エンジニア採用担当が読んでおくべき本9選!採用課題や学びたい内容別にご紹介
エンジニア採用 本
エンジニアは専門的な知識を要する職種のため、面接を担当する採用担当も事前に勉強しておかなければなりません。
エンジニアに関する勉強方法はさまざまですが、本の活用もおすすめです。
本記事では、
・エンジニア採用の知識習得の場合に読むべき本
・採用ノウハウの学習や採用事例を参考にしたい場合に読むべき本
・エンジニア採用に本を活用するメリット
についてご紹介します。
エンジニアの関連知識だけでなく、エンジニア採用に特化した本もあるので、採用前に読んでおきましょう。
目次
1.【課題別】エンジニア採用担当が読むべき本9選
本章では、採用担当が採用活動前に読んでおくべき9冊の本を紹介します。
専門職であるエンジニア採用では、採用担当にエンジニアに関する知識がないと採用に苦戦する場合があります。例えば面接においては、エンジニアの専門用語がわからず、質問の深堀りができなかったり、スキルの見極めが不十分になったりするケースがあります。
現場のエンジニアにも採用に関わってもらうことが理想ですが、採用担当に専門知識がなく、また現場エンジニアには採用の知識がないため連携が進まない問題もあります。
さらに、知識がないとエンジニアのスキル・経験がどの分野に活きるのかもわからないため業務で活躍できる人材か否か判断することができず、採用が進まなくなることもあるでしょう。
本章で紹介する本には、上記のように採用担当に知識が不足している場合に陥りやすい問題を解決するヒントが書かれています。採用前に読んで、理想のエンジニア採用を実現させましょう。
1-1.エンジニアに関する知識が不足している場合
本章ではエンジニアに関する知識や、それを取り巻く環境について勉強できる本を紹介します。
以下で紹介する本では、今後のIT業界についてやエンジニアのモチベーションなど、採用には欠かせない情報が詰まっているため、採用活動前にチェックしておきましょう。
作るもの・作る人・作り方から学ぶ 採用・人事担当者のためのITエンジニアリングの基本がわかる本
エンジニア採用に必要な専門用語など、基礎知識を解説している本です。エンジニアが使うプログラミング言語や専門用語がわからず、求職者や現場のエンジニアとコミュニケーションが上手く取れていない方へおすすめです。基礎知識を固めることで採用要件が明確になり、自社に必要なエンジニアの判断ができるようになります。
また、現場エンジニアとのコミュニケーションを円滑にするためにも、プログラミング言語や専門用語の知識は必須です。専門知識を学ぶことで応募者と共通言語で会話することができるため、双方の認識齟齬を最小限に抑えることができるでしょう。
- 出版元:翔泳社
- 著者:中島佑悟、高濱隆輔、千田和央
- 発売日:2020年4月
全産業「デジタル化」時代の日本創生戦略
変化が激しいIT業界において、AI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)が業界に与える影響について解説している本です。文中には専門用語が出てきますが、わかりやすいよう噛み砕かれた内容が記載されているため、初めてエンジニア採用に取り組む採用担当にもおすすめです。
業界の変化に対して常にアンテナを張っているエンジニアも多くいるため、今後のIT業界は話題にも出やすくなります。そのため、事前に本を通して業界への理解を深めておくと、会話もスムーズに進むでしょう。
- 出版元:PHP研究所
- 著者:藤原洋
- 発売日:2018年8月
ソフトウェア・ファースト あらゆるビジネスを一変させる最強戦略
世界でIT化が進む中、日本のIT化は他国と比較してどこまで進んでいるのか、また日本のIT企業が生き残る方法について書かれている本です。より良いサービスを提供するための組織づくりや、エンジニアが今後重視すべきキャリアなど、エンジニアの文化について知りたい場合におすすめです。
エンジニアに魅力的な企業だと思ってもらうヒントが詰まっており、文中には専門用語があまり使われていないことから、知識がない採用担当でも読みやすい一冊です。
- 出版元:日経BP
- 著者:及川卓也
- 発売日:2019年10月
情熱プログラマー ソフトウェア開発者の幸せな生き方
エンジニアの生き方について書かれた本で、エンジニアとしての価値を上げる方法や、やりがいを感じるための行動について深掘りされている本です。仕事に情熱を注ぎ続けるためには技術だけではなく、自身が携わる仕事への理解を深め、マネジメントの視点を持ってより良いサービスを作っていくことが重要だと言及されています。
ポジティブな内容のため、エンジニアのキャリアの描き方についてヒントになる一冊です。面接でエンジニアの生き方に共感し、寄り添った採用を進めたい採用担当におすすめです。
- 出版元:オーム社
- 著者:Chad Fowler
- 翻訳:でびあんぐる
- 発売日:2010年2月
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1-2.エンジニア採用のノウハウが自社にない場合
本章では、エンジニア採用のノウハウが自社にない場合におすすめの本を紹介します。そもそも一般的に採用活動において事前にあると良いノウハウは下記のように多岐にわたります。
自社および競合の分析方法
面接時の質問内容
ペルソナの設定方法
現場エンジニアとの関係構築
他社の成功事例
エンジニア採用をする上でもこれらのノウハウは欠かせない要素のため、以下で紹介する本を参考に情報収集をおこないましょう。
ソフトウェア開発者採用ガイド
エンジニアの面接から採用までのステップが網羅された本です。さらに、エンジニアが快適に仕事を進めるための開発環境や、エンジニアの力を引き出すためのマネジメント方法についても解説されています。
著者は過去にプログラマーと採用担当を経験しているため、両方の視点からエンジニア採用を分析している本です。求職者に対してどのようにアプローチすべきかを学びたい場合におすすめです。
- 出版元:翔泳社
- 著者:Joel Spolsky
- 翻訳:青木靖
- 発売日:2008年3月
自社にピッタリの人材がみつかる 小さな会社がITエンジニアの採用で成功する本
エンジニア採用に苦戦する中小企業向けに、アプローチ方法や採用要件の定義について書かれた本です。エンジニアの中にはスキルを高められる環境を求めていたり、ゼロからサービスを立ち上げたいと思っている人材もいるため、必ずしも企業規模や待遇だけで決めているわけではないことが書かれています。
中小企業であっても会社のビジョンを明確にし、どのようなサービスを提供していくのかを発信できれば、採用のチャンスは十分にあるということです。ビジョンの伝え方や面接での質問内容、回答からエンジニアを分析する方法などが記載されているため、採用のノウハウが不足している企業にぴったりです。
- 出版元:日本実業出版社
- 著者:大和賢一郎
- 発売日:2019年6月
ITエンジニア採用とマネジメントのすべて
エンジニア採用を成功させるためのポイントと、採用したエンジニアの定着率を上げ、入社後も活躍できるようなマネジメント方法について解説されている本です。人材不足によって採用が難航するケースが増える中、採用の目的はエンジニアを採用することではなく、採用後も長く自社で活躍してくれるエンジニアを育成することにあります。
早期離職を防ぎ、社内環境の整備に力を注ぎたい企業におすすめです。なお、自社にノウハウが不足している場合は採用の専門会社に依頼するのも解決策の一つです。
- 出版元:かんき出版
- 著者:久松剛
- 発売日:2022年7月
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1-3.エンジニア採用の成功事例からヒントを得たい場合
エンジニア採用においては、実際に採用に成功したケースを参考にするのも有効です。
本章で紹介する本には、主に大手企業でエンジニア採用に成功したケースがまとめられています。さまざまなケースからヒントを得て、自社でも実施できそうな手法を見つけてみましょう。
採用に強い会社は何をしているか ~52の事例から読み解く採用の原理原則
サイバーエージェントやLINEなど、大手企業がどのようにして採用活動をおこなっているのかが記載されている本です。また、大手以外にも地方企業からベンチャー企業までさまざまな採用事例が記載されているので、企業規模に関わらず参考にできる内容です。
各企業は採用にどのような課題を抱え、どのように対処してきたのかを事例を通して知れるため、多くの成功事例からヒントを得たい場合におすすめです。
- 出版元:ダイヤモンド社
- 著者:青田努
- 発売日:2019年4月
実践・採用ブランディング
求職者に対して魅力的な企業だと思ってもらうためのブランディングについて解説している本です。著者は100社以上の採用支援実績を持っており、リクルートやソフトバンクなどの大手に実際にインタビューした内容が詳細に記載されています。母集団の形成ができないという課題を抱える企業におすすめです。
- 出版元:クロスメディア・パブリッシング
- 著者:佐藤タカトシ
- 発売日:2018年11月
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2.エンジニア採用時に本を活用するメリット
エンジニア採用時に本を活用することで得られる大きなメリットは、エンジニアの視点に立てることと、採用ノウハウが学べることです。
エンジニアの経験がない場合、エンジニアが企業に何を求めているのかわからず、採用に苦戦するケースが考えられます。またノウハウがない場合も同様に採用が難航するでしょう。ただ、エンジニアに関する本を活用することで足りない知識を補えるので、初めてエンジニア採用をおこなう際は積極的に本を活用しましょう。
2-1.エンジニアの視点がわかる
本の活用で得られるメリットとして、エンジニアの視点に立てる点が挙げられます。エンジニアの経験がないと、転職する際に重視するポイントや優先順位など、エンジニアの視点に立つことが難しくなります。まずは採用前にエンジニアに対する理解を深め、エンジニアの視点に立った採用活動をスタートさせることが望ましいです。
エンジニア採用に関する本の著者は、過去にエンジニアを経験しているケースが多いです。元エンジニアの貴重な経験を基に作られた本には、採用を進めるためのヒントが数多く書かれています。エンジニア経験のない方が採用を任されたときこそ、本を活用すべきといえます。
2-2.採用ノウハウが得られる
本の活用によって、採用に関するノウハウを得ることができます。採用担当が事前に知っておくべきノウハウは、エンジニアに関する知識や面接時の質問内容、競合の分析方法など多岐にわたります。
ノウハウがないと採用をスムーズに進めることができず、エンジニアと上手くコミュニケーションがとれません。面接でエンジニア候補者との会話を進めにくいだけでなく、現場エンジニアの力を借りることも難しくなるでしょう。そのようなときに本を活用すれば、必要なノウハウを効率良くインプットできます。
また他社がエンジニア採用に成功した事例も参考にすることができるので、自社に合った事例を参考に採用を進めれば、希望するエンジニアの採用成功に近づけるでしょう。
3.エンジニア採用の知識習得に活用できるそのほかの手法
エンジニア採用の知識習得は、本の活用以外にもさまざまな手法があります。
本章では本以外に活用できる主な手法として4つを挙げ、それぞれの方法について解説しています。各手法にはそれぞれ特徴があるので、本章で理解を深め、自社に合った方法で採用の準備を進めましょう。
3-1.採用代行会社
採用を効率良くスタートさせるには、採用代行会社の利用もおすすめです。エンジニア採用の事前準備として採用担当が基礎知識をインプットするのは重要ですが、さまざまな業務がある中でまとまった時間の確保が難しい場合があります。
また勉強した内容は数時間程度では身につかないため、時間をかけなければなりません。採用を急ピッチで進めなければならない場合、勉強に時間をかけていられないケースもあるでしょう。採用代行会社は数々の会社の採用を代行した実績があるため、ノウハウが豊富です。限られた時間の中で採用を進めなければならない場合は、採用代行会社の利用も検討しましょう。
3-2.Web(サイト)
エンジニア関連の知識は、Web上で検索をかけて勉強することも有効です。わからない単語やプログラミング言語についてはWeb上に情報が多くあるため、疑問点があってもすぐに解決することができるでしょう。
しかし、Webサイトの情報は全てが正しいとは限りません。不正確な情報を記載しているサイトも0ではないため、複数のサイトを参考にして情報を精査すると良いでしょう。また、不安な場合は書籍の情報と照らし合わせることも有効です。複数の方法をかけ合わせて、正確な情報をインプットしましょう。
3‐3.SNS
エンジニア採用の知識習得には、SNSの活用も有効です。エンジニアに関する情報の発信をおこなうアカウントがあり、また気軽に閲覧できることから隙間時間を活用しての勉強におすすめです。
さらに、動画では図解を用いて解説している場合もあるため、文字だけの書籍と比較してイメージが湧きやすいメリットがあります。SNS上では技術に関するさまざまな情報が共有されることもあるため、エンジニアも情報収集にSNSを活用するほどです。SNSで目にした情報が面接などで話題になる可能性もあるため、自身の知識向上とともに最新技術についての情報にもアンテナを張ると良いでしょう。
3‐4.自社エンジニア
エンジニアの知識を得るためには、自社エンジニアの力を借りることもおすすめです。理解が難しい分野や疑問点が出てきた場合、Web上や書籍で調べてもわからないこともあるでしょう。たとえ情報を見つけたとしても、信憑性に不安が残ることもあります。
そのようなときは、自社で働く現役エンジニアの力を借りることで、正確な情報を迅速にインプットすることが可能です。また、自社エンジニアとコミュニケーションが取れる貴重な機会でもあります。エンジニア採用においては自社エンジニアにも協力してもらうことが望ましいため、知識の共有だけでなく関係構築の場としても活かせると良いでしょう。
4.まとめ
エンジニア採用のノウハウが自社にない場合や、課題を抱えていて前に進めないときは、本の活用がおすすめです。エンジニアの専門用語や言語の解説はもちろん、採用時のポイントまで学ぶことができます。採用課題の解決やエンジニアの目線に立った採用活動ができるようになるので、採用に難航する場合は本からヒントを得ましょう。
また、採用ノウハウが不足している場合は専門会社に相談するのも解決策の一つです。採用に悩みを抱えている場合は、採用代行会社に依頼をしましょう。
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