アルバイトの採用課題を解決する方法は?コロナ禍が招いた採用市場の変遷も解説
アルバイト採用

近年はアルバイトの採用でどのようなことが課題となっているのでしょうか。コロナ禍において在宅勤務が一般的となり、ビデオ会議ツールの導入やフードデリバリー市場が拡大するなど、社会経済も変化しました。それにともないアルバイト採用においても、人手不足の深刻化やコストカットなど、さまざまな課題が生まれています。
本記事では
・アルバイト採用市場の現状
・コロナ前後のアルバイト採用課題の変化
・最新のアルバイト採用課題の解決方法
などをご説明しますので、アルバイト採用の現状把握と採用課題の解決などにお役立てください。
目次
- 自社に適した求人サイトを知りたい方はこちら
業界別のアルバイト採用事例を大公開!
人手不足の昨今、「とにかく有名媒体に掲載したら応募が来る」わけではありません。職種やエリアによって、どのような媒体・プランを選定したら良いかは異なります。
本資料では、他社の具体事例を交えて求人サイトの選び方をご紹介いたします。
1.アルバイト採用市場の現状
アルバイト採用市場はコロナ禍において大きく変化してきました。現在のアルバイト採用市場はどのようになっているでしょうか。
アルバイト・パート有効求人倍率の推移
出典:厚生労働省「政府統計の総合窓口e-Stat」
厚生労働省によると、2022年12月時点のアルバイト・パートの有効求人倍率は1.48倍(前年同月比+16.5%)で、コロナ禍が始まって以来もっとも高い倍率となりました。
また、有効求人数は983,175件(前年同月比+11.0%)、有効求職者数は664,800人(前年同月比-4.5%)で、求人数の伸びが顕著でした。外食や旅行の解禁にともなう経済回復が求人数の増加に影響していると考えられます。
コロナ禍によるアルバイト採用への影響
コロナ禍において休業を余儀なくされ、やむを得ずアルバイトを解雇した企業は多くあります。
特に「外食」「小売」「宿泊サービス」などの業界においては大きな打撃を受けました。
営業再開しても当時解雇されたアルバイトは新たな就業先を決定しているケースが多く、人材獲得が難しくなってきています。
一方で、コロナ禍において求人数や求職者数が伸びた業種・職種もあります。
たとえば、需要増加により売上が伸びた「フードデリバリー」や、「データ入力」「アウトバウンドのコールセンター」「チャット業務がメインのカスタマーセンター」など一部テレワークが可能になった職種です。
これらの業界においてはギグワークと呼ばれる働き方が普及しており、アルバイト・パートよりも自由度の高い働き方として注目を集めています。
2.主なアルバイト採用課題の変遷
コロナ禍においてアルバイト採用市場が変化したことで、採用課題も徐々に変化してきています。ここではコロナ前後の主な採用課題を比較してご説明します。
コロナ前のアルバイト採用課題
コロナ前は、アルバイト求人サイトや求人検索エンジンを利用した仕事探しが一般的でした。
あわせてWeb応募が増加する中で、さまざまな採用課題が生まれました。
過疎地域などの応募獲得
2000年頃から顕著になった都市部への人材流出により、応募が集まらない過疎地域が増加しました。
また、インターネットの普及により手軽に求人を閲覧できるようになったため、Web戦略の得意な企業や時給の高い企業に応募が偏りやすくなりました。
過疎地域ではより高度な採用戦略が必要になり、ホームページの整備を進める企業も増えたため、インターネット上での情報量が増加した時代だといえます。
応募者対応の量が増加
Web応募の増加により複数の求人に同時応募する求職者が増え、採用現場では応募者対応の業務が増加しました。
あわせて書類選考の手間や拠点間の連携、複数データベースの照合など、手間のかかる作業が発生することもしばしば。
アルバイト採用を本業務の片手間でおこなう担当者も多いため、応募者対応が遅れたり雑になったりするケースが発生しました。
コロナ後のアルバイト採用課題
デジタルネイティブ世代が生まれたことで、SNSやマッチングサイトなど新しい採用手法も一般的になってきています。
また、コロナ禍におけるフードデリバリーの普及にともない、ギグワークという雇用関係を結ばない働き方も浸透してきました。
そのためポストコロナでは、求職者の仕事探しの選択肢が多様化することで、さまざまな採用課題が生まれています。
現場職の応募獲得
アルバイトには、飲食店・店舗販売・警備・配送など必ず現場に出なければいけない職種が多く存在します。
一方で、データ入力やカスタマーセンターなどの職種はコロナ禍によってテレワーク可能とする企業が増えました。
近年はテレワーク可能な求人の人気が高くなり、現場職の採用はより難しくなっています。
デジタルの発達による応募獲得競争の激化
近年のデジタルネイティブの求職者はより正確な情報を求め、SNSなどさまざまなサービスを活用します。
そのため従来のように求人広告で魅力的な打ち出しや企業ホームページの整備だけでは、応募獲得ができなくなってきました。
企業は求人サイトや求人検索エンジンなど従来のサービスだけでなく、SNSや短期バイトのマッチングアプリなどの新しいサービス、またギグワークなどの新しい働き方を取り入れる必要が出てきました。
採用コストの削減
コロナ禍において売上が減少したため、年間採用コストを削減しなければいけない企業も多く存在します。
採用手法が多様化する現代において、応募数や採用数を担保したまま採用コストを削減するのは難しい問題です。
また、コスト削減に向けた戦略作りのため、採用データ分析に苦戦する企業も多くなっています。
3.アルバイト採用課題を解決する方法
応募者獲得や採用コストの削減などのアルバイト採用課題を解決するためには、どのような施策があるでしょうか。
応募獲得の方法
近年はテレワークの普及やデジタルの発達などにより、アルバイトの母集団形成が難しくなりました。
より多くの応募を獲得するためには以下のような解決策があります。
ターゲットの見直し
採用ターゲットを設定することは採用戦略の根幹にあたります。
そのため、まずは自社のターゲットが明確に設定されているか確認をおこないましょう。
その上でターゲットが明確されていない場合や、設定されていてもそもそも採用に至っていない場合などは、改めてペルソナ設計をおこなう必要があります。
また採用できていても、自社の採用エリアにターゲットの母集団が少ない場合、ターゲットの変更や拡大が必要になる可能性があります。
近年は、シニアや外国人などにターゲットを拡大する企業も増えてきました。競合の状況も見ながら自社の戦略を立てましょう。
採用手法の見直し
ハローワーク、求人サイト、フリーペーパー、求人検索エンジンなど採用手法にはさまざまあります。
ターゲットやエリア、競合の状況などによって適切な手法を利用する必要があります。
現在の採用手法は本当に適切なのか、未検討の採用手法はないかなど確認しておきましょう。
さらに近年は採用マッチングアプリやSNSなどの新しい採用手法も普及してきているため、常に最新情報をキャッチアップし自社の採用活動に生かすことがカギになります。
求人原稿の見直し
求人原稿は求職者からの印象を決定づける重要なポイントです。
ターゲットごとに魅力を感じるポイントは異なるため、ターゲットへ訴求できる内容になっているか確認しましょう。
また、競合の求人原稿と「強み」が被っていないか、比較して劣っていないかも重要です。
求人原稿の書き方のコツについては別記事でも解説しているので、ぜひご覧ください。
労働条件の見直し
他社と比較して「時給が劣っている」「シフトの希望が通らない」「休憩が長すぎる・短すぎる」など、労働条件が悪いと求職者は集まりません。
近年はテレワークが普及して自宅でできる仕事もあり、アルバイトでも労働条件の改善が進んでいます。
自社でも改善できることはないか、競合の労働条件も参考にしながら見直しましょう。
たとえば、主要の労働条件は変えられなくても「研修が充実」「成長意欲があるメンバーが多い」など自社の強みを打ち出し、他社と差別化を図ることが大切です。
職場の衛生環境や就業規則の整備
コロナ禍において人と対面する時の距離確保、換気や手洗いなどの感染対策をする企業が増え、仕事選びでも重要なポイントとなりました。
約3年間のコロナ禍の経験により、日本人の日常に「除菌」「換気」などが強く刷り込まれました。
特に現場職では人との対面が必須となるため、職場の衛生環境はもちろんのこと、体調不良の際などの就業規則も徹底して整備する必要があります。
今後、マスクなどの感染対策が徐々に緩和されるにあたって、現場職への企業の対応は特に注目されるでしょう。
採用コストの削減方法
応募数や採用数を担保したまま採用コストを削減するためには、歩留まりの改善や採用業務の効率化が必要です。
採用の歩留まり改善
採用の歩留まりとは「応募→選考→合格→入社」の採用フローの各過程に進んだ人数の割合を指します。
アルバイト採用では「応募率」「面接率」「採用率」などの指標がメインです。応募率が悪いのであれば「求人広告の出し方を変える」「求人原稿を修正する」などの対応、面接率が悪いのであれば「応募者対応を見直す」「選考フローを変える」などの対応が必要になります。
歩留まりが改善されることによって効率よく採用できるようになり、コストが削減されます。
採用業務の棚卸し
当たり前ですが、採用業務には人事や関係者の人件費がかかっています。
採用業務全体を見つめなおすことで、どこに工数がかかっており、ひとつの業務に対する人件費はいくらなのかを把握できます。
そうすることでシステムの導入やアウトソーシングなども検討することが可能です。
4.アルバイト採用課題を解決できるサービス
採用課題の解決方法はさまざまありますが、実際に取り組むには時間がかかります。
ここでは人事の負担を軽減してくれる、採用課題が解決できるサービスをご紹介します。
SNS
Facebook・Instagram・LINEなどのSNSは今や若者の生活に欠かせないものとなり、特にLINEの利用者は日本の人口の7割以上に上ります。近年はアルバイト採用においてもSNS広告やアカウント運用をする企業が増えてきました。
以下ボタンにて各SNSの詳細をご紹介していますので、ぜひご確認ください。
採用ホームページ
採用ホームページは企業ホームページに紐づき採用情報を掲載するページのことです。採用ホームページの作成は企業への信頼やイメージ向上につながるため、近年重要度が増しています。また、採用ホームページを求人検索エンジン(アグリゲーションサイト)と連携させることができれば、求人広告を出さなくても一年中求人を露出できるようになり、採用コストの削減にも繋がります。
以下ボタンから採用ホームページ作成サービスをご確認いただけます。
採用マーケティングサービス
採用データの分析をあまりできていない企業では、媒体の効果不良や採用手法の選定ミスなどが起きている可能性があります。
そのような企業は、採用マーケティングサービスを利用するのがおすすめです。人口ヒートマップやエリアごとの求人数、平均時給などの分析によって、効果的かつ効率的な採用戦略をご提案できます。
アルバイト採用管理システム
採用管理システムでは、応募者対応などの人件費が多くかかっている業務を効率化することによって、採用コストの削減ができます。
また、採用データが可視化されるため、分析や効果検証も簡単にできるようになります。
採用活動の効率化が進むことで、さらなるコスト削減に繋がるでしょう。
5.採用課題を解決した他社事例
ネオキャリアの採用マーケティングサービスを利用して採用課題が解決できた企業様の事例をご紹介します。
■企業情報
募集職種:コールセンタースタッフ
従業員数:300名
募集エリア:関西
- 採用課題
- 以前求人サイトに掲載したことがあったものの応募が0だったため、あまり求人サイトに良いイメージを持っていませんでした。しかし急な欠員のため求人サイトで募集せざるを得なくなり、ご相談いただきました。
- 結果
- ネオキャリアが募集エリアの調査をおこなったところ、以前掲載した求人サイトとは相性が良くなく、時給も相場より低かったことが判明しました。適切な求人サイトの選定と競合より高い時給設定によって、無事8名のアルバイトを採用することができました。
6.まとめ
コロナ禍によってアルバイトの人手不足が深刻化した業界があります。
とくに外食・小売・宿泊サービスなどの業界は、コロナ前から人手不足であった上、コロナ禍において休業せざるを得ずアルバイトの流出が続きました。
それに伴いアルバイトの採用課題も変遷しており、ポストコロナでは応募獲得競争の激化や採用コストの削減、現場職の採用難などが問題になっています。
本記事が採用活動のヒントになれば幸いです。
- 採用媒体の比較や無料資料はこちら!
みんなの採用部では求人広告代理店としてさまざまな求人サイトや採用サービスを取り扱っています。複数サービスの比較資料やサービスの詳細資料などを無料でお配りしていますので、お気軽にお問い合わせください。

元サービス業店長の経験を活かした提案
アルバイト採用事業部の立ち上げに従事した後、事業部長に就任。 原稿の作成・スカウトメール配信・面接率の向上・内定後フォローなど幅広い知識で対応いたします。 プライベートでは2児のパパとして子育てに奮闘しています!
- 名前
小林/アルバイト領域
この営業が携わった他の事例・記事を見る