2023年新卒採用動向|現在の内定率や有効求人倍率、就活継続学生の採用手法をご紹介
23年卒採用動向
昨今、採用のオンライン化やインターンシップが主流になるなど、新卒採用を取り巻く環境も大きく変化しています。就職活動が早期化することで学生の内定獲得時期も年々前倒しとなっているため、企業もあの手この手で学生との接点を持てるよう施策を練っています。
そこで本記事では、
・23年卒新卒採用市場最新動向
・23年卒学生の活動状況
・今からでも間に合う追加施策
など、主に23年卒向けの採用活動を継続されている企業様へ、後半戦の採用活動ポイントをご紹介します。
ぜひ、今後の新卒採用活動にお役立てください。
目次
1.新卒採用活動の現状|23年卒最新市場動向は?
1-1.最新の新卒採用市場
※参照:株式会社リクルート リクルートワークス研究所「第39回 ワークス大卒求人倍率調査(2023年卒).pdf」
来春 2023年3月卒業予定の大学生・大学院生対象の大卒求人倍率は1.58倍と、前年22年卒の1.50倍より0.08ポイント上昇しました。
21年卒は新型コロナウイルスの影響により約10年ぶりに倍率が大きく減少したものの、23年卒では回復傾向にあることがわかります。
採用見込みの推移
※出典:株式会社ディスコ「新卒採用に関する企業調査(2022 年 2 月調査.pdf)」を参考にネオキャリア作成
また、株式会社ディスコ「新卒採用に関する企業調査(2022年2月調査).pdf」で23年卒の採用見込みを調査した結果によると、採用数を増やすと答えた企業は22年卒よりも約10ポイントも増加しており、企業の採用活動が活発化してきていることがわかります。
2.新卒学生の現状|23年卒の内定率は?
ここまで、最新の新卒採用市場の動向についてみてきましたが、実際に学生の動きがどうなっているかみていきましょう。
2-1.23年卒の内定率は83.3%(全体)|2022年7月1日時点
就職内定率*(全体)(*内々定含む)
※出典:株式会社リクルート 就職みらい研究所 就職プロセス調査(2023年卒)「2022年7月1日時点 内定状況.pdf」
を参考にネオキャリア作成
7月1日時点の大学生(大学院生除く)の就職内定率は、83.3%(前年同月比+2.8ポイント)となり、前月から10.2ポイント増加しています。
6月選考解禁となった17年卒以降最も高い結果となり、今後も右肩上がりで推移していくことが予測されます。
就職内定率*(文理・男女別)(*内々定含む)
※出典:株式会社リクルート 就職みらい研究所 就職プロセス調査(2023年卒)「2022年7月1日時点 内定状況.pdf」
を参考にネオキャリア作成
続いて文理・男女別に内定率をみていきます。
7月1日時点の文系の内定率は「81.2%」に対して理系の内定率は「88.3%」と、7.1ポイント高い結果となりました。
中でも理系学生は2月時点で「15.5%」の内定率となっており、24年卒採用以降も活動の早期化が見込まれます。
一方、男女別の内定率には大きな差が無いことがわかります。
2-2.就職活動は継続、内定辞退防止施策も重要
就職活動実施率
※出典:株式会社リクルート 就職みらい研究所 就職プロセス調査(2023年卒)「2022年7月1日時点 内定状況.pdf」
を参考にネオキャリア作成
では、これから就職活動を続ける学生はどれくらいいるのでしょうか。
7月1日時点では、28.8%と約3割の学生が就職活動を続けるとしています。
就職活動を続ける理由としては、進路変更したことで最近になって就活を始めた、内定はもらっているが自分が納得するところに就職したい、ずっと就活を続けているが内定が決まらない、国家公務員採用試験などの合否により就職活動をすることにしたなどがあげられます。
就職活動を続けているけれどなかなか内定が決まらないという学生もいますが、「最近になって進路を変更した」「内定をもらっているがもっと挑戦したい」といったプラスの要素で今の時期に就活をおこなっている学生もいます。
就職内定辞退率
※出典:株式会社リクルート 就職みらい研究所 就職プロセス調査(2023年卒)「2022年7月1日時点 内定状況.pdf」
を参考にネオキャリア作成
また、就職内定辞退率(=内定辞退人数÷内定取得人数)を比較すると過去3年の中で最も高く、57.8%という結果となりました。
23年卒は例年以上に内定率が高く内定が多く出ているため、辞退率も上がっていることが予測されます。
今後、採用目標数が充足している企業もコンスタントに学生と接点を持ち続け、自社への惹きつけを強化していく必要がありそうです。
3.23年卒採用手法をご紹介|今からできる方法とは?
23年卒も継続して採用活動をおこなっている企業に向けて、後半戦の学生の動きに合わせた採用手法をご紹介いたします。
新たな企業を探す手段
※出典:株式会社ディスコ「キャリタス就活2023学生モニター調査結果(2022年6月発行).pdf」を参考にネオキャリア作成
今から23年卒採用を充足させるためにはどんな手法を使うと効果的なのでしょうか。
株式会社ディスコ「キャリタス就活2023学生モニター調査結果(2022年6月発行).pdf」によると、23年卒学生が今後新たな企業を探す手段として最も多かったのは「就職情報サイト」で、8割近くの学生が回答する結果となりました。
次いでオンライン形式での合同説明会と続き、引き続きWeb中心に情報収集をおこなう学生が多い事がわかります。
23年卒採用が充足していない、内定辞退者が出てしまったなどという企業向けに、これからでも間に合う採用手法をご紹介します。
ぜひご参考にしてみてください。
3-1.就職サイト
採用のオンライン化に伴い、Web上での情報収集が活発化しました。
中でも就職サイトは採用活動をおこなう企業や就職活動をする学生のほとんどが利用しています。
就職サイトは、お互いにとって情報収集やアピールができるプラットフォームとしてこれからの時期でも活用が期待できます。
マイナビ
サービス | 料金 |
本サイト | 80万円~ |
ONE CAREER(ワンキャリア)
サービス | 料金 |
通年 | 40万円~ |
※無料トライアルもございます。
3-2.イベント
全国開催やセグメントを分けたイベントなど種類も豊富なため、自社の採用ターゲットに合わせた活用ができます。
就職サイトを活用しても知名度がないため埋もれてしまう、業界柄なかなか学生が集まらないなどの悩みを抱える企業におすすめです。
Meets Company(ミーツカンパニー)
サービス | 料金 |
1日程 | 40万円 |
ゼロイチLIVE(ゼロイチライブ)
サービス | 料金 |
単独開催プラン | 17万円~ |
月額制プラン(3ヶ月) | 75万円 |
※そのほかのプランもございますので気になる方は資料ダウンロードボタンよりお問い合わせください。
3-3.ダイレクトリクルーティング
ターゲット層へ逆アプローチすることで攻めの採用が主流になっている昨今、ぜひ取り入れたい採用手法です。
ほかの採用手法と比較して採用単価が安く抑えられ、自社ターゲットに合った学生へ効率的にアプローチできるのも魅力の1つです。
採用ターゲットが明確な企業や、新しい採用手法を取り入れたい企業におすすめです。
キミスカ
サービス | 料金 |
5ヶ月プラン | 75万円 |
年度利用プラン | 150万円 |
dodaキャンパス
サービス | 料金 |
3名プラン | 60万円 |
初年度限定プラン(採用人数無制限) | 75万円 |
3-4.新卒紹介
新卒紹介サービスは、エージェントが企業のターゲットにあった就活生を紹介してくれるサービスです。
23年卒の就活生との接点をつくることができるだけでなく、企業の欲しい人材像をエージェントに伝えることで、理想のマッチングを実現します。
工数をかけずに少人数の採用を確実に採用したいと考えている企業におすすめです。
就職エージェントneo
サービス 料金※成果報酬型 文系学生(一律) 100万円 理系学生(一律) 110万円
※採用人数や条件によって変動することもあります。詳しくはコンサルタントにご相談下さい。
理系就職エージェントneo
サービス 料金※成果報酬型 理系学生(一律) 110万円
4.まとめ
いかがでしたでしょうか。
就職活動の早期化に伴い採用手法が複雑化する中で、各社模索しながらの採用活動となっている23年卒採用。
現状ではまだ3割近い学生が就職活動をおこなっており、内定辞退率も6割ほどとなっていることが分かりました。
23年卒採用を継続している企業のラストスパートに本記事がお役に立てば幸いです。
中小・ベンチャー企業を採用成功に導く戦略を
入社してから一貫して新卒採用のコンサルティングをおこなう部署に携わる。大手上場企業~ベンチャー企業まで計1,000社近くの支援を経験し、現在は新規営業部門の責任者として従事。
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斎藤/新卒採用領域
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