エンジニアの採用担当者が学ぶべき基礎知識は?エンジニアの仕事内容や言語も解説

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エンジニアの採用担当者が学ぶべき基礎知識は?|エンジニアの仕事内容や言語も解説

エンジニア採用をおこなう上で、エンジニアの仕事内容や言語は採用担当者が事前に学んでおきたい内容です。学習をせずに採用活動を進めると、面接でエンジニア候補者と会話が進めにくくなり、採用活動がスムーズに進まないリスクがあります。

 

本記事では

エンジニア採用における基礎知識

エンジニアの種類や仕事内容

エンジニアの言語

についてご紹介します。

 

また、エンジニア採用を成功させるポイントについても解説していますので、採用前の準備に活用してください。

 

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1.エンジニアの採用担当者が学ぶべき基礎知識

本章では、エンジニア採用において事前に学んでおくべき知識を解説します。

 

エンジニアを採用する上で、エンジニアの種類や仕事内容は覚えておくべきです。基礎知識が不足していると、エンジニア候補者の適性が判断できません。また募集要項を検討する際も、会社にどのようなエンジニアが必要かわからないと採用がうまくいかないでしょう。

 

以下で解説するエンジニアの基礎知識を理解し、エンジニア採用に備えましょう。

システムの構造

エンジニアに関する基礎知識の一つとして、「システム」があります。システムの理解はエンジニアの仕事内容を理解する上で重要な内容なので、覚えておきましょう。

 

エンジニアが開発を進めているシステムは、「インフラ」と「アプリケーション」に分けられます。インフラはシステムを支える基盤となるもので、アプリケーションはインフラ上で作動するものです。

 

わかりやすく例えると、日常的に使っているパソコンやスマートフォンがインフラです。普段仕事で使うスプレッドシートや、プライベートで見るECサイト、SNSツールなどはアプリケーションに該当します。

 

また、エンジニアの仕事内容もインフラの構築を担当する場合と、アプリケーションの開発を担当する役割に分かれています。

エンジニアの種類と仕事内容

ここでは8種類のエンジニアを紹介します。本章で紹介するエンジニアを分類した結果は、以下の通りです。

 

エンジニアの種類

図:ネオキャリア作成

 

エンジニアは複数の種類に分かれており、各エンジニアで担当する業務も違います。混同してしまうと面接の際に正しい判断ができないため、採用後のミスマッチを起こすリスクがあります。

 

自社にマッチしたエンジニアを採用できるよう、採用担当者は必ず押さえておきましょう。

システムエンジニア

システムエンジニアは、エンジニアの中でも知名度の高い職種です。仕事内容はシステムやプログラムの提案・設計・開発・テストまで、一連の流れに携わっています。1つのサービスを、提案から運用されるまで長い期間携われるのが大きな特徴です。

 

初めにクライアントへヒアリングをおこない、課題を解決できるようなシステムを提案し、設計を進めていきます。設計が終わったら、プログラミングに必要な仕様書の作成をおこない、プログラマーへ指示を出します。最後にシステムが正常に動作するか確認し、不備がないかを入念にチェックして開発は終了です。

 

なお、開発が終わってからもメンテナンスを定期的におこない、システム障害が出た際は対応が求められます。前述の通り、システムエンジニアはプロジェクトの提案からテストまでに携わるため、タスクの優先度を的確に判断してスケジュールを組めるような計画性が求められます。

フロントエンドエンジニア

フロントエンドエンジニアは、アプリユーザーの目に触れる部分の構築を担っています。アプリケーションを操作する際に出てくるホーム画面やログイン画面のような、ユーザーが操作する場所はフロントエンドエンジニアの担当です。

 

フロントエンドエンジニアは、プログラミングに精通した職種です。Webサイト内で表示されるポップアップや、ECサイトなどで商品を削除した際に「削除しました」と自動で表示される機能などは、フロントエンドエンジニアがプログラミングを用いて実装しています。

 

また、実装した機能がしっかり動くかどうかテストするのも、フロントエンドエンジニアの役割です。フロントエンドエンジニアは開発の際、アプリユーザーが操作しやすいように設計をおこない、テストをする必要があります。そのため、アプリユーザーの視点に立って物事を考えられる方や、デザインに興味がある方が向いているでしょう。

データエンジニア

データエンジニアは、データの分析や活用に関わる職種です。主な業務はデータの収集や管理と、データを保管する基盤となるデータベースの設計・開発・メンテナンスまでを担うことです。データベースは膨大なデータを1つの場所に保管する役割を持っており、必要なときにデータを抽出できる機能も備わっています。データエンジニアには、データ管理の手間を省くことや、データの追加や抽出のしやすさなど効率化を追求する仕事を任されています。

 

ほかのエンジニアがデータベースを使いやすいと感じるのは、データエンジニアの活躍あってのものです。なお、データエンジニアは、データ分析の際は数値のミスがないよう業務をおこなう必要があります。そのため、正確な作業ができる方や、万が一のミスに対しても冷静に対応できる方が向いているでしょう。

インフラエンジニア

インフラエンジニアは、サーバーの構築やネットワークの管理などを担当するエンジニアです。「インフラ」は生活を支える電気や水道、公共交通機関などを表す言葉として広く知られています。

 

インフラエンジニアの「インフラ」も意味はほとんど同じで、インターネットおよびシステムを利用できるよう、サーバーやネットワークの構築をおこなっています。日常的に使っているアプリケーションは、ネットワークやサーバーがなければ利用ができません。インフラエンジニアが基盤の構築を担ってくれているからこそ、アプリケーションが利用できるのです。

 

また、インフラエンジニアの仕事はネットワークインフラの構築だけではありません。ネットワークやサーバーなどのシステムが問題なく稼働しているかをチェックし、障害発生時には対応が求められる職種でもあります。特に多くの人々が利用するような銀行ATMなどのサービスが不具合によって停止してしまうと、復旧までの時間によっては甚大な被害になりかねません。そのため、インフラエンジニアには責任感が強く、堅実に仕事を進められる方が向いているでしょう。

テストエンジニア

テストエンジニアは、開発中の製品や、完成した製品のテストを専門に担当するエンジニアです。製品開発をおこなう際は、開発の過程で正常に動作するかを確認しつつ進めなければなりません。そのようなときに、テストエンジニアが途中でテストをおこない、結果を開発者に共有することで品質維持に役立っています。

 

またテストエンジニアは、プロジェクトの初期段階から活躍します。プロジェクトの全体を見渡し、どのタイミングで、どのようなテストを実施すべきか考えることも役割の一つです。そのため、テストエンジニアには課題を発見する能力も求められます。

 

課題を発見したら限られたコストの中でテストをおこなわなければならないため、コスト管理も必要です。し、テスト内容が決まれば仕様書の作成の工程もあるため、文書作成スキルも求められます。テストエンジニアは専門知識だけでなく、さまざまなスキルが必要になるエンジニアと言えるでしょう

ネットワークエンジニア

ネットワークエンジニアは、ネットワークの設計や構築、運用や定期メンテナンスを専門におこなうエンジニアです。快適なネットワーク環境を作り出すためにクライアントからヒアリングをおこない、要望に応じてネットワーク機器の選定や回線を決定します。実際にネットワークを構築したら、スムーズに動くかどうかを確認し、随時仕様変更をおこないながら最適なネットワーク環境を構築していきます。

 

なお、障害が発生した場合に対応するのもネットワークエンジニアの役割です。障害が起こった原因の究明と再発防止に努め、ネットワーク環境を維持する重要な役割を担っています。ネットワークエンジニアは、ヒアリングによって得た情報から各企業に合ったシステムの設計をおこなったり、クライアントに提案したりする場面もあります。そのため、ヒアリング能力や提案力に強みを持つ方が向いているでしょう。

フィールドエンジニア

フィールドエンジニアは、自社製機器の設置を担当するエンジニアです。自社の製品を導入してくれたクライアント側に出向き、パソコン・コピー機などの周辺機器の設置や設定、定期的なメンテナンスが主な業務です。導入が決まった企業と話し合いを重ね、各企業に合った機器の設置をサポートし、製品の問い合わせがあった場合にも対応が求められます。

 

また不具合が起きた際にはクライアントと連携しながら対応しなければならないため、エンジニアの中でもクライアントとの接触回数が多くなります。クライアントと顔を合わせる機会が多い分、会社のイメージを背負っているエンジニアといっても過言ではありません。フィールドエンジニアは、コミュニケーション能力に自信のある方が向いているでしょう。

AIエンジニア

AIエンジニアは、AI(人工知能)を使ったシステム開発をおこなうエンジニアです。具体的には、コンピューターに大量のデータを取り込んで学習させる機械学習や、取り込んだデータから特徴や傾向を見つけ出すディープラーニングの技術を用います。主に画像認識や自動運転など、さまざまなシステムにAIの技術を応用する役割を担っています。

 

なお、AIエンジニアはさまざまなスキルが求められる職種です。プログラミングスキルは必須項目であり、また数学や統計学、データ分析などのスキルも必要です。AIは今後もさまざまな分野で活用されるため、AIエンジニアの需要も増加するでしょう。

 

また、AIに関する技術は日々進化し続けているため、継続的な学習が必要な分野です。最先端技術に興味がある方や、常に新たな知識をインプットし続けられる方が向いています。

エンジニアの主要言語

本章ではエンジニアが開発に用いる主要言語について解説します。エンジニアが職種別に使う言語は以下の通りです。

 

職種

使用する主な言語

システムエンジニア

Python、Ruby、PHP、JavaScript、Java

フロントエンドエンジニア

HTML、CSS、JavaScript

データエンジニア

Python、SQL

インフラエンジニア

Python、Ruby、Java

ネットワークエンジニア

Python、Ruby、Java

AIエンジニア

Python、C++、JavaScript

 

今回は使用する頻度の高い7つの言語を解説します。なお、各言語における特徴は以下の通りです。

 

言語

できること

Python

・Webサイトの開発

・Webアプリケーションの開発

C/C++

・人工知能開発

・大規模業務システムの開発

C#

・Webアプリケーションの開発

・ゲームアプリケーションの開発

・スマートフォンアプリケーションの開発

JavaScript

・ページの自動スクロール機能の実装

・Webサイトのポップアップ機能の実装

Java

・業務システムの構築

・スマートフォンアプリケーションの開発

PHP

・ECサイトの制作

・問い合わせフォームの作成

・ショッピングカートの実装

SQL

・売上の分析

・メルマガリストの作成

 

以下の章で、各言語について詳しく解説します。

Python

Pythonはパイソンと読み、コードが短くシンプルな特徴を持っており、初心者でも扱うことができます。Webアプリケーションの開発やAI開発など、さまざまな分野で用いられている言語です。PythonはYouTubeやGoogle、Instagramなど、日常的に使用するアプリケーションの開発にも使われています。

 

また、データの収集や分析に特化した言語でもあるため、データ処理を効率よく進められる言語です。膨大なデータから数字を抽出し、わかりやすくグラフに表示することも可能で、マーケティングにも役立ちます。

C/C++

C言語は、プログラミング言語の中でも人気の言語で、汎用性が高い特徴を持ちます。プログラミングの基礎から応用まで幅広く対応できる言語なので、熟練度に関係なく多くのプログラマーに使われています。しかし、C言語はコードが長く解析が難しいため、習得する難易度が高い言語です。

 

C++は、C言語の機能を拡張した言語です。C言語でできることはもちろんC++でも可能で、プログラミングの実行速度が速い特徴を持っています。C++は多くのアプリケーション開発や最先端のデータ解析に用いられている言語でもあるため、今後も幅広い分野での活躍が期待される言語です。

C#

C#は、マイクロソフト社が開発したプログラミング言語です。似ている言語としてC言語やC++がありますが、全く別の言語となり、互換性はないため注意しましょう。

 

マイクロソフト社が提供する開発環境である「Visual Studio」と相性が良く、スマートフォンアプリケーション開発時に活躍する言語です。実行速度が速い特徴を持っているため、ストレスなく開発を進められます。また、ゲームの開発環境として有名な「Unity」との相性も良く、本格的なゲーム開発が可能になるのも魅力です。

JavaScript

JavaScriptは、Webサイト開発には欠かせないプログラミング言語です。Webサイトにポップアップを表示させたり、画面の拡大やページを自動でスクロールできたりする機能など、Webサイトに動きをつけたい場合に役立つ言語です。

 

ほかにも文字を強調するアニメーションを付けることや、画像が自動で切り替わるスライドショー機能もJavaScriptで実現できます。初心者でもすぐに扱えるので、人気の高い言語の一つです。なお、似た言語に「Java」がありますが、用途や動作環境が異なるため、別物の言語として理解するようにしましょう。

Java

Javaは1996年に誕生してから根強い人気を誇るプログラミング言語です。環境に依存しない特徴を持っているため、MacやWindowsなど基本的にどのコンピューターでも利用できるのが大きな強みです。

 

JavaScriptとの主な違いは、使用される目的にあります。JavaScriptは、Webページにポップアップを表示させたいときなど、動的な要素を追加する際に用いられます。一方、Javaは業務システムの構築やスマートフォンアプリケーションの開発に用いられる言語です。混同しやすい言語なので、用途別に覚えると良いでしょう。

PHP

PHPは、WebアプリケーションやWebサイトの開発に特化した言語です。ほかのプログラミング言語と比較してもシンプルでわかりやすい特徴を持つため、初心者が入門編として扱うプログラミング言語に適しています。

 

PHPでできることはさまざまで、主にECサイトの制作や問い合わせフォーム、ショッピングカートの実装などが代表例です。日常生活で使っているFacebookやWikipedia、ブログ開設に便利なWordPressも全てPHPで作られています。

 

しかし、Webサイトの装飾など、デザインをする場合には向かない言語です。Webサイトの見た目を綺麗にしたい場合は、JavaScriptと組み合わせて使うと良いでしょう。

SQL

SQLはシークェルやシーケルと呼ばれ、データベース言語の一つとして有名です。データベース言語とは、複数のデータを保管して整理する機能を持つデータベースの制御をおこなう言語です。データベースへデータを挿入したり、データベース内で検索ができたりする特徴を持ちます。

SQLを用いれば、データベースから特定の条件に該当する情報だけを抽出しリスト化できるため、売上の分析やメルマガリストの作成などにも役立ちます。

エンジニアのキャリアパス

エンジニアのキャリアパスは、エンジニア採用担当者が必ず知っておくべき内容です。キャリアパスは、エンジニア自身が目指す理想像を明確にし、実現に向けて今すべきことが何かを考えることを意味します。

 

採用担当者もキャリアパスを知っておくことで、候補者が描く将来を自社で叶えてあげられるかが判断できるので、採用活動前に理解しておきましょう。

スペシャリスト

エンジニアにおけるスペシャリストとは、ある分野に特化したエンジニアであることを指します。自分の得意分野をとことん伸ばしたいエンジニアは、スペシャリストを目指す傾向にあるでしょう。スペシャリストは現場で活躍し続けるエンジニアなので、チームのマネジメントではなく現場で働きたい方にも向くキャリアパスです。

 

なお、スペシャリストを目指しているエンジニアには、テックリードのポジションが適しています。リードエンジニアとも呼ばれ、技術面でチームをまとめることが主な役割です。多くのエンジニアが所属するチームの開発をリードしていく重要なポジションのため、高い専門性と技術が求められます。現場の主軸となって開発を進めるため、スペシャリストを目指す方にぴったりの役職でしょう。

ゼネラリスト

ゼネラリストは幅広い分野で知識を持ったエンジニアを指します。前述した開発現場で活躍するスペシャリストとは違い、プロジェクトの統括や業務改善、エンジニアのサポートをメインにおこないます。

 

特化したスキルはないものの、幅広い分野で経験や知識を積んでいくので、1つのスキルの需要が低下しても、活躍できなくなるリスクを減らすことができるでしょう。ゼネラリストは顧客とのコミュニケーションはもちろん、プロジェクトリーダーも任されるようなエンジニアであるため、コミュニケーションスキルや人をまとめる力が求められます。

 

ゼネラリストを目指すエンジニアには、プロジェクトマネージャー(PM)のポジションが合います。プロジェクトマネージャーは、プロジェクトの進行で起こり得るリスクへの対処と、万が一問題が発生した際に取引先と連携しながら調整をおこなう重要な役割を担います。さらにチームメンバーとの関係構築をおこない、人間関係を含む内部環境を整えるのもプロジェクトマネージャーの役割です。技術面からチームの環境面まで幅広い対応を任せられます。

マネージャー

マネージャーは、エンジニアの管理や育成に特化しています。マネジメント業務がメインになるため、エンジニアの評価や目標設定にも積極的に関わる存在です。各エンジニアが希望するキャリアパスを把握し、計画通りに成長できているかをチェックします。

 

またエンジニアの採用にも携わるため、社内に不足しているエンジニアを正確に判断する力が求められます。マネジメントスキルはもちろん、経営者の目線やエンジニアとしての豊富な経験が必要となるキャリアパスです。

 

マネージャーを目指すエンジニアには、エンジニアリングマネージャーのポジションが合うでしょう。エンジニアリングマネージャーの仕事は、採用活動から職場の環境整備、メンバーの目標管理まで多岐にわたります。将来は経営層に携わりたい場合や、チームメンバーとコミュニケーションを積極的に取り、社内の環境構築にも貢献したいと考えているエンジニアに最適です。

フリーランス

フリーランスは、会社である程度の経験やスキルを身に着けて独立するエンジニアです。IT業界はエンジニアの人材不足が課題のため採用に難航するケースが多く、フリーランスエンジニアに仕事を依頼する場合もあるため、独立してもスキルを伸ばしていける機会があるでしょう。

 

フリーランスエンジニアの中には、さまざまな企業の案件に参加した経験があるエンジニアもいます。経験を積むほど多角的な面から課題解決のヒントを導ける力を養えるため、フリーランスエンジニアを自社のプロジェクトに参加させることは組織の活性化にもつながります。

 

しかし、フリーランスとして活躍できるのは、エンジニアとしてのスキルが十分にあることが前提です。また自力で営業をかけたり、スケジュール管理をしたりしなければならないため、自己管理能力も求められます。

エンジニア採用動向

厚生労働省によると、IT業界におけるエンジニアの新規求人倍率は2024年4月で2.85倍(*1)となっており、求職者側の売り手市場となっていることがわかります。人材不足の背景から1人でも多くの人材を採用できるよう、IT企業にはエンジニア候補者に入社のメリットが伝わるような情報発信が求められています。

*1 出典:厚生労働省 一般職業紹介状況(令和6年4月分) 参考統計表 常用(除パート) P.9

 

採用担当者がエンジニアに関する知識を身につけることで、エンジニアの信頼を得やすく、選ばれる可能性を高められるでしょう。エンジニア採用において基礎知識を勉強するのは必須項目ですが、書籍でも知識のインプットができます。採用に役立つ本を知りたい方や、エンジニア採用のポイント、詳しい事前準備について知りたい方は以下の記事も参考にしてください

 

2.エンジニア採用を成功させるには

本章では、エンジニア採用を成功に導くためのポイントについて解説します。

 

エンジニア採用担当者は自社や競合の分析をおこなったり、エンジニアのニーズを知ったりすることで、採用を成功に近づけられます。求人倍率が高い中で理想のエンジニア採用を叶えるためにも、準備すべきことを把握しておきましょう。

自社や競合の分析をおこなう

エンジニア採用をおこなう際は、自社と競合の分析をおこないましょう。エンジニア採用は採用担当者が基礎知識を学ぶのももちろん重要です。しかし、求人を出してもなかなか採用が進まなければ学んだ知識を活かすことができません。やみくもに求人を出すのではなく、ターゲットとなるエンジニア候補者に対して自社に入社するメリットを訴求する必要があります。

 

メリットを感じてもらうためには、自社の魅力はどこにあるのかを見つけることが最優先です。なお、競合の分析を進めれば、自社にしかない魅力や強みを見つけやすくなります。さらに、自社にはない要素が他社にある場合はウィークポイントの把握もできるので、採用に活かせるでしょう。

 

また、自社分析の一環として「どのような人材に入社してほしいか」を明確にし、ペルソナの設定をしておくことも大切です。ターゲットが明確になっていないと、自社の魅力を分析できたとしても、欲しい人材に響く要素かどうか判断ができません。大切なのは、ターゲットに対して的確に自社の魅力を訴求することです。目的とずれた採用になってしまわないよう、ターゲットとペルソナの設定は忘れずにおこないましょう。

なお、ペルソナ設定については以下の記事で詳しく解説していますので、参考にしてください。

 

エンジニアのニーズを知る

エンジニア採用では、エンジニアのニーズを理解することも大切です。エンジニアが転職先の会社に何を求めているのかを理解しないまま採用を進めても、エンジニア候補者には魅力的な企業として見られないばかりか、採用条件によってはマイナスな印象を与えかねません。

 

ニーズを理解するには、自社エンジニアが入社の決め手としたものを重点的に聞くのも効果的です。入社の決め手となった要素は、魅力的に思ったポイントになります。自社エンジニアからのヒアリングをもとに、アピールする要素を考えてみるのもおすすめです。

エンジニアの転職理由を知る

エンジニアの転職理由を知ることは、早期離職を防ぐことにつながります。厚生労働省の調査(*2)によると、男女合計で転職した25〜29歳の28%「労働時間、休日等の労働条件が悪かった」と回答しています。

*2 出典:厚生労働省 令和4年雇用動向調査結果の概況 表5 転職入職者が前職を辞めた理由別割合

 

上記の数値は、公表されていない個人的な理由の転職を除くと最も多い数値です。また、前後の年齢幅である20〜24歳も約28%、30〜34歳は約30%が労働条件が原因で離職しており、こちらも非公表の理由を除けば最も多い数値となりました。

 

ほかにも会社の将来に不安を感じたことや、休日出勤・残業が多いこと、人間関係でトラブルがあったことなどが多くを占めています。転職理由の多くを占める理由が雇用条件や人間関係が関連しているため、企業は事前に対策をする必要があります。

 

上記のように、何が原因で転職を決断したのかが把握できていないと対策を練れず、エンジニア採用に成功しても結局同じ理由で早期離職してしまうリスクがあります。面接で転職理由をヒアリングし、過去に人間関係でトラブルがあった候補者と対面した際は、本人の性格や仕事への向き合い方を探る質問をすると良いでしょう。

 

採用後の人員配置の際、自社で上司になる人材を選ぶときの材料となるため、上司との性格が合わないことによる離職を低減させる効果が期待できます。面接では候補者とコミュニケーションを取り、エンジニアが求める働き方と会社が提供できる職場環境を照らし合わせながら採用を進めましょう。

 

専門会社に依頼する

エンジニアの採用は、専門の会社に依頼するのも一つの手です。専門会社は数々の会社でエンジニア採用を担っており、採用を成功させるための多くのノウハウを持っています。自社や競合の分析が上手くいかなかったり、エンジニア採用自体が初めての場合はわからないことの方が多かったりすると採用が難航してしまいなかなか採用目標が達成できません。

 

また自社エンジニアも日々開発で忙しいため、力を借りたくてもなかなか時間の確保が難しい場合もあるでしょう。何から始めれば良いかわからず立ち止まってしまう場合は、専門会社へ相談してみましょう。

 

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3.まとめ

エンジニアの基礎知識を理解してから採用を進めることで、面接時にもエンジニアと円滑にコミュニケーションを取ることができます。採用担当者がエンジニアの基礎を理解しているか否かは採用率にも影響する可能性があるため、事前に学ぶべき知識をインプットしてから採用をスタートすることが望ましいです。

 

しかし、勉強や知識の定着には一定の時間がかかるため、採用に時間をかけられない企業にとっては効率を求めた採用活動を進めたい場合もあるでしょう。そのようなときはノウハウが豊富な専門会社に相談し、エンジニア採用を依頼しましょう。

 

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