求人募集で応募が来ない原因とその対策方法とは?|求人広告を見直そう

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求人応募の歩留まり

求人募集で応募が来ない原因とその対策方法とは?|求人広告を見直そう

紙媒体からWeb広告へと求職募集の方法が移り変わり、いつでも誰でも簡単に情報へアクセスできる時代になりました。

一方で、少子高齢化の影響で有効求人倍率が高くなってきており、人材確保が難しくなってきています。

 

本記事は、

・求人応募が来ない原因と対策

・求人媒体の種類や特徴

などについて紹介します。

 

本記事を参考にしていただき、求人応募が拡大されると幸いです。

100通りの採用課題の打ち手が一目でわかる|中途採用課題の施策マップ

このような企業様におすすめ

・中途採用に苦戦している
・多様化する採用課題の解決法を体系的に知りたい
・各フローでの打ち手などのナレッジを社内で共有したい

1.求人応募が来ない原因とは

求人応募が来ない原因とは

ここでは、有効求人倍率といった、企業側でコントロールできない外部原因ではなく、企業側で解決できるような求人応募が来ない原因についてご紹介します。

1-1.仕事内容を十分に明記できていない

求職者が求人を選ぶ際、仕事内容や条件が重要項目になります。

最も重視しているからこそ、企業が提示している仕事内容が詳細に書かれていなければ敬遠され、応募につながりません。

また、曖昧な表現で情報を記載していると、不信感を抱かれてしまう可能性があるので、数字を用いて伝えることも効果的かもしれません。

仕事内容の悪い例

不動産事務、事務未経験OK!

ExcelやWordを使用しての事務になります。

仕事内容の良い例

・物件の販売図面作成(専用のソフトを使用)

・庶務業務(ファイリング、スキャンなど)

・電話での物件の販売状況の確認作業(Excel入力)

OJT研修を通して丁寧に教えます!

求職者側の立場に立ってみて、求人サイトに十分な仕事の情報があるか、魅力的かどうかを見直すと良いでしょう。

数字で訴求する自社の魅力ポイント50選

このような企業様におすすめ

・求人広告の掲載にあたって自社の魅力ポイントを整理している
・求人原稿やスカウトメールで訴求する魅力ポイントがわからない
・自社の魅力をどのように訴求すればよいかわからない

1-2.他社の募集条件に劣っている

求職者は企業を選ぶ際、自分の技量や、やってみたいことを考えて、業種や職種を見ていますが、それだけで応募する企業を決めることは少ないでしょう。

同じ業種で同じ職種を求人募集している企業は数えきれないほど多く存在しますが、その中で選ばれる企業になるために重要になるものが募集条件です。

募集条件の中での優先順位は人により異なりますが、給与、勤務条件(完全週休2日制など)、福利厚生などを比較検討する求職者が多いです。

これらを比較検討した結果募集条件が良い企業に応募する求職者が多いです。

そのため、まず同業種や同職種で求人募集を出している他社の募集条件を把握し、自社と比較して自社の優っている点や劣っている点を明確にし、自社の強みをどこに出せるかを見直すことが重要となります。

POINT
募集条件が他社より劣っているが変えることが難しい場合、募集条件以外の面で「自社ならではの強み」を見つけアピールポイントとしていきましょう。

1-3.自社に合った求人媒体を利用できていない

「多数の求人広告が選択肢としてあるので、どの求人広告を活用すれば良いか分からない」という声を聞きます。

その結果、「有名な求人広告に掲載しておけば、多くの求職者に見てもらえるだろう」といった理由で、求人広告を運営している会社の名前を見て決めることもあるかと思います

たしかに有名な求人広告は、多くの求職者に求人情報を見てもらうチャンスを与えてくれます。

しかし、求人広告によって「業種」や「職種」、「地域」に得意・不得意があるため、自社に合った求人広告を選ばないと応募を増やすのは困難です。

そこでどの求人広告を選定すればいいのかを助言してくれるのが「求人広告代理店」です。

求人広告代理店は複数の求人広告を取り扱っています。

しかも、過去にどの広告でどれだけ求人があったかなどのマッチング情報を持っています。

過去の経験などを活かして適切な求人広告を選定してもらえれば、求人応募を増やすことが期待できます。

求職者の目につくという意味でも、求人を出すことは非常に重要です。

1-4.採用市場の理解不足

そもそも現在の採用市場とマッチしていない求人を出してしまうと、仕事内容の明記や募集条件、求人媒体の選択を十分におこなっていたとしても募集は集まりません。

こちらは、高校、専修高校、高専・短大、大学・大学院を卒業したばかりの新規学卒者の入職者数のグラフとなります。

雇用動向調査 入職者のうち新規学卒者

出典:厚生労働省「令和4年上半期雇用動向調査」

2019年は新型コロナウイルスの影響で入職者数が落ちていますが、その後2020年、2021年と増加の傾向にありました。

しかし、2022年に入職者数は下降しており、今後も下降することが予想されます。

今後を担う若手の入職者が少ないということは、他社との採用競争が激しくなり、採用が難しい状態と言えます。

募集する年齢層が市場に多いかなどはあらかじめ確認しておきましょう。

みんなの採用部 ロゴ

求人媒体の選定はみんなの採用部

採用ニーズや予算にあわせて適切な求人媒体選びのサポートをおこなっています。

複数サービスの比較資料やお見積りも承ります!

2.求人募集が来ないときの対策方法

求人募集が来ないときの対策方法

2-1.募集要項を具体的に記載する

1章でも紹介した通り、募集要項が具体的に書かれているかが大変重要となります。

読んだときに業務内容がイメージしやすい書き方を心がけましょう。

 

アポイント業務の内容をしっかり記載していることで入社後どのような業務をおこなうのかイメージしやすくなります。

研修制度・マニュアルを完備していることを記載することで未経験者も応募しやすくなっています。

仕事内容の書き方の例
【主な業務内容】
・テレフォンアポインター
・PCを使ったデータ入力
引っ越し予定の方や入居予定の方へ電気やガス・インターネットなどライフラインに関する案内業務をお任せします。研修制度やマニュアルも完備しています。

歓迎条件と必須条件を明確に提示することで、必須条件をクリアしていれば未経験者でも応募ハードルが下がりますし、経験者はより応募をしやすくなります。

募集人材の書き方の例
【歓迎条件】
・テレアポや電話対応などの経験がある方

【必須条件】
・WordやExcelを使ったことがある方(簡単なPCスキルで構いません)

給与は月給のみを記載するのではなく、賞与や昇給の頻度、想定年収などを記載することで、より具体的なビジョンを持って応募をしてもらえるため辞退防止などにもつながります。

給与・福利厚生の書き方の例
【給与】
月給:24~27万円
賞与:年に1回
昇給:3ヵ月に1回
入社時想定年収:280~350万円
入社2年目想定年収:400万円
入社3年目想定年収:600万円

【待遇・福利厚生】
・社会保険完備(雇用・労災・健康・厚生年金)
・通勤/残業手当
・健康診断(年に1回)

2-2.魅力的なタイトルをつける

求人を探すときに求職者にとってタイトルは一番に目に入る情報であり、そのタイトルが魅力的でないとクリックすらしてもらえません。

職種名の後に自社のメリットを訴求しましょう。

例えば、休日が多いことや業界での優位性などです。

また有給消化率や社員定着率などが高い場合は、具体的な数値を記載しましょう。

求人募集の対策方法

2-3.給与や待遇・福利厚生などの雇用条件を見直す

有効求人倍率が上がっている現在、求人を出している企業はたくさんあります。

求職者はやはり他の企業と比較したうえで応募をします。

同業界の中でも、明らかに自社の給与が低かったり、待遇・福利厚生が充実していなければなかなか応募は集まりません。

まずは同業界の水準に合わせることがおすすめですが、自社の雇用条件で水準に満たない部分がある場合、それ以外の部分でメリットを作るなどの努力が必要です。

求人広告作成における13のチェックポイント

このような企業様におすすめ

・求人広告の利用を検討している
・求人広告を作成するうえで、どのようなことに気を付ければ良いかを知りたい
・掲載している求人広告の内容を見直したい

3.求人広告の種類と特徴

求人広告の種類と特徴

3-1.転職サイト

特徴

転職サイトは、中途採用で最も基本的な採用方法のうちのひとつです。

マイナビ転職」や「エン転職」といった転職サイトに、企業が求人情報を掲載し、それに対して求職者がエントリーする形の採用方法をとっています。

転職サイトには、「総合型求人サイト」と「特化型求人サイト」の2種類が存在します。

メリット

求職者が自ら転職サイトに登録して職を探しているため、転職活動に積極的な人材の目にとまりやすい
スカウトメールなどで、企業から直接アプローチできることもある

デメリット

掲載数が多いと求職者の目にとまらない可能性がある
採用に至らなくても費用がかかる

総合型求人サイト

総合型求人サイトは、あらゆる業種や職種の求人を取り扱っており、さまざまな業種・職種の求職者がチェックをしています。

そのため、より多くの求職者にアピールができます。

総合媒体の例
マイナビ転職エン転職doda ロゴ
特徴自社のクチコミサイトと連動しており、マイナビ転職アプリは「ダウンロード数№1」を誇っています。日本最大級の会員数かつ、70%以上が20代~30代と高い若手比率になっています。

即戦力採用が強みで、専門サイトも保持しています。

ITエンジニア/モノづくりエンジニア採用に強く、2職種掲載が可能です。
料金16万円~18万円~25万円~35万円~

特化型求人サイト

特化型求人サイトは業種や職種、地域などに特化した求人を取り扱っています。

総合型求人サイトに比べれば、業種や職種に特化しているために母集団が少なくなる傾向がありますが、同業界への転職には有効な手法とされています。

特化型媒体の例
保育fine介護求人パーク
特徴女性に向けた転職サイトであるため女性に特化しており、正社員・契約社員募集に強みがあります。保育士の求人に特化しており、専任のオペレーターが求職者のサイト利用を促進してくれます。介護職の求人に特化しており、介護事業所で働くすべての職種の求人を掲載可能です。
料金10万円~お問い合わせください月額4万円~※

※掲載課金コース

料金

転職サイトには「掲載課金型」と「成果報酬型」の二つの料金形態があります。

掲載課金型

掲載課金型は、ある一定の期間で求人広告(企業情報)を掲載することに対して、費用が発生します。

何人採用しても一定期間に対しては金額が変わらないため、複数名採用したい企業に向いています。

掲載課金型の例

掲載課金型の転職サイトは、転職サイトによって掲載期間が異なります。

短期から中期の場合1週間~2週間程度の掲載プランをはじめ、4週間~8週間、8週間~12週間などの掲載プランが中心です。

掲載期間が長期の場合、半年から1年の掲載期間が多く、通年採用や母集団形成を目的とした採用に向いています。

転職サイトの利用を検討する際は、掲載プランの内容や掲載料金だけでなく、掲載期間もしっかりと確認しておきましょう。

また、転職サイトごとに特徴や強みが異なるため、自社の採用計画に合う転職サイトを選ぶことが大切です。

成果報酬型

成果報酬型は、ある成果があるまでは費用がかかりません

その成果というのは、「応募が来た」段階と「採用が成功した」段階の2つで、それぞれ異なります。

つまり、応募が来た段階で費用が発生するものと、採用が成功した段階で費用が発生するものが存在するということです。

成果報酬型は成果が出た段階で費用が発生するため、掲載課金型に比べて確実性があります。

しかし、複数名採用すると割高になる場合もあるため、注意が必要です。

成果報酬型の例

ここでは採用に成功した場合の成功報酬について、「Green」を例に解説します。

成功報酬型の転職サービスの中には求職者からの応募を待つだけでなく、企業自らが求職者へダイレクトメールを用いてスカウトをおこなうダイレクトリクルーティングサービスに近いサービスがあります。

掲載課金型の転職サイトにもスカウト機能があるサービスがありますが、利用できる期間は掲載プランに応じた掲載期間のみです。

Greenは初回利用時のみプランに応じた初期費用が発生しますが、以降は成功報酬型のサービスとして永年利用できます。

成功報酬型の転職サイトは採用が決定するまでのあいだに、採用したい人材を見極めてから採用することができるメリットがあります。

応募が入りにくいニッチな採用ニーズがあるときや、採用後のミスマッチが課題になっている企業におすすめです。

求人媒体比較厳選20選

求人媒体比較厳選20選|おすすめ求人広告の費用・特徴・メリット・デメリット【2023年8月最新版】

本記事は、
・求人媒体の料金比較
・求人媒体を選ぶポイント
・掲載のメリット・デメリット
について解説します。

3-2.紙媒体広告

特徴

駅やコンビニ、スーパーなど地域のさまざまな場所に設置されているフリーペーパー、新聞に折り込まれている折込チラシポスティングされる求人情報チラシがこの紙媒体広告にあたります。

紙媒体広告の最大の特徴は、求職者側の一見性の良さがあげられます。

複数の企業が出している求人情報が1枚の紙に記載されているので、比較しやすくなっています。

メリット

一見性が良く比較をしやすいので、他社に対して条件などで「強み」があれば、応募者が増える
幅広い世代の地域ユーザーに届きやすい
求人広告を作成する際、求人メディアの担当者から広告に関するアドバイスを受けることができる

デメリット

一見性がいいため、競合他社との比較がおこないやすので他社に対して条件などで「弱み」があれば、応募者が減る
発行後に修正ができない
募集内容を記載できる枠に制限があり、広くすると広告費が高くなってしまう

料金

折込チラシの場合、一般的に配布される10万部で料金は最小枠が2~60万円。

フリーペーパーは2~100万円と掲載サイズによって料金が大きく異なります。

また、求人広告会社によっても金額は前後します。

3-3.Indeed(インディード)

特徴

Indeed(インディード)は世界中の求人情報を検索できる求人情報専門の検索エンジンです。

求職者は会員登録をおこなわなくても求人を検索でき、職種や勤務地、仕事内容だけでなく、働き始めたい日付の指定までできます。日本では950万人が登録しています。

また、Indeedの場合は一般的な広告と異なり、広告費を高額にしたからといって、indeedで上位に表示されるとは限らないので注意が必要です。

Indeedでは、ユーザーのニーズにあう求人を上位に表示します。

メリット

メールアドレスでアカウントを開設し、管理画面に表示される項目を登録するだけで簡単に広告を出すことができる
無料で求人を掲載できる「無料記載枠」がある
広告の表示回数やクリック数などを管理画面で確認、求職者の状況を分析することができる
クリック単価の上限を決めたり、月額予算を設定できたりなど、予算管理がしやすい

デメリット

無料枠は下の方に表示され、人目に付きにくい
サイト情報を更新(募集内容を変更など)しないと表示回数が減っていく

    料金

    Indeedは1クリック15円からのクリック課金制となっています。

    そのため従来の求人広告のように、効果が出るかわからなくても先に費用を支払わなくてはならないというコスト面のリスクがなくなります。

    今さら聞けない3分でわかるindeed

    このような企業様におすすめ

    ・Indeedをわかりやすく説明してほしい
    ・転職サイトや人材紹介を活用しているが新しい手法を探している
    ・求人検索エンジンに興味がある

    3-4.採用サイト

    特徴

    採用サイトとは、自社の情報や採用に関する情報を発信し、求職者を募るサイトのことです。

    採用サイトには、求人情報や募集要項の他、社風や代表・社員のメッセージ、イベント情報など、さまざまな情報が掲載されます。

    採用サイトを設けていない企業もありますが、採用サイトを設けておくほうが、求職者が自ら情報を入手できるため、安心感や信頼につながります。

      メリット

      入社後のミスマッチを防げる
      求職者に自社の魅力を自由にアピールできる
      採用コストを抑えながら応募者を集められる
      求職者の志望度を高められる

      デメリット

      サイト制作に時間とコストがかかる
      応募者が増えるとは限らない

      料金

      採用サイトの料金はコンテンツによって大きく異なってきます。

      シンプルなものであれば30万円~が相場と言われていますが、しっかりと作りこんでいく場合は100万円以上となります。

      詳しく知りたい方は、お気軽にお問い合わせください。

      採用サイト・ホームページ

      このような企業様におすすめ

      ・採用サイトやホームページから採用につながるようにしたい
      ・Indeedに対応した仕様の採用サイトを提案して欲しい
      ・自由なレイアウトで、学生にもっと自社の魅力を伝えられるようにしたい

      4.まとめ

      まとめ

      いかがでしたでしょうか。

      求人広告は出すだけで応募が増えるというわけではなく、自社にあった広告内容や求人広告を活用することが重要になります。

      100通りの採用課題の打ち手が一目でわかる|中途採用課題の施策マップ

      このような企業様におすすめ

      ・中途採用に苦戦している
      ・多様化する採用課題の解決法を体系的に知りたい
      ・各フローでの打ち手などのナレッジを社内で共有したい

      この事例・記事に関わった営業担当

      ダイレクトリクルーティングを使った攻めの採用を

      入社後は一貫して採用コンサルティング事業に従事。 のべ1,000社を超える企業のダイレクトリクルーティングをお手伝いしています。 プライベートでは、3児のパパとして子育てに奮闘中! ダイレクトリクルーティングでお悩みの方は、ぜひご相談ください。

      名前

      下山/中途領域

      得意領域
      • 中途採用全般

      • ダイレクトリクルーティング

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