Indeed(インディード)のキャンペーンとは?活用すべき企業・メリット・作成方法など解説
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Indeed(インディード)のキャンペーンは、費用対効果を最大化し、効率的な応募獲得を実現するために重要な機能です。一方、その仕組みや効果的な運用方法がわかりづらく、困ってしまう担当者も少なくありません。
本記事では、主に以下の3点をご説明します。ぜひ今後の採用活動にお役立てください。
・Indeed(インディード)キャンペーンの仕組みやメリット
・Indeed(インディード)のキャンペーンを活用するべき企業/そうでない企業
・Indeed(インディード)キャンペーンの具体的な設定方法や事例
目次
1.Indeed(インディード)のキャンペーンとは?
Indeed(インディード)のキャンペーンとは、有料掲載している複数の求人をグループ分けできる機能です。
グループ分けすることによって、それぞれの求人に対して適切な予算配分や目標設定ができます。
キャンペーンの分け方は自由ですが、主に「職種」「地域」「雇用形態」などで分けるケースが多いです。
▼Indeed(インディード)キャンペーン分けの例
Indeed(インディード)でキャンペーン設定するメリット
Indeed(インディード)でキャンペーンを設定するメリットは、主に以下の2つです。それぞれ詳しくご説明します。
- メリット・予算配分を最適化して費用対効果を高められる
- ・目標設定を最適化して効率的に応募獲得できる
予算配分を最適化して費用対効果を高められる
Indeed(インディード)ではキャンペーンごとに予算設定できます。
設定した予算をもとにクリック単価が決定されるため、1つの求人内に単価の異なる求人が含まれていると、クリック単価を最適化できません。
キャンペーンごとに予算設定することによって、クリック単価(CPC)を最適化し、無駄クリックの防止や求人の上位表示が可能になります。
例えば、下記のような企業(A社)があったとします。
- A社
- 募集職種:事務・営業・カスタマーサービス(CS)・軽作業(LW)
- 募集地域:東京・仙台
- 求人数 :8件
予算 :20万円
もし仮に、クリック単価(CPC)の相場が下記の場合、全求人一括のキャンペーンと地域ごとのキャンペーンではどのような違いが生まれるでしょうか。
<仮定>CPC相場:200円(東京エリア)/100円(埼玉エリア)
- 一括キャンペーン(予算20万円)
CPC:150円
応募単価:約30,000円
応募数:6件
- 地域別キャンペーン(予算16.5万円/6.5万円)
CPC:210円(東京)/95円(埼玉)
応募単価:約10,000円
応募数:20件
実際のクリック単価はIndeed(インディード)のAIが判断するためわかりませんが、一括キャンペーンの場合、クリック単価のバランスを取ると150円になってしまいます。
すると、東京は相場より低いため露出が減り、埼玉は相場より高いため露出が増えすぎる可能性があります。露出が増えすぎると自社のターゲットでない求職者からの無駄クリックが増え、応募につながりません。
では、東京と埼玉でキャンペーンを分け、それぞれ予算を13.5万円と6.5万円で設定した場合はどうなるでしょうか。
こちらの場合、クリック単価が最適化されて求人の露出も最適化されます。また無駄クリックを防ぎ、適切なターゲットに求人を露出できるため応募単価も抑制できるでしょう。
※実際は職種ごとにもクリック単価が異なり、また競合の出稿状況や求人のパフォーマンス、求職者の行動により表示回数が変動するため、一概にはいえません。
目標設定を最適化して効率的に応募獲得できる
Indeed(インディード)のキャンペーンは、それぞれ目標設定ができることもメリットの1つです。
キャンペーンの目標設定とは、応募獲得の最大化に向けた運用方針のことです。
以下の2種類から選択でき、それぞれメリット・デメリットがあります。
・バランス
・応募数最大化
バランス
バランスは、キャンペーン内の全ての求人でバランスよく応募数の獲得を目指す目標設定です。
求人間でクリック数・費用・予算消化スピードなどの偏りがないように調整しつつ、全体の応募数を最大化します。
ただしバランスを優先するため、一部の求人で応募数を増やしたいなど、細かい調整には不向きです。
応募数最大化
応募数最大化は、キャンペーン内の全求人合計での応募数の最大化を目指す目標設定です。
全体の応募数を優先するため、一部の求人では応募が全く入らなくなる可能性もあります。
特に、人気の求人などがキャンペーンに含まれている場合は、そこに応募が偏りやすいため注意が必要です。
\Indeed(インディード)のキャンペーンや運用についてお気軽にご相談ください/
2.Indeed(インディード)のキャンペーンを活用すべき企業
Indeed(インディード)のキャンペーンは活用すべき場合とそうでない場合があります。ここでは、キャンペーンを分けた方がいい場合についてご紹介します。
1キャンペーン内で職種ごとのCPCが大きく異なる
1キャンペーン内に複数職種の求人が含まれている場合、職種ごとのクリック単価(CPC)の相場に差がないか注意しましょう。
差が大きい場合、一部の職種の露出が減るか、逆に露出が過多になる可能性があります。
例えば下記のような場合です。
- 例)首都圏でドライバーと事務員の募集
- CPC:250円(ドライバー)/50円(事務)
- ①一括キャンペーンを設定した場合
平均CPC:150円
平均応募単価:100,000円 - 応募数:2件
- ②職種別キャンペーンを設定した場合
- 平均CPC:260円(ドライバー)/51円(事務)
- 平均応募単価:22,000円
- 応募数:9件
職種別にキャンペーンを作成することで、クリック単価(CPC)を適正化し、クリック数やクリック率も改善されるでしょう。
1キャンペーン内でエリアごとのCPCが大きく異なる
1キャンペーン内に複数職種の求人が含まれている場合、エリアごとのクリック単価(CPC)の相場にも差がないか注意しましょう。
差が大きい場合、一部のエリアの露出が減るか、逆に露出が過多になる可能性があります。
例えば下記のような場合です。
- 例)全国でコンビニ店員の募集
- CPC:110円(東名阪など競合の多いエリア)/50円(地方エリア)
- ①一括キャンペーンを設定した場合
平均CPC:70円
平均応募単価:8,300円 - 応募数:約35件
- ②エリア別キャンペーンを設定した場合
- 平均CPC:110円(東名阪)/45円(地方)
- 平均応募単価:5,500円
- 応募数:約55件
こちらもエリア別にキャンペーンを作成することで、クリック単価(CPC)を適正化し、クリック数やクリック率が改善されるでしょう。
1キャンペーン内に求人数が100件以上ある
目安として、求人数が100件以上ある場合はキャンペーン分けを検討するべきでしょう。
なぜならば、複数の職種や地域の求人を含む可能性が高く、クリック単価(CPC)が異なる可能性が高いためです。
自社がキャンペーン運用すべきかや、Indeed(インディードの運用についてお困りのことがあれば、お気軽にお問い合わせください。
\Indeed(インディード)のキャンペーンや運用についてお気軽にご相談ください/
3.Indeed(インディード)のキャンペーンを活用すべきでない企業
では、Indeed(インディード)でキャンペーンを活用しない方がいいのはどのような時でしょうか。
求人数が少ない
目安として全体の求人数が100件未満の場合や、1キャンペーンあたりの求人数が少なくなる場合などはキャンペーン分けをしない方がいい場合もあります。
その場合、まずは全求人を1つのキャンペーンで配信してみて、効果をみつつ運用を変えていく方法がおすすめです。
職種やエリアを問わず全体の応募数を最大化したい
求人全体から応募数を最大化したく、求人ごとの偏りを問題視しない場合もキャンペーンの利用は必要ありません。
1キャンペーンに全求人を含めることで、全体での応募数の最大化・応募単価の抑制を図れます。(目標を応募数最大化に設定)
4.Indeed(インディード)のキャンペーン設定方法
実際にIndeed(インディード)のキャンペーンを設定する方法を5ステップでご説明します。
最初に、キャンペーン設定画面を開きます。Indeed(インディード)の管理画面から「キャンペーン」⇒「キャンペーンを作成する」のボタンを押します。
キャンペーン目標の設定
まずはキャンペーン目標を「バランス型」「応募数最大化」の2つから選択します。
バランス型
バランス型とは、キャンペーン内の求人の効果を予算内でできる限り均等に最大化する目標です。基本的にこのキャンペーンを使用することが多く、初めてキャンペーンを設定する方にもおすすめです。
応募数最大化
応募数最大化とは、キャンペーン内の求人から予算内で最大の応募数を獲得する目標です。応募1件の獲得にかかる費用が最も少ない求人が優先されます。
そのため、特定の求人に応募が偏る可能性がある点に注意しましょう。
キャンペーンに追加する求人の指定
次に、キャンペーンに追加する求人を選択します。求人の抽出方法には以下の3種類がありますので、適切な方法で選択してください。
求人指定型
特定の求人を手動で選択できます。
ルールベース
「職種名」「参照番号」「雇用形態」「勤務地」などをもとに、ルールを設定して求人を抽出します。
複数のルールを追加・除外して絞り込みが可能です。
※キャンペーン新規作成の際は、フィードIDの選択を必ずおこないましょう。選択しないと、同名他社求人が誤って紐づく可能性があります。
※求人の除外ルールにて「全国」案件を必須で除外しましょう。まれにシステムが勤務地情報を正確に読み込めず、全国で掲載されるケースがあるためです。
クエリ
設定したキーワードが含まれる求人を抽出できます。キーワードの組み合わせなど、さまざまな条件指定が可能です。
設定する際は、以下のようなコードを用いて記載します。
・title:”職種名”
・company:”会社名”
・refnum:参照番号
・region1~4:勤務地コード
・flags:雇用形態
・category:カテゴリー
・feedid:フィードID
キャンペーン期間と予算の設定
次に、キャンペーンで配信する期間と予算を設定します。「ワンタイムキャンペーン」と「月額キャンペーン」の2種類から選択できます。
※「予算上限オプション」より「Budget limit per job post(求人ごとの予算)」を利用する場合、キャンペーンの各求人に設定予算の上限が割り当てられます。
ワンタイムキャンペーン
ワンタイムキャンペーンでは、希望する配信期間に合わせて予算設定できます。期間内で配信ができるように予算が自動調整されます。
終了日の指定は「指定した日付」と「目標とする日付」の2つから選択可能です。指定した日付の場合、予算の残高に関わらず指定した日付にキャンペーンが終了します。目標とする日付の場合、予算を消費したタイミングでキャンペーンが終了します。
月額キャンペーン
月額キャンペーンは、指定した期間内で月額予算を設定でき、毎月繰り返します。月内配信ができるように予算が自動調整されます。
月途中でキャンペーンを開始する場合は、初月の予算の月内消化、もしくは初月のみ日割り計算が選択できます。
キャンペーン名とパラメータの設定
最後に、キャンペーン名とパラメータの設定をおこないます。
キャンペーン名
自由に設定できます。
パラメータ(任意)
Google Analyticsなどの計測ツールをお使いの場合、任意のパラメータを入力し、計測ツールで流入や応募数などの詳細を確認できます。
5.Indeed(インディード)のキャンペーン設定の成功事例
Indeed(インディード)のキャンペーン運用をおこない、母集団形成や応募単価の抑制に成功した事例をご紹介します。
飲食店スタッフの応募単価を6割削減した事例
- 採用課題
- 一般的な求人サイトを利用して採用活動をおこなっていたものの、全国で多岐にわたる職種を募集していたため、求人広告費が高騰。採用戦略も立てられていない状況でした。
- 施策/結果
- Indeed(インディード)を導入し、キャンペーン運用を開始。注力キャンペーン・一般キャンペーン・その他キャンペーンに分けて運用しました。
- 結果、6ヶ月間の運用で応募単価を約6割削減に成功しました。
マンション管理人の応募を3ヵ月で700件獲得した事例
- 採用課題
- ほかの代理店にてIndeed(インディード)を利用していたものの、運用がうまくいっておらずネオキャリアにご相談いただきました。
- 施策/結果
- 募集エリアが多岐にわたり、多くの応募を必要としていたため、地域別キャンペーンの運用を開始しました。また、効果状況をみてキャンペーン目標の「バランス/応募数最大化」を使い分けました。
- 結果、Indeed(インディード)を運用開始後3ヶ月で応募数を714件獲得しました。
6.まとめ
Indeed(インディード)のキャンペーンについて、仕組みや設定方法はご理解いただけたでしょうか。
キャンペーン運用をした方がいい企業の特徴は下記の3つです。
・1キャンペーン内で職種ごとのCPCが大きく異なる
・1キャンペーン内でエリアごとのCPCが大きく異なる
・1キャンペーン内に求人数が100件以上ある
また、キャンペーンを設定しなくてよい企業の特徴は下記の2つです。
・求人数が少ない
・職種やエリアを問わず全体の応募数を最大化したい
「自社はどちらに当てはまるのか?」「キャンペーンを分けてもその後の運用はどうすればいいのか?」など、お悩みの方はお気軽にネオキャリアまでご相談ください。

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