「アルバイトが集まらない」を解決する方法|アルバイト募集・面接のポイントまとめ
アルバイト採用
「時給を上げたり、求人媒体に載せたりしても、応募がごくわずかしか集まらない」
「採用ができなければお店を閉めなければならない」
といったように、アルバイトが集まらないために苦労している採用担当者は多いのではないでしょうか。
本記事では、
・なぜアルバイト採用は難しいのか
・アルバイト採用を成功させるためのポイント
・アルバイト採用における”職場の雰囲気”の重要性
について解説しますので、ぜひご覧ください。
目次
1.アルバイトの採用市場
少子高齢化や有効求人倍率上昇の影響で、アルバイト採用における若い世代の人材不足は、企業規模の大小にかかわらず深刻になっています。
厚生労働省の発表する一般職業紹介状況では、2022年8月の有効求人倍率(季節調整値)は1.32倍となり、コロナ前の水準に少しずつ戻ってきました。
しかし依然、人手不足により飲食店では営業時間を短縮せざるを得なかったり、一部の人に業務が偏ってしまったり、過重労働などの問題も生じています。
売上が足りないにもかかわらずアルバイトの応募者を増やすために時給を上げる、といった苦しい選択をしている企業も出てきました。
2.アルバイトの採用を成功させるためのポイント
「アルバイトがなかなか集まらない」「少ない応募すら採用に繋がらない」など、アルバイト採用における悩みはさまざまです。
ここでは、募集段階から働きはじめまでのフェーズに分けて、応募率・面接率・採用率・定着率アップのためにできることをご紹介します。
2-1.アルバイト募集段階|応募率UPのポイント
アルバイトの求人媒体は種類が多すぎて、どれがいいのか分からない採用担当者も多いです。
そのため「知名度のある有名な求人媒体にとりあえず掲載する」こともありますが、これが失敗を招く要因となっています。
「この地域で、これぐらいの年齢層のアルバイトが欲しい」というターゲットや、予算・競合具合によって使うべき求人媒体が異なってきます。
やみくもに大手の媒体を選ぶのではなく、自社にあった求人媒体を使うことが重要です。
媒体ごとのターゲット確認や競合調査には時間がかかるため、無料のマーケティングサービスをご利用いただくのもおすすめです。
マーケティングサービスで何ができるの?
ネオキャリアの無料マーケティングサービスでは、下記のような情報を調べることが可能です。
例1:エリア×職種
全国47都道府県ごとに職種別の求人件数を集計する事ができます。
また、エリア別の職種ごとの求人件数や平均給与の推移を確認できます。
例2:競合企業×職種
企業ごとの掲載媒体、掲載件数、平均給与などが集計できます。
クライアントや自社の競合となる企業の求人動向も分析できます。
例3:競合企業×職種×フィルター{キーワード”オープニング”×エリア”新宿”}
決まった項目だけでなく、媒体に記載の情報であれば気になるキーワード検索による集計ができます。
さらに、特定地域でのオープニングスタッフ募集の企業や、その時給などを簡単に調査できます。
2-2.面接前|面接率UPのポイント
求人媒体に掲載して応募が来たとしても、事前に面接をキャンセルされたり、当日にドタキャンされたりといった経験はありませんか?
面接をキャンセルされる理由の多くは、応募対応の遅さと言われています。
応募者は日程調整の連絡が遅いと、他の予定で埋まってしまったり、心象が悪くなったりすることがあります。
そのため、採用担当者は応募が来たらすぐに応募者と連絡をとり、面接日程を調整し、直ちに面接をする必要があります。
連絡を取る際も、丁寧な対応をおこない、面接日時や場所をしっかり伝えることが重要です。
それに加え、リマインドの連絡をすることで、求職者に対して「面接がしっかりおこなわれる」と安心感を与えることもできます。
しかし採用側は「休日や夜間の応募にはすぐ対応できない」「通常業務が忙しすぎる」など、応募者に対応できないのが現実です。
そのような場合は”応募者管理システム(ATS)”を導入してみるのも手です。
アルバイト採用に特化した応募者管理システムでは、面接設定までの応募者対応を24時間365日自動でおこなうことができるため、応募対応の工数を大幅に削減できます。
2-3.面接時|採用率UPのポイント
面接に来て、内定を出しても応募者から辞退されてしまうことはありませんか。
応募者は面接時の対応で職場の良し悪しを判断しています。
面接の時に気をつけるべきポイントとしては、以下の点が挙げられます。
・落ち着いた清潔感のある場所を準備する
・面接官から挨拶をし、面接に来てくれたことに感謝を示す
・応募者をリラックスさせる
・応募者の話に興味をもって聞く
・しっかり待遇を説明する
また、面接時のNG質問(両親についてや恋人の有無などプライベートな質問、宗教に関わる質問など)をしていないかも注意しましょう。
2-4.面接後|採用率UPのポイント
アルバイト採用においてはせっかく面接通過の連絡をしても、初出勤を前にして辞退するケースもあります。
面接後の辞退を防ぐためのポイントは、以下の点が挙げられます。
・面接後はすぐに当日のお礼と、合否結果が後日の場合はその旨も改めて伝える
・初出勤前に再度連絡を取り、楽しみにしていることを伝える
・心変わりをさせないように、初出勤日を早く設定する
2-5.入社から1ヵ月間|定着率UPのポイント
せっかく働きだしたのに、1日や数日で急に辞めてしまう人が多いという状況はありませんか?
「早く1人前になってほしい」「早く仕事を覚えてほしい」という気持ちから、たくさんのことを1度に要求してしまうことがあるでしょう。
しかし、事前に聞いていたよりも仕事が厳しかったり、想像と違っていたりすると、辞めてしまう要因になります。
定着するまでの期間は、少しずつ業務や教えることを増やしていくのが適切でしょう。
アルバイトは正社員と比べ、嫌になってしまうと「そこまで言われて頑張るつもりもないので…」と、また次を探せばいいと考えてしまいやすいので、定着するまでの期間は様子をうかがいながら接することが重要でしょう。
3.職場の「雰囲気」の重要性~アルバイト採用ブランドランキングから考察~
ここからは採用における職場の「雰囲気」の重要性をお話します。
下記は学生に対しておこなった採用ブランドの調査結果です。
出典:ツナグ・ソリューションズ「アルバイト採用ブランドランキング【学生編】」
この調査結果を、2グループに分けて考えると以下のような特徴があることがわかりました。
・「コンビニの3ブランド」、「イオン」、「マクドナルド」
「働く場所が近い」「働く時間の融通がきく」=『身近なバイト』
・「スタバ」、「2大テーマパーク」、「無印良品」、「ユニクロ」
「仕事で成長できそう」「働く仲間が素敵」=『キラキラバイト』
現在の学生は、いわゆるキラキラバイト、職場の雰囲気なども重要視してアルバイトを選ぶ傾向にあるようです。
かつては「給与」「場所」「時間」といった「労働条件」を重要視する学生が多かったように感じます。
しかし、近年の学生は、「仕事」「環境」「仲間」などの「職場の雰囲気」に関連するものを重要視しているようです。
この近年の学生が、職場の雰囲気を重要視しているといったデータを裏付ける理由として、いまや2人に1人が応募する前に、アルバイト先の職場へ「下見」に行っているというデータもあります。
また、この記事のライターである、私自身も2ヵ月前まで大学生で、4年間継続して同じアルバイトをしていました。
自宅から遠く、拘束時間も長いといったものでしたが、アルバイト先の人や環境の働き心地が良かったため、長く続けることができました。
また、アルバイトも辞める人が少なく、採用も友人紹介(リファラル)がほとんどだったという、私の実体験もあります。
働き心地に関して、求人掲載の内容に盛り込むことや、面接の際にアピールすると採用がうまくいくかもしれません。
もちろん、アピールをするために働き心地の良い環境にすることも重要となってくるでしょう。
4.まとめ
アルバイト採用を成功させるためのポイントと、アルバイト採用における「仕事」「環境」「仲間」などの職場の雰囲気の重要性をお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか。
さまざまな施策をやりつくして、もうアイデアが湧いてこない…という方は、一度外部の採用コンサルタントへ相談してみるのもよいかもしれません。
元サービス業店長の経験を活かした提案
アルバイト採用事業部の立ち上げに従事した後、事業部長に就任。 原稿の作成・スカウトメール配信・面接率の向上・内定後フォローなど幅広い知識で対応いたします。 プライベートでは2児のパパとして子育てに奮闘しています!
- 名前
小林/アルバイト領域
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