Indeed(インディード)と求人サイトを徹底比較|料金・掲載期間・向き不向き企業の違い
求人検索エンジン
人手不足が社会問題となっている現在、採用活動で人が集まらず頭を抱えている採用担当者も多いのではないでしょうか。
採用活動をおこなうには、まず、求人募集をかける必要があります。
募集方法は色々ありますが、その中でも2強となるのが最近CMなどの露出が多い「Indeed(インディード)」と昔からの定番である「求人サイト」。
一体このどちらを使えば効率的に求人募集をかけることができるのでしょうか。
本記事では、
・Indeed(インディード)と求人サイトの違い
・Indeed(インディード)と求人サイトどちらがいいのか?
などについて解説します。
目次
- このような企業様におすすめ
・Indeedをわかりやすく説明してほしい
・転職サイトや人材紹介を活用しているが新しい手法を探している
・求人検索エンジンに興味がある
1.Indeed(インディード)と求人サイトの違い
はじめに、Indeed(インディード)と求人サイトの違いについてまとめた表をご覧ください。
これらを踏まえたうえで、詳しく解説していきます。
Indeed(インディード) | 求人サイト | |
メリット | ・無料でも利用可 ・クリック課金制のため、コストリスクが低い ・オウンドメディアリクルーティングの仕組みを構築できる | ・自社ターゲットにマッチした人材へのアプローチが可能 ・転職活動に積極的な人材の目にとまりやすい |
デメリット | ・運用に手間がかかる ・運用ノウハウが必要 ・クリック単価は変動するため、予期せぬ費用高騰の可能性がある | ・費用を払っても確実に採用できるとは限らない ・掲載数が多いと求職者の目にとまらない可能性がある |
料金 | ・初めは求人サイトよりも高くなる傾向があるが運用するごとに下がっていく ※クリック課金制 | ・1掲載あたり約20万円~100万円程度 |
掲載期間 | ・特に制限なし | ・4~8週間が多い |
向いている企業 | ・通年採用をおこなっている ・採用人数、募集職種数が多い ・中長期的な自社HPの運用を考えている | ・短期間での応募を考えている ・募集職種数が少ない |
2.Indeed(インディード)とは?
Indeed(インディード)と求人サイトはどのような違いがあるのでしょうか。
まずは、Indeed(インディード)について解説します。
Indeed(インディード)とは、求人に特化した検索エンジンのことで、Web上に公開された求人サイトや企業のHPなどあらゆる求人情報にリーチできる、世界 No.1 の求人検索エンジンです。
日本だけでなく、世界中のユーザーが利用しており、毎月約2.5億人が使っています。
日本だけでも月間訪問者数は2,700万人以上となっており、幅広い人材にアプローチが可能です。
2-1.Indeed(インディード)の仕組み
Indeed(インディード)は求人に特化した検索エンジンとご紹介しましたが、検索エンジンといえば、Googleを思い浮かべていただくのが分かりやすいと思います。
Googleでは検索窓に任意のキーワードを入力すると、世界中のあらゆるWebサイトを対象として、キーワードに合致したWebページが検索結果として表示されます。
一方、Indeed(インディード)は「キーワード」と「勤務地」という2つの検索軸があります。
キーワードを入力すると、親和性の高い求人情報のWebページのみが検索結果として表示されます。
2-2.Indeed(インディード)のメリット
人材を募集するためには求人サイト、人材紹介、フリーペーパーやリファラルなど様々な方法がありますが、その中でIndeed(インディード)にはどのようなメリットがあるのでしょうか。
無料でも利用可
Indeed(インディード)は無料で求人を掲載できます。
「求人広告を出したことがない」「あまり予算をかけられない」といった方は、まずはIndeed(インディード)に直接投稿してみても良いかもしれません。
直接投稿以外にも、求人情報をクローリングさせるという方法もあります。
クローリングとは、Indeed(インディード)の検索エンジンロボットが企業のHPや採用情報を読み込むことを言います。
つまり、自社の採用ホームページやLPなどがIndeed(インディード)にクローリングされることで、Indeed(インディード)に自動的に求人が掲載されるのです。
クリック課金制のためコストリスクが低い
上記で無料掲載ができるとご紹介しましたが、有料掲載もできます。
有料掲載の場合、クリック課金制となっているため費用のコントロールが可能です。
求人情報がクリックされたときだけ費用が発生するため無駄なコストが発生しづらくなっています。
有料掲載にすることで検索結果での表示回数を増やすこともできます。
オウンドメディアリクルーティングの仕組みを構築できる
上記でご紹介した通り、Indeed(インディード)にはクローリングの機能があります。
Indeed(インディード)の検索結果での表示順位にはアルゴリズムがあり、検索キーワード、求職者の行動履歴、詳細ページの内容の3点のマッチ度によって、求職者のニーズに最も合致すると思われる求人が上位表示されるようになっています。
そのため、自社の採用HPなどをIndeed(インディード)の検索エンジンに認識されるページの仕様に変更することが最も掲載順位や効果出しに有効と言われています。
つまり、オウンドメディアリクルーティングの仕組みを構築することができるのです。
2-3.Indeed(インディード)のデメリット
運用に手間がかかる
Indeed(インディード)のメリットとして、無料で求人掲載ができ、直接投稿が可能とご紹介しました。
しかし、直接投稿するためには求人情報ページを自分で作成しなければいけません。
そのため運用には少々手間がかかってしまいます。
運用ノウハウが必要
Indeed(インディード)のメリットとして、オウンドメディアリクルーティングの仕組みを構築できるとご紹介しましたが、これには運用ノウハウが必要となります。
中長期的な運用が必要となり、クローリングされるページの条件を満たす必要があります。
- 1.1つの求人につき1職種名が簡潔に記載されていること
2.仕事内容の詳細を見るためにユーザーに登録を要求しないこと、応募するための課金などが無いこと
3.明確な勤務地が記載されていること
4.それぞれの求人ごとに別々のURLが割り振られていること
5.各求人ページに応募方法が明記されていること
6.求人情報はHTML形式であること(PDFやWordドキュメントはNG)
7.在宅勤務の求人情報を含んでいないこと
8.モバイルでも表示するには、モバイル最適化(リダイレクト設定/レスポンシブル対応)がされていること
クリック単価は変動するため、予期せぬ費用高騰の可能性がある
Indeed(インディード)のメリットとして、クリックされたときだけ費用が発生するため無駄なコストが発生しづらいとご紹介しました。
しかし、クリック単価は、日額や月額など指定した金額をもとに最適化された単価へ自動で調整されるため変動があります。
予期せぬ費用高騰を避けるために、他社状況や表示数などを見ながら日額や月額の調節をおこなったり、時には手動での設定をおこなうなど、状況に合わせて調整をすることが重要となります。
3.求人サイトとは?
3-1.総合型求人サイトと特化型求人サイト
求人サイトとは、企業の求人情報を掲載し、転職希望者からの応募を集める媒体のことを意味します。
具体的には、民間企業が運営するWeb媒体の求人サイト(マイナビ、dodaなど)や紙媒体(新聞、雑誌など)と公共機関が運営するハローワークのWeb求人があります。
効率的な求人をおこなうためには、希望する人物像にあう転職希望者が多く集まる場所に求人をだすことが重要です。
求人サイトには、「総合型求人サイト」と「特化型求人サイト」の2種類が存在します。
総合型求人サイト
総合型求人サイトは、あらゆる業種や職種の求人を取り扱っており、さまざまな業種・職種の求職者がチェックをしています。
そのため、より多くの求職者にアピールができます。
総合求人型サイトの例
特化型求人サイト
特化型求人サイトは業種や職種、地域などに特化した求人を取り扱っています。
総合型求人サイトに比べれば、業種や職種に特化しているために母集団が少なくなる傾向がありますが、同業界への転職には有効な手法とされています。
特化型求人サイトの例
3-2.求人サイトのメリット
自社ターゲットにマッチした人材へのアプローチが可能
求人サイトにはスカウトメール機能があるサービスもあり、登録している求職者の中で自社の条件に合った人材を見つけた場合、直接アプローチすることが可能です。
スカウトメールを利用することで、より多くの求職者に応募してもらえる可能性も見込めます。
転職活動に積極的な人材の目にとまりやすい
求職者が自らサイトに登録して職探しをおこなっているため、積極的に転職活動をおこなっている人材が多い傾向にあります。
さらに、さまざまな人材が登録しているので、幅広い業種や職種の求職者へのアプローチも可能です。
3-3.求人サイトのデメリット
費用を払っても確実に採用できるとは限らない
さまざまな人材へのアプローチが可能ですが、掲載費用を払っても確実に採用できるとは限りません。
例えば、複数人の応募者がいたとしても、全員が自社の条件や採用基準に合わないという可能性もあります。
求人サイトを利用する際、新たな人材が見つからないリスクがあることも理解しておきましょう。
掲載数が多いと求職者の目にとまらない可能性がある
さまざまな人材が登録していますが、それと同時にさまざまな企業が求人を掲載しています。
ターゲットの目に留まりやすい求人原稿の作成や掲載期間など、工夫しなければいけません。
4.Indeed(インディード)と求人サイトの料金体系の違い
人手不足なので人材は確保したい、でもそんなにお金をかけることができないと頭を抱えている採用担当者も多いのではないでしょうか。
求人を出す方法は色々あり、そのプランもさまざまです。
Indeed(インディード)と求人サイトの料金体系にはどのような違いがあるのでしょう。
4-1.Indeed(インディード)の料金体系
Indeed(インディード)には「無料掲載」と「有料掲載」がある
Indeed(インディード)の有料掲載と無料掲載の主な違いは、検索結果での表示回数です。
有料掲載(スポンサー求人)の方が表示回数が多くなる仕組みになっています。
そもそも、なぜIndeed(インディード)は無料で掲載できるのかというと、無料と有料で「広告枠」を分けているからです。
実際の求人一覧ページを見てみると、1ページのうち上から3分の2ほどが有料掲載の求人、それより下に無料掲載の求人が表示されています。
求職者は基本的に上から求人を閲覧するため、無料掲載では表示回数が少なくなる仕様です。
- 無料掲載でできること
・求人の作成~公開
・公開した求人の編集
・企業ページの作成
・応募管理画面の利用
・ヘルプセンターの利用
- 有料掲載でできること
・求人の表示回数が増加
・「注目の企業」機能を利用可能
・クリック数などのデータ分析が可能
・採用市場レポートの活用が可能
Indeed(インディード)の料金体系は「クリック課金制」
クリック課金は求人情報に興味を持った人がクリックしたタイミングで課金されるシステムです。
求人に興味がある人にだけに広告費をかけることができる点がメリットになります。
Indeed(インディード)広告に掲載すること自体は無料でできるため、無駄な掲載料を削減することができます。
Indeed(インディード)の支払い方法は先払いの「チャージ制」
Indeed(インディード)の支払いはチャージ制なので、予算にあわせて広告費を自由に設定することができます。
さらに、広告費の消費も自由に設定が可能です。
Indeed(インディード)のクリック単価は職種によって異なりますが、15円~で自由に設定することができ、1日に使える金額も決められます。
4-2.求人サイトの料金体系
求人サイトは基本的に先行投資型で、掲載時に費用を支払うスタイルです。一定期間、求人を掲載することに対して料金が発生します。
※各サイトのメーカーごとに料金プランや掲載条件などが異なるため一概にはいえません。
キャンペーンなどもあり、お得な価格になっている場合もありますのでIndeed(インディード)と求人サイトの両方を扱っている企業や広告代理店に聞いてみましょう。
▼求人サイトの料金例
【画像をクリックで拡大が可能です】※2023年5月時点
5.Indeed(インディード)と求人サイトの掲載期間の違い
求人募集するにあたり、費用と切り離せないのが掲載期間です。
Indeed(インディード)と求人サイトでの広告掲載期間の差はあるのでしょうか。
ここでは、「掲載期間の違い」に注目してみたいと思います。
5-1.Indeed(インディード)の掲載期間
Indeed(インディード)には掲載期間という考え方はありません。
クリック課金型のため、チャージした予算を使い切らない限り掲載され続けます。
採用計画にあわせて掲載期間を自由に調整することができます。
日額だけでなく月額の上限も設定ができるので、上限に到達すれば掲載を中断することが可能になります。
- Indeed(インディード)に求人を掲載する際には、いつまでに採用をしたいのかを明確にするようにしましょう。
転職希望者が活発に活動をする時期は予算を多めにとり、少ないときは予算を減らすなど、効率良く採用することが大切です。
5-2.求人サイトの掲載期間
求人サイトの場合、中途採用募集では掲載期間が4週間のサイトが多いです。
長期になれば、日割り計算すると安くなるなど、長期プランやキャンペーンなどをうまく利用してお得に使いましょう。
- このような企業様におすすめ
・求人サイトはよく使用するが、本当に自社に合っているか気になっている
・これから中途採用で求人サイトを使おうとしていた
・求人サイトの費用や料金を比較したい
6.Indeed(インディード)と求人サイトどちらがいいのか?
Indeed(インディード)と求人サイトそれぞれにメリットがあることはご紹介した通りです。
しかし、それぞれに向いている企業もあれば、向いていない企業もあります。
単に広告として掲載されることが目的であれば、すべての企業が向いていると言えるでしょう。
しかしそれには、日や月単位での上限を設定するなど、比較的細かく周期的な設定見直しが必要になります。
そこまで手が回らない企業にとっては、この設定見直し作業は負担となってしまいます。
6-1.Indeed(インディード)に向いている企業
- Indeed(インディード)に向いている
- ・通年で採用している、募集職種が多い
- ・採用人数が多く、求人広告・人材紹介だけでは採用できない
- ・地方で集客したい
- ・中長期的に自社(ホームページ)で集客する仕組みを構築したい
通年で採用している、募集職種が多い企業
求人サイトの場合、何週間かごとに追加費用が発生し、そのたびに掲載の手続きをするといったコストと手間がかかってしまいますが、Indeed(インディード)には掲載期間という考え方がないため、通年採用をおこなっている企業には最適です。
またIndeed(インディード)には、掲載数の制限もないため複数職種の募集をおこなう企業にもおすすめです。
採用人数が多く、求人広告・人材紹介だけでは対応できない企業
特に人材紹介は多くの求職者を紹介してもらうことは難しく、求人サイトでも期待したような効果が得られなかった企業にはIndeed(インディード)をおすすめします。
Indeed(インディード)は、日本での月間訪問者数2,700万人以上を誇り、求人サイトでは出会えなかった幅広い人材の目に留まる可能性があります。
地方で集客したい企業
求人サイトでは、掲載エリアが限定的で地方採用ではなかなか効果が得られない場合があります。
Indeedは掲載エリアを制限していない上、検索軸は「キーワード」×「勤務地」であるため、地方採用で競合となるのは勤務地が近い企業のみになります。
中長期的に自社(ホームページ)で集客する仕組みを構築したい企業
Indeed(インディード)のメリットでご紹介した通り、オウンドメディアリクルーティングを始めたいと考えている企業にはIndeed(インディード)が最適です。
自社の採用HPなどをIndeed(インディード)の検索エンジンに認識されるページの仕様に変更することが必要となるからです。
6-2.求人サイトに向いている企業
- 求人サイトに向いている
- ・短期間での募集
- ・採用難易度が比較的低い
- ・手間をかけられない
短期間での募集
求人サイトは基本的に掲載期間が決まっているので、その期間中に採用活動を集中しておこなうため短期間での募集に向いています。
オプションなども利用することで、より露出度を上げたり、アプローチをかけることができるためあまり採用活動に時間をかけられない企業に最適です。
採用難易度が比較的低い
採用難易度が低いというのは、希望者の多い職種や特別な資格の不要な職種の募集などが当てはまります。
特殊資格の必要な職種を募集したい場合、その資格を持っている人が限られてしまうため、採用難易度は高くなってしまいます。
採用難易度が比較的低い職種として具体的には、営業職や事務職といったものが例に挙げられます。
手間をかけられない
「採用活動にあまり人材を割くことができない」「手間をかけずに採用したい」
このような企業には求人サイトが向いています。
求人サイトの中には専任のサポートをしてくれる担当者がついてくれるサービスなどもあり、初心者向けともいえるでしょう。
7.まとめ
採用活動の第一歩となる求人掲載をIndeed(インディード)と求人サイトで比較しながら紹介しました。
Indeed(インディード)と求人サイトにはどちらも優れた点があるため、自社の特性や状況に応じて選定する必要があります。
求人掲載はあくまでも求人活動の第一歩であり、求人広告を掲載し求人募集をかけたら終わりではありません。
中にはIndeed(インディード)と求人サイトを両方活用している企業もたくさんあります。
自社に合った採用手法を見極めていくことが大切です。
オウンドメディアを活用した新しい採用のカタチを
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