採用管理システム(ATS)の中途採用向けサービス6選
採用管理システム
採用管理システム(ATS)を導入すると、応募者の一元管理や採用媒体ごとの分析をはじめ、各種連絡ツールの集約などが可能となり、採用担当者だけでなく社内外とのやりとりも円滑になるメリットがあります。
では、採用管理システム(ATS)の中途採用向けのサービスにはどのような機能やサービスがあるのでしょうか。
そこで今回は
・採用管理システム(ATS)の中途採用に役立つ機能
・採用管理システム(ATS)中途採用向けサービス比較
・採用管理システム(ATS)の選び方
について解説します。
1.採用管理システムの中途採用に役立つ機能とメリット・デメリット
採用管理システム(ATS)の中途採用向け機能を紹介する前に、まずは採用管理システムについて解説します。
採用管理システムはApplicant(応募者)Tracking(追跡)System(システム)の略称からATSとも呼ばれ、主な機能は応募者情報の管理や面接などの日程調整、採用進捗状況の分析など「一元管理と分析」です。
採用業務は面接だけでなく、採用媒体ごとの連絡や応募者対応、面接日程の調整や内定連絡などスピードが重視される業務も多く、採用担当者の負担は図り知れません。
そこで近年、採用管理システム(ATS)を導入する企業が増えています。
1-1.採用管理システムの中途採用向けお役立ち機能
では、採用管理システム(ATS)を使うことで中途採用にどのように活用できるのでしょうか?
以下の表で採用管理システムの主な機能について解説をおこないます。
機能 | 詳細 |
求人募集の開始前「求人票作成」 | ・サービスにより求人媒体と連携して求人票作成を一括でおこなえる ・社内で求人情報の共有や確認ができる ・採用ターゲットのイメージの共有や変更もしやすくなり、面接官の質の向上や採用ミスマッチ防止につながる |
応募者対応、情報管理を一元管理 | ・連携している各種採用媒体からの応募者情報を一元管理、可視化することができる ・対応漏れ防止や面接工程の見直し、転職者ニーズの分析、再アプローチなどにも活用可能 ・社内で応募者情報を共有できるため、面接前の情報共有がスムーズになる |
社内外の日程調整や連絡がスムーズ | ・サービスによりカレンダー機能やLINE、Gmailなどとの連携機能がある ・面接官の予定と応募者の予定の調整がスムーズになる ・採用管理システム(ATS)の管理画面上で送受信ができるため、連絡漏れを防止できる |
中途採用における面接辞退を防止 | ・応募者情報の一元管理により選考進捗状況や面接候補日、予定日が可視化される ・次の選考ステップへ迅速に案内することができる ・サービスによっては、リマインド機能がある |
中途採用課題の分析や改善が可能 | ・求人媒体ごとの応募状況や面接率・内定率の変化や、求人票の内容による応募率の変化などの分析ができる ・分析結果により採用媒体の見直しや求人票の修正など課題対策を適切におこなえる ・採用活動実績や進捗報告などの分析データを上司への報告業務の基礎データとして活用できる |
採用管理システム(ATS)の基本機能は応募者管理や日程調整、採用進捗状況の一元管理と分析です。
特に中途採用は応募者の多くが在職中であるため、迅速な応募者対応が求められます。
日程調整や応募者情報の管理を可視化することで選考案内がスムーズになり、面接辞退や内定辞退を防止しやすくなります。
さらに、利用中の採用媒体ごとの応募状況や面接設定率、内定率などを分析することで、見直すべきポイントがみえてきます。
求人票や採用媒体の見直しによる効果も可視化されます。
これら採用活動状況の分析は採用課題の早期発見、早期解決につながり、採用コストの削減にもつながるため、分析結果の蓄積は重要です。
1‐2.採用管理システムを中途採用に導入するメリット
「採用管理システム(ATS)の導入を前向きに検討したいけれど、自社の企業規模や採用計画に合うサービスがあるのか知りたい」、「採用管理システム(ATS)のメリットやデメリットを知りたい」という方のために、どのような企業に採用管理システム(ATS)の導入が向いているのか解説します。
採用管理システムのメリットは応募から応募者対応の一元管理、採用状況の分析が1つのサービス内でおこなえる点です。
複数の事業部や事業所、店舗がある企業は採用活動の機会が増える可能性が高く、採用担当者と採用予地が離れている場合はスケジュール管理や情報共有にタイムラグが生じやすくなります。
このような企業は採用管理システムを導入することで現場と採用担当者の連携がしやすくなり、応募者対応が円滑におこなえます。
また、新規事業の立ち上げ時やスタートアップ企業は面接機会が増えるため、採用活動開始時に採用管理システムを導入しておくと求人開始時から内定後の管理まで一元管理が可能となり、採用状況の分析データをその後の採用活動に活かすことが可能です。
採用媒体の選定や求人票の見直しなどにより採用率が向上すると、結果的に採用コストの削減につながります。
採用管理システム(ATS)が対応できる企業規模や応募からの登録者数はサービスにより異なります。
そのため自社の企業規模や想定される登録者数などもサービス選びの比較要素に含んでおきましょう。
採用管理システム(ATS)は中小企業から大手企業までを対象としたサービスが多めです。
しかし、以下の採用計画や企業の状況にあてはまる場合は、企業規模にこだわらずに導入を検討してみてください。
- このような企業におすすめ
- ・複数事業部、複数事業所、店舗がある
・年間10名程度、またはそれ以上の中途採用や新卒採用をおこなう
・複数の採用媒体、人材紹介サービスなどを利用している
・採用担当者とは別に面接官が複数いる
・スタートアップ企業、新規事業立ち上げ予定がある
・採用担当者の負担が大きく採用業務やその他業務に支障がでている
1‐3.採用管理システムを中途採用に導入するデメリット
採用管理システム(ATS)を導入するデメリットは、導入費用が必要な点と、採用管理システムを導入したあと、サービスを利用する人材が操作方法などを覚えるための時間が必要である点です。
導入費用はサービスにより異なりますが、採用工数の削減や採用コストの削減など長期的な視点で予測をたてながら比較してみてください。
また、導入後の操作フォローや採用活動の分析フォローが手厚いサービスもあります。
採用管理システムの導入がはじめての企業や、操作対象者が多い企業はフォローアップ体制もサービス選びの比較項目に含めておきましょう。
・採用媒体ごとの応募者管理に工数がかかっている方
・事業所や部署が多く、面接日程の調整に苦労している方
・導入にあたり手厚いフォローをしてほしい方
このような方にはHRMOS(ハーモス)採用がおすすめです。気になる方は以下より無料資料をダウンロードできます。
2.採用管理システム(ATS)中途採用向け6サービスの特徴・料金
ここまで採用管理システムの中途採用に役立つ機能について解説をしました。
本章は、採用管理システムの中途採用向けサービス比較をおこないます。
自社の採用計画に合うサービス選びにお役立てください。
2‐1.採用管理システム(ATS)中途採用向けサービス比較・一覧表
採用管理システム(ATS)の中途採用向けサービスの比較・一覧表です。
サービス名 | 特徴 | 料金 |
HRMOS採用 | ・ビズリーチをはじめ最大18種の採用媒体と連携 ・新卒採用の対応も可能 ・人材紹介会社との連携で各エージェントごとの紹介数や質の良さをレポート化 ・情報の一元管理だけでなく分析力に強みがある | プラン料金/1年契約 ※キャンペーンあり |
MOCHICA | ・LINEと連携可能 ・新卒採用の対応も可能 ・説明会誘導・予約管理なども対応可能 ・内定者向けの動画配信など、内定後のフォローにも強みがある | プラン料金/月額制 |
Findin | ・Indeed連携やスマホ・PC上で求人広告も配信可能 ・必要な機能を組み合わせて利用できる ・チャットボットでの24時間対応が可能 ・Web面接の録画や管理にも強みがある | プラン料金/月額制 ※組み合わせにより異なる |
HERP Hire | ・求人ページなどを英語表示可能 ・20以上の採用媒体と連携可能 ・さまざまツールとの連携に強みがある | プラン料金あり ※組み合わせにより異なる |
ジョブカン採用管理 | ・LINEと連携可能 ・IndeedとGoogle しごと検索に連携・掲載が可能 ・採用後の情報管理にも強みがある | プラン料金/月額制 |
de DOMO | ・記事作成~運用までプロが代行 ・インディード、求人ボックスDOMO!NET、スタンバイなど7求人媒体と連携可能 ・採用数や拠点数でプランを選びやすい強みがある | プラン料金/月額制 |
2‐2.採用課題別で選ぶ採用管理システム(ATS)中途採用向け6サービス
採用管理システム(ATS)選びの参考としてご活用ください。
HRMOS(ハーモス)
HRMOS(ハーモス)採用は、株式会社ビズリーチが提供する採用管理システムです。
ビズリーチとの連携により「職種×年齢」の年収相場や中央値などデータ収集が可能となり、優秀な人材の確保に向けた採用活動にも役立ちます。
特徴 | ・ビズリーチ、Wantedly、リクナビNEXT、doda、マイナビ転職、エン転職、Greenがデフォルトで連携。オプションで11媒体追加連携可能 ・人材紹介サービスとの連携でエージェントの分析や共有が可能 ・複数のWeb会議ツール、カレンダー機能との連携可能 ・chat機能はslackと連携可能 ・各企業の専任カスタマーによる導入時操作や採用活動分析結果に基づくサポートあり |
料金 | 要問合せ |
MOCHICA(モチカ)
MOCHICA(モチカ)は人事担当者が選ぶ「採用管理がしやすい」LINE連携可能な採用管理システム、NO.1※を獲得しています。
新卒採用もおこなう企業や業務にLINEを活用している企業におすすめの採用管理システム(ATS)です。
LINEの未導入企業も簡単に導入できます。
※ショッパーズアイ調べ(2020年12月時点)
特徴 | ・採用担当はPCですべて管理が可能 ・サポート体制が充実しており、管理画面から無料で専任担当へチャットで質問・相談可能 ・操作はシンプル 社内共有しやすい ・週次による、定期進捗状況の分析報告 ・内定者向けのコンテンツや動画送信が可能 ・企業専任サポーターが採用活動や操作などをサポート |
料金 | 応募数300名まで:25,000円/月額、無制限:65,000円/月額 |
Findin(ファインドイン)
Indeed(インディード)とも連携しており、「Indeed特別認定パートナー制度」最高位の「ゴールドパートナー」認定を受けている採用管理システム(ATS)です。
特徴 | ・Indeed連携やスマホ・PC上で求人広告も配信 ・応募者へのメール連絡はチャットボットにより24時間365日自動対応 ・Web面接の録画・管理が可能 ・応募獲得を第一に考えた採用ホームページを作成 ・必要な機能を組み合わせて利用可能 |
料金 | 初期費用:15万円、採用サイト構築費用:90万円 システム利用費5万円~/月額 ※組み合わせにより費用が異なるため要問合せ |
HERP Hire(ハープハイヤー)
HERP Hireで公開している求人ページや応募フォームを英語で表示可能です。
さまざまなツールと連携可能な採用管理システム(ATS)です。
特徴 | ・20以上の媒体と連携可能 |
料金 | 要問合せ |
ジョブカン採用管理
ジョブカン勤怠など採用後の関連ツールもあります。
採用前後の人材管理がしやすい採用管理システム(ATS)です。
特徴 | ・LINEと連携が可能 |
料金 | LITEプラン8,500円~/月額※求人媒体自動連携なし50名まで登録 STANDARDプラン 月30,000円~/月額 ※候補者登録人数により変動 |
ワガシャ de DOMO
全国で累計導入企業数13,000社の実績があります。
中小企業向け採用管理システム(ATS)です。
特徴 | ・記事作成~運用までプロが代行 |
料金 | ライトプラン:33,000円/月額、初期費用29,000円 ※採用サイトトップページなし(別途オプション) |
本章では中途採用におすすめ採用管理システム(ATS)をご紹介しました。
各種サービスの詳細資料やお見積もりは以下よりお問い合わせできます。
3.中途採用に活かす採用管理システムの選び方
前項で中途採用におすすめの採用管理システムを紹介しましたが、サービス選定に迷っている方のために採用管理システムのサービス選びのポイントを解説します。
3‐1.既存の採用媒体との連携
転職サイトや人材紹介サービスなど自社がすでに利用している求人媒体と連携ができるか確認しましょう。
既存の採用媒体と連携できるか、または利用予定の採用媒体と連携できるかあらかじめリサーチをしておくことで、採用管理システムの特徴である「求人作成から内定までの一元化」と「採用活動の分析」機能を活かすことができます。
3‐2.既存の連絡ツールとの連携
なるべく社内で利用している連絡ツールと連携が可能なサービスを選びましょう。
採用管理システムの導入に併せて、社内の連絡ツールを変更するのは骨が折れそうです。
LINEやチャットツールなど自社の既存ツールと連携がとれるか確認しましょう。
3‐3.中途採用以外の採用管理が可能か
中途採用だけでなく新卒採用やアルバイト採用もおこなう場合、中途採用以外の応募者管理が可能か、採用媒体との連携が可能か確認しましょう。
採用管理システムのサービスによっては、総合的なサービスと中途・新卒・アルバイトそれぞれの採用に特化しているサービスがあります。
3‐4.フォローアップ体制
フォロー体制も確認してみましょう。
サービスによりチャット対応やメール、電話対応などフォロー体制が異なります。
また、企業ごとに専任のカスタマーが就き、導入時の操作指導や設定から採用状況分析をもとにした採用活動フォローがおこなわれるなど、サービスによりフォローの範囲が異なるため、自社がどの程度のフォローを求めているのかも把握しておくと比較しやすくなります。
3‐5.分析レポートや求人票作成機能
分析レポートや求人票作成機能などもサービス選びの際に確認しておきましょう。
分析レポートの精密さや求人票作成機能などはサービスごとに異なります。
また、採用HPの作成が可能なサービスもあるため、導入時に操作しやすい仕様かチェックしておくことをおすすめします。
4.まとめ
採用管理システムは中途採用で年間複数名の募集がある企業や複数拠点がある企業におすすめです。
またスタートアップ企業や事業拡大などの予定がある場合は採用活動開始前の導入がおすすめです。
採用担当者の業務は社内のひとであっても把握されにくい項目が多数あります。
時間に追われながら複数の業務を同時に処理しなければならない採用担当者の負担を減らし、採用コストの削減も期待できる採用管理システムの導入をぜひ前向きに検討してみてはいかがでしょうか。
圧倒的な顧客視点をもったトータルサポート
2009年に新卒でネオキャリアに入社後、営業からマネジメントまで多岐に渡りトップレベルの業績を残し事業部長に就任しました。 「顧客視点」を第一に考え、市況感を先読みした革新的なアイデアで採用成功まで導きます。
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