採用動画の効果とは?コロナ禍で注目が増す新時代の採用手法をご紹介
採用動画
コロナ禍があけた、2023年。依然、多くの企業がオンライン採用をおこなっています。
従来の採用手法が大きく変化し、選考をオンラインでおこなうという企業は83.3%※になっています。
説明会や面接などのほとんどの選考フローがオンライン化し、対面のみの採用が難しくなっている今、より一層オンラインでの情報発信が担う役割が大きくなっています。
そのような状況下で企業の採用活動において欠かせないコンテンツになった「採用動画」。
ここでは、採用動画の効果や活用のポイントなどを実際の事例をもとに採用動画の重要性を徹底解説していきます。
※参考:株式会社プレシャスパートナーズ【23卒採用】8割以上がオンラインで選考実施するも最終面接は「対面での実施のみ」73.5%
<本記事で紹介する3つのポイント>
・採用動画の効果
・動画事例5選
・動画制作のポイント
1.採用動画に期待できる効果とは
企業訪問に来られない学生にアプローチしたい、他社との差別化を図りたい、優秀な応募者を確保するために自社の魅力を効果的に伝えたい、といった考えから、「採用動画」の制作を検討されている採用担当者様もいらっしゃるのではないでしょうか。
とはいえ、高い費用をかけて制作価値があるのだろうかと躊躇してしまう気持ちもわかります。
そこで、「採用動画」によって得られる効果を5つのポイントを見ていきましょう。
1-1.情報を正確に伝えることができる
動画は画像やテキストコンテンツと比べてユーザーに伝える情報伝達量がはるかに多いため、自社の魅力や情報を正しく伝えることができます。
聴覚と視覚情報を通じて、テキストだけでは伝わりにくい情報を届けられる点が、動画の魅力です。
1-2.記憶に残りやすい
「ラーニングピラミッド」 という、アメリカの国立訓練研究所が発表した研究結果によると、人間の脳は一方的に話をされるよりも動画を見て、目と耳の両方から情報を得た場合の方が、約2倍記憶に残るというデータがあります。
そのため、ただ一方的に文章や画像などでメッセージを発信するより、動画を通して情報発信をすることで、圧倒的に求職者の記憶に残りやすくなるのです。
1-3.ミスマッチを減らすことができる
採用動画によって、ナビサイトや求人広告だけでは伝えきれない社内の人間関係やオフィス環境など、リアルな会社の姿をより伝えることが可能です。
社風は学生が企業を選ぶ際に重視するポイントのひとつです。
動画を通してリアルな社風を伝えることで、自社の価値観に合う人材に出会える確率が高くなり、入社後のミスマッチ防止にもつながります。
また、企業コンセプトを伝えやすいことも動画のメリットです。
非言語的な要素が大きい企業理念やビジョンを伝えるために、楽しそうに働く社員や社内の様子を動画にすることで、企業の想いを具体的に表現することができます。
1-4.採用工数が削減できる
説明会のたびに採用担当者がプレゼンしたり、他の社員をアサインすることは、かなりの労力がともないます。
予め収録した動画を流せば、学生への説明工数を削減でき、採用担当者の時間を有効活用することができます。
2.採用動画を効果的に活用するためのポイント
採用動画の効果を最大限発揮させるためには、活用方法も抑えておきたいところです。
ここでは、採用動画を活用する際に気をつけるべきポイントを見ていきましょう。
- 1.応募までのシナリオを考える
- 2.採用活動におけるコンテンツマーケティングをおこなう
- 3.一貫性のある採用コンセプトを設計する
2-1.応募までのシナリオを考える
採用動画を活用する際にまず意識すべきポイントは、どのようなシナリオで応募に至るかという点です。
動画を視聴した求職者がどのように感じ、どのような期待をもって応募するのかをイメージしながらコンテンツを考えることが大切です。
企業の採用ホームページや求人広告も、動画のコンセプトと相違がないように作り込むことで、より納得感を得るアプローチができるでしょう。
2-2.採用活動におけるコンテンツマーケティングをおこなう
動画作成時のコンテンツマーケティングも、重要なポイントです。
採用したい人材のペルソナを設定し、採用市場でそのペルソナがどのような動きをしているか、事前にマーケティングをおこなうことをおすすめします。
その結果を採用動画の制作に活かすことで、ターゲットにあった人材に対して、より確かなアプローチが可能になります。
2-3.一貫性のある採用コンセプトを設計する
採用動画の魅力は、伝えたい情報やメッセージを自由に盛り込むことができる点です。
裏を返せば、その内容の軸が明確でなければ、どの求職者にも刺さらない中途半端な仕上がりになってしまう可能性もあります。
そのために、採用活動への想い、求める人材、今後のビジョンなど一貫して動画を通して伝えていくことが重要です。
一貫性のある採用コンセプトによって、そこに共感できる求職者の記憶には、採用動画のメッセージがより鮮明に記憶されるのではないでしょうか。
3.記憶に残る動画事例5選
次は、実際に採用動画を効果的に活用している企業をご紹介します。
3‐1.株式会社くらコーポレーション(くら寿司)
セリフなしのアニメーションで構成されているのが、くら寿司の採用動画です。
新入社員である主人公の入社後の姿を描いており、慣れない仕事に戸惑う日々から、周囲から認められ成長していく姿が描かれています。
視聴者にとっても親しみやすく、理解しやすい仕上がりになっており、軽やかで爽やかなBGMも印象的です。
3‐2.株式会社ロフト
「台本のないチーフ座談会」と題したロフトの採用動画からは、先輩社員の等身大の姿や会社の日常がありのままに伝わってきます。
採用動画にしては長い9分という尺でありながら飽きることなく最後まで楽しめる工夫がなされています。
入社前と入社後のギャップ、仕事のやりがいなど、いくつかのテーマについて語り合う先輩社員の姿に、入社後の自分のイメージを重ねる人も少なくないかもしれません。
3‐3.株式会社バードワークス
社長をはじめ多くの社員が登場し、趣味などを発信することで、学生に親近感を持ってもらいつつ、魅力的な会社であることをアピールしています。
求人広告だけではわからない会社の雰囲気が伝わるため、学生の不安や心配を払拭する効果が期待できます。
3‐4.マルコメ株式会社
一人の社員に密着し、よりリアルな社員の日常の様子とともにメッセージを発信しています。
社会人経験がない学生にとっては実際の現場の雰囲気や仕事内容が掴みづらいため、このような密着型の採用動画は、まだ社会の情報が少ない学生の記憶や心に大きく響く効果があります。
3‐5.朝日建設株式会社
「ふるさと富山の暮らしを豊かに」をコンセプトにしたショートムービーです。
2040年の創業100周年に向け、富山の発展とともに進み続けるというミッションが込められており、富山の暮らしを今まで以上に豊かにしたい、ふるさとや地域を大切にしたいという社員の確固たる想いが、街の風景とともに紹介されています。
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本資料では、採用動画が注目されている背景や採用動画の種類、
それぞれがどういった企業にオススメなのか、具体的な活用場面のイメージなどを解説しております。
4.応募者に響きやすい採用動画の制作ポイント
ここまで採用動画の効果的な活用方法や事例について解説してきましたが、ただ動画を作るだけでは、その効果は十分に発揮されません。
まずは、制作のポイントを押さえることからスタートしましょう。
- 1.ターゲットを明確にする
- 2.採用課題を洗い出し、コンテンツに反映する
- 3.動画の種類を決める
4-1.ターゲットを明確にする
まずは「誰に」見てもらいたいかを明確にすることが大切です。
ターゲットが決まっていなければ、「どのような内容」を伝えれば良いのかも曖昧になってしまいます。
どのような人材を採用したいのか、なぜそういった人材が必要なのかを掘り下げていくと、動画に盛り込むべきコンテンツのヒントが見えてきます。
4-2.採用課題を洗い出し、コンテンツに反映する
動画は採用活動における課題解決のために有効なツールです。
母集団を形成したい、特定の母集団にアプローチしたい、企業理解を深めたい、採用のミスマッチを低減したいなど、企業が抱える採用課題はさまざまです。
自社の採用課題と結びつけ、 その課題に合ったコンテンツを検討していくことが重要です。
4‐3.動画の種類を決める
ターゲットやコンテンツを明確にしたら、どのような方法で動画にするかを決めていきましょう。
一言で採用動画といってもさまざまな種類があるため、目的にあわせて選ぶことが大切です。
企業研究動画
目的:認知・母集団形成
事業概要をはじめ、企業の理念、社内の雰囲気を紹介する動画です。
SNSやスカウトメールで発信することで、多くの学生に認知してもらい、母集団形成につながる効果が期待できます
インタビュー動画
目的:興味喚起
社員の生の声や、実際の仕事の様子、やりがいを伝える動画です。
若手社員の経験談を伝えることで、学生の不安を払拭し、興味を喚起する効果があります。
昨今はコロナの感染拡大対策として、実際に企業に訪問せずにインタビューが行える「リモートトーク動画」も、新たな取り組みとして好評です。
WEB説明動画
目的:理解促進
実際の説明会をオンデマンド録画し、説明資料と組み合わせて編集した動画です。
この動画の大きな特徴として、「説明内容の統一化」があげられます。
例えば、説明会ごとにプレゼンターが異なると、プレゼンターによって伝える内容や魅力に差が出てしまうこともあるでしょう。
しかし1度動画を制作してしまえば、属人的になることもなく、内容を統一して漏れなく伝えることができます。
5.まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、企業と求職者にとって大きな役割を果たす「採用動画」の活用効果や、記憶に残る動画事例などについてご紹介しました。
オンラインでの採用活動が活発化する今、採用動画は自社の魅力をアピールする非常に効果的なツールです。
是非「採用動画」の制作をきっかけに、withコロナ時代の新卒採用を成功に導いてください。
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