求職者の動きを徹底解説!|中途採用の求人広告掲載がおすすめな時期とは

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中途採用

求職者の動きを徹底解説|中途採用の求人広告掲載がおすすめな時期とは?

中途採用で求人広告を利用する際、求職者の転職活動が活発になる時期や競合他社の動きを知っておくことで、応募率や面接率、採用成功に向けた採用戦略をたてやすくなります。求職者の動きが活発になる時期としてよく耳にするのは「夏と冬のボーナス支給月前後」ではないでしょうか。

しかし求職者の動きが活発になる時期は、競合他社も中途採用活動に乗り出す時期です。

競合他社の求人情報が多いということは、求職者にとって比較対象となる企業が多くなります。

競合他社の求人情報が多い中で採用を成功させるには、自社の魅力や他社との違い、自社で働くメリットを具体的にイメージできるように求人情報を伝えなければ、採用どころか応募数そのものが減ってしまう可能性があります。

 

このように中途採用市場が活発な時期は、どのような求人募集をおこなえばよいでしょうか。

また、求職者の動きが緩やかな時期はどのような採用戦略が採用成功につながるのでしょうか。

 

本記事では
・企業、求職者別の動きが活発になるタイミング
・時期に合わせた採用施策
・媒体掲載までのスケジュール
について解説します。

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1.企業・求職者別の動きが活発になるタイミング

企業・求職者別の動きが活発になるタイミング

人事の方が最も気にされるのが「求職者の動きが最も活発になる時期」「企業の動きが活発になる時期・活発になりづらい時期」この2点かと思います。

業界によってはたくさんのライバルがいることもありますので、求職者の動きが最も活発になるタイミングで掲載できるのが1番ですよね。

そこで、求職者・企業側の動きが活発になる時期・活発になりづらい時期をまとめてみました。

1-1.求職者の動きが活発になる時期・活発になりづらい時期

【活発になる】1月~2月

4月から新しい職場で働こうと考えている求職者がこの時期に最も「転職」と検索しており、1年で最も動きが活発になります。

ただ、その分掲載社数も増加するので、掲載順位・原稿の打ち出しは注意が必要になります。

【活発になる】長期休暇後

次に動きが活発になる時期は長期休暇後です。
年末年始明けの1月、GW後の5月、そしてお盆明けの8月において求職者の動きが活発になります。

長期休暇中に

・帰省での家族と仕事の話、友達と仕事の話をしていている中で、「転職を勧められた」

・連休中に仕事を見つめ直し、自分のなかで「このままでいいのだろうか」といった疑問が生じた

そして連休後に媒体や人材紹介に登録するために「転職」といったキーワードを検索する、そのような方も昨今増えてきています。

【活発になりづらい】4月・8月・年末年始

先程、長期休暇後のタイミングで求職者の動きは活発になると記載しましたが、逆に活発になりづらいのは長期休暇中です。

売り手市場の今、焦って転職活動をする方が少なくなっています。

休みはたっぷり自由な時間を満喫する、そして休暇後に転職意欲が高まる、そのような求職者が増えています。

ちなみに同じ論理で土日に活動をする求職者は少なく、平日に転職活動をする人の方が多いです。

1-2.企業側の動きが活発になる時期・活発になりづらい時期

 

企業側の動きが活発になる時期・活発になりづらい時期

引用:一般社団法人日本人材派遣協会「 全国求人情報協会」求人広告掲載件数等集計結果(2023年9月分)

①【活発になる】1~3月・5月・8月

掲載件数のデータをみると、求職者の動きが活発になる時期は年度にもよりますが、1~3月・4~5月・7~8月ということがわかります。
年度により多少の差はありますが、傾向的に掲載社数の増加=企業の採用活動が活発化していることになります。

 

1~3月は4月入社に向けてと決算消化のために媒体を使う企業が多いです。(日本では約20%の企業の決算月が3月と言われています。ただ上場企業に限ってみると、80%以上が3月決算法人です。)

5月・8月においてはWebの各中途求人媒体社がキャンペーンを実施することが多いため掲載数が増加しています。

②【活発になりづらい】6月・9月・11月~12月

掲載社数が減少気味=採用活動が活発でない時期は6月・9月・11月~12月になります。

理由として、6月・9月は5月のGWや8月のお盆などの長期休暇があり、掲載準備ができなかった、11月~12月は年末に向けて忙しい企業が多いので掲載できないなどが考えられます。

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2.時期に合わせた採用施策

doda転職求人倍率・求人数・転職希望者数

引用:doda 転職求人倍率レポート(2023年9月)

doda転職求人倍率レポート(全国)によると、2023年9月の転職求人倍率は2.39倍となっています。

また、年に応じて多少の差はあるものの、月ごとによって掲載社数と転職者数のバランスが違うのも読み取れます。

そこで、時期に合わせてどのような採用の施策をとっていけば良いのか、下記にてお伝えします。

2-1.1~3月における採用戦略

【施策①】1月上旬(年始)での掲載をする

採用を活発化させている企業が多い1月~3月、また大手企業の求人も多く掲載されているので求職者も複数応募されているケースが多いです。

ただ年始は掲載準備がまだできていない企業や4月入社を狙う企業が少ないため、1月上旬(年始)での掲載をおすすめします。

【施策②】複数の採用手法を用いる

この時期はWebの媒体以外でも積極的に動いている求職者が多いです。

年間を通してみても転職フェアやセミナーもこの時期開催が1番集客ができます。

そのため求職者が多い時期は媒体以外でも転職フェアやダイレクトリクルーティング・ハローワークなど、いろいろな手法を組み合わせて採用成功角度を高めていきましょう。

【施策③】上位プランでの媒体掲載

1月~3月は媒体での応募数の母集団形成が少なくなる時期です。

媒体での掲載もいつもどおりの掲載順位より上位プランでの掲載をおすすめします。

このように掲載順位2番目までに半数以上の掲載をされているため、上位プランでの掲載をしていきましょう。

2-2.4~6月における採用戦略

【施策①】5月GW後すぐの掲載をする

この時期は求職者については転職活動が比較的落ち着きます。

ただ、5月になると長期休暇明けに求職者が活発化します。

また、6月は掲載企業も少なく、夏のボーナス前で転職意欲が湧きやすい時期です。

このことから5月のGWあけすぐ~6月の掲載をおすすめします。

【施策②】求職者に細かいフォローを図り、他企業との差別化を

4月の新卒採用の受け入れや長期連休もあり企業側は忙しく求職者対応も、細かいフォローができていないケースが多いです。

そこで差別化をはかるべく、求職者に個別でのメッセージをいれるときに温かい一文を入れたり、面接時にはメッセージカードやウェルカムボード、現場社員との顔合わせなどのフォローをいれると企業への志望度が高まります。

2-3.7~9月における採用戦略

【施策①】8月お盆明け前までの掲載をする

夏季はボーナスがあるため、転職活動を考える求職者が多い時期です。

またお盆の長期連休明けには、求職者の転職活動にも動きがでます。

そのため、お盆明け前までの掲載をおすすめします。

【施策②】研修制度や具体的な仕事内容を訴求

7月~9月は新卒の離職離れが進む時期でもあります。

新卒を大量採用をしている企業などは「3ヶ月の壁」など揶揄されているほどです。

早期離職での欠員補充のため第二新卒枠で掲載数が増加傾向にあります。

そのような第二新卒層を狙っていくためには求人媒体での原稿をいかに新人を大切にしているかなど、研修制度をしっかり明記しましょう。

 

また、早期離職の場合は実際に働くとイメージが違ったなど、実際の仕事内容とのギャップも考えられます。

そのため具体的なスケジュールを明記した内容や、仕事での厳しい部分も記載するなど原稿内容にも注力しましょう。

 

2-4.10~12月における採用戦略

【施策①】10月までの掲載をする

10月と11月~12月については、全く動きが変わります。

10月については、半期の決算明けになるため、このタイミングで動く求職者もいます。

ただ、11月、12月は年末年始も近づくため求職者も転職活動を積極的におこないません。

大量採用を考えているなら10月までに掲載しましょう。

【施策②】即戦力や最短での入社を強調する原稿

11月~12月については年末にかけて求職者の動きは弱まります。

また、企業の掲載社数も少なくなるため、ライバル企業は少ないでしょう。

 

しかし、ただでさえ忙しい年度末に転職活動をおこなう求職者は、質が高くまた最短での入社が可能な方が多いです。

また即戦力になるようなベテラン層も新年からの入社が多いです。

そのため、11月~12月の掲載原稿については即戦力採用の原稿や、最短入社OKなどのキーワードを入れて原稿作りをしましょう。

 

3.媒体掲載までのスケジュール

媒体掲載までのスケジュール

3-1.時期はあくまでも二の次!?

ここまで活発になる時期や施策についてお話させていただきましたが、時期や施策よりも大切なことがあります。

POINT
・どんな人物を
・いつまでに
・何名
・どのような媒体で
・どんな運用を

この計画をしっかりたてられていないままですと、どんなに企業にとってよいタイミングでも採用を失敗してしまうケースが多々あります。

また逆を言えば、この5つをしっかりたてられている企業は時期が関係なく、好きなタイミングでも採用成功の角度が高いです。

3-2.主な中途媒体での掲載までスケジュール

中途採用をおこなう適切な時期についてお伝えしましたが、ベストなタイミングで求人をおこなうには、当然その前に準備期間が必要なことも忘れてはなりません。

こちらは主な各媒体での掲載スケジュールの一覧となります。

 

お申込みから掲載まで掲載スケジュールは最短でも7日(取材ありの場合)となっており、じっくり作成したい・原稿はこだわりたいといった場合は2週間ほどかかってしまいます。

こちらを参考に、それぞれの企業様にとってしっかりした計画でベストなタイミングの掲載をおすすめします。

お申込み~掲載までの最短スケジュール

お申込み~掲載まで
じっくり作成スケジュール

リクナビNEXT9日14日
マイナビ転職9日(取材なし4日)14日
エン転職13日18日
doda8日(取材なし4日)12日
type・女の転職8日(取材なし4日)12日

4.まとめ

本記事では、求職者・企業の動く時期・動かない時期や時期ごとの採用戦略についてまとめてみました。

いかがでしたでしょうか?

 

時期も、もちろん大事ですが採用の目的や手法・人数によっても中途採用のご計画が変わるかと思います。

本当の課題とは何なのか、一度採用担当者と現場の方とすり合わせてみてはいかがでしょうか。

本記事が貴社の有効な中途採用のために少しでもお役に立てたら幸いです。

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中途採用の実施状況や年間中途採用人数

・年間の中途採用コストや採用職種

・活用している採用手法など

この事例・記事に関わった営業担当

圧倒的な顧客視点をもったトータルサポート

2009年に新卒でネオキャリアに入社後、営業からマネジメントまで多岐に渡りトップレベルの業績を残し事業部長に就任しました。 「顧客視点」を第一に考え、市況感を先読みした革新的なアイデアで採用成功まで導きます。

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