採用に活用できるWeb広告とは?種類やメリット・デメリット、活用事例をご紹介
Web広告・SNS広告
企業の採用活動において、Web広告の活用が注目を集めています。
従来の求人サイトや求人情報誌だけでなく、インターネット上のさまざまな広告手法を駆使することで、より効果的な人材獲得が可能です。
本記事では、採用に活用できるWeb広告についてご紹介しますので、ぜひ今後の採用活動にお役立てください。
・採用に活用できるWeb広告の種類
・従来の求人広告と採用Web広告の違い、メリットやデメリット
・採用Web広告サービスの特徴や料金
目次
1.採用で活用できるWeb広告とは?
そもそもWeb広告とは、インターネット上のさまざまなメディアやプラットフォームに掲載される広告を指します。
具体的には、GoogleやYahoo!などの検索エンジン、SNS、メディアや個人ブログなどのウェブサイト、メールなどさまざまな広告があります。
その中でも、採用活動に活用できるWeb広告は主に以下の4種類です。
リスティング広告
リスティング広告は、GoogleやYahoo!などの検索結果ページに表示される広告です。ユーザーが特定のキーワードを検索した際に関連する広告が表示されます。
採用活動では、「求人」「転職」などのキーワードに関連付けて広告を出稿することが多いです。
ディスプレイ広告
ディスプレイ広告は、Webサイトやアプリ内に表示される画像や動画の広告です。
ユーザーの興味関心や属性に基づいてターゲティングをおこない、適切なユーザーに広告を表示します。
採用活動では、特定の業界や職種に興味のあるユーザーに向けて求人情報を発信できます。
動画広告
動画広告は、YouTubeなどの動画プラットフォームで表示される広告です。
採用活動では、企業の魅力や職場の雰囲気を視覚的に伝えられ、求職者の興味を引きやすいという特徴があります。
SNS広告
SNS広告は、FacebookやInstagramなどのソーシャルメディア上で表示される広告です。
ユーザーの詳細な属性情報を基にターゲティングができ、特定の年齢層や職歴を持つ求職者に効果的にアプローチできます。
2.従来の求人広告と採用Web広告の違い
一般的な求人サイトとweb広告では、料金形態・ユーザー層・ターゲティング精度において以下のような違いがあります。
2-1.料金形態の違い
従来の求人広告は主に「掲載課金型」もしくは「応募課金・採用課金型」の料金形態でした。
一方で、採用Web広告では「クリック課金型」「インプレッション課金型」の料金形態が主流です。
実際に広告をユーザーがクリックもしくは視聴した際に初めて料金が発生するため、「費用をかけて広告出稿したのに見てもらえなかった」というリスクを回避できます。
掲載課金型
従来の求人広告で一般的な料金形態で、一定期間の掲載料金を前払いする形式です。掲載期間や掲載枠によって料金が固定します。
具体的には、マイナビ転職やdoda、バイトルやタウンワークなどのサービスがこれに当たります。
応募課金・採用課金型
従来の求人広告の一部において取り入れられている料金形態で、応募を獲得した場合や採用が成立した場合のみ費用が発生します。採用リスクを軽減できるため、特にスタートアップ企業などに人気です。
具体的にはマッハバイトやしゅふJOBなどのサービスがこれに当たります。また、ダイレクトリクルーティングにおいてもよく取り入れられている料金形態です。
クリック課金・インプレッション課金型
従来の求人広告ではほぼ取り入れられていない料金形態で、広告の表示回数やクリック数に応じて費用が発生します。
クリック数や応募率などをコントロールすることで、予算管理が柔軟にできます。
掲載課金型と応募課金・採用課金型の間を取ったような料金形態ともいえるでしょう。
2-2.利用ユーザーの違い
従来の求人広告は、わざわざ検索して求人サイトに訪れているわけなので、積極的に職探しをしている「転職顕在層」が主なユーザーでした。
月間ユーザー数は多くて1,000万ほどのため、限られた人数を取り合っている状態です。
一方、採用Web広告は「転職顕在層」だけでなく、もし良い企業があれば転職してもいいと考えるような「転職潜在層」にもアプローチ可能です。
インターネットを利用する若年層から中高年層まで幅広いユーザーが含まれます。
月間ユーザー数は多くて9,000万以上のため、一気にアプローチ幅が広がるでしょう。
2-3.ターゲティング制度の違い
従来の求人広告ではほぼターゲティングできず、求職者側が検索したキーワードや勤務地にヒットした場合のみ広告が表示される「受け身」の状態でした。
一方、採用Web広告は企業側がユーザーの属性情報や行動履歴を元にターゲティングできます。これにより、企業側から「攻め」のアプローチが可能になりました。
年齢、性別、学歴、職歴、興味関心などの条件で絞り込んだターゲットに広告を配信することで、より採用ペルソナに近い人材を獲得できる可能性があります。
また、リターゲティング広告を使用することで、一度企業サイトを訪れたユーザーに再度アプローチすることも可能です。
3.採用Web広告のメリット・デメリット
採用Web広告には、一般的な求人サイトと比較して以下のようなメリットとデメリットがあります。それぞれ詳しくご説明します。
- アプローチできるユーザー層が増える
- 高精度にターゲティングできる
- 戦略的に運用する必要がある
- 代理店によって経験値や実績に差がある
3-1.採用Web広告のメリット
採用Web広告のメリットは以下の2つです。
アプローチできるユーザー層が増える
Web広告を活用することで、従来の求人サイトでは接点を持てなかったユーザー層にもアプローチできるようになります。
例えば、積極的に転職活動をしていない潜在的な求職者や、特定の興味関心を持つユーザーにも求人情報を届けることが可能です。
「求人広告を掲載しても応募が来ない」「母集団形成に困っている」という企業はぜひWeb広告にチャレンジしてみてください。
高精度にターゲティングできる
Web広告では、ユーザーの属性や行動履歴に基づいて高精度なターゲティングをおこなえます。
例えば、特定の業界経験を持つユーザーや、特定のスキルを持つユーザーに絞って広告を配信することが可能です。
これにより、求人に適した人材にピンポイントでアプローチできます。
受け身の姿勢では応募が来なかった企業でも、攻めのアプローチによって魅力を伝えていきましょう。
3-2.採用Web広告のデメリット
採用Web広告のデメリットは以下の2つです。
戦略的に運用する必要がある
Web広告は、単に広告を出稿するだけでは効果が得られにくいため、適切な戦略と運用が必要です。
ターゲティングの設定や広告クリエイティブの最適化、予算管理など、継続的な運用が求められます。
多くの採用担当者はWeb広告運用の知識がないため、初めから自社での運用は難しいでしょう。
一方で、経験豊富な代理店に依頼することで運用工数の削減・高い費用対効果を期待できます。
代理店によって経験値や実績に差がある
採用Web広告を代理店に依頼する際には、さまざまな種類の代理店の中から選択しなければなりません。
Web広告は採用以外の目的でも利用されるため、デジタルマーケティング事業をおこなう会社に依頼する選択肢もありますし、採用支援事業をおこなう会社でもWeb広告を取り扱っている場合があります。
注意すべきなのは、運用する代理店によって経験値や実績に差がある点です。
デジタルマーケティング系の会社の場合は、Web広告の運用実績は豊富でも採用関連のノウハウが乏しい場合があります。そのため、採用支援の実績についてしっかりと確認するようにしましょう。
採用支援系の会社の場合は、採用ノウハウはあるため、Web広告運用の実績がポイントになります。この点も、会社のホームページや営業担当へのヒアリングなどで確認するようにしましょう。
4.Web広告を採用に活用する具体的な方法
Web広告を採用に活用する際は、企業の採用サイトを作成してWeb広告で求職者を誘導する手法が一般的です。
ここでは、安価で手軽に企業の採用サイトを作成できる「採用LP」と、各Web広告サービスの特徴・料金についてご説明します。
4-1.採用LP
採用LPは、応募獲得を目的とした1枚モノの採用ページです。
企業概要、仕事紹介、先輩の声などを1ページに集約し、採用ターゲットに合わせたデザインや企画が可能です。
Web広告やSNS、採用管理ツールなどと組み合わせて活用します。
メリット
・情報が1ページに集約されているため、応募率が高くなる
・自社オリジナルの魅力付けが可能
・1~2か月で作成可能で、時間とコストを抑えられる
料金
初期費用(制作): 40万円〜
運用費(保守管理/年単位): 5万円〜
無料でお見積りできますので、お気軽にお問い合わせください。
4-2.Google広告
検索エンジンであるGoogleを活用したWeb広告サービスです。
多様な広告形態を選択可能で、主に採用に活用される広告形態はリスティング広告(テキスト広告)やディスプレイ広告(画像広告)です。
リスティング広告では職種名や企業名をキーワードにして主に転職顕在層にアプローチできます。
ディスプレイ広告は、認知と応募獲得の2種類の目的で活用できます。
メリット
・検索意図の高いユーザーにアプローチできる
・詳細なターゲティングが可能
料金
費用相場:30万円/月
Google広告の料金形態にはインプレッション課金、クリック課金、広告視聴課金などさまざまな種類があります。
無料でお見積りできますので、お気軽にお問い合わせください。
4-3.Facebook・Instagram広告
SNSであるFacebookとInstagramのプラットフォームを利用した広告サービスです。
日常的に利用されるSNSのため利用者が多く、特に若年層へのリーチに効果的です。
メリット
・企業の魅力や職場環境を視覚的に訴求できる
・特定の年齢層や興味関心に基づいて高精度にターゲティングできる
・若手採用に向いている
料金
費用相場:30万円/月
Facebook・Instagram広告の料金形態にはインプレッション課金、クリック課金、広告視聴課金などさまざまな種類があります。
無料でお見積りできますので、お気軽にお問い合わせください。
4-4.LINE広告
SNSであるLINEのプラットフォームを利用した広告サービスです。
LINEは日本国内で月間9,700万人*のユーザーがおり、若年層から中高年層まで幅広い年齢層が利用しています。
LINEの各サービス内に広告を表示でき、LINEの企業公式アカウントの友達追加と合わせた利用も可能です。
* LINEアプリ ⽉間アクティブユーザー 2024年3月末時点
メリット
・利用者数が圧倒的に多いため幅広い人材に出会える
・企業公式アカウントの開設によりLINEでのコミュニケーションも可能
・LINE系列のファミリーアプリにも配信可能なため、配信面が豊富
料金
費用相場:30万円/月
LINE広告の料金形態にはインプレッション課金、クリック課金、友だち追加課金などさまざまな種類があります。
無料でお見積りできますので、お気軽にお問い合わせください。
5.Web広告を活用した採用成功事例
実際にネオキャリアで採用支援させていただいた中で、Web広告を活用した採用成功事例をご紹介します。
5-1.Google広告を活用した派遣集客の採用成功事例
- 採用課題
- 主にタウンワークなどの求人媒体、およびIndeed・求人ボックスなどの求人検索エンジンに掲載していましたが、昨年対比で100名以上の派遣登録者数が必要になり、新たな集客方法を取り入れることになりました。自社採用ホームページをリニューアルし、Web広告施策を本格化させるタイミングでした。
- 結果
- Googleのリスティング広告を導入し、さまざまなキーワードで運用しました。これにより、企業に合ったキーワードを見つけることができました。また、企業の認知拡大のため、Facebook広告・Instagram広告とLINE広告も合わせて導入しました。
- 結果:自社採用ホームページへのアクセス数が昨年対比で124%、派遣登録者数は214%UP!
5-2.採用LPとInstagram広告・Facebook広告(Meta広告)を活用した派遣集客の採用成功事例
- 採用課題
- 主にタウンワークなどの求人媒体やIndeed(インディード)などの求人検索エンジンに掲載していましたが、母集団形成に苦戦する状況でした。また、簡単な自社採用ホームページもありましたがほぼ活用できておらず、採用戦略も立てられていない状況でした。
- 結果
- Instagram・Facebook広告の導入によりターゲットとする人材へのアプローチ面を拡大しました。また、自社採用ホームページは離脱が多かったため、新たに採用LPを導入。組み合わせることで、自社採用LPへのアクセス数の増加だけでなく応募率が向上しました。
- 結果:応募獲得単価が13,072円 ➡ \2,136円、応募率が0.68% ➡ 5.36%に向上!
6.まとめ
採用活動におけるWeb広告の活用は、従来の求人手法では届かなかった層へのアプローチや、高精度なターゲティングを可能にします。
一方で、適切な戦略と運用が必要であり、代理店選びにも注意が必要です。
企業の規模や業界、求める人材像に応じて適切なWeb広告を選択し、効果的に活用することで、採用活動の成果を最大化することができます。
Web広告を活用した採用戦略を検討する際は、自社の採用ニーズを明確にし、適切なパートナーと連携しながら、継続的な改善をおこなうことが重要です。
オウンドメディアを活用した新しい採用のカタチを
中途・新卒・アルバイト問わず、オウンドメディアを活用した採用支援が得意です!体を動かすのが好きで、休日は公園で三転倒立をしています!オウンドメディアの導入をご検討の際はお気軽にご相談ください。
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