保育職の採用方法まとめ|人材紹介・求人サイト・転職フェア比較
中途採用
有効求人倍率が3倍を超えている保育士をどうやって採用、確保していくかは非常に重要な課題です。
保育士は専門職と同じで誰でもできるわけではありません。
そのため、保育士に特化した採用活動が必要です。今回は保育士に特化した採用手法および具体的なサービスをみていきましょう。
<この記事で紹介する3つのポイント>
- 保育士業界の市況データ
- 保育業界の採用手法
- 保育士の採用サービス
目次
1.保育士業界の市況データ
保育士業界の市況を知る方法として、有効求人倍率があります。
全国の保育士の有効求人倍率は10年前と比較すると、上昇傾向がみられます。
- ・平成24年:1.05倍
- ・平成25年:1.16倍
- (省略)
- ・令和元年:2.99倍
- ・令和2年:2.72倍
・令和3年:2.50倍 - ※出典:令和4年版厚生労働白書-社会保障を支える人材の確保-(本文)
首都圏では有効求人倍率が高い傾向にあり、広島や徳島など地方でも高くなっている地域がある一方で、採用が難しい地域もあります。
都道府県による差が大きい点では、まだまだ保育士の人材不足は解消されたとは言えないのではないでしょうか。
とはいえ、この10年で保育士の有効求人倍率が上がってきています。
その理由は、下記が考えられます。
保育士の有効求人倍率の増加理由
- 女性の社会進出による共働きの増加
- 祖父母世代との同居が減少し、核家族世帯が増えたため、預かる人が少なくなっている
- 都市部を中心に新規保育園の建設や定員を増やす流れに対して、保育士の人材数が増えていない
- 他の業種と比べ離職率が高い(職員や保護者との人間関係への疲弊)
- お遊戯会など定期的なイベントが多いため、残業が発生しやすい
保育士を確保するために地域によっては自治体が予算を組み、給与のアップや、ある期間勤続するとボーナスを支給する、家賃負担を実質ゼロにするなど待遇面での改善を図っています。
しかし、まだまだ保育現場では人材不足が解消されていません。
2.保育業界の採用手法
人材不足が顕著となっている保育業界では、保育士を確保するために採用競争がおこなわれています。
自社にあった保育士を採用するにはどのような手法があるのでしょうか。
ここでは保育業界の採用手法をご紹介します。
2-1.保育士人材紹介
保育士は専門職であることから、保育士に特化した人材紹介会社が多数あります。
正社員だけでなく、派遣社員やパート・アルバイトなどの雇用形態に沿った募集をすることも可能です。
また、人材紹介会社に登録したターゲットの方にしか公開されない非公開求人もあるため、一般公募をしたくない企業にとっても有効的に利用ができます。
ほとんどの紹介会社は成功報酬制をとっており、採用もしくは面接まで到達した時点で費用が発生し、年収の約20~40%の紹介手数料が相場です。
紹介会社によって、得意な地域や料金形態に違いがあるため、複数の保育士に特化した人材紹介から話を聞くことをおすすめします。
2-2.保育求人サイト
人材紹介と同じように保育士に特化した求人サイトも多数あります。
求人広告掲載で人材を集めるのがメインのサイトと人材紹介サービスを併用したサイトの2種類があります。
求人広告掲載が中心のサイトは掲載料や閲覧回数に応じて費用が発生。
一方、人材紹介サービスを併用したサイトは応募や採用成功時に料金が発生します。
掲載料金の相場は掲載課金型で1万円~30万円ほど、閲覧課金型で10円~900円ほどになっています。
人材紹介サービスと併用としたサイトでは採用が決まるまで費用が発生しない成功報酬型が多く、人材紹介と同じように年収の約20~40%の紹介手数料が相場です。
2-3.保育士転職フェア
保育士と保育士を募集している企業を結ぶ、転職フェアもおこなわれています。
転職フェアに出展することで、1度に多くの求職者と合うことができる、実際に話をすることでお互いについて深く知るれるというメリットもあります。
1回の出展料金は20万円~100万円(地域や規模、フェア会場内のブースの場所によって異なる)となります。
また初めて出展する場合には、準備などに時間がかかります。
「何を用意すればいいか」「ブースのレイアウトはどのようなものがいいか」など不安があるかと思います。
そのような不安にも、しっかりサポートしてもらえる転職フェアを選んでいきましょう。
2-4.ハローワーク
ハローワークは求人を掲載、採用しても費用がかからないということが最大のメリットです。
待機児童の問題がある今、ハローワークも積極的に保育士を確保をする採用活動を始めています。
例えば、北海道札幌市では保育士希望者の学生や潜在保育士などを対象に、待機児童解消に向けたセミナーを開催しました。
そこでは、会場内の各ブースにて保育の仕事で役立つ情報の提供・セミナーを実施。(最新の『幼児保育』の体験コーナー、保育士のためのメイクアップセミナーなど)
職業相談コーナーを設置することで、保育士の仕事の魅力を訴求、保育園への就職に向けての意欲向上をはかっています。
ハローワークは無料で採用がおこなえるため、活用している企業が多く、応募数は少ないでしょう。
そのため、人材紹介や求人サイトと併用して使うことをおすすめします。
3.保育士人材紹介サービス
ここでは、おすすめな人材紹介サービスを2社紹介します。
採用費の先行投資にあまり積極的ではない企業様や、工数削減を希望されている企業様は人材紹介をおすすめいたします。
3-1.ヒトシア保育エージェント
特徴 | ・月間1,000名の保育士がご登録! ・若手保育士の紹介に強み ・7割以上の登録者様が3ヶ月以内の早期に転職を希望している |
料金 | 成功報酬型 基本的に想定理論年収の35% |
運営会社 | 株式会社ネオキャリア |
4.保育士求人サイト2選
ここでは、おすすめな保育士求人サイトサービスを2社紹介します。
保育士の大量採用をしたい企業様や、保育士の採用単価を抑えたい企業は、求人サイトをおすすめいたします。
4-1.保育Fine!
特徴 | ・オペレータによる求職者へのサイト利用の促進あり ・地方保育士の採用支援もあり ・スカウトメール機能あり |
料金 | 掲載課金型 詳しくはお問い合わせください |
運営会社 | 株式会社ネオキャリア |
4-2.マイナビ保育士
特徴 | ・保育士転職サイト認知度2年連続No.1 ・掲載課金モデルと成功報酬モデルの双方の課金制度 |
料金 | 掲載課金・成功報酬型 掲載課金型(エントリープラン) |
運営会社 | 株式会社マイナビ |
5.保育士転職フェア2選
ここでは、おすすめな保育士の転職フェアを2つ紹介します。
直接保育士と話して、自社の魅力を伝えたいと考えている企業様や、なかなか面接に進まないとお悩みの企業におすすめです。
5-1.ヒトシア保育 就職・転職フェア
特徴 | ・基本的に全開催20人前後の小規模開催 ・紹介サービスであるヒトシア保育の登録者20万人がメインのターゲットのため出展の園のご希望エリアを中心に集客が可能 ・コンサルタントが場内の求職者を各園のブースにお連れするオリジナル採用サポート、開催後もアンケート集計しシェア |
料金 | 東京23区内の開催:450,000円/回 その他エリア開催:400,000円/回 |
運営会社 | 株式会社ネオキャリア |
5-2.保育士バンク就職・転職フェア
特徴 | ・大手を含め多様な法人・企業の参加がある ・過去の実績がホームページに掲載されており、事前に確認ができる |
料金 | 出典課金型 非公開 要問合せ |
運営会社 | 株式会社ネオクストビート |
6.まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、保育業界の採用手法についておまとめしました。
保育士の採用では転職サイト、人材紹介サービス、転職フェアなどさまざまな手法を使うことができます。
企業にあった採用手法を取り入れ、効率的に採用活動をおこないましょう。
本記事が少しでもお役にたちましたら幸いです。