機電系学生の採用手法とポイント|4つのサービスの料金と特徴もご紹介
新卒採用
新卒採用を実施している企業の中には、技術職やエンジニア職として理系学生を採用している企業も多いのではないでしょうか。機電系学生は、理系学生の中でも特に採用が難しいと言われています。
<この記事で紹介する3つのポイント>
- 就職活動のスケジュール、文系・理系の日程の違いとは?
- 機電系学生の動向や採用のポイント
- 機電系学生の採用手法
目次
1.機電系学生の採用が難しい理由
近年、機電系の学生の需要が高く、採用に苦戦している企業も多いのではないでしょうか。
理系学生の中でも機電系は特に人手不足といわれており、経済産業省のデータによると「5年後に技術者が不足すると予想される分野」の1位で全体の12%を占めています。
また2018年に経産省が企業1万社を対象に「5年後に人手不足になる人材」はどんな人材かを調査したところ「機械工学」が12.4%と最多となりました。
2番目は「電力、アナログ・デジタル回路」(7.5%)、以降「通信・ネットワーク」(5.8%)、「ハード・ソフトプログラム系」(5.7%)、「土木工学」(5.5%)などが続いており、今後ますます機電系学生の採用が難しくなることが想定されます。
このように理系学生の中でも、機電系学生の人気が高い理由として、機械や電気に関わるメーカーや機電系の専攻を活かした業種が国内に多いからといわれています。
またデジタル化がすすむ現在、機電系学生の専門性はさまざまな業界で活かすことができるため、重宝されています。
1‐2.そもそも「機電系」の学生とは?
機電系とは機械・電子・電気系工学をまとめた言葉のことで、組み合わせたものを略して「機電系」と呼んでいます。
「機電系」という言葉は重電メーカーに従事する技術職の人のことを指しており、現在似た職業に就く可能性がある学生のことを機電系と呼ぶようになりました。
しかし「機電系」という言葉は、企業が該当する学生をまとめて呼ぶために利用しているだけであり、学問分野では、機械と電子・電気系学に共通点はあまりありません。
2.就職活動のスケジュール|文系・理系の日程の違いとは?
文系学生も含めた就職活動中の学生は、上記のスケジュールのように、大学3年生の6月頃からインターンシップが始まります。
マイナビが実施した調査※によると、22年卒は約8割の学生がインターンシップに参加したと回答しており、多くの学生がインターンシップを活用し、就職活動をおこなっていることがわかります。(下記図)
※参考:株式会社マイナビマイナビ 2022年卒 大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査(10月)
そして夏のインターンシップ後、業界研究や企業研究を深めて年明けの1・2月には選考受験を決める動きが始まります。
20年卒の就活学生に聞いたところ、2月にインターンシップへ参加した企業の特別選考を受験したと回答する学生も多くいました。
※参考:株式会社マイナビマイナビ 2022年卒 大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査(10月)
2-1.機電系学生の学事日程
文系学生を含めた就活生の多くが上記のようなスケジュールをおくっている中、機電系学生の学事日程は、文系の学生と比べると非常に過密しています。
学士(大学3年生~4年生)
学士の場合、大学院進学準備と就職活動のスケジュールがぶつかるようになっています。
そのため、大学院進学をする場合でも多くの学生が就職活動も並行しておこなっています。
これに加えて卒業論文に向けた研究や執筆があるため、文系学生よりも忙しい学生が多いのが特徴です。
また、理系学生全般に言えることですが文系学生と比べた際に大学4年生でも履修科目があることも珍しくはありません。
修士(大学院1年生~2年生)
修士の場合、研究や論文に加えて学会があるため、その準備や学会への出席などもあり学士以上に忙しいケースもあります。
所属する研究室にもよりますが、毎日朝から晩まで研究室に籠もるようにして研究をしている学生もいます。
2-2.機電系学生の就活スケジュール
売り手市場の現在、理系学生は文系学生以上に早く内定が出るケースが多いようです。
大学3年生(大学院1年生)の6月~9月
学事日程を見た通り、機電系学生が動ける時期は限られています。
そのため企業も、文系学生の採用以上に早く動く傾向があるようです。
3年生の6月~9月の時期は夏季休暇もあり、比較的落ち着いている時期のため長期のインターンシップに参加する学生も多くいます。
特に機電系学生が欲しいメーカー系の企業は2週間~1ヶ月という長期間実施することもあります。
研究や志望で興味のある業界のインターンシップへと参加することが多い時期です。
大学3年生(大学院1年生)の10月~12月
文系学生同様に業界研究や企業研究を進めるケースが多い時期です。
通常授業と並行して、1日型のインターンシップへ参加する学生も夏と比較すれば少ないですがいる時期です。
大学3年生(大学院1年生)の1月~2月
試験期間に入っているため、多くの学生が試験の合間を見て志望業界のイベント等に参加する時期です。
2017年採用頃から機電系を多く採用したい企業では、ジョブマッチングと言ってOB・OGを活用したイベントを開催しています。
志望業界が固まってきている学生は、このジョブマッチングに参加している傾向も強くなっています。
4年生になると忙しくなるため、内定が出やすい学生ほどこの時期から活動をしている傾向です。
大学3年生(大学院1年生)の3月~
広報解禁と共に就職活動を本格化させます。
会社説明会も開始される時期ですが、志望企業が固まっている学生はOB・OG面談や企業面談と称した実質選考へ進んでいくケースがほとんどです。
実際に文系学生と比べると内々定率の進捗も非常に早くなっています。
マイナビの調査では、19年3月末時点で20年卒理系男子学生の内々定率が16.3%、理系女子学生の内々定率が14.3%でした。
これは、学生全体の12.7%を大きく上回っています。
3.機電系学生採用の成功ポイント
機電系学生の採用が難しいとは言え、採用に成功している企業もいます。
どのような採用をおこなうと機電系学生が採用できるのでしょうか。
3-1.選考スケジュールの設計を工夫する
理系学生の学事日程を見ると、スケジュールが過密になっていることがわかると思います。
学生と接点をしっかりと持つためにはスケジュールを合わせることも重要です。
学事日程を予測してスケジュールを立てる
時期に合わせた活動を実施することが重要です。
他社も同じようにスケジュール設計をおこなっているため、自社の都合を優先しすぎてしまうと学生と接点が持てなくなる恐れがあります。
研究がピークになる前に採用活動を終了できるようなスケジュールを立てる
選考解禁の6月前後から研究がピークへと向かい忙しくなる時期です。
そのため、就職活動が長引くと卒業に影響が出てくる可能性も出てきます。
学生が忙しくなる前に採用が終了できるようなスケジュールを設計することが重要です。
3-2.中小企業が大手企業に勝つためにできる工夫点
自社が中小企業で学生認知度がない場合もあると思います。
その場合に、研究設備や福利厚生で対抗しようとすると見劣りして負けてしまうこともあると思います。
中小企業でも技術で勝負できる場合
規模が大きくなくても、最先端の技術を要していたり、世界トップクラスの技術を持っているケースもあるでしょう。
自社がどのような技術を持っているのか、また働くことでどのようなことを身につけることができるのかなど、具体的な情報を伝えることで、学生が働くイメージを持てるようアピールするとよいでしょう。
活躍している先輩社員を活用する
競合の多い業界などは差別化が図りにくいケースもあります。
こうした場合には、技術+αの部分を伝えることが重要です。
新卒で入社した先輩社員が現場で活躍しているなど、規模が大きくなくても若手から活躍できる土壌や学べる機会があることを伝えることも可能です。
3-3.自社の採用に適した手法を活用する
自社だけで採用活動を実施していても厳しい場合があります。
そうした場合には、自社の採用に適した手法を検討しましょう。
新卒採用を実施している多くの会社では、就職サイトを活用している場合が多いと思います。
しかし機電系学生は、学生全体の約15%程度と言われているため受動的な姿勢で活動していても集めることは難しいでしょう。
予算や採用担当の工数などを加味した上で適した採用手法を活用することをおすすめします。
- 23年卒理系学生採用徹底ガイド
機電・情報系学生の採用ポイント 近年、理系学生採用の早期化が進んでおり、すでに23年卒の採用に向けて本格的に始動している企業様も多いのではないでしょうか。本資料では21年卒の理系学生の就職活動状況をデータとともに振り返り、22・23年卒の採用動向やスケジュールまた理系学生に特化した採用手法についてまとめました。ぜひダウンロードの上、ご確認ください。
4.機電系学生に効果的な5つの採用手法
機電系学生の採用手法にはどのようなものがあるのかご紹介します。
4-1.理系特化型新卒紹介サービス
新卒向けの人材紹介サービスは年々増えており、その中には理系学生に特化した紹介会社もあります。
このような新卒紹介会社は、企業に変わり母集団形成をおこない、求める人物や特定専攻の学生を紹介します。
企業は担当コンサルタントと細かく打合せをすることで、紹介される学生とのミスマッチを防ぐことができ、採用工数の削減が可能です。
また成功報酬型で実施している紹介会社がほとんどのため、内定承諾までは費用がかからないこともメリットの1つです。
4-2.就職サイト
マイナビやリクナビに代表される就職サイトですが、すでに活用している企業も多いと思います。
学生からの応募を待つだけの採用は難しくなりましたが、スカウトメールなど自社から直接学生へアプローチができるようなオプションの活用で、母集団形成へと繋げることが可能です。
インターンシップの時期から継続して掲載することができるため、慣れている企業は管理工数等も少なく楽におこなえます。
また、理系学生に向けたオプションを利用することでWeb上で自社PRしてもらうこともできます。
4-3.イベント・合同企業説明会
合同企業説明に参加している企業は非常に多いと思います。
早期から学生集客を実施しているイベントが多く、時期を問わず活動したい企業におすすめの採用手法といえるでしょう。
また実施企業によっては理系学生だけを集めたイベントもあります。
イベントの種類も大型で1日に多くの学生に会えるタイプから、接触したその日に内定まで出せるタイプなども複数あるため、内容を確認し自社にあったものを選択しましょう。
- 24年卒の機械・電気・電子系学生対象!
オンライン・オフラインイベント順次開催予定! 国内トップクラスの紹介実績を誇る新卒紹介「就職エージェント neo」の理系に特化した「理系就職エージェントneo」が主催するオンライン・オフラインイベントが、順次開催予定です!
理工学生の中でも特に機電/情報系の学生を中心に集客しています。また全国各地の理系学生を集客しているため、地方の優秀な学生へのアプローチが可能です!
4-4.大学訪問
機電系学生の場合、文系学生と比べると研究室や大学によっては推薦などをおこなっているケースもあり、大学のキャリアセンターや研究室を活用して就活する学生もいます。
つまり大学と良い関係があれば、直接学生に対してアプローチができる可能性があります。
新卒入社した社員の出身大学へ一緒に訪問するなど、大学の研究室や就職課と接点をとるとよいでしょう。
総合系の大学の場合、接点が特にない状態で問合せをすると断られてしまう場合もあります。
また短期間では成果に繋がりづらいため、時間がかかることを理解した上で取組むことをおすすめします。
4-5.外国人の採用
日本人学生でなくても問題ない場合には、海外の大学に通う学生の採用もおすすめです。
最近では、現地でイベントや会社説明会を実施して外国人学生を採用する企業も増えています。
アジア系の学生の場合、日本に就職を希望する学生が近年増加しています。
また日本語能力検定で、ビジネスレベルのN1~N2を持っているような日本語が堪能かつ非常に優秀な学生も多くいます。
そのため近年、外国人学生を採用する企業が増えてきています。
5.機電系学生の採用手法でおすすめサービス4選
機電系学生の採用手法の中で利用可能なサービスを一覧でご紹介します。
手法 | サービス名 | 特徴 | 詳細 |
理系学生特化型 新卒紹介サービス | 理系就職エージェントneo | 理系学生に特化した 新卒紹介サービス | こちらから |
イベント | Premium Startup Seminar | 機電系学生に特化した 合同説明会 | こちらから |
学生動員サービス | 送客サービス (理系学生) | 理系学生限定で、説明会や選考へ 学生を動員してくれるサービス | こちらから |
新卒紹介サービス | Bridgers (エンジニア採用) | 海外現地面接会の エンジニア学生向けサービス | こちらから |
5-1.理系就職エージェントneo
機電・情報系学生を中心に理系学生の登録があり、こちらも対面面談によるヒアリングをおこなってからご紹介を実施しています。
専門特化した職種の採用や従来就職サイトでは採用できなかったような学生の採用実績もあります。
登録理系学生6万人以上。理系学生支援実績35,000名超え、累計求人社数1万社の実績!
- 理系に特化した新卒紹介サービス
- 採用が難しい機電・情報系の登録学生が全体の約7割
- 業界トップクラスの理系登録学生数
5-2.Premium Startup Seminar
イベントは学生30~40人に対し企業3~5社の少人数制。企業PRを各社10分行った後に、20分ごとに全テーブルを回って頂く交流タイムを実施致します。
学生が興味のあるブースにだけ集まる大規模なイベントと異なる形式のため、一人ひとりに届く企業PRを実現できます。
機電系を中心とした登録学生から選抜したイベント
- オンライン・オフラインと両方で実施予定の理系学生に特化したイベント
- 登録学生は機電・情報系学生が中心
- 登録時に学生一人ひとりとカウンセリング面談を実施
5-3.理系学生送客サービス
インターンシップや説明会など、どのフローへ動員するかは利用開始時に相談が可能です。
また、フローに合わせて費用発生の定義が異なるため、費用発生の希望に合わせて動員することも可能となっています。
- 理系学生に特化した成果報酬型の学生送客サービス
- 成功報酬型のため、導入費用は0円
- 説明会や選考だけでなく、インターンシップなどへの集客ツールとして利用可能
- 専攻や学部など希望に応じた学生のみ送客が可能
5-4.エンジニア採用Bridgers
国内で機電系学生の採用が困難な場合には、外国人学生を採用するという手段もあります。
日本で働きたい学生で、参加企業を志望する学生のみを集めておこなう面接会のため、予めしっかりとスクリーニングがされています。
- 海外現地採用会で優秀な外国人学生と直接会うことが可能
- 1社単独でおこなう現地面接会
- 7割が日本語ビジネスレベル以上
- 行政や海外トップクラスの大学との独自ネットワーク
6.まとめ
今回は機電系学生の動向や就活スケジュール、採用手法についてまとめてご紹介しました。
機電系学生の採用は、売り手市場で特に難しいと言われています。
しかし学生の志向を理解した上で、自社に合ったサービスをうまく活用し、自社の魅力を伝える努力と体制を整えることができれば、機電系学生の採用も明るいものになるでしょう。
- 自社開催のイベントや選考に『採用ターゲットにあてはまる理系学生だけ』を呼び込むことが可能なサービスとは?
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本資料では、理系学生の採用成功にむけたポイントや採用動向・採用スケジュールの紹介にあわせ、企業にかわり採用ターゲットにあった理系学生を集客する動員課金型「理系学生送客サービス」を詳しくご紹介しています。ぜひダウンロードの上、ご確認ください。
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