Indeed(インディード)とは? 仕組み・効果・特徴などを徹底解説!
Indeed・求人検索エンジン
人事や採用を担当される方であれば Indeed(インディード) という言葉を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
最近はCM・広告の露出も増えていますが、Indeed(インディード)の活用方法やそのメリットは、企業側にまだ理解されていないことも多いです。
本記事では、
・Indeed(インディード)の仕組みや特徴
・Indeed(インディード)の料金体系
・Indeed(インディード)を運用/活用する方法
などについて詳しく解説しますので、Indeedの活用をご検討されている企業様はぜひご一読ください。
目次
1.Indeed(インディード)とは?
Indeed(インディード)はWeb上に公開されたさまざまな求人情報にリーチができる、世界 No.1*の求人検索エンジンです。
従来の求人サイトとIndeed(インディード)が異なるのは「さまざまな求人情報を集約している」という点です。
どういうことかというと、従来の求人サイトの場合、求職者はそれぞれのサイトを個別で訪れて求人を検索する必要がありました。
一方、Indeed(インディード)の場合、求人サイト・企業の採用ホームページ・ハローワークなど、さまざまな求人情報を一括で検索できます。
求職者はIndeed(インディード)を利用することで、自身に合った求人をより簡単に探すことが可能です。
*出典:Comscore, 総訪問数, 2023年6月
1-1.Indeed(インディード)の特徴
ここでは、Indeed(インディード)の特徴を2つご紹介します。
Indeed(インディード)は求人掲載件数が多い
Indeedの日本における月間新規求人追加数は620万件以上*で、多くの企業・求職者が活用しています。
求人サイト、ハローワーク、各種Webメディア、企業の採用ページなどから求人情報を集約しているため、一般的な求人サイトよりも求人数が多くなるのです。
そのため、地方の求人数も多く、地方の求職者にも多くの求人情報を提供できることから、地方ユーザーも増加しています。
*引用:公式「Indeed求人掲載」(2024年8月)
Indeed(インディード)の月間訪問数は圧倒的
日本でのIndeedの月間訪問数は3,700万*¹以上にのぼります。国内で現状最も登録者数が多い求人サイトでも、登録者数は約1,000万人前後のため、その数は2倍以上です。
さらに世界でのIndeedの月間訪問数は約1億8,000万人以上となり、60カ国以上・28言語に対応しています。他に類を見ない規模であるため、Indeedは求人検索エンジンとして世界No.1*²といえます。
このようにユーザーが増えている理由は、Indeed(インディード)が検索時に上位表示されやすいというサイト構造である点が大きいです。そのようなサイトを作る方法は多々ありますが、その中のポイントの1つにコンテンツ量が多いほど上位表示されやすいという点があります。Indeedは前述の通り、膨大な数の求人情報が網羅されているため、上位に表示されていると考えられます。
*¹引用:SimilarWeb, 総訪問数, 2023年8月
*²*出典:Comscore, 総訪問数, 2023年6月
2.Indeed(インディード)の仕組み
Indeed(インディード)は検索すると求人情報のみがヒットする「求人検索エンジン」です。
まず「検索エンジン」といえば、GoogleやYahoo!を思い浮かべる方が多いと思います。Googleでは検索窓に任意のキーワードを入力すると、世界中のあらゆるWebサイトを対象として、キーワードに合致したWebページが検索結果として表示されます。
一方、Indeedは「キーワード×勤務地」という2つの検索軸から、親和性の高い求人情報のWebページが検索結果に表示される仕組みです。
- Indeedの概要はこちら
Indeedの概要についてより詳しい解説が見たい方はこちらからご覧ください。
3.Indeed(インディード)を利用するメリット・デメリット
人材を募集するためには求人サイト、人材紹介、フリーペーパーやリファラルなどさまざまな方法がありますが、その中でIndeed(インディード)にはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
4.Indeed(インディード)の料金体系
CMなどを見て「Indeed(インディード)は無料じゃないの?」と思っている方も多いかもしれません。
その通りで、Indeed(インディード)は掲載料金が完全無料、かつ応募が来ても採用しても無料です。
では、その料金体系の仕組みはどのようになっているのでしょうか。
Indeed(インディード)には大きく分けて有料掲載(スポンサー求人)と無料掲載の2種類があります。
それぞれの違いは検索結果画面での表示回数です。有料掲載の方が表示回数が多くなる仕組みになっています。
有料掲載は無料掲載の5~7倍ほどクリックが増えるといわれており、近年利用する企業が多くなっています。
- 有料掲載(スポンサー求人)
検索結果での表示回数が多い
・主な掲載方法は直接投稿、クローリングの2種類
・クリック課金型の料金体系
・上限予算を設定できる
- 無料掲載
検索結果での表示回数が少ない
・Indeedに直接投稿が可能
・自社の採用ページなどを表示させること(クローリング)も可能
5.Indeed(インディード)に掲載する3つの方法
Indeed(インディード)に掲載する方法は以下の3種類です。
・直接投稿(無料掲載)
・自社求人ページのクローリング
・一般的な求人サイトやATS
5-1.Indeed(インディード)に直接投稿する
自社で上記に当てはまる求人ページを持っていない、準備するハードルが高いという企業様の場合、Indeed(インディード)のTOPページにある求人広告掲載というリンクから、Indeed(インディード)の中に直接自社の求人情報ページを作成できます。
ただ、スポンサー求人と比較すると掲載数や掲載期間が制限される可能性があるなどのデメリットがあります。
一方、クローリング掲載と比較すると、応募するときにリンクから別のサイトへ飛ぶ必要がなく最短で応募できるため、求職者にとって応募しやすい仕様です。
自社の状況に合わせ、最適な掲載方法を選択しましょう。
5-2.自社求人ページをクローリングさせる
クローリングとは、Indeed(インディード)の検索エンジンロボットが企業のホームページ(HP)や採用情報を読み込むことをいいます。
そのため、自社求人ページをクローリングさせる=Indeed(インディード)に掲載されると考えてください。
自社の採用ホームページやLPなどクローリングの元となるページがない場合、まずは作る必要があります。
さらにクローリングされるにはいくつかの条件があるため、ページ作成にあたり注意しなければいけません。
これを見落としてしまうと、自社HPを作ったあとに「Indeed(インディード)に対応していなかった!」ということになりかねません。
Indeed掲載条件の一部を下記にご紹介しますので、ご参考になさってください。
1.1つの求人につき1職種名が簡潔に記載されていること
2.仕事内容の詳細を見るためにユーザーに登録を要求しないこと、応募するための課金などが無いこと
3.明確な勤務地が記載されていること
4.それぞれの求人ごとに別々のURLが割り振られていること
5.各求人ページに応募方法が明記されていること
6.求人情報はHTML形式であること(PDFやWordドキュメントはNG)
7.在宅勤務の求人情報を含んでいないこと
8.モバイルでも表示するには、モバイル最適化(リダイレクト設定/レスポンシブル対応)がされていること
5-3.一般的な求人サイト・ATSを利用する
求人サイトをこれまで多く使ってきた企業様の中には、時には何もしていないのに転職サイトに掲載している原稿がIndeed(インディード)の中にも出ているのを目にしたこともあるかと思います。
これは、媒体社が自社求人サイトの効果向上のためにIndeed(インディード)のスポンサー求人を購入している、または求人サイトの広告がクローリングされているためです。
この場合、企業側はIndeed(インディード)に対する費用はなく無料で掲載可能です。
また、ATS(採用管理システム)などで、Indeed(インディード)に連携される仕様のホームページを作成できるサービスも近年増加しています。
6.Indeed(インディード)をより効果的に活用する方法
Indeed(インディード)は運用が重要というけれど、運用って一体何をするの?と思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ここでは、今までネオキャリアがIndeed(インディード)を運用して培ってきたノウハウを一部ご紹介します。
6-1.有料掲載・無料掲載に共通する方法
Indeed(インディード)の検索結果での表示順位にはアルゴリズムがあり、検索キーワード、求職者の行動履歴、詳細ページの内容の3点のマッチ度によって、求職者のニーズに最も合致すると思われる求人が上位表示されるようになっています。
そのため、自社の求人原稿のキーワードや詳細ページの内容を「求職者のニーズに合うもの」にすることが重要です。
Indeed(インディード)の検索エンジンに認識されるページの仕様に変更する
とはいえ求職者のニーズはその時々によって変化します。
そういった場合にはGoogleのSEO対策と同様に、Indeed(インディード)の検索エンジンに認識されるページの仕様に変更することが最も掲載順位や効果出しに有効と言われています。
具体的にどこをどう変更すると良いのかは各求人やWebページの仕様によりますが、以下のような点は推奨基準として挙げられています。
【必須基準】
会社名 | ◆会社名の項目に会社名・勤務先店舗以外の文言は含めないこと |
---|---|
職種名 | ◆職種名に職種以外の文言(雇用形態・会社名・給与情報・未経験歓迎などのキャッチ)は記載しないこと ◆職種名は23文字以上で記載しないこと |
【推奨基準】
効果的な職種名 | ◆職種名は明確で具体的であると効果的 ◆業務内容を記載 ※特定の業界の経験がある候補者をお探しの場合は、業界を明確に記載することにより的確な候補者を見つけることができます。たとえば、「医薬情報担当者(MR)」は一般的な営業職よりも業界が限定され、見つけやすくなります。 |
---|---|
職種名に避けるべき内容 | ◆文章のような職種名、感嘆符、社内の用語、求人番号、略語は求職者にとって分かりづらく、検索されない可能性が高い |
効果的な仕事内容 | ◆仕事内容は候補者がその求人に適正かどうか判断ができるように具体的であると効果的 |
仕事内容に含めるべき内容 | ◆仕事内容や責務 ◆会社の雰囲気や文化 ◆福利厚生 ◆必要な学歴や資格 ◆望ましい経験年数 |
効果的な勤務地 | ◆勤務地は、市町村以下の詳細まで記載 特に、職種名のポイントは求人サイトのキャッチコピーと勘違いして押さえられていないことも多いので、注意が必要です。 |
たとえば、職種を入れるべき箇所に下記のような文言があった場合、Indeed(インディード)好みの仕様とは言えません。
- 【未経験歓迎★月給30万円~!】誰でもカンタンにできるお仕事です♪業界未経験でも3ヶ月でリーダー職の先輩も!
職種と関係の無い待遇面の文言が入って23文字を超過しているほか、「【】、★、!、♪」といった記号や感嘆符なども入っています。
求人広告のキャッチであれば思わず目に留めてしまうような気がしますが、Indeed(インディード)では、推奨基準にのっとっていることが大切です。
掲載ページ自体を増やしてヒット率を上げる
「職種」「勤務地」「仕事内容」が1セットになった求人案件数が多いほど、Indeed(インディード)内の検索でヒットする機会が増えます。
そのため、Indeed(インディード)の求人数を増やすことで、効果が出やすくなると言えます。
たとえば、同じ仕事内容でも勤務地が異なる求人を別の案件としてIndeed(インディード)内に作成しておけば、ヒット率は上がります。
ただし重複案件とみなされる求人は極力表示しないロジックになっていますので注意が必要です。
6-2.有料掲載(スポンサー求人)の運用方法
スポンサー求人の場合、以下2つをおこなうことによって予算を効果的に使い、採用促進に向けた行動をすることを運用といいます。
1.キャンペーン設定
2.効果改善に向けた施策(原稿改善、予算調整etc)
キャンペーンとは、Indeed(インディード)の機能の1つです。求人ごとに予算の管理や応募状況によって予算の調整ができます。
具体的には、Indeed(インディード)で複数の求人を掲載している企業の場合、職種・予算・配信したいエリアといった任意の要素でグループ分けをする箱のようなものをイメージしていただけると分かりやすいです。
要素ごとに箱(キャンペーン)を分け、箱(キャンペーン)の中で使用する予算や配信したいエリアを調整できます。
たとえば、自社で複数の求人ページがある際に、特定の職種や地域の求人にだけ予算を投下してスポンサー枠に表示させたい場合や、特定の案件だけ急募である場合など、予算の投下の仕方を分けるためにキャンペーンというくくりを利用します。
運用が始まった後も、定期的な改善は必須です。
応募率やクリック率といった分析レポートの結果から、現状に最適な施策をおこないます。
効果状況によって方法は異なりますが、予算の調整をおこなったり、原稿の改善をおこなったり、その時々に合わせた最適な打ち手を実施することが重要です。
実際のレポート画面で日々クリック数やそもそも表示された回数などを確認し、効果改善に最適な施策を模索しましょう。
※手動運用の場合、上限クリック単価も設定が可能です。
このような分析レポートも自分で確認できます。
求人の表示回数やクリック数などを見て、レポートの数字をもとに効果改善が図れます。
6-3.Indeed(インディード)の運用を代理店に委託する
運用するにも「どの指標をどう見てどう調整したら良いか分からない」という企業も多いです。もし「リスティング広告といった他のサービスも含め、運用型広告を利用したことがない」という企業様は、まずは広告運用代理店を活用することをおすすめします。
Indeedの代理店を利用する場合、運用ノウハウを持ったプロのマーケターやライターが原稿作成、応募数アップに向けた分析や施策などを講じてくれます。
運用手数料が別途かかりますが、求人作成から運用まで代行でき、高い運用ノウハウを期待できます。
7.Indeed(インディード)の活用に向いている企業
Indeedではコンテンツ量が多いほど上位表示されやすいという特性をもちます。このことから、以下のような企業で効果が出やすいと言われています。
多数の職種で応募を行っている企業
アルバイト・パート採用に困っている企業
既存の求人メディア・派遣では効果が出ない企業
特定地域での採用や郊外での採用にお困りの企業
多数の店舗・拠点を持っている企業
8.Indeed(インディード)の採用成功事例
ここではIndeed(インディード)を活用して採用に成功した企業様の事例をご紹介します。
8-1.初めてのIndeed活用事例
年間を通し全国各地で100店舗以上のアルバイト採用を実施している、飲食店の企業様の採用事例です。
採用課題
求人媒体のみの利用だったため、競合の多い時期などに集客数の高止まりを感じ、新たな手法を模索していました。
採用支援内容と結果
Indeed(インディード)は仕様としてフリーワードと勤務地の掛け合わせで検索するようになっているため、検索にヒットしやすくなるため全国に店舗を持つ企業様にとっては有利です。
利用を開始してすぐに、求人媒体に匹敵する応募数が獲得できました。
結果、利用初月から月間応募数100件以上を達成できました。
採用成功のポイント
応募単価より応募数を重視していたため、費用対効果が求人媒体を利用するよりも高く得ることができた。
求人媒体以外からの採用ルート構築を進めるため、ターゲティング広告の利用なども開始
8-2.Indeedの運用を改善した事例
複数拠点で継続的に中途採用をされている卸売業、製造業を展開する企業様の事例です。
採用課題
Indeed(インディード)を10ヶ月以上継続して利用していたものの、最近は応募数の減少が課題でした。
採用支援内容と結果
最近のIndeed(インディード)の運用を分析したところ、応募開始数が減少していることが判明しました。
対策として、スマートフォンでの求人の見え方を工夫したところ、応募開始数が約4倍、応募獲得単価は約3分の1まで改善できました。
採用成功のポイント
Indeed(インディード)は運用型広告のため、分析と効果検証が重要
現状の結果に満足せずPDCAを回し続けることで、高い結果が得られる
9.Indeed(インディード)の評判
Indeedの利用を迷われている方向けに、実際にIndeedを利用した企業からの評判・口コミをご紹介します。
募集者が多く、多くの問い合わせを貰うことが多い。原稿の作成も簡単で、担当者以外の者でも対応がしやすい。求職者の管理がしやすく、取りこぼしの数が以前よりも減少した。(業種:不動産/建設/設備系)
採用で使ってみたけど、ほぼ1日に1人くらいは応募があった。ほしいと思っている人材にピンポイントではいい人はいなかったが、応募件数はまあまああったのでいい媒体ではあると思いました。(業種:人材(派遣・紹介)/求人広告系)
・求職者が応募したときに通知がメールで届くため、初期対応を迅速に行えた。
・足らない情報があった際に、直ぐに通知が出来るメッセージを活用し、スムーズに採用活動が行えた。(業種:IT/通信/インターネット系)
10.まとめ
Indeed(インディード)は求人検索エンジンであるため、Web上のありとあらゆる求人情報を表示できる点が求人サイトと異なります。
その性質がGoogleなどの検索エンジンの上位表示アルゴリズムなどと合致し、求職者が求人検索をする際には必ずと言っていいほど目にするようになりました。
そんなIndeed(インディード)をまだ使ったことのない企業では、無料掲載や有料掲載などさまざまな掲載方法があり迷ってしまうことが多いです。
ネオキャリアはIndeed(インディード)の認定パートナー企業で、さまざまなサービスを取扱っている10,000社以上の採用支援実績をもとに、貴社に最適な方法をご提案が可能です。
お困りの際は、ぜひお気軽にご相談ください。
オウンドメディアを活用した新しい採用のカタチを
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