採用動画の作り方とおさえるべきポイント!外注した場合の制作までの流れをご紹介【2023年度版】
採用動画
コロナ禍の影響で大学生の就職内定率が低下する中、これまでの売り手市場では難しかった優秀人材を獲得しようと、今まで以上に新卒採用に意欲を見せる企業も少なくありません。
その中で近年効果が期待できるツールとして注目を集めているのが「採用動画」です。実際に就職活動でも会社説明会や面接のオンライン化など、非対面型の採用方式への移行・導入が進んでいます。そこで多くの企業が、採用ツールとして、YouTubeやSNSを通じて配信される動画を活用するようになりました。
<この記事で紹介する3つのポイント>
- 採用動画の作り方
- 採用動画制作会社への発注から納品までの流れ
- 採用動画の費用
目次
1.採用動画の作り方|効果の良い動画とは
採用動画制作に興味はあるものの、何をアピールすればいいのかわからない、何を準備すればいいのかわからないなどという理由から、一歩を踏み出せない企業も多いのではないでしょうか。
コストと時間をかけて制作した動画が無駄にならないようにも、まずは制作時に取り入れるべきポイントをおさえておきましょう。
1-1.採用ターゲットを明確にする/ペルソナ設計
期待する効果を得るためには、まずターゲットの絞り込みが重要です。
誰にでも見てもらえるようにという曖昧な設定で制作した動画は観た人の心に残りにくく、効果が薄くなるためです。
ターゲットを新卒に絞るのであれば、自社の若手社員を登場させることで、入社後の働く姿をイメージしやすくなります。
また、動画に使う音楽や背景を若い層が好むようなものにする工夫も効果的です。
ターゲットが決まったら、さらに絞り込んでペルソナを設計します。
ペルソナ設計とは、ターゲットのモデルとなる「架空の人物」を想定し、年齢、性別、家族構成、趣味、価値観、利用しているSNSなどを詳細に決めていくことです。
ペルソナに刺さる採用動画を提供することで、同じ想いに共感した人が応募してくれやすくなるという効果が期待できます。
1-2.伝えたいメッセージは何かを考える
動画で発信できる情報量は文字の5,000倍といわれています。
情報量が多いからこそ、意識しなければならないのは、動画を通して誰に何を伝えたいのかということです。
多くの情報を詰め込みすぎるとアピールポイントが曖昧になり、動画の視聴効果が薄れてしまいます。
そうした事態を避けるためにも、企業が伝えたいメッセージや情報を絞り込みましょう。
職場の雰囲気なのか、仕事の流れなのか、企業理念なのか、アピールポイントを強調することで、シンプルに視聴者の心に響かせることが大切です。
1-3.制作後の使い方を決めておく
採用動画は会社説明会の補助資料としても大いに役立ちます。
会社説明会や面接だけではイメージしづらい日常の社内風景や先輩社員の一日の流れなどを紹介することで、入社前の不安や疑問の解消につながるでしょう。
遠方で参加が難しい学生も気軽に視聴することができるため、地方の採用活動にも効果的です。
また、最近では採用ホームページに動画を掲載する企業も増えています。
採用ホームページにはもともと会社情報が掲載されていますが、テキストがただ漫然と並べられているだけでは、はっきりと読む意思を持って読まなければ、記憶に残りづらいのが現状です。
そこで、視聴のハードルが低いとされる動画を掲載することで、サイトの滞在時間を増やし、興味喚起につながる可能性もあります。
- 動画の活用例
- ・会社説明会で流す
・自社の採用ホームページに掲載する
・SNS(フェイスブック、ツイッター、インスタグラムなど)で拡散する
・Youtubeで公開する
2.採用動画制作会社への発注までの流れ
コストや制作期間を考えると自社で動画を制作するメリットはありますが、クオリティにこだわるのであれば、思い切って動画制作会社に依頼するのも選択肢のひとつです。
ここからは、動画制作会社と一緒に採用動画制作を進める際のポイントを見ていきましょう。
2-1.動画制作会社への依頼準備
(企業→動画制作会社)
依頼前に重要なのが、動画制作の目的と予算、納期を明確にしておくことです。
修正回数が増えたり、仕様変更になると追加制作費が発生することも少なくありません。
制作会社とのトラブルを回避するためにも、予め予算額の上限を決めておくと良いでしょう。
また、修正回数が増えると納品までのスケジュールも後ろ倒しになります。
会社説明会で流したい、採用ホームページの公開に間に合わせたいなど、納期設定の背景にある社内事情もあわせて伝えておくと、動画制作会社もスケジュールを組みやすくなるでしょう。
2-2.ヒアリング
(動画制作会社→企業)
ヒアリングは、動画制作会社と最初におこなうやり取りであり、制作の全工程の鍵を握ると言っても過言ではないくらい重要な工程です。
目的、伝えたい要素、活用シーン、予算、納期を踏まえつつ、動画の方向性を決めていきます。
なんとなく動画の制作を検討しているという場合も、動画制作会社からのヒアリングによって、少しずつ方向性が定まってきます。
さらに、配信媒体やデバイスの種類も動画の内容や長さに影響を与えるため、ヒアリング時にすり合わせをおすすめします。
2-3.見積り・提案
(動画制作会社→企業)
ヒアリングが終了すると、動画制作会社からは、どのような内容の映像を、どのようなスケジュールで、どのように制作するかなどをまとめた提案書とあわせて、見積書が提出されます。
見積書の備考欄には見積りの前提条件や別途費用がかかる項目など、重要事項が記載されていることが多いので、必ず隅々まで目を通すようにしましょう。
2-4.発注
(企業→動画制作会社)
提案内容や見積内容に問題がなければ、正式に発注となります。
スムーズに制作を進めるためにも、サービスの範囲について双方に認識のズレがないことを書面上でしっかり確認することが重要です。
- 発注前の最終確認ポイント
- ・提案書に書かれた内容が見積りに漏れなく反映されているか
- ・動画の著作権(肖像権)はどこにあるか
- ・動画の使用権(使用条件・使用可能範囲)はどこまでか
- ・秘密保持契約は結んでいるか
- 採用動画制作の無料資料はこちら!
- 「
採用動画」の制作ノウハウをご紹介。 - 学生を惹きつける動画づくりとは?
- 制作した動画はどうのように配信すればよいのか、どのような場面で活用できるのか、ノウハウをまとめた資料をご用意しています!
3.発注後の流れ|撮影から納品まで
ここまできたら、いよいよ実際の動画制作がスタートします。
3-1.絵コンテの作成
(動画制作会社→企業)
事前にすり合わせたシナリオを具体化するために、絵コンテを作成します。
絵コンテは撮影スタッフにとっても重要なもので、セリフやテロップ、ナレーション、撮影の仕方などが詳しく書かれています。
※採用動画の種類によっては作らないこともあります。
3-2.撮影準備
(動画制作会社)
撮影内容にあわせて、屋外のロケ場所や撮影スタジオを確保します。
屋外など天候の影響を受ける撮影がある場合は、予備日や代案の検討も必要になります。
会社説明会動画、インタビュー動画は自社内でも十分撮影可能です。
自社内でおこなう場合は、外部の音が入りにくい個室を確保するようにしましょう。
また、「香盤表(こうばんひょう)」も作成します。
香盤表とは撮影のスケジュール表のことで、各シーンごとに必要な小道具や出演者・撮影スタッフの動きなどが細かく記載されています。
動画の内容によっては丸1日撮影に要することもあるので、出演者や撮影スタッフの動きなどが全て把握できる香盤表の存在が、当日のスムーズな進行には欠かせません。
3-3.撮影
(動画制作会社)
当日は、香盤表に沿って撮影をおこないます。
企業側も撮影に立ち会い、動画制作の流れや様子を確認します。
人物を撮影する角度、背景に写ってはいけないものが入り込んでいないかなど、必ず現場でチェックするようにしましょう。
3-4.編集
(動画制作会社)
撮影後は映像や写真、イラストなどを用いて編集をおこないます。
企業ロゴや動画内に差し込みたい写真がある場合は、編集前までに制作会社へ提供します。
動画制作会社はシナリオに合わせてシーンをカットしたり、テロップや仮ナレーションを挿入したり、アニメーションやCGなどを加えて、動画としての形式を整えます。
3-5.初稿確認~修正
(動画制作会社→企業)
動画の初稿があがってきたら、編集段階での追加項目や修正依頼などをできるだけ具体的に伝えましょう。
大幅な修正や複数回の修正は、納期や費用に影響が出る場合もあるので、都度動画制作会社に確認するとよいでしょう。
3-6.MA
(動画制作会社)
MAとは「Multi Audio」の略称で、音の調整や収録作業をおこなうことです。
動画の内容が固まったら、ナレーションやBGMの挿入、音の調整など、最後の仕上げをおこないます。
3-7.納品
(動画制作会社→企業)
納品形式は各映像ファイル(MP4、WMVなど)、DVDが主流です。使用メディアによって適した媒体があるため、最適なものを指定しておく必要があります。納品後に万が一再生できないなどのトラブルがある場合は、動画制作会社へ再生環境や状態を具体的に伝えましょう。
4.採用動画を制作会社に依頼する料金の目安
採用動画を制作会社に依頼する際の料金の目安を知っておくと、打ち合わせ時や見積確認時にも役立ちます。
料金は撮影日数や動画の尺、スタッフの人数、機材などによって変動します。
4-1.採用動画の費用を安く抑えるポイント
費用を抑えるための方法は、「自社でできることは自社でおこなう」ことです。
費用削減のポイント
- ・動画のイメージを明確にし、ヒアリングや要件定義の工数を削減する
- ・自社で保有している画像、映像、音源を動画制作会社に提供する
- ・タレントやモデルではなく、自社の社員が出演する
- ・余裕を持たせたスケジュールで発注する
動画制作会社によっては、あらかじめ決まった仕様、テロップのボリュームなどを制限することで安価に短納期で納品できるパッケージプランを展開していることもあります。
金額や納期を優先する際の選択肢としても、是非ご検討ください。
5.まとめ
今回は採用動画制作にあたっての準備事項や、動画制作会社に依頼した際の納品までの流れについて解説しました。
一言で動画制作といっても、今回紹介したように動画の完成までには、いくつもの工程があります。
動画制作は発注して終わりでなく、依頼する側と動画制作会社が何度も話し合いを重ね、お互いに良いものを作り上げるという姿勢が、成果物のクオリティに直結することは言うまでもありません。
是非、本記事を参考に学生の心に響く採用動画の制作にチャレンジしてみてください。
- 企業ニーズにあわせた採用動画制作
採用動画制作に興味はあるけれども予算を知りたい。予算内でどのような動画を作れるのか知りたい。
そのようなときはお気軽にお声がけください。無料でお見積もりをご用意いたします!
心を動かすクリエイティブをモットーに
制作部門で、原稿制作やデザイン業務を中心に活動中。採用パンフレット、採用サイト、採用動画など、採用に特化したクリエイティブ制作のノウハウならお任せください!社内外問わず、見た人の心に響き、心を動かすクリエイティブを提供できるよう、尽力いたします。
- 名前
t.koyama/制作関連
この営業が携わった他の事例・記事を見る