アプローチできる攻めの採用手法です。今回は、ダイレクトリクルーティングで採用を成功させるためには、どのようにスカウト候補者を絞り込むのか、どのような内容のスカウトメールを作成すべきかなど、選考段階ごとにダイレクトリクルーティングの運用ポイントを解説します。
すでにダイレクトリクルーティングを運用している方も、スカウトメールの返信率や面談率が低いなどの課題を感じている場合は、本記事を参考に運用方法を見直してみてください。すぐに使える無料資料も参考にしていただけます。
本記事では
・ダイレクトリクルーティングの運用ポイント
・ダイレクトリクルーティングの実施フロー
・採用を成功させるためのコツ
について解説します。
- わかりやすいマニュアルで徹底解説!
本資料では、ダイレクトリクルーティングの活用方法や事例をご紹介します。主要サービスのユーザー比較やマトリクスもありますので、ぜひダウンロードしてご活用ください。
1.ダイレクトリクルーティングとは?
まずは、ダイレクトリクルーティングとはどのような採用手法なのか、他の採用手法と比較してどこが違うのかをご説明いたします。
ダイレクトリクルーティングとは、企業が直接求職者へアプローチをする採用手法のことを指します。
これまでの採用手法だと、求人サイトへの掲載後や人材紹介会社への依頼後は、応募や紹介があるまで「待つ」しかありませんでした。
一方、ダイレクトリクルーティングは企業が自社に合いそうな求職者を自ら探してアプローチする「攻め」の採用といえます。
ダイレクトリクルーティングについてのより詳しい解説は下記記事で読むことができます。
1-1.ダイレクトリクルーティングの市場規模
少子高齢化に伴って労働人口が減少しつつある現在、有効求人倍率も高まっており、採用が難しくなっています。
売り手市場の中で採用を成功させるためには、転職を考えている層だけではなく、転職潜在層へのアピールも必要です。
求人サイトでは採用ができなくても掲載するだけで費用がかかり、人材紹介では採用が成功したとしても費用が割高になる可能性があります。
そのため、採用コストを抑えつつも、自社にあった優秀な人材を採用することができる可能性があるダイレクトリクルーティングが近年注目を集め、利用者数や取り入れたいと考えている企業数も右肩上がりとなっています。
株式会社マイナビが公開している「中途採用状況調査2023年版」でも、ダイレクトリクルーティングを利用した企業の満足度が8割を超えたという評価が出ており、市場規模の拡大が窺えます。
ではここで、ダイレクトリクルーティングの大まかな流れをご紹介します。
詳細な実施フローについては後述いたします。
ダイレクトリクルーティングの大まかな流れ
1.求職者が履歴書や職務経歴書などを書き、登録する。
2.企業は求職者の情報を見て、自社にマッチしている人材を探す。
3.マッチしていそうな求職者にスカウトメールを送る。
4.求職者からの返事が来たら、やり取りを経てカジュアル面談や選考等へ進み採用をおこなう。
2.ダイレクトリクルーティングの運用ポイント
この章では、いよいよダイレクトリクルーティングを実際に運用していくにあたってのポイントを解説いたします。
初めての方も、既に耳にしたことのある方も、再度確認していただけますと幸いです。
2-1.業務フローを把握する
ダイレクトリクルーティングのポイントの1つめは全体の業務フローを把握することです。
特にダイレクトリクルーティングを取り入れるのが初めての場合、どのような流れでどういった作業が発生するのかの見通しを立てる必要があります。
【画像をクリックすると拡大できます】
2-2.要件定義
ダイレクトリクルーティングのポイントの2つめは、実際にダイレクトリクルーティングを始めるにあたってまずおこなうべき、要件定義です
採用要件だけではなく、訴求ポイントや自社内のオペレーションなども決める必要があります。
事前に細かく考えておく方がスムーズな採用につながる可能性が高まります。
要件定義ですべきこと
採用要件の設定
採用対象基準の整理
採用戦略の優先順位付け
訴求ポイントの設計
オペレーションルールの設計
2-3.アカウント作成など
ダイレクトリクルーティングのポイントの3つめはアカウント作成などの各種設定です。
ダイレクトリクルーティング各種サービスのアカウントを開設し、企業ページの作成をおこないましょう。
実際に働く職場の雰囲気やイメージが伝わるようなページになるように、必須項目だけでなく、任意の項目も充実させるようにしましょう。
2-4.求人票テンプレート作成など
次に、求人票テンプレート作成などをおこないます。
一人ひとりに合わせた文章に調整する必要はあります(詳しくは後述あり)が、テンプレートをあらかじめ作成しておくことで、時間の削減につながります。
この工程でおこなうこと
求人票の作成
スカウトメールテンプレートの作成
応募者への自動返信メールの作成
2-5.スカウト対象者の検索
次におこなうことは、スカウト対象者の検索です。
使用サービスごとに検索条件などは異なりますが、自社の採用要件に合った人物を抽出していきましょう。
ほとんどのサービスでは、対象者の検索条件を保存することも可能です。
送信可能な通数に合わせて、検索条件を広げたり狭めたりできるように、適度な人数を抽出できるような条件をいくつか設定することがおすすめです。
2-6.スカウトメール送信
いよいよ作成したテンプレートを使用し、スカウトメールの送信です。
送信するにあたって、気を付けるべきことが3点あります。
スカウトメール送信で気を付けるべきこと
個別にカスタマイズした文面
作成したテンプレートを活用する必要はありますが、文面はなるべく一人ひとりにカスタマイズして送ってください。
その人のどこがいいと思ったのか、具体的な送り主の情報などを明確にしましょう。
「◯◯様へ」などのように、冒頭に候補者の名前を入れることも効果的です。
些細なことではありますが、競合他社との差別化にもつながります。
複数パターンの文面でA/Bテストの実施
スカウトメール送信のポイントの2つ目は、訴求内容を変えた複数パターンの文面テンプレートを作り、A/Bテストを実施することです。
たとえば、以下のように魅力や訴求ポイントの違う内容を複数パターン作成し、どのようなメッセージの反応がいいのかを試しながら、効果の最大化を目指しましょう。
文面のパターン例
・Aパターン:働き方を変えたい人向けに、時間がしっかりと作れる環境の訴求
・Bパターン:給与をあげたい人向けに、収入が上がることの訴求
注意点としては、A/Bテストは数が少ないと有効な結果を得ることができないので、相応の送信の数(1,000~2,000件規模のスカウト)がある場合に実施することが大切です。
スカウトメール送信結果の週次分析
スカウトメールを送信した結果は、必ず週次で分析するようにしてください。
分析すべき対象は、おもにメールの開封率と、そこからの応募率です。
それぞれ「送った対象者」「文面・件名」「効果」「時間帯」の情報をためておき、それぞれの軸から分析を進めましょう。
どの時間帯でどのようなメールの件名にすれば既読率を改善でき、どのような文面に改善すれば応募率が上がるのかを週次で考えていくことが、次回以降の採用活動の糧となるでしょう。
2-7.応募受付・日程調整
スカウトメールを送って求職者からの応募が返ってきたら、真っ先にするべきは応募をしてくれたことに対するお礼です。
そもそも返信の速度というものは常に重要なのですが、最初の返信後のリアクションは最重要で、こちらが遅れれば遅れるだけ、候補者からは「自分が軽んじられている」ように見えて面談設定率が下がります。
そのうえで、カジュアル面談の日程調整をおこない、前日にはリマインドの連絡も入れるとなお良いでしょう。
2-8.カジュアル面談
本格的な面接前の最後の運用ポイントがカジュアル面談の実施です。
転職潜在層も含める場なので、会社についての説明をしたりお互いの価値観をシェアしたりと、情報交換を互いにリラックスした状態でおこなうことをメインとしましょう。
カジュアル面談とは?
企業と候補者がカジュアルに1対1(複数人の場合もあり)で会話をして、お互いマッチするかを確認する場のこと。
面接のようなかっちりした選考ではなく、その前段階でラフに行われ、おもにダイレクトリクルーティングの際に取り入れられる。
コロナ禍の昨今では、オンラインで開催されることも多いです。
カジュアル面談のポイント
面接にしない(志望動機を聞かない)
自社の弱みも含めてリアルな情報を開示する
求職者が知りたい情報をもつメンバーを同席させる
- 失敗しない”カジュアル面談”事前準備と質問のコツ
本資料では、企業と求職者がカジュアルな雰囲気で話し合い、お互いが知りたい情報の共有をおこなう”カジュアル面談”の事前準備と質問のコツをおまとめしています。
3.より成功に近づくためのコツ
ダイレクトリクルーティングを始めてみたけれど、いまひとつ成果が出ない……
そういった新たに発生した問題を解決するための、成功に近づくためのコツをいくつかご紹介いたします。
- このような企業におすすめ!
・ダイレクトリクルーティングの導入を検討している
・どのようなサービスがあるのかを知りたい
・各サービスを比較したい
3-1.求職者の立場になる
コミュニケーションの基本ではありますが、「相手(求職者)の立場になって考える」ことはとても重要です。
自分が候補者であった場合、どのようなオファーやスカウトをもらったら嬉しいかを考えてアプローチをしましょう。
どのような部分を見て自社に合っていると判断したのかなど、具体性を持たせることもポイントです。
メッセージの送信時間なども考慮するとなお良いでしょう。
3-2.担当者だけに任せきりにしない
ダイレクトリクルーティングは採用までの工数自体は多いため、専任の担当者を用意することがベターとされています。
手順やフローを全体で把握できている担当者が1~複数名いるとスムーズです。
しかし、現場のことを採用担当者だけに任せきりにせず、管理職などの上層部も採用にしっかり関わることで、候補者にも社内の風通しの良さをアピールできますし、採用する人材のミスマッチも防ぐことができます。
3-3.時には直接会いに行く
昨今のコロナ禍で、先ほどのカジュアル面談含め、オンラインで済ませられる工程はWeb上で済ませてしまうことが増えています。
お互いの拘束時間も減りますし、感染症対策をしっかりとおこなっているという誠実さの証明にもなりますが、そうした中であえて直接会いに行く機会を作ることで「本当にほしい人材にアプローチしている」ということを候補者に伝えることも成功に近づくコツのひとつです。
4.おすすめのダイレクトリクルーティング紹介
それでは、初めての方も、ダイレクトリクルーティング経験者の方にもおすすめできる代表的なサービスをいくつかご紹介いたします。
特徴を簡単にまとめており、資料請求もすぐにおこなうことができます。
4-1.BIZREACH(ビズリーチ)
- BizReachの特徴
159万人以上(2022年4月末時点)の優秀な人材が登録する国内最大級のデータベースから「欲しい」人材を自ら探して直接スカウトできます。
経営幹部・管理職・専門職など次世代リーダーなどの即戦力人材をはじめとして、さまざまな職種・業種の方が登録しているため幅広い層の優秀な人材と出会えます。
独自の審査を通過した人材のみが登録しているため即戦力となる人材と出会うことができ、ヘッドハンターや人材紹介会社に公開していた国内最大級の即戦力人材データベースを直接検索できるので書類や面談でのミスマッチを減らすことが可能です!
4-2.Green(グリーン)
- Greenの特徴
成功報酬型で永年利用可能(更新料なし)であるため、良い人材が見つかるまで採用活動を続けることができます!
豊富な登録者データベースから自社が求める人材を検索でき、求職者に対して無制限に直接アプローチをすること(ダイレクトリクルーティング)が可能です。
掲載求人数に制限はなく、いつでも掲載情報を編集したり新たな求人を追加したりすることもできます。
4-3.dodaダイレクト
- dodaダイレクトの特徴
募集職種は無制限、かつ成功報酬金額も無いため、複数人採用した場合は1人あたりの採用コストをおさえることが可能です。
採用の専門家による無料講座が年間100回近く開かれており、スカウトメールやダイレクトリクルーティングの経験がなくても安心して採用活動ができます。
登録者の行動履歴から転職希望度がわかる機能や多様な条件での絞り込み検索が可能なため、採用の確度を上げることができます。
4-4.エン転職ダイレクト
- エン転職ダイレクトの特徴
ユーザーへ「シークレットスカウト(非公開求人)」としてスカウトが届けられます。 通常のスカウトより特別感を出すため、エン転職のホーム画面上でのポップアップ表示やスカウト一覧での差別化をおこない開封率を高めます。
サービスお申し込み後、最短2営業日で企業様管理画面を発行いたします。 「求人作成・管理」のページから3つの方法で求人を作成することができます。
5.まとめ
ダイレクトリクルーティングは企業が直接求職者にアプローチすることができる採用手法です。
ダイレクトリクルーティングのポイントとして採用コストを抑えつつ、自社とのマッチ度が高い人材を採用することができますが、方法によっては業務負荷が増えることになるので注意が必要です。
ダイレクトリクルーティングサービスは新卒・中途関わらずさまざまなものがありますが、採用成功のためには長期的な目線で取り組む必要があるため、考慮の上で利用しましょう。
- このような企業におすすめ!
・ダイレクトリクルーティングについて知りたい
・採用単価を抑えたい
・自社の採用力を強化したい
ダイレクトリクルーティングを使った攻めの採用を
入社後は一貫して採用コンサルティング事業に従事。 のべ1,000社を超える企業のダイレクトリクルーティングをお手伝いしています。 プライベートでは、3児のパパとして子育てに奮闘中! ダイレクトリクルーティングでお悩みの方は、ぜひご相談ください。
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