新卒採用イベント比較|<料金比較表付き>タイプ別10種のサービスをご紹介
新卒合同説明会・イベント
近年、新卒採用市場は売り手市場となっており、年々採用が難しくなってきています。新卒採用に苦戦する企業が増えている中、「母集団形成に困っている」「募集してもマッチした学生になかなか会えない」という悩みを抱えている採用担当者の方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。今回はそういった課題を解決できる新卒採用イベントについてまとめてみました。
本記事では、
・新卒採用イベントの種類
・新卒採用イベントの料金・特徴比較
・新卒採用イベントサービス10選
など、はじめてイベントに参加する企業や、あらためてイベントを比較検討したい企業向けに、料金や特徴比較を交えながらご紹介いたします。
ぜひ、今後の新卒採用活動にお役立てください。
1.新卒採用イベントの種類
新卒採用イベントは複数の企業が参加し、学生に企業の情報を提供する場として活用されています。
大きな会場で実施されるものから中小規模で実施されるものなどさまざまで、時間内に多くの学生と接点を持つことが可能となります。
興味のある業界が明確に決まっている学生もいれば、まずは業界研究のために参加する学生もいるため、幅広い層にアプローチできる施策の一つです。
新卒採用イベントは、業界問わず多様な業界の企業が出展するイベントから、ベンチャー志向向け、グローバル志向向け、理系学生向けなど、各企業の採用ニーズに合わせたイベントもあります。
そのため、企業が求める人物像にピンポイントで会うことができるので、効率的な母集団形成が可能となります。
1-1.総合型イベント
新卒採用イベントと聞いて一般的にイメージされるのが総合型のイベントです。
特定の業界に限定されず、多種多様な業界の企業が一度に50~100社、ものによっては500社ほど巨大な会場にブースを出展します。
出展企業数が多いため、ほかの企業と差別化をするなどの工夫が必要です。
1-2.業界特化型イベント
いくつかの業界に絞り、その業界に属する企業がブースに出展するイベントです。
IT業界やサービス業界、介護福祉業界など、多様な業界にフォーカスしたイベントがあります。
業界が絞られていることにより、その業界の志望度の高い学生がイベントに集まるため、企業の求める人物像とマッチした学生と接点を持ちやすいのが大きな特徴です。
1-3.属性分類型イベント
文理や所属学部・学科、運動部系など、学生の属性ごとに開催するイベントです。
主に所属学部・学科や学生の志向別に分類されたイベントが多く、例えば理系のなかでも情報系学部・学科限定のイベントなどは、将来技術者やエンジニアになりたいという明確な目標を持つ学生も参加しています。
学生の専門的な知識に関する質問にも対応できるように、採用担当者の方は現場の社員と同行し、学生の納得度を高める施策が必要となります。
2.開催規模別メリット・デメリット
新卒採用イベントは大規模な合同説明会形式や、中・小規模のマッチング形式など開催規模もさまざまです。
ここでは開催規模別に、企業が出展する際のメリット・デメリットをそれぞれ見ていきましょう。
2-1.大規模イベント
1000人、多い場合だと1万人程度の学生が参加する大規模なイベントがあります。
このようなイベントは合同説明会やセミナーとよばれ、だいたい100社から500社ほどの企業が出展しており、各企業の概要などを知ることを主な目的として参加する学生が多い傾向にあります。
メリット
- ・一度に多くの学生と会うことができる
・学生からなかなか認知されないような企業でも、学生と直接接点を持つことができる - ・自社と異なる業界の企業も出展しているため、業界志望学生以外からも興味を持ってもらえる
デメリット
- ・認知度の高い企業に埋もれてしまう可能性がある
・多くの企業が出展しているため、プレゼンやブース装飾など他社と差別化を図る必要がある
・基本的に学生が自由に参加・退席できる形式のため、学生とじっくりと話す時間を確保しにくい
2-2.中・小規模イベント
中・小規模のイベントは、数十人から100人程度の学生が参加する規模感になります。
このようなイベントはマッチングイベントなどとよばれ、参加企業は1イベントにつき10社ほどで、志望職種や業界、学部・学科など、何かに限定して開催されることも特徴の1つです。
メリット
- ・明確な目的を持った学生に会うことができる
・自社が属する業界に興味を持った学生が集まるため、自社にマッチした人材に出会いやすい - ・参加企業数が少ないため、学生とじっくり話すことで企業内容が学生の印象に残りやすい
デメリット
- ・一度に会える学生の数が少ないため、良い人材に出会える確率が大規模イベントと比べ低い
・他社とターゲット学生が近しいため、他社差別化を図ることが重要 - ・学生とコミュニケーションを取れる時間が決まっているため、時間内で惹きつける必要がある
- ・一度に会える学生の数が少ないため、良い人材に出会える確率が大規模イベントと比べ低い
3.【比較表付き】新卒採用イベント料金・特徴比較
ここでは、各種イベントの特徴をタイプ別にまとめて比較しました。
イベント出展の目的に合わせて、どのサービスが最適か参考にいただけますと幸いです。
3-1.大規模開催×総合型
サービス名 | マイナビ EXPO・セミナー | キャリタス 就活フォーラム | インターンシップ博 就職博 |
---|---|---|---|
開催形式 | 対面・オンライン | 対面・オンライン | 対面・オンライン |
接触(着座)人数 |
|
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参加企業数 | 対面:10社~450社 オンライン:10社~500社 ※時期・エリアによって異なります | 対面:10社~50社 オンライン:3社~40社 ※時期・エリアによって異なります | 20社~100社 ※時期・エリアによって異なります |
学生属性 | 幅広い層の学生 大手から中堅・ベンチャー企業まで 幅広い志向の学生 | 幅広い層の学生 中堅・中小志向の学生 | 幅広い層の学生 中堅・中小志向の学生 |
費用 | 対面:300,000円~ オンライン:500,000円~ | 対面:250,000円~ オンライン:300,000円~ | インターンシップ博:550,000円~ 就職博:400,000円~ |
特徴 | 主要都市で開催される大規模なものから 全国各地で開催される中規模なものまで、 豊富な種類があります。 他社のイベントと比べても トップクラスの出展企業数、 学生参加者数を誇ります。 | 通常イベントに加え、 土木建築系学生や機電情報系学生向けのイベントも 開催されています。 また、全国各地で開催しているため、 一度に多くの学生と接点を持つために 有効なイベントです。 | 参加学生は媒体特性に沿って、 中堅・中小企業を志望する学生が 多い傾向にあります。 本サイト期間以降も長期的に イベントを開催しているため、 採用状況にあった出展が可能です。 |
詳細 |
3-2.中規模開催×総合型/特化型
サービス名 | アクセス 就活フェア・FORCS | ジョブトラ | 出会いの場 |
---|---|---|---|
開催形式 | 対面・オンライン | 対面 | 対面・オンライン |
接触(着座)人数 |
| 50名 | 対面:60名~100名/オンライン:50名~60名 |
参加企業数 | 6社~20社 | 6社 | 対面:15社/オンライン:6社 |
学生属性 | 幅広い層の学生 各テーマごとに関心を持った学生 | MARCH以上52.0% 成長意欲のある学生 | GMARCH以上52.0% 企業知名度よりも働く環境を重視する学生 |
費用 | 350,000円~ | 550,000円 | 対面:400,000円~ オンライン:350,000円~ |
特徴 | アクセスFORCSでは、 福祉サービス、接客サービス、 建築・土木、営業志向など、 テーマに沿った学生集客をおこなっているため、 業界や仕事内容に関心度の高い 学生と出会うことができます。 | 難易度の高いビジネスゲームを通して、 学生の本質や行動特性を見極めることが可能です。 そのほかにもエンジニア志望や営業職志望など、 学生属性ごとのイベントも開催されています。 | 事前に参加学生のプロフィールを 確認することが可能です。 当日は少人数制の対話会が設定されており、 独自のマッチング優先度に沿って、 企業が高評価を付けた学生と優先的に対話ができます。 |
詳細 |
3-3.小規模開催×特化型/分類型
サービス名 | Meets Company | MEET UP(理系向け) | Premium Startup Seminar(理系向け) | ジョーカツ |
---|---|---|---|---|
開催形式 | 対面・オンライン | 対面 | 対面・オンライン | 対面・オンライン |
接触(着座)人数 | 対面:40名/オンライン:80名 | 20名~30名 | 30名~40名 | 対面:35名/オンライン:30名 |
参加企業数 | 2社~8社 | 8~9社 | 6社 | 対面:5社~6社/オンライン:4社~6社 |
学生属性 | MARCH以上35% 幅広い層の学生 | 土木系イベント:土木系学生メイン 機械・電気系イベント:機電系70% | MARCH以上80.0% 機電系イベント:機械系55.0%/電気・電子系43.0% 情報系イベント:情報系100.0% | 地方国公立などの難関大学65.0% 成長意欲のある学生 |
費用 | 500,000円 | 600,000円~ | 700,000円 | 対面:500,000円~ オンライン:200,000円~ |
特徴 | 全国各地で開催されており、 幅広い層の学生と接点を持つことが可能です。 学生集客のタイミングから 企業名の告知はおこなわないため、 企業知名度に左右されないマッチングが実現できます。 | 理系学生の中でも 土木系・機電系学生に特化したイベントです。 基本的にすべて対面で開催されているため、 学生と密なコミュニケーションが取れる点が特徴です。 | 地方国公立の学生が多く参加するイベントです。 理系の中でも機電系、情報系と それぞれセグメント別に開催されているため、 ターゲットに合わせた出展が可能です。 | 地方から上京を目指す学生を集めた、 学生滞在型のイベントです。 オンラインイベントはIT業界志望やエンジニア志望など、 セグメント別に開催されているため、 ターゲットに合わせた出展が可能です。 |
詳細 | ー |
おすすめの新卒採用イベントサービスを一覧で比較したいという方は、下記の資料もご活用ください。
4.新卒採用イベントサービス10選
ここでは、主な新卒採用イベントサービスについて詳しくご紹介いたします。
それぞれのイベントで強みや特徴が異なりますので、自社のお悩みや課題感に合わせてサービスを選択するようにしましょう。
4-1.マイナビ就職EXPO・セミナー
マイナビ就職EXPO・セミナーは国内最大級の新卒採用イベントで、大規模イベントとして学生に広く認知されています。昨年度の開催実績として、6月のインターンシップイベントでは単日で参加学生数約12,500名(Web参加学生も含む)/出展企業数約160社の実績、3月のグランドオープン以降のイベントも単日だけで来場者約8,000名(Web参加学生も含む)/出展企業数約200社 というトップクラスの実績を持つため、多くの学生に自社を認知してほしいという企業におすすめのイベントです。
- 圧倒的な動員数と利用実績
最多参加学生数約15,000名(Web参加学生除く)、最多参加社数約500社と業界トップクラスの動員実績。
- 全国各地・セグメント別で開催
北海道から沖縄まで各地での開催はもちろん、理系セグメントやUIターンセグメントなど、企業のニーズに合わせた多様なイベントを開催。
4-2.キャリタス就活フォーラム
キャリタス就活フォーラムは、全国主要都市で年間約200回以上開催されます。幅広い学生向けのイベントのほか、機械・電気・電子・情報系専攻、土木・建築系専攻、理系、UIターン就職希望の方などを対象とした限定イベントもあります。理系の中でも専攻別に細かくセグメントされているため、理系の中でもピンポイントな層を採用ターゲットとしている企業におすすめのイベントです。
- ブース訪問の最大化
キャリタス就活フォーラムのイベントは、学生の声に応え、企業ブースの動員最大化を徹底的に考えたイベントになっています。
- 年間を通じたイベント開催
年間を通して全国でイベント開催するため、就職活動期間の後半になっても新規エントリーが期待できます。
4-3.インターンシップ博・就職博
インターンシップ博・就職博は、仙台・東京・名古屋・大阪・京都・九州の6大都市をはじめとする主要都市で開催されている大規模イベントです。インターンシップ期間から3月以降の本サイト期間まで長期にわたって開催されているため、企業の採用状況に応じて出展が可能です。企業規模にこだわらずやりがいを重視する学生が多く来場するため、学生からの認知度に懸念がある企業にもおすすめのイベントです。
- 運営スタッフのサポートが充実
運営スタッフが就活アドバイザーとして、学生・企業双方にマッチしたブースへ誘導するため、確実な面談機会を得ることができます。
- 企業規模にこだわらない学生
来場学生アンケートで企業を選ぶ基準=「やりたい仕事ができる」が49.2%と約半数(「大手・著名企業である」はわずか4.8%)。
4-4.アクセス就活フェア・FORCUS
- 特定のセグメントごとに開催
福祉サービス、接客サービス、建築・土木、営業志向など、業界・セグメントに合わせて興味のある学生と企業をマッチングさせています。
- 集客チャネルが幅広い
自社サイト、会員向けEメール、大学内でのポスター掲示など、集客チャネルが広いため、さまざまな学生が参加しています。
4-5.ジョブトラ
ジョブトラは、株式会社リアライブが開催する成長志向の学生が集まるマッチングイベントです。イベントでは企業プレゼンのほか、難易度の高いビジネスゲームをおこない、学生の思考力や行動力を見極めることが可能です。参加企業名を告知せず学生集客をおこなうため、大手安定志向の学生が少なく、学生認知度に懸念がある企業も十分にマッチする可能性が高いです。その後の座談会でも学生と密にコミュニケーションがとれるイベントとなっています。
- 個人の能力を見極める
難易度の高いビジネスゲームが用意されており、個人の思考力やチームとしての行動力など学生の能力を見極めながらの評価が可能です。
- 早期開催数No.1
早期から開催されているため、比較的動きの早い優秀な学生や、就活に積極的な学生とマッチングする可能性が高いです。
4-6.出会いの場
出会いの場は、株式会社DEiBA Companyが開催するイベントで、上位校所属で就職意欲も高い学生に直接アプローチができます。企業はイベント参加前に当日参加する学生のプロフィールを確認することが可能です。イベントでは学生がグループディスカッションをおこなう様子を評価し、その後の対話会で直接コミュニケーションを取る形となっています。独自のマッチング優先度に沿って、企業が高評価を付けた学生と優先的に対話ができます。
- 独自のマッチングシステム導入
グループディスカッションでの評価をもとに、企業が高評価をつけた学生を優先してマッチさせる仕組みとなっています。もともと企業にあまり関心のなかった学生ともマッチするため、学生にとって思いがけない気づきの機会にもつながります。
- アフターフォローも充実
通常、他社イベントでは費用のかかるアウトソーシングサービスをアフターフォローとして実施。継続的に学生と接点を持つことが可能です。
4-7.Meets Company(ミーツカンパニー)
Meets Companyは、株式会社DYMが開催するイベントで、全国各地、年間を通して学生と接点を持つことが可能です。主に企業プレゼンと座談会がメインコンテンツとなるため、一般的なイベントよりも学生とじっくりと話すことができます。地方の学生にアプローチしたい企業や、採用状況に合わせてイベントに参加したい企業におすすめのイベントです。
- 地方へのアプローチも可能
東京、大阪、名古屋、広島、福岡、新潟、仙台、札幌など、全国32ヶ所で開催しているため、地方の学生にもアプローチが可能となります。
- ニーズが高い人材に会える
文系理系両方の学生が参加する通常イベントに加え、エンジニア職向けイベントなども開催しており、ニーズが高いスキルを持った学生に効率よく出会うことができます。
4-8.MEET UP(ミートアップ)(理系向けイベント)
MEET UP(ミートアップ)は、株式会社キャリア・ナビゲーションが開催する土木系学生、機電系学生向けのマッチングイベントです。すべて対面開催となっており、東京・大阪・名古屋・福岡を中心に開催されています。施工管理職志望の学生に絞ったイベントや、機械・電気系学生のみを集めたイベントなど、特定のターゲットに効率的に接触できるような仕組みになっています。
- イベントからの採用率が高い
MEET UPはイベントからの採用率が高く、機電系イベントでは50%以上、土木系イベントでは78%以上の企業が1名以上の採用につながったと回答しています。
- 土木系・機電系学生に特化
参加学生が細かくセグメント分けされているため、自社の採用ターゲットに合わせた効率的な採用が実現できます。
4-9.Premium Startup Seminar(理系向けイベント)
Premium Startup Seminarは、株式会社ネオキャリアが開催する理系向けのマッチングイベントです。国内トップクラスの紹介実績を誇る新卒紹介「理系就職エージェントneo」が主体となり実施されています。地方国公立の学生が多く参加し、理系の中でも機電系、情報系とそれぞれセグメント別に開催されているため、ターゲットに合わせた出展が可能です。
- セグメントに合わせた参加学生
機電系イベントでは機械系学生55.0%/電気・電子系学生43.0%、情報系イベントに関しては情報系学生100.0%の含有率となっています。
- 全参加学生と接点を持てる
リアル開催・オンライン開催のどちらも、参加学生全員と総当たりでコミュニケーションを取ることができます。
4-10.ジョーカツ
ジョーカツは、株式会社ナイモノが開催する地方から上京を目指す学生を集めた学生滞在型のマッチングイベントです。学生の自己紹介や企業プレゼン、座談会がメインとなるため、学生と密にコミュニケーションをとることができます。また、オンラインイベントはIT業界志望やエンジニア志望など、セグメント別に開催されているため、ターゲットに合わせた出展が可能です。
- 学生の意思決定が比較的早い
参加学生は上京期間の限られたスケジュールの中での活動となるため、企業と接点を持ってからの意思決定が比較的早い傾向にあります。
- 地方難関大学の学生が多数
登録学生の65%が偏差値60以上の地方難関大学在学の学生です。
5.まとめ
新卒採用において母集団形成に苦戦する企業が増えた今、効率的な採用を実現させるためには自社に合ったサービスを選択することが重要です。
中でも新卒採用イベントは種類や開催規模ごとにさまざまなサービスが存在するため、まずは本記事でご紹介した各サービスの強みや特徴をしっかりと理解し、サービス導入の検討材料として活用いただけますと幸いです。
そのほかの新卒採用イベントや詳しいサービス情報が知りたい方、さらに自社に合うサービスについてご相談をしたい方はこちらからお問い合わせください。
中小・ベンチャー企業を採用成功に導く戦略を
入社してから一貫して新卒採用のコンサルティングをおこなう部署に携わる。大手上場企業~ベンチャー企業まで計1,000社近くの支援を経験し、現在は新規営業部門の責任者として従事。
- 名前
斎藤/新卒採用領域
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