新卒採用|小売業界での採用を成功させるポイントとは?
小売業界の新卒採用

今回は小売業界に特化して採用成功のポイントをご紹介いたします。小売業界の新卒採用は他業界の採用に比べ、採用難易度が高いため採用戦略をしっかり固めて動くことが大切な業界の1つです。
本記事では、
・小売業界の採用動向
・学生イメージの業界イメージ
・小売業界での新卒採用のポイントとおすすめサービス
についてまとめました。
目次
1.小売業界の現状
まずは小売業界の現状についてみていきましょう。
小売業界とは?
小売業界とは、百貨店、スーパーマーケット、コンビニエンスストア、家電大型専門店・ドラッグストア・ホームセンターなどの業態を指します。
流通業としてくくられているケースもあります。
小売業界の新卒採用動向
引用:リクルートワークス研究所「Works flash 第38回ワークス大卒求人倍率調査(2022年卒).pdf」
小売業界の有効求人倍率は毎年高く、2019年度3月卒採用時には12.57倍と高倍率となっていました。
コロナウィルスの影響もあり、2021年3月卒の倍率は7.28倍と下がりましたが、22卒ではまた8.12倍と上がり依然として高倍率を推移しています。
リクルートワークス研究所「Works flash 第38回ワークス大卒求人倍率調査(2022年卒).pdf」によると、建設業に次いで高く、他業種では有効求人倍率が2倍を超える業種はありません。
小売業界は他業種に比べて、非常に採用難易度の高い業種といえるでしょう。
2.学生の小売業界に対するイメージ
小売業界で働くことに対し、学生はどのようなイメージを持っているのでしょうか?マイナビキャリアリサーチLabがおこなった「2022年卒大学生業界イメージ調査」のアンケート調査を参考に確認していきましょう。
参考:マイナビキャリアリサーチLab「2022年卒大学生業界イメージ調査」
上記グラフは、マイナビサキャリアリサーチLabがおこなった「2022年卒大学生業界イメージ調査」のアンケート調査を元に作成したグラフです。
各項目における学生からの回答率の高さを示しています。
赤い棒グラフが小売業界に対するプラスイメージ、青い棒グラフがマイナスイメージを示しています。
学生が考える小売業界のプラスイメージ
小売業界内でのプラスイメージ調査で順位が高かったものは、上から順に
1位:人の役に立つ
2位:宣伝力・ブランドイメージ
3位:社会全体への影響力
4位:女性の活躍
5位:明るさ・楽しさ
となっています。
多くの学生が、小売業界は、「人の役に立ち、社会全体への影響力の大きい仕事だ」と認識していることが分かります。
学生が考える小売業界のマイナスイメージ
一方でマイナスイメージでは、
1位:休日・休暇・労働時間
2位:給与・待遇
3位:仕事の魅力
4位:将来性
5位:安定性
などを懸念している学生が多いようです。
福利厚生面や将来性、企業としての安定性などを懸念している学生が多いことが分かります。
3.小売業界での新卒採用のポイント
採用を成功させるためにはどのような点を注意しなければならないのでしょうか?
求人原稿訴求でのポイント
前章でお伝えした学生のマイナスイメージを払拭し、プラスイメージをより強める訴求をおこなうことが大切です。
小売業は土日祝日休みではないケースが多く、どうしても敬遠されがちです。
連休が取れる、長期休暇も取得できる、労働時間もシフト制で融通が利くなどのメリットがあればしっかり表記しましょう。
また給与・待遇面では、住宅手当や家賃補助、子育て手当など、引きになる待遇などがあれば、明記しましょう。
逆に現状メリットとなる待遇などがなければ、待遇・制度の見直しに取り組む必要もあるでしょう。
「仕事の魅力」「将来性・安定性」へのマイナスイメージを払拭するために、実際に働く社員の声・インタビュー記事などを掲載することは、非常に有益です。
キャリアパスや将来像をイメージしやすいよう、入社5年目、10年目、15年目など複数の社員のインタビューを用意することをおすすめします。
女性の場合は、出産・育児などを視野に入れて就職活動をするケースも多いため、モデルケースとなるような方がいらっしゃれば最適です。
しっかりとマイナスイメージを払拭した上で、社会貢献度の高い大切な仕事であること、会社の魅力やビジョン、他社との違いなどを伝えていきましょう。
母集団形成のポイント
マイナビやリクナビなどの総合媒体に掲載するだけでは、母集団形成が難しいケースが多いです。
そのため採用ツールとしては、「就職サイト」だけではなく、「就職イベント」や「ダイレクトリクルーティング」などを活用し、積極的に学生へのアプローチができるツールを選択した方が母集団獲得に繋がります。
「就職イベント」は、大型のイベントに参加するのもよいですが、できれば小~中規模イベントへ参加することをおすすめします。
一人ひとりの学生としっかりコミュニケーションをとり、目の前の学生を口説く戦法の方が効果的です。
「ダイレクトリクルーティング」は、不特定多数の学生に一括送信のような運用ではうまくきません。
学生のレジュメをしっかり読み、なぜその学生に会いたいのかを恋文のように一通一通丁寧に送っていくことが大切です。
工数や労力はかかりますが、その後の選考へ繋がりやすいなどのメリットもあります。
ぜひ無駄だと思わず、あきらめずにやっていきましょう。
攻めのスタンスを取り続けることが小売業界の採用では重要です。
- 学生利用率No.1の就職サイト
・インターンシップから本サイトオープン後まで一括で管理がしたい
・多くの学生に自社を認知させたい
・中小企業にも効果的なサイトを探している
このような課題をお持ちの採用担当者の方必見です。
選考~内定フォロー時のポイント
ようやく応募した学生をどう惹きつけ、逃さないかも大切なポイントです。
1次選考から2次選考、2次選考から3次選考と選考が進む中で辞退されるケースも多くみられます。
これを防ぐため、「学生フォロー」を徹底しましょう。
小売業界では、「コミュニケーション量」も採用に比例していきます。
しっかり、一人ひとりの学生のフォローをおこなうことが必要です。
LINEなど学生がよく使うツールを活用すると、フォローもしやすいです。
- 内定者フォローお役立ち無料資料!
新卒採用の課題の一つにあげられる『内定者辞退』ですが、どうして内定辞退が発生してしまうのかを考えることが重要です。
原因から対策方法までさまざまなデータを分析し、内定者フォローのポイントを本資料にまとめています。
4.小売業界の新卒採用におすすめのサービス
小売業界におすすめのサービスを
「ダイレクトリクルーティング」
「就職イベント(合同企業説明会)」
「コミュニケーションツール」
「新卒紹介」
の4カテゴリーに分けご紹介します。
ぜひご参考にしてみてください。
1.ダイレクトリクルーティングサービス
OfferBox
株式会社i-plug (アイプラグ)が運営しており、2021年5月時点で、17万人以上の登録学生を保有しており就活生の約3人に1人が登録しています。
新卒採用向けダイレクトリクルーティングが一般化する以前より展開しているサービスです。
登録学生に直接アプローチすることにより、従来の手法では母集団形成や採用成功に結び付かないような企業様でも積極的に活用することが可能となります。
キミスカ
キミスカは、株式会社グローアップが運営する新卒ダイレクトリクルーティングサービスです。
ナビサイトよりも圧倒的に高いスカウトメール開封率を誇ります。現在約8万5000人の登録数を誇り、21年卒者は12万人にまで増える見込みです。
DODAキャンパス
dodaキャンパスは、ベネッセ i キャリアが提供する登録学生数20万人以上を擁する新卒採用向けダイレクトリクルーティングサービスです。
大学1年生から4年生までの幅広い学生データベースを保有するしている点も特徴の1つです。
ONE CAREER
ONE CAREER(ワンキャリア)は、新卒採用マーケット最大級の学生口コミを集めたメディアです。
学生から投稿される情報を活用して会員を獲得し、学生会員と企業のマッチングを図ることで採用活動の支援が可能です。
2.就職イベント(合同企業説明会)※オンライン開催含む
一人ひとりの学生としっかり話せる小~中規模イベントがおすすめです。
ジョーカツオンライン
上京したい学生をメインターゲットにしたツアーイベントなどをおこなっている株式会社ナイモノが運営するイベント。
オンラインイベントとリアルイベントの両方を地方難関大学の学生に会いたい、成長意欲の高い地方学生に会いたいという企業におすすめです。
- 内容
- 学生:オリエンテーション・学生自己紹介・参加アンケート
- 企業:企業紹介(30分間)※自由にカスタマイズ可能
3.コミュニケーションツール
LINEを活用した採用コミュニケーションツールを活用すると便利です。
MOCHICA(モチカ)|人事担当者が選ぶ「採用管理がしやすい」LINE連記ATS NO.1
MOCHICAは、学生や求職者とLINEでやり取りできる、チャット対応採用管理ツールです。
これまでの採用管理ツール同様学生への連絡や歩留まり管理ができるのはもちろん、LINEでメッセージ送信できることが特徴です。
4.新卒紹介サービス
採用に工数がかけられない、第三者から学生に仕事の魅力を伝えてほしい。
そう考えている採用担当者には、新卒紹介サービスもおすすめです。
就職エージェントneo|新卒紹介業界トップクラス、年間学生登録数18万名以上
就職エージェントneoは、2005年からサービスを開始し新卒紹介サービスを業界でもいち早く実施していました。
学生登録数も非常に多く、企業様のご要望に応じた学生のご紹介が可能です。
学生が登録後には面談をおこない、希望業界や希望職種などをカウンセラーがヒアリングした上で企業とのマッチングをおこなっています。
そのため、ご利用企業様の求めるターゲットや人柄を理解した上でご紹介しています。
5.まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、小売業界で採用を成功させていくポイントをご紹介いたしました。
「新卒採用」といっても業界によって、適したツールが異なることがお分かりいただけたのではないでしょうか。
同じ小売業界でもエリアや企業規模になっても戦略を変えていく必要があります。
自社にマッチした採用戦略を知りたい方は、プロにご相談されることをおすすめします。
本記事が少しでもお役立てば幸いです。

中小・ベンチャー企業を採用成功に導く戦略を
入社してから一貫して新卒採用のコンサルティングをおこなう部署に携わる。大手上場企業~ベンチャー企業まで計1,000社近くの支援を経験し、現在は新規営業部門の責任者として従事。
- 名前
斎藤/新卒採用領域
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