エンジニアの面接で質問すべきことは?見極めに必要な3つのポイントをご紹介
エンジニア 面接
エンジニア採用をおこなう際、どのようにスキルを見極めるべきかお悩みの採用担当者様もいらっしゃるのではないでしょうか。さらにエンジニア採用の面接において「何を質問すべきなのか」「どのようなポイントから見極めるべきか」など不安を持たれている採用担当者様も多いかと思います。
本記事では、
・面接に向けて必要な準備は?
・面接で質問すべきことは?質問事例とは
・優秀なエンジニアを見極めるポイントは?
についてご紹介します。
また採用時のミスマッチを減らすポイントも紹介していますので、ぜひ面接前に読んでいただき、希望のエンジニアを採用するために役立ててください。
1.エンジニアとの面接前に準備すべきこと
本章では、エンジニアとの面接前にすべき対策について解説します。面接前の準備が不十分だと、希望するエンジニアの採用ができない可能性が高くなります。採用の要件を明確にし、スキルを見極めるべく質問を事前に準備しておくなど、さまざまな対策が必要です。正しく準備をおこなえば採用成功に近づくことができるため、事前に理解を深めておきましょう。
1-1.採用要件を固めておく
採用活動を始める前に、どのようなスキル・性格を持ったエンジニアが必要なのかは必ず決めておきましょう。要件が固まらないまま面接を進めると、自社の現場エンジニアや経営層との認識がかみ合わず、なかなか採用が進まない状況に陥ってしまいます。
また、現場や経営層はエンジニアの理想像が高い傾向にあります。自社の採用要件が現場エンジニアの理想と乖離するのを防ぐためにも、採用に自社のエンジニアを巻き込みながら必要な人材のすり合わせをおこないましょう。その際、スキル面だけではなく配属先の社員との相性なども考えることが重要です。
まずは社外のエンジニア採用市場を把握し、採用の現状を現場のエンジニアに理解してもらいます。その後、社内で必要とされているエンジニアの理想像を把握し、自社に合った条件を設定していくのがよいでしょう。
1-2.評価を可視化できるようにする
エンジニア面接時に注意したい点は、一次・二次面接へと進んでいく過程で面接担当者によって求職者への評価が変わってしまうことです。各採用フェーズで求職者に対する認識の相違が起きないよう、評価を可視化できるシステムを構築しておきましょう。
代表的な施策は評価シートの作成で、共通のフォーマットを作成すれば評価点・懸念点を共有できるのが大きなメリットです。採用フェーズが変わったとしても、評価がずれてしまうことを防げます。
1-3.エンジニアに関する知識をインプットする
エンジニアの適性や今後のキャリアパスを考える上では、採用担当自身もエンジニアに関する知識を学ぶ必要があります。知識が全くない状態で面接を担当しても、専門用語などが出てきた際に会話が成立せず、エンジニアが不信感を抱いてしまう原因になりかねません。
また知識がないとスキルの見極めも難しいため、自社に必要なエンジニアかどうかの判断も難しくなってしまいます。必要最低限の専門知識は事前に必ずインプットし、エンジニアと話が通じる状態で面接をしましょう。
採用担当が身につけるべき知識の詳細は下記記事で解説していますので、参考にしてください。
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1-4.質問を事前に準備しておく
面接の時間は限られているため、聞きたい項目に漏れがないようにするためにも質問事項は事前に準備しておきましょう。質問したいことを事前に把握できれば、1つの質問にかけられる時間も把握できるため、面接の時間内でまんべんなく質問できます。
しかし、質問事項がまとまっていないと、面接の限られた時間内で自社が必要とするエンジニアなのか見極めができません。さらに、万が一話が逸れてしまうと修正が難しく、面接の目的を達成できなくなるリスクもあります。貴重な時間の中でエンジニアを見極めるためにも、質問事項は事前に準備しておきましょう。
2.エンジニア面接時の質問事例18選
本章では、エンジニアが持つIT関連の知識やスキルを判断するために必要な質問事例を18パターン紹介します。見極めたい項目ごとに分けて解説していますので、面接前にエンジニアに聞くことをまとめる際に役立ててください。
2-1.エンジニアスキルの見極めに役立つ質問8選
エンジニアが持つスキルの見極めをしたい時にすべき質問を8個紹介します。スキルの見極めは自社が必要とするエンジニアか否かを判断する際に重要な材料となるので、漏れのないように質問する必要があります。エンジニアのスキルを見極めるための質問を事前に考えておき、面接時間内に聞きたいことが聞けるよう準備しておきましょう。
チームでの業務経験はあるか
チームでの業務経験があるかどうかは、コミュニケーションスキルを図る上で重要な質問です。働き方の一つとしてフリーランスエンジニアが増えつつあるため、エンジニア候補者が必ずしも組織での働き方に慣れているとは限りません。チームで連携しながら進めていく作業に慣れていない場合、報告・連絡・相談がうまくできなかったり、進んで協力しようとする姿勢が見られなかったりする場合があるため注意が必要です。
ただ、チーム単位での業務に慣れていない場合でも、コミュニケーション能力に問題がなければ業務に支障をきたす可能性は低いでしょう。組織での働き方に慣れていないと判断したときは、コミュニケーション能力に注目して見極めましょう。
今までどのような言語やツールを使ってきたか
言語やツールの使用経験に関する質問は、自社の業務とのマッチングを確認する際に有効です。過去に経験した技術を把握できれば、必要としているスキルを持っているかどうかの確認になり、入社後の配属もスムーズに進むでしょう。
しかし、言語やツール関連の質問をする際は、採用担当者にもエンジニアに関する一定の知識が必要となるため注意が必要です。採用担当は、求職者が使用できる言語がどのサービスに適しているのか判断する必要があります。また、面接の時点で自社が希望する言語やツールの使用経験がない場合でも、勉強で習得できそうかを判断することも重要です。
自社が求めるエンジニアを1人でも多く採用できるよう、採用担当も一定の知識をつけて、スキルの見極めができるようにしましょう。
サービスやアプリ開発の経験はあるか
サービスやアプリなどのシステム開発経験の有無は、エンジニアのスキルを見極めるために欠かせない質問です。エンジニア候補者の経験は自社の開発にどう役立つか、また今後開発予定のサービスに戦力として投入できそうかの判断基準となるでしょう。
また、過去に開発したサービスについての質問は、担当した業務内容をどこまで理解できているかを見極める際にも有効です。開発業務の経験について深掘りし、担当した役割や開発の目的を聞くことで、理解度を把握できるでしょう。
今まで経験したポジションはなにか
エンジニア採用において、今まで経験したポジションは任せられる業務範囲を確認したい場合におすすめの質問です。経験したプロジェクトの規模や何人規模のチームなのか、またその中でどのような業務を担当したのかを深掘りしましょう。
エンジニア採用においては即戦力になる人材の確保が重要なため、どこまでの裁量を与えるかの判断基準にできます。また、チームでの行動に慣れており、協調性がある候補者だった場合、メンバーとの連携も問題なくできると判断できます。
会社にどれほどの開発環境を求めるか
会社に求める開発環境を聞く意図は、求職者が自分自身の能力を把握しているかどうかを探るためです。システム開発において自身が最も高いパフォーマンスを発揮できる環境がわかっていれば、自己分析ができるエンジニアと判断できるため、今後も大きな成長が見込めるでしょう。
注意点として、開発環境の質問をする場合は採用担当も自社の環境において理解を深めておく必要があります。求職者から開発環境についての質問がくる場合も考えられるので、自社の環境を事前に把握して答えられるよう準備しておきましょう。
顧客との折衝経験はあるか
顧客との折衝経験は、ヒアリング能力やコミュニケーション能力、課題を発見する能力があるかどうかを見極めるための質問です。エンジニアにも顧客との折衝経験が生じる場合があります。顧客が希望するシステムに関する打ち合わせや予算内で開発するための話し合いなど、要因は多岐にわたります。
顧客と交渉を重ねられ、双方が納得できる案を導き出して案件を進められる人材は貴重であり、企業にとっても重要な人材となるでしょう。
これまでの経験を転職先でどう活かせるか
これまでの経験を自社にどう活かせるかは、自社に対する理解が進んでいるかを確認する際に有効な質問です。自身の経験を活かす場所がわかっている場合、自社の事業内容や強み・弱みをよく理解しているといえます。
面接の時点で会社への理解が進んでいる場合は、採用後のミスマッチ防止にもなるでしょう。また、会社にとっても配属する部署の選定時に役立つ情報になるため、即戦力としての活躍が期待できます。
ただし、エンジニアは採用難易度が高いため、企業が求職者を選んでいるという意識を持ちすぎてしまうと採用がうまくいきません。面接の中でもしっかりと自社の情報を伝えつつ、どのような能力を活かしてもらえそうかという視点で面接をすることが重要です。
最も権限を与えられた経験はなにか
最も権限を与えられた経験は、エンジニアが持つスキルの高さを把握したい場合に最適な質問です。過去にどこまでの権限を与えられたかがわかれば、入社後に任せられる仕事のレベルを把握でき、エンジニアがどの程度のスキルを持っているのかも判断できます。
また、入社時にどれほどの裁量を与えるか決められため、リーダー候補となる人材の育成を推進している企業であれば、権限に関する質問は欠かせません。求職者がどれほどのスキルを持っていて、将来どこまでの権限を与えられそうか判断したい場合は、必ず質問しましょう。
2-2.エンジニアの素質の見極めに役立つ質問5選
本章では、エンジニアとしての素質を見極めたい場合にするべき質問を5つピックアップしています。求職者が過去の経験から何を学んできたか、学んできたことを活かして将来はどんなエンジニアになりたいのかを探る上で重要な質問です。事前に内容を把握し、業務に前向きかつ今後も成長が見込めるようなエンジニアかどうかを判断する際に役立ててください。
失敗したときにどう対処したか
失敗した際の対処方法は、トラブルが起きてしまった際の対応力や、問題を自力で解決するスキルの高さを把握したいときに活用できる質問です。仕事に失敗はつきものですが、トラブルが起きた際に最後まで対応できた経験がある人材は、万が一のトラブルが起きても冷静に対処できる可能性が高いです。
また、失敗の対処で学んだことがある場合は、原因の追求と解決策の考案がしっかりできる人材であることがわかるでしょう。
判断に迷ったらどうするか
判断に迷った際の対処方法は、協調性があるかを判断したい場合に最適な質問です。判断に迷ったらすぐに誰かに聞いたり誰かの力を借りたりできる人材は、チーム内で協力して物事を進められる協調性を持つ人材であることがわかります。
また、報告・連絡・相談も問題なくできる人材という判断もできるでしょう。報告・連絡・相談が苦手な方は、問題が発生しても他者に共有せず、自分で抱え込んでしまう傾向にあります。何かに迷った際、共有してくれる人材であれば問題にもすぐに対処できますが、共有されない問題は当事者でストップしてしまうため、仕事の進捗に支障をきたします。案件をスムーズに動かすためにも、協調性の有無は面接で必ず見極めておきましょう。
最近勉強していることはなにか
エンジニアの面接において、現在勉強していることの確認は求職者の成長意欲を見極められる質問です。技術の進歩についていくために継続的な勉強が必要となるエンジニアですが、ただでさえ忙しい本業をこなしながら、勉強を継続するのは至難の業です。
一定期間、継続して勉強していることがある場合は、成長意欲が高くIT業界にアンテナを張っているエンジニアであると容易に判断できます。また、1つの物事を継続できるのは、諦めずに取り組める粘り強さも表しています。
難題にも果敢に取り組み、成長を目指す人材を獲得したい場合は必須の質問となるでしょう。面接では時事問題を出すと、IT業界にアンテナを張っているかどうかがわかります。企業にとってもシステムの開発には新しいスキルや知識が必要になるので、情報を掴むのが早いエンジニアはプロジェクトで活躍してくれるでしょう。
将来の目標はあるか
エンジニアに将来の目標を聞くことは、仕事への向き合い方を探る上で重要な質問です。明確なキャリアプランを描けているエンジニアは自己分析ができており、今何をすべきかが明確にわかっている場合が多いため、仕事に意味を見いだして積極的に取り組んでくれるでしょう。
将来のキャリアプランはあるか
将来のキャリアプランが明確かどうかは、仕事への熱意を探るとともに、求職者が望むキャリアパスを自社が提供できるかどうかを判断するために有効な質問です。将来設計が明確にできており、成長意欲が高いエンジニアだとしても、求職者が希望するキャリアプランを自社で用意できない場合は早期離職につながるリスクがあります。自社でキャリアパスが用意できない場合は、求職者の将来も考えて素直に面接で伝えるようにしましょう。
2-3.エンジニアの思考の見極めに役立つ質問4選
本章では、エンジニアが持つ思考を見極めたいときに役立つ質問を4つまとめています。エンジニアがどんな思考で仕事をおこなっているのかを面接で把握することで、ミスマッチを防ぐことができ職場環境構築のヒントにもなります。エンジニアがよりよい環境で仕事ができるようになるためにも、求職者の思考は面接で見極めておきましょう。
なぜ転職したか
転職理由は、ミスマッチ防止に有効な質問です。なぜ転職したのかを深掘りすることで、求職者が不満に感じることや、職場環境に求めるものの把握ができます。また、転職理由がポジティブかネガティブかも重視しましょう。転職回数が多い場合でも、自身のスキルアップを目的とした転職であれば成長意欲の高いエンジニアと判断できます。
しかし、明確な理由がないまま転職を繰り返している経歴や、会社へ求める項目が多すぎるなどのネガティブ要素が強い場合、ミスマッチを引き起こすリスクがあるので要注意です。
過去最も責任を感じた仕事はなにか
責任を感じた仕事を聞くことは、どのような場面でプレッシャーを感じるのかを把握する際に最適です。プレッシャーへの耐性は個人によって異なります。一定のプレッシャーがかかったほうが仕事に意欲的になれる方、プレッシャーがあると普段のパフォーマンスを発揮できない方などさまざまです。部署によってもプレッシャーの度合いは異なるので、求職者の適性を事前に把握することで、配属先の選定に役立てられるでしょう。
業務遂行の上で大切にしていることはなにか
業務をおこなう上で大切にしていることは、仕事への向き合い方や価値観を判断し、企業とマッチするかを判断する際に有効です。仕事に効率や成果を求めるエンジニアもいれば、プロセス重視の働き方をおこなうエンジニアもいるでしょう。
成果よりもプロセス評価を採用している企業の場合、仕事に成果を求めるエンジニアにとっては納得できる評価が得られない場合があります。そうなるとこの時点でミスマッチが起こってしまい、離職の原因になってしまいます。事前に仕事に対する価値観を把握し、企業の評価制度とマッチするかどうかを確認することも面接においては重要です。
どのようなときにモチベーションが下がるか
モチベーションに関する質問は、ストレス耐性の把握や自己管理能力を図る上で有効な質問です。求職者のストレス耐性を事前に知っておくことで、任せる業務とのミスマッチを防げます。
ストレス耐性が事前に把握できていないと、求職者のキャパシティを上回る仕事を任せてしまったり適切な配属先を選べなかったりして、余計にストレスを与えてしまいます。ストレスが積み重なってしまうと、せっかく採用したエンジニアの早期離職につながってしまいます。採用費の高騰を防ぐためにも必ず質問するようにしましょう。
3.エンジニア採用でミスマッチを減らす方法
本章では採用のミスマッチを減らす方法を解説します。エンジニア候補者への質問でミスマッチは減らすことができますが、自社の取り組みを工夫することでも対策は可能です。
採用チャネルを変えたり、現場のエンジニアが面接に携わったりすることで納得のいく採用が実現できるので、採用活動前に理解して少しでもミスマッチを減らせるようにしましょう。
3-1.現場エンジニアが採用に携わる
現場エンジニアが面接に携わることで、求職者とより専門的な会話ができます。採用担当よりもスキルの見極めがしやすく、また面接で現場の現状を求職者に伝えられるので働くイメージが湧きやすくなりミスマッチを減らせます。
さらに、求人広告を現場エンジニアにチェックしてもらうこともミスマッチを減らす上で有効です。現場で働くエンジニアは、エンジニアが企業に何を求めているか、どんな情報を提供してほしいかを具体的に説明できます。採用担当だけで広告作成を進めるよりも、現場エンジニアの力を借りて求職者に寄り添った内容で自社の発信をおこなうことが、ミスマッチを減らすことにつながります。
3-2.社内メディアの構築をする
社内メディアでは、社員インタビューや社内の風景を写真や動画を使って求職者に伝えられます。求職者に対して会社のイメージを具体的に伝えることで、入社後の仕事やキャリアのイメージが湧きやすく、入社意欲の向上にもつながります。実際に入社したら雰囲気が違ったなど、よくあるミスマッチの原因は、社内メディアの活用で防げる可能性があります。
また、エンジニアに特化したブログの作成も有効です。例えば現場のエンジニアだけにインタビューした記事を集めたり、会社で開発した技術を記載した記事を発信したりすることなどが挙げられます。エンジニア候補者の興味や関心を引き、入社したら活躍できそうなことをイメージできるので入社意欲を高められ、ミスマッチも減らせるでしょう。
3-3.リファラル採用を利用する
リファラル採用は、すでに自社で働いている社員からの紹介をもとに採用を進める方法です。自社社員の紹介であれば、、働き方や会社の情報を正確に伝えてもらえるので、ミスマッチ防止に役立ちます。
さらに自社社員からの情報収集を基に入社するメリットや描けるキャリアプランに納得した上で選考に進むケースがほとんどのため、求職者はある程度入社意欲が高まった状態であると言えます。そのため、合格に至った場合内定承諾率も高くなり、ミスマッチによる早期離職も防げるでしょう
3-4.準備した質問だけにこだわらない
準備した質問にこだわりすぎると、ただの形式的な面接になってしまい求職者に自社の魅力がうまく伝わりません。面接の目的は求職者のスキルや適性の見極めであり、質問を全ておこなって回答をもらうことではないため、注意しましょう。
一番大切なのは、求職者の緊張を解き、いかに本音で話してもらえる環境を作り出すかです。求職者が緊張したままだと面接を苦痛に感じ、本来話すべきことも話せないまま終わってしまいます。適宜アイスブレイクを挟むなど、準備していたもの以外の質問も織り交ぜるようにしましょう。
3-5.質問は簡潔におこなう
面接は限られた時間内でいかに求職者を見極められるかがポイントとなるため、エンジニアへの質問は簡潔にしましょう。質問が長くなってしまうと求職者との間で質問の意図にズレが生じやすく、うまく回答してもらえなくなるリスクがあります。
質問の意図が伝わらず、回答もうまくできないまま面接が進むと、本来自社にマッチしていた人材を取りこぼす可能性があります。質問の仕方が原因で採用がうまく進まなくなるのは企業としても避けたい状況なので、各質問における目的は事前に把握しておきましょう。
3-6.懸念点は深掘りする
エンジニアとの面接中に出た懸念点はそのままにせず、さらに質問して深掘りすることが、自社にマッチした人材の発掘に役立つ場合があります。一見ネガティブに思える回答でも、深掘りするとプラスポイントになることがあります。
例えば、過去に納期を守れなかった求職者がいた場合、納期に間に合わなかった理由が自身のタスク管理が原因となると、残念ながらマイナスポイントとなってしまいます。しかし、クオリティを気にしすぎるあまり納期を過ぎてしまったのであれば、案件に対して真剣に向き合っているという点ではプラスの要素です。懸念点をマイナスポイントとして片付けてしまうのではなく、プラスポイントが隠れている可能性を考えて、深掘りすることを心がけましょう。
3-7.採用担当の知識向上を目指す
採用担当の知識向上は、専門知識を有するエンジニアと会話する上で欠かせない要素です。採用担当の知識があまりにも低いと、求職者から不信感を抱かれ、入社意欲を低下させてしまう原因になりかねません。
自社とマッチするスキルを持ったエンジニアが選考に進んでも、採用担当が原因で選考を辞退されてしまっては本末転倒です。採用担当もエンジニアに関する必要最低限の知識は勉強しておき、求職者のスキルや入社後のキャリアパスについての質問には答えられる状態にしておきましょう。
3-8.選考スピードを意識する
エンジニアの人材不足により売り手市場となっている現代において、優秀なエンジニアは複数社から内定をもらっている場合が多いです。そのため、選考に時間をかけすぎてしまうと他社にいってしまう可能性が高くなります。
さらに、選考当初は入社意欲が高かった場合でも、面接から日が経つごとに意欲は低下してしまうので、他社への入社を決めてしまう場合もあるでしょう。エンジニア採用時は常に競合がいることを忘れずに、面接の日程調整や選考結果の連絡はスピード感を持って対応しましょう。
3-9.採用代行を利用する
エンジニア採用に関するノウハウがない場合は、専門知識が豊富な代行会社に依頼して採用を進めるのも1つの手段です。特に、初めて採用をおこなう会社はノウハウがないため、どのような手法から取り組むべきか迷うこともあるでしょう。
また、自社に必要な人材の把握や、ターゲットに合わせた質問の選定など、採用活動はやるべきことが山積みです。採用に関するノウハウが不足していたり、自社の業務もある中で時間を割けない場合は、採用代行に依頼して希望のエンジニアを効率よく採用しましょう。
6.まとめ
エンジニア面接は、ターゲットに合わせて事前に質問の準備をしっかりおこなうことが重要です。また、社内でも経営層や現場エンジニアと採用したい人物像の認識を合わせ、ミスマッチが起こらないようにしましょう。
もし社内にエンジニア採用のノウハウが足りない場合は、採用代行に依頼することも1つの手段です。「みんなの採用部」を運営するネオキャリアでは、エンジニア採用の方法がわからない場合や、ミスマッチが多発している企業におすすめの採用代行サービスを提供しています。エンジニア採用に悩みを抱える方は、ぜひご相談ください。
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