ベンチャー企業の採用イベントや合同説明会の比較16選・中小企業におすすめ
イベント

ベンチャー企業が優秀な人材を確保するには、採用イベントの活用が効果的です。
採用イベントを通じて企業は自社のビジョンや文化、働き方を直接学生に伝えやすく、インターンシップへの誘導や選考にもつなげやすくなります。
また、ワークショップや交流を通じて、候補者の能力や適性、企業との相性を事前に見極めることができます。
採用イベントには多様な種類があり、目的に応じて選ぶことで効率的に学生と接点を持てます。
たとえば、「マイナビ」や「キャリタス就活」の大型イベントは大量採用向き、「UNI-PLATZ」は上位校の学生採用に最適です。
さらに、「しゃべる就活」や「BEYOND CAFE」などのマッチングイベントは、ベンチャー志向の学生と直接対話できるため、スタートアップにも有効です。
採用イベントごとに参加学生の特徴や必要な準備も異なるため、自社の採用課題に合わせて最適なイベントを選ぶことが重要です。
本記事では、
・採用イベントの種類とメリット
・採用課題別のイベントの選び方
・ベンチャー企業におすすめの採用イベント
について解説します。
目次
1.最新の採用イベントのトレンド
最新の採用イベントのトレンドとしては、企業と学生が少人数でカジュアルな雰囲気の中で直接交流できるマッチング型イベントや、特定のテーマに沿ったワークショップやディスカッション、ロールプレイングを実施するコンセプト型イベント/テーマ別イベントが挙げられます。
マッチング型イベントやコンセプト型イベント、テーマ型イベントは大型の合同説明会イベントと比較すると、来場する学生数は少なめです。
しかし、ベンチャー志向の学生や業界志望度の高い学生を集客しているため、企業のターゲットに近い学生と効率的に接することができます。
ほかにも、企業の採用成功事例を学ぶためのイベントなど、採用イベントのトレンドを解説します。
オンライン・ハイブリット型イベント
リモートワークやデジタルスキルを持つ人材の需要は年々高まっており、特にITエンジニアやAI、クラウド、サイバーセキュリティなどの分野で即戦力となる人材や学生を対象とした採用イベントが活発に開催されています。
こうした採用イベントは、オンライン形式だけでなく、対面とオンラインを組み合わせたハイブリッド型の開催が増えているのも大きな特徴です。
ハイブリッド型イベントでは、オンラインで会社説明会や一次面接を実施し、最終面接や職場見学は対面で行うなど、学生や求職者が自分の都合や希望に合わせて参加方法を選べる柔軟な設計が一般的です。
また、企業訪問とVRオフィスツアーを組み合わせたり、実際のプロジェクト体験や社員との座談会をリアルとオンラインの両方で実施するなど、多様なプログラムが用意されています。
また、リモートワークの普及により、企業は地理的な制約を超えて優秀な人材や学生を採用できるようになったため、求職者側も柔軟な働き方や参加方法を重視する傾向が強まっています。
そのため、採用イベントでは遠隔地からの参加や、実際の業務環境を体験できるプログラムの導入など、学生や求職者の多様なニーズに対応した工夫が進んでいます。
さらに、デジタルスキルを持つ人材や学生は競争が激しいため、企業は採用活動と同時に自社の魅力や働き方を積極的に発信し、ブランディングにも力を入れる必要があります。
今後も、IT人材やリモートワーク経験者、デジタルスキルを持つ学生を対象としたハイブリッド型採用イベントは、ベンチャー企業の採用戦略において重要な役割を果たすと考えられます。
多様なターゲット層に特化した採用イベントが増加
2025年のベンチャー企業向け採用イベントでは、従来の新卒・若手人材だけでなく、経営人材、研究開発(R&D)人材、副業・兼業希望者、外国人材など、採用が難しい多様な層に特化したイベントが増えています。
たとえば、「Startup Career Fair 2025」※1では、スタートアップ志望の若手だけでなく、経営層やR&D人材とのマッチングにも力を入れるなど、幅広い層へのアプローチが進んでいます。
この背景には、リモートワークの普及や働き方の多様化、副業・フリーランス人材の受け入れ拡大、ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)の重視といった社会的な変化があります。
企業は地理的な制約を超えて優秀な人材を獲得できるようになり、採用ターゲットの幅を広げる必要性が高まっています。
また、採用イベントの内容自体も進化しており、単なる会社説明や面談だけでなく企業のプロジェクトや開発環境を詳細に紹介したり、求職者が企業文化を体感したりする機会を設けることで応募者のモチベーション向上につなげています。
企業間の採用戦略共有カンファレンス、セミナー
企業のあいだで近年注目されているのが、「組織づくり・採用戦略ノウハウ共有型カンファレンス」の開催です。
こうしたカンファレンスでは、採用担当者や経営者同士が集まり、最新の採用トレンドや成功事例、現場で役立つ実践的な手法を共有し合う機会が増えています。
たとえば、株式会社ネオキャリアでも「戦略的年間採用計画の立て方セミナー」など、組織づくりや採用戦略に関するノウハウ共有型のセミナーやイベントを定期的に開催しています。
これらのセミナーでは、経営戦略と連動した採用計画の立て方や、採用後の育成までを含めた実践的なノウハウが解説され、参加者は他社の成功事例や失敗談を直接学ぶことができます。
このようなカンファレンスは、単なる採用活動の場にとどまらず、組織成長や採用ブランディングのノウハウを得たり、採用担当者同士のネットワーク構築や情報交換の場としても活用されています。
採用力の強化や組織づくりを目指すベンチャー企業にとって、今後ますます重要なイベントになっていきます。
2.ベンチャー企業が採用イベントを活用する4つのメリット
ベンチャー企業が採用イベントを活用するメリットは「自社の魅力づけ」、「潜在層へのアプローチによる企業認知度の向上」、「ターゲット学生と効率的に接触できる」、「選考の効率化」の4つです。
- 自社の魅力づけ
企業の魅力や文化を直接伝えられる
・テキストや写真では伝わりにくい自社の魅力を直接伝えることができる
・面談や質疑応答タイムではその場で学生の質問に答えることができる
- 企業認知度の向上
採用ブランディング・認知度の向上
・自社を知らない学生に、採用イベントをきっかけに自社を認知してもらえる
- ターゲット学生と効率的に接触
イベントコンセプトに合う学生と企業が相互理解を深めやすい
・ベンチャー志向や特定分野に強い学生など、ターゲットを絞った集客により、自社のターゲット学生に効率的に接触できる
- 選考プロセスの効率化
インターンシップや選考につながりやすい
・採用イベントを介してインターンシップや選考へ誘導しやすくなる
採用イベントのメリットは、来場した学生に自社の魅力を直接伝えられることです。
自社を知らない潜在層にも採用イベントを通して直接アプローチできるため、企業認知度の向上というメリットも得ることができます。
また、採用イベントの種類によりターゲットとなる学生と効率的に出会うことができます。
そのため、採用イベントで実施される面談や対話を介してターゲット学生をインターンシップや選考に誘導しやすくなり、選考プロセスの効率化をはかることも可能です。
特に、ベンチャー志向の高い学生が参加している採用イベントは、企業知名度よりも企業の理念や業務内容などを重視している学生が多く、メガベンチャーだけでなく中小規模の企業やスタートアップ企業も参加しやすい特徴があります。
3.採用イベントの種類
採用イベントの種類を7つに分類して、特徴や費用を解説します。
採用イベントの種類 | 特徴 | 費用相場 | おすすめの企業 | おすすめのサービス | 主な準備物 |
合同説明会 | ・多くの業界、企業が集まる大規模イベント | 30万~95万円/回 | ・知名度を高めたい企業 | マイナビイベント | 会社案内資料、ブース装飾、パンフレット、ノベルティ、 |
業界別合同説明会 | ・IT、メーカー、サービス業など特定の分野に特化 | 25万~60万円/回 | ・専門性の高い業界で新卒採用をしたい企業 | マイナビイベント | 会社案内資料、ブース装飾、パンフレット、ノベルティ、 |
ターゲット学生別説明会 | ・理系、文系、学部別など、学生の属性で分けて開催 | 25万~60万円/回 | ・理系や特定分野の専門知識が必要な企業 | UNI-PLATZ(ウニプラッツ) | 会社案内資料、個別説明資料、ブース装飾、スタッフ手配 |
マッチングイベント | ・企業2~5社、学生20~30名程度の小規模イベント | 40万~60万円/回 | ・学生とじっくり対話したい企業 | Meets Company(ミーツカンパニー) | 会社案内資料、座談会テーマ、ワークシート、スタッフ手配 |
学内説明会 | ・大学や専門学校のキャンパス内で開催 | 10万~30万円/回 | ・特定大学・専門学校の学生を積極的に採用したい企業 | 知るカフェ | 会社案内資料、学校提出用書類、ブース装飾、スタッフ手配 |
インターンシップ型イベント | ・1日~数週間の就業体験を通じて企業理解を促進 | 40万~90万円/回 | ・採用前に適性や志向を見据えた採用をしたい企業 | ジョーカツ | プログラム企画、社内情報共有、業務体験資料、スタッフ手配 |
コンセプト型イベント | ・「ベンチャー志向」、「グローバル志向」など、 | 25万~60万円/回 | ・自社の価値観や採用コンセプトに共感する学生を採用したい企業 | BEYOND CAFE(ビヨンドカフェ) | 会社案内資料、テーマに沿った説明資料、ブース装飾、スタッフ手配 |
合同説明会
合同説明会は、多様な業界の企業が集まる大規模イベントが多く、100社から500社規模の企業が参加し、来場者も数百~数千人にのぼります。
合同説明会のなかでも、「マイナビイベント」や「キャリタス就活フォーラム」、「就職博」は学生の入場者数と出展企業数が多い特徴があります。
また、合同説明会は業界や分野を絞り込んでいない学生の来場も多く、幅広い業界に関心を持つ層にも早期からアプローチをしやすい点が特徴です。
開催時期は就活初期を中心に、低学年向けやインターンシップ集客向けのイベントも実施されています。
企業側は大量採用やさまざまな属性の学生との接点づくりを目的とすることが多く、中小規模・ベンチャー企業にとっても母集団形成の有効な手段の1つです。
業界別合同説明会
業界別合同説明会は、ITやメーカー、サービス業など特定の業界に限定して開催します。
参加学生はその業界への志望度が高く、専門知識や業界理解を深めたい意欲的な層が集まるのが特徴です。
企業側も自社業界に関心を持つ学生と効率的に出会えるため、自社の魅力訴求や選考への誘導をおこないやすくなります。
IT業界に限定した説明会の場合は、プログラマー志望学生や機電系、情報系学生のほか、業界未経験でもITに興味を持つ学生が多く参加します。
合同説明会を開催している「マイナビイベント」や「キャリタス就活フォーラム」、「みん就イベント」も業界別合同説明会を開催しています。
ほかにも、「UNI-PLATZ(ウニプラッツ)」や「Sciseed(サイシード)」など多彩なイベントがあります。
ターゲット学生別説明会
ターゲット学生別説明会は、理系や文系、学部別など、学生の属性ごとに開催されます。
そのため、企業は専門職や研究職など特定分野の学生を効率的に採用しやすくなります。
文系向けの採用イベントでは営業や企画職志望の学生が多く来場する傾向があり、企業の求める属性に合わせた母集団の形成が可能です。
また、体育会系学生に限定したイベントも開催されています。
体育会系学生向けの採用イベントは、大会などにより就職活動のスタートが遅くなりがちなため体育会系学生に合わせて、就活後期の10月から2月にかけて開催している「スポナビ」というイベントがあります。
工学系や情報系など専門性の高い学生が集まるイベントでは「UNI-PLATZ(ウニプラッツ)」や、「Sciseed(サイシード)」、「DEiBA(デアイバ)」などが人気です。
マッチングイベント
マッチングイベント(座談会等)は、2~5社の企業と20~30名程度の学生が小規模で集まり、座談会やグループワーク形式で深く交流できるイベントです。
マッチングイベントでは企業と学生1人ひとりが密に交流ができるように、学生をグループ化し、各グループと企業が順番に対話できるタイムテーブルが組まれています。
マッチングイベントは増加傾向にあり、参加学生は企業理解を深めたい、企業担当者と直接話したいという意欲の高い層が多く、企業側も学生の人柄や志向を直接捉えやすいのが特徴です。
そのため、マッチングイベントは入社後の成長やカルチャーフィットを重視するベンチャー・中小企業に適しています。
マッチングイベントには、「Meets Company(ミーツカンパニー)」、「ジョブトラ、CAREER MEETUP(キャリアミートアップ)」、「BEYOND CAFE(ビヨンドカフェ)」、「しゃべる就活」、「社長メシ」などがあります。
学内説明会
学内説明会は、大学や専門学校のキャンパス内で開催される採用イベントです。
参加学生はその学校に在籍する学生が中心で、地元志向や特定分野に強い学生と効率的に接点を持てます。
そのため、地域密着型や特定大学出身者を求める企業に最適です。
学校主催の説明会や採用イベントだけでなく、特定の学校の学生へアプローチしやすい「知るカフェ」が主催する採用イベントもあります。
インターンシップ型イベント/体験型イベント
インターンシップ・体験型イベントは、1日~数週間の就業体験を通じて、学生に自社を深く知ってもらう採用イベントです。
参加学生は実際の業務や職場環境を体験したい、将来のキャリアを具体的にイメージしたい層が中心です。
企業側は採用前に学生の適性や志向を見極めることができるため、選考に誘導したい学生へ効率的にアプローチできます。
体験型イベントには「しゃべる就活」などがあります。
コンセプト型イベント/テーマ型イベント
コンセプト型イベント/テーマ型イベントは、「ベンチャー企業志望限定」や「グローバル志向」、「営業ワークショップ」など、特定のテーマや価値観に共感する学生を集めて開催されます。
参加学生はそのテーマに強い関心や共感を持つ層で、企業側も自社の理念や独自性に共感する学生と効率的に接点を持つことができるのが特徴です。
そのため、コンセプト型イベントやテーマ型イベントは学生の独自性や企業共感度を重視した採用をおこないたい企業に適しています。
数ある採用イベントのなかでも「BEYOND CAFE(ビヨンドカフェ)」は、全国の就活生を対象としたイベントである「BEYOND FESTIVAL」や、選抜型ピッチイベント「BEYOND CHALLENGE」などを開催しています。
また、「BEYOND FESTIVAL」は、企業と学生がテーマに沿ったトークセッションやブースツアー、自己分析のワークショップなど心を込めて交流できる採用イベントです。
「DEiBA(デイアイバ)」も、特定の分野やテーマに特化した採用イベントを展開しており、業界への関心やテーマへの共感が高い学生と企業が出会える場を提供しています。
さらに、「しゃべる就活」は、テーマに沿った少人数制の座談会を開催しており、学生と企業がカジュアルに対話できる採用イベントです。
4.課題別の採用イベントの選び方
採用イベントは自社の採用ニーズに合わせて最適なイベントを選択することで、ターゲットとなる学生と効率的に接点を持ちやすくなり、選考やインターンシップへの誘導もスムーズにおこなうことができます。
また、選考エントリーやインターンシップの集客段階で、ターゲット学生による十分な母集団を形成しておくと、選考の質を高めることが可能です。
さらに、企業理解度の高い学生を採用できれば、入社後の早期離職防止にもつながります。
そのため、自社の採用ニーズに合った採用イベントを見極めて選ぶことが重要です。
大量募集や知名度向上
大量募集や知名度向上と同時に母集団を増やしたい企業は、合同説明会がおすすめです。
合同説明会は、業界や職種を問わず多様な学生が参加するため、幅広い学生層と接点を持ちたい企業に非常に適しています。
また、会場で多くの学生に自社を知ってもらう絶好の機会となり、ブースに誘導をおこなうことで自社の魅力を直接伝えることができるため、認知度向上やブランディングにもつながります。
そのため、知名度を高めると同時に母集団を増やしたい中小・ベンチャー企業におすすめです。
さらに、大量採用や母集団形成を重視する企業にも適しています。
短期間で多くの学生と直接会い、エントリーを集めることができるため、採用人数が多い企業や幅広く応募を集めたい企業にとって効率的な手法です。
このように、合同説明会は幅広い学生へのアプローチや知名度向上、大量採用を目指す企業におすすめです。
一方で、合同説明会があまりおすすめできない企業もあります。
合同説明会で成果をだしにくい企業は、特定の業種や職種の採用をおこなう企業や、ピンポイントで採用をおこないたい企業です。
また、1対1でじっくりと対話をしたい企業も採用活動の成果がでにくいことがあります。
まず、特定の業界や職種の採用をおこなう企業の場合、合同説明会では集まる学生の属性が広すぎるために、ターゲット学生と効率的に出会うことが難しくなります。
そして、少人数でじっくり学生と対話したい企業も、大規模な採用イベントでは1人ひとりと深く話す時間が限られるため、満足のいく結果を得られなくなる可能性があります。
合同説明会がおすすめの企業
・大量募集をおこなっている
・ターゲット学生像を複数タイプ設定している
・1度に多様な学生と直接接点を持ちたい
・企業ブランディングの強化
・自社のブースに来場した学生をその場でインターンシップや選考へ誘導したい
・採用イベントの準備から当日の運営に人的リソースを割くことができる
合同説明会で効果がでにくい企業
・学生の属性や志向を精密に限定したピンポイント採用をおこなう
・対話を通して学生の見極めや惹きつけを重点的におこないたい
・採用イベントの準備や運営に人的リソースを割くことができない
IT系や研究職など母数が少ない職種の採用
IT系や研究職、建築系、医療福祉系など、ターゲット学生の母数が少なめの企業には業界別合同説明会がおすすめです。
なぜなら参加する学生の多くが、その業界に強い関心や志望度を持っているためです。
このような採用イベントでは、企業が求める専門知識やスキルを持つ学生と効率的に出会うことができ、一般的な合同説明会に比べてマッチ度の高い母集団を形成しやすくなります。
また、業界別合同説明会では、同じ分野の複数企業と比較しながら学生が参加するため、企業ごとの特徴や魅力を直接伝えやすく、他社との差別化も図りたい企業にも適しています。
企業知名度があまり高くない業界特化型のベンチャー企業や中小企業にとっても、ほかの採用媒体では接触しにくかった学生へ直接アプローチをおこなう機会を得られるためおすすめです。
積極的に学生と接点を持つことで、学生に業界特有の動向や専門用語、働き方などについて深く情報提供できるため、学生側の業界理解も進み志望動機や選考への意欲が高まりやすくなります。
一方で、幅広い業界や職種で採用をおこないたい企業や、多様なバックグラウンドを持つ学生を求めている企業は、業界別合同説明会に集まる学生の志向とマッチしづらく、十分な母集団を形成しにくくなります。
このような企業は、特定業界に関心の高い学生が多く集まる場では自社の魅力を幅広く伝える機会が限られるため、合同説明会やオープンな採用イベントが向いています。
業界別合同説明会がおすすめの企業
・業界志望の学生が少ない
・プログラミングや医療福祉、建築学や特定分野の研究実績など特定の知識や関心を持つ学生の採用
・採用イベントの準備から当日の運営に人的リソースを割くことができる
業界別合同説明会で効果がでにくい企業
・業界や職種を限定せず幅広い学生を採用したい
・対話を通して学生の見極めや惹きつけを重点的におこないたい
・採用イベントの準備や運営に人的リソースを割くことができない
学部・学科や活動実績、エリアで学生を絞りたい
理系学生やIT系学部、建築学科、医療系学部など、特定の専門知識やスキルを持つ学生を求める企業や、採用エリアを限定している企業はターゲット学生別説明会がおすすめです。
ターゲット学生別説明会は、「理系・文系」や「学部・学科」、「運動部・文化部」、「地域限定」など、学生の属性ごとに開催されます。
そのため、企業は効率的にターゲット学生と接点を持つことができます。
たとえば、IT系学部生にセグメントをした採用イベントではソフトウェア開発企業やシステムインテグレーター、ITコンサルティング企業や情報システム部門をはじめ、メーカーにおける研究職や開発職、建設系企業の技術系部門などの採用予定企業がおすすめです。
ほかにも体育系学生向けの採用イベントや学生の就労希望エリアを限定した採用イベントも開催されており、特定の知識やスキルだけでなく、学生が経験した活動により得られたマインドや志向を重視したい企業や地元に根付いた中小企業の採用にも適切です。
学生の属性を限定するほどターゲット学生の母数が少なくなるため、これらの採用ニーズがありながら就職サイトなどで母集団の形成がうまくいかない、知名度の低いベンチャー企業やスタートアップ企業にも適しています。
なお、ターゲット学生別説明会は来場学生の属性が限定されているため、多様な学生の母集団を増やしたい企業や、配属先を確定せずに採用をおこなう企業の場合は、採用活動の成果を高めにくくなる可能性があります。
また、学生からの質問に対して適切な回答をするために、採用予定職種の業務に精通した現場社員の協力が得られないときは、採用イベント会場で十分な惹きつけをおこないにくくなります。
ターゲット学生別説明会がおすすめの企業
・採用にあたり専門知識やスキルを持つ学生にアプローチしたい
・職種単位でスクリーニングをしてターゲット学生を効率的に惹きつけたい
・営業や販売職などコミュニケーション力やストレス耐性など特定の内的要素を重視した採用
・地元の学生採用を強化
ターゲット学生別説明会で効果がでにくい企業
・業界や職種を限定せず幅広い学生の採用
・対話を通して学生の見極めや惹きつけを重点的におこないたい
・採用イベント当日に採用予定職種の現場社員の協力を得られない
カルチャーフィット重視
知名度があまり高くない中小企業やベンチャー企業、あるいは企業力やカルチャーに自信があり、学生の人柄や志向を重視したい企業には、マッチングイベントの活用がおすすめです。
マッチングイベントでは企業と少人数の学生が直接コミュニケーションを取ることができるため、相互理解が深まりやすく、企業の魅力やカルチャーをしっかり伝えられるだけでなく、学生の人柄や価値観も見極めやすいのが特徴です。
こうした採用イベントは学生の属性や業界に特化したセグメント型も多く、参加する学生の多くがベンチャー志向や企業カルチャーを重視しているため、スタートアップ企業の母集団形成にも適しています。
一方、マッチングイベントが適していない企業は、短期間で大量採用を目指す企業や、幅広い学生層と1度に接点を持ちたい企業です。
マッチングイベントは参加学生数が比較的少なく、1度に大勢の学生へのアプローチには向いていません。
さらに、短時間で多くの学生に効率よく説明したい場合や、専門性や業界志向を重視している場合は、合同説明会や業界別合同説明会など大規模イベントの方が適しています。
マッチングイベントがおすすめの企業
・ベンチャー志向の高い学生と接点を持ちたい
・知名度は低めだがカルチャーや企業成長力に自信がある
・学生の人柄を重視している
・学生1人1人と対話の時間を設けて相互理解、惹きつけを強化したい
マッチングイベントで効果がでにくい企業
・大量採用をおこなっている
・知名度が高すぎる企業
特定大学、地元、行政機関の採用強化
特定大学からの採用や地元採用を強化したい企業、行政機関の採用には学内説明会がおすすめです。
学内説明会は大学のキャンパス内で開催され、その大学の学生だけが参加できる説明会です。
多くの場合は大学のキャリアセンターや就職課が主催し、企業の担当者やその大学のOB・OGが参加するため、学生にとっては身近な環境で企業の情報を得やすいという特徴があります。
地元採用を強化したい企業に学内説明会が適している理由の1つに、その地域の大学で学内説明会を開催すれば、地元志向の学生やUターン就職を希望する学生に出会いやすくなる点があげられます。
また、行政機関や医療系など特定分野の人材を求める場合も、専門性の高い学部や学科を持つ特定大学で説明会を実施することで、必要なスキルや知識を持った学生に効率よくリーチできます。
さらに、大学側が自社に合った属性の学生を集めてくれるため、学生のスクリーニングに必要な工数を削減できます。
加えて、学内説明会はOB・OGを同行させることで、学生がOB・OGに対して親近感を抱き、企業理解やエントリーに対する意欲を高めやすくなります。
そのため、特定大学との採用パイプを継続させていきたい企業にもおすすめです。
一方で、学内説明会が適していない企業は、全国規模で幅広い学生層を採用したい大手企業や、ほかの採用手法を活用していない企業です。
特定の学校の学内説明会だけでは十分に母集団を形成できない可能性があります。
対策として、ほかの採用イベントや就職サイト、ダイレクトリクルーティングなど学内説明会以外の採用手法の併用により、学内説明会に参加していないターゲット学生と接点を持ちやすくなります。
学内説明会がおすすめの企業
・特定の大学や地域の学生を重点的に採用
・地元志向や地域密着型の中小企業、ベンチャー企業
・公務員やインフラ系など、地域に根ざした採用をおこなっている
・大学からの採用実績が豊富な企業
・大学出身のOB・OGが在籍し、説明会への参加協力を得られる
学内説明会で効果がでにくい企業
・大量採用をおこなっている
・全国規模で幅広い学生層を採用したい
・すでに高い知名度やブランド力があり、応募が十分に集まる
・専門性が高く、特定の学部や学科にしかニーズがない
・特定の学校で学生集客をおこなう明確な理由がない
早期離職、スキルの見極め
新卒の定着率や早期離職の傾向に課題を抱えている企業には、インターンシップ型イベントや体験型イベントがおすすめです。
これらの採用イベントを通じて、学生は入社前に実際の業務や職場環境を体験できるため、仕事や企業に対する現実的な理解が深まり、自身の適性を見極めたうえでの選考意思決定に影響しやすくなります。
さらに、企業側も実際の業務を通して学生のスキルや適性、協調性などを直接見極めることができるため、早期離職の防止や自社に適した人材の選抜に役立ちます。
また、ベンチャー企業や中小企業がインターンシップ型イベントや体験型イベントを実施することで、学生は経営者や役員と近い距離で体験をおこなえます。
そのため、学生に企業の価値観や魅力を直接感じてもらいやすくなり、経営者や役員個人への惹きつけによる選考意欲の向上を狙う企業にもおすすめです。
一方で、インターンシップ型イベントが不向きな企業は、短期間で大量の学生を採用したい企業や、インターンシップの企画や実施リソースが割けない企業、守秘義務や安全面の制約により業務を学生に体験させにくい企業です。
また、実務体験よりも企業説明やブランド訴求を重視したい企業には、効率やコストパフォーマンスの観点からあまり適していません。
企業説明やブランド訴求を優先したい企業は、合同説明会がおすすめです。
インターンシップ型/体験型イベントがおすすめの企業
・知名度が高くない、または専門性の高い業務を担っている
・学生に実際の業務や職場環境を体験してもらい、自社の魅力やカルチャーを深く理解してもらいたい
・学生のスキルや適性を実務を通じて見極めたい
・入社後の早期離職防止、定着率向上が課題
インターンシップ型/体験型イベントで効果がでにくい企業
・短期間の大量採用をおこないたい
・守秘義務や安全面の制約が大きく、業務を学生に体験させにくい
・採用活動に多くのリソースや時間を割けない
・企業説明やブランド訴求を重視し、実務体験よりも広く情報発信したい
チームワークや業務効率の向上重視
チームワークや業務効率の向上を重視した採用をおこないたい企業は、コンセプト型イベントやテーマ型イベントがおすすめです。
なぜなら、これらのイベントはベンチャー志向やグローバル志向、コミュニケーション重視など明確なテーマやコンセプトを軸に開催されるため、参加学生はそのテーマや価値観に関心や理解度が高い傾向があります。
そのため、企業の採用ニーズとイベント内容が一致していれば、自社の理念や独自性、特定の価値観に共感する学生と効率的に接点を持つことができます。
また、企業のビジョンや価値観に共感した学生は、入社後も高いモチベーションやエンゲージメントを維持しやすく、組織への定着率や満足度の向上につながります。
共通の価値観を持つ人材が集まることで、社内の一体感やコミュニケーションが円滑になり、チームワークや業務効率の向上も期待できるため、ベンチャー企業やスタートアップ企業に適しているといえます。
コンセプト型イベントやテーマ型イベントが不向きな企業は、幅広い学生層を対象に大量採用を目指す企業や、企業独自の理念などへの共感よりも、学生個人のスキルや専門知識を重視した採用をおこなう企業です。
コンセプトやテーマを限定しすぎることにより、母集団の形成をおこないにくくなる可能性があります。
コンセプト型/テーマ型イベントがおすすめの企業
・知名度が高くない、または専門性の高い業務を担っている
・学生に実際の業務や職場環境を体験してもらい、自社の魅力やカルチャーを深く理解してもらいたい
・学生のスキルや適性を実務を通じて見極めたい
・入社後の早期離職防止、定着率向上が課題
コンセプト型/テーマ型イベントで効果がでにくい企業
・短期間の大量採用をおこないたい
・守秘義務や安全面の制約が大きく、業務を学生に体験させにくい
・採用活動に多くのリソースや時間を割けない
・企業説明やブランド訴求を重視し、実務体験よりも広く情報発信したい
5.ベンチャー企業向け採用イベント一覧【比較表】
ベンチャー企業向け採用イベントの種類や学生層、料金などを紹介します。
自社のターゲットが多く参加する採用イベントを選ぶことにより、選考効率を高めやすくなります。
開催イベントの種類・一覧【比較表】
サービスごとに開催している採用イベントの種類を一覧で比較できます。
企業ごとに求める人材像や予算、採用戦略が異なるため、自社に最適な採用イベントを選ぶことで、効率的かつ効果的な採用活動を実現できます。
まずは、自社に適した採用イベントの種類に対応しているサービスがあるか確認してみましょう。
サービス | 合同説明会 | 業界別 合同説明会 | ターゲット学生別 説明会 | マッチング イベント | 学内説明会 | インターン型 体験型 | コンセプト型 テーマ型 |
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「マイナビ」、「キャリタス就活フォーラム」、「就職博」、「みん就イベント」は大型の合同説明会中心に業界別合同説明会や理系学生向けのターゲット学生別説明会を実施しています。
そのほかの採用イベントは学生の属性を理系や地方学生、体育会系学生など、なにかしらの分類をおこなっているターゲット学生別説明会や業界別合同説明会、マッチングイベントなどを中心に実施しています。
イベントの料金、学生層、特徴【比較表】
各サービスの料金や学生層、特徴を比較します。
自社のターゲット学生がどれくらい利用しているか確認しながら、出展候補のサービスを絞り込みましょう。
サービス | 詳細 | 料金 | 参加人数 | 学生層 | 特徴 |
![]() | 対面:30万円~ | 対面:20~15,000名 | ・幅広い学部、学科の学生 | ・全国で複数回開催されているため地方採用も可能 | |
![]() | 対面:25万円~ | 対面:30~3,000名 オンライン:40~3,500名 | ・幅広い学部、学科の学生 ・中堅・中小志向の学生 | ・全国各地で開催しているため、1度に多くの学生と接点を持ちやすい | |
![]() | 対面:40万円~ | 100~2,500名 | ・運営元のRe就職キャンパスの登録学生数60万人 | ・中小企業志望ややりがい重視の学生と接触しやすい | |
![]() | 対面:40万円~ | 対面:200~1,300名 | ・幅広い学部、学科の学生 | ・中規模の合同企業説明会を実施 | |
![]() | 対面:52万円~ | 50名~ | ・MARCH以上52% | ・成長志向の学生が集まるマッチングイベント | |
![]() | 対面:60万円~ | 20~30名 | ・理系、機電系学生 | ・理系学生に特化している対面型マッチングイベント | |
![]() | 対面:50万円~ | 対面:20~2,000名 | ・体育会系学生の登録数が約2万人 | ・体育会系学生に特化 | |
![]() | 50~90名程度 | ・上位校学生に特化した集客 | ・各エリアの上位校学生にアプローチできる | ||
![]() | 対面:50万円~ | 対面:40名程度 | ・MARCH以上35% | ・全国各地で開催されており、地方学生の採用もおこないやすい | |
![]() | 対面:50万円~ | 対面:35名程度 | ・地方国公立などの難関大学65% | ・地方から上京を目指す学生を集めた、学生滞在型のターゲット学生別説明会 | |
![]() | 対面:30万円~ | 25名~ | ・偏差値60以上の上位学校学生 | ・小規模の集団面接型イベントと中規模の合同企業説明会を実施 | |
![]() | 対面:75万円~ | 対面:1~500名 | ・さまざまな学部、学科の学生 | ・業界や業種を限定した小規模イベントまで開催 | |
![]() | 対面:30万円~ | 50名~ | ・理系、国立大生が中心 | ・大学と連携した業界研究やインターンシップ、合同説明会や座談会などを開催 | |
![]() | 対面:40万円~ | 対面:60~100名程度 | ・GMARCH以上52% | ・グループディスカッションをおこなう様子を企業が評価できる | |
![]() | 対面:50万円~ | 3~100名程度 | ・GMARCH以上の学生が56% | ・社長自らが学生と直接本音で対話できる食事会形式イベント | |
![]() | 対面:≫要問合せ | 各回5名まで | ・来店学生の約57%が上位校大学の大学1~2年生 | ・イベント(Meetup)は1回につき学生3~5人の少人数制 |
各サービスの料金や参加人数は、採用イベントの内容や日程、エリアなどにより異なる可能性があります。
詳細はお問合せください。
6.採用イベント16選
ベンチャー企業、中小企業におすすめの採用イベントを16種類紹介します。
各採用イベントの開催日程や会場についてはお問合せください。
1.マイナビイベント
マイナビイベントは、マイナビ主催で就職サイトと連動して開催されているインターンシップイベント、合同企業説明会です。
対面イベントは全国各地で開催しており、学生知名度の高い採用イベントの1つです。
ターゲットに合わせたセグメント別イベントも開催しているため、1度に多くのターゲット学生と接触したい企業におすすめです。
料金 | 対面:30万円~ |
参加人数 | 対面:20~15,000名 |
学生層 | ・約80万⼈ |
特徴 | ・Web開催にも録画型やオンデマンド型がある |
2.キャリタス就活フォーラム
キャリタス就活フォーラムは就職サイト「キャリタス就活」と連動して、インターンシップ期間から本選考期間まで年間を通して開催しています。
さまざまな学生と接触できる総合型の採用イベントだけでなく業界別、学生系統別などセグメントに分けた採用イベントも用意されているため、採用ターゲットに絞った採用をおこないたい企業におすすめです。
料金 | 対面:25万円~ |
参加人数 | 対面:30~3,000名 |
学生層 | ・約40万人 |
特徴 | ・通常イベントに加え、土木建築系学生や機電情報系学生向けのイベントも開催 |
3.就職博
Re就職キャンパス(旧あさがくナビ)の対面式の採用イベント「就職博」は、年間でのべ20万人以上が参加しています。
連動している「Re就職キャンパス」の登録学生数は60万人で、中小企業やベンチャー企業志向の学生が多く利用しています。
また、対面型イベントのほかに、オンラインイベントを開催しています。
料金 | 対面:40万円~ |
参加人数 | 100~2,500名※イベントによる |
学生層 | ・運営元のRe就職キャンパスの登録学生数60万人 |
特徴 | ・低学年の参加も多く、学生との早期接触が可能 |
4.みん就イベント
みん就イベントは対面とオンラインで合同企業説明会・新卒向け採用イベントを開催しています。
就活対策セミナーやオンライン採用イベントの開催も充実していることから、就職活動へ高い熱意を持つ学生が多く利用しています。
IT業界やIT系職種の採用に特化したオンライン採用イベントを開催しているため、ITエンジニアなどの特定職種の採用計画がある企業におすすめです。
料金 | 対面:40万円~ |
参加人数 | 対面:200~1,300名 |
学生層 | ・幅広い学部、学科の学生 |
特徴 | ・⽇東駒専以上の学生や「機電系」「情報系」学生が多い |
5.ジョブトラ
ジョブトラは、成長志向の学生が集まるマッチングイベントです。
イベントでは企業プレゼンのほか、難易度の高いビジネスゲームをおこない、学生の思考力や行動力を見極めることが可能です。
大手安定志向の学生よりもベンチャー志向の学生が多く参加するため、学生認知度に懸念がある企業におすすめです。
その後の座談会でも学生と密にコミュニケーションがとれるイベントです。
料金 | 対面:52万円~ |
参加人数 | 50名~ |
学生層 | ・約80万⼈ |
特徴 | ・MARCH以上52.0% |
6.CAREER MEETUP(キャリアミートアップ)
CAREER MEETUP(キャリアミートアップ)は、機電系学生向け、土木系学生のマッチングイベントです。
すべて対面開催となっており、東京・大阪・名古屋・福岡を中心に開催されています。
施工管理職志望の学生に絞った採用イベントや、機械・電気系学生のみを集めた採用イベントなど、特定のターゲットに効率的に接触できるような仕組みになっています。
料金 | 対面:60万円~ |
参加人数 | 20~30名 |
学生層 | ・理系、機電系学生 |
特徴 | ・イベントからの採用率が高い |
7.スポナビ
スポナビは体育会系学生の採用に特化した採用支援サービスです。
体育会系学生の約40%にあたる2万人の会員を誇り、「気力・体力」「礼儀」「目標達成意欲」「成長意欲」「学習能力」「協調性・順応性」といった社会で活躍するための基礎力を身につけた学生を採用したい企業におすすめです。
料金 | 対面:50万円~ |
参加人数 | 対面:20~2,000名 |
学生層 | ・全国の体育会系学生の登録数が約2万人 |
特徴 | ・体育会系学生の就活スケジュールに合わせて就活後期のイベントも開催される |
8.UNI-PLATZ(ウニプラッツ)
UNI-PLATZ(ウニ・プラッツ)は、旧帝大クラスを中心とした上位校学生をターゲットにした、新卒採用イベントです。
対象学生を厳選し事前予約制で集客することで、企業が本当に出会いたい上位校学生と効率的に接点を持つことができる特徴があります。
上位校学生の母集団形成や早期アプローチ、地方学生、理系学生へのリーチを強化したい企業におすすめです。
料金 | |
参加人数 | 50~90名程度※イベントによる |
学生層 | ・上位校学生に特化した集客 |
特徴 | ・各エリアの上位校学生にアプローチできる |
9.Meets Company(ミーツカンパニー)
Meets Company(ミーツカンパニー)は全国各地の学生と接点を持つことができ、通年で採用活動がおこなえる採用イベントです。
対面形式の採用イベントやオンラインイベントを実施しています。
対面式の採用イベントはミートアップイベント(座談会)を中心とした小規模開催のため、学生との密なコミュニケーションが取れる点が特徴です。
また、体育会系や理系などセグメントごとの採用イベントが充実しているため、効率的にターゲット学生と接触をしたい企業におすすめです。
料金 | 対面:50万円~ |
参加人数 | 対面:40名程度 |
学生層 | ・MARCH以上35% |
特徴 | ・座談会形式で直接マッチングできる小規模イベント |
10.ジョーカツ
ジョーカツは、上京を目指す学生を支援し、優秀な地方学生と企業を結ぶイベントを開催しているサービスです。
企業説明会や合同説明会、OB・OG訪問会、ワークショップなど多様なイベントを開催しています。
首都圏で成長企業ベンチャー企業志望の学生を採用したい企業におすすめです。
料金 | 対面:50万円~ |
参加人数 | 対面:35名程度 |
学生層 | ・地方国公立などの難関大学65% |
特徴 | ・地方難関大学の学生を中心に中堅大学の学生にアプローチできる |
11.BEYOND CAFE(ビヨンドカフェ)
Beyond Cafe(ビヨンドカフェ)は、ビジネス感度の高い学生と企業のマッチングがおこなえる対面型・オンライン採用ベントを開催しています。
イベントにより参加学生を事前スクリーニングしているため、ビジネス感度や就労意欲の高い学生に直接コンタクトしやすく、春夏インターンシップや本選考へ誘導しやすい特徴があります。
イベント参加学生は成長企業やベンチャー企業志望が多いため、知名度に影響されずに採用活動をおこないたい企業におすすめです。
料金 | 対面:30万円~ |
参加人数 | 25名~※イベントによる |
学生層 | ・偏差値60以上の上位学校学生 |
特徴 | ・事前にスクリーニングされた学生のみがイベントに参加 |
12.しゃべる就活
しゃべる就活は、学生と企業が1対1でじっくり会話できるマッチング型イベントです。
学生と企業のコミュニケーションを重視しており、学生による自己PRや質疑応答を通じて個性や志向を把握しやすい特徴があります。
コミュニケーション力が求められる営業職やコンサル系職種、販売職などの採用におすすめです。
料金 | 対面:75万円~ |
参加人数 | 対面:1~500名 |
学生層 | ・さまざまな学部、学科の学生 |
特徴 | ・対話によるマッチングをおこないやすい |
13.Sciseed(サイシード)
Sciseed(サイシード)は大学と連携した業界研究やインターンシップ、合同説明会や座談会など各種イベントをオンライン(一部オフライン)で実施しています。
旧帝大から地方国立まで178大学へリーチし、大学内や研究室内の各種媒体、採用イベント、会員学生サイトを活用した理系採用をサポートします。
大学別の採用イベントも実施しているため、ターゲット学生を絞り込んだアプローチをしたい企業におすすめです。
料金 | 対面:30万円~ |
参加人数 | 50名~※イベントによる |
学生層 | ・理系・国立大生が中心 |
特徴 | ・参加学生の理系、国立の割合は80%超 |
14.DEiBA(デアイバ)
DEiBA(デアイバ)は、上位校所属で就職意欲も高い学生に直接アプローチができます。
企業は採用イベントの参加前に当日参加する学生のプロフィールを確認することが可能です。
DEiBA(デアイバ)は学生がグループディスカッションをおこなう様子を評価し、その後の対話会で直接コミュニケーションを取る形式となっています。
また、独自のマッチング優先度に沿って、企業が高評価を付けた学生と優先的に対話ができます。
料金 | 対面:40万円~ |
参加人数 | 対面:60~100名程度 |
学生層 | ・GMARCH以上52% |
特徴 | ・学生がグループディスカッションをおこなう様子を評価 |
15.社長メシ
社長メシは社長や役員、人事担当者と学生が直接食事をしながら本音で語り合える新しい就活サービスです。
社長と学生がじっくりと対話をおこなう小規模なマッチングイベントをはじめ、すべての学生と接触ができる中規模イベント、100名程度の学生を集客した大規模イベントが実施されています。
参加者はベンチャー志向や成長意欲の高い学生が多いため、企業規模や知名度に影響されずに学生と早期に接触することが可能です。
また、新卒採用に限らず第二新卒や中途採用にも活用できます。
料金 | 対面:50万円~ |
参加人数 | 3~100名 |
学生層 | ・約2万人 |
特徴 | ・学生1人ひとりと食事しながら自社の魅力を訴求できる |
16.知るカフェ
知るカフェは大学生・大学院生限定のキャリア支援カフェを通して、通常の採用媒体ではリーチしにくい上位校・低学年層の学生と早期から接点を持つことができます。
知るカフェは全国の上位大学のキャンパス内外に展開しており、企業と学生が気軽に交流できる「Meetup」イベントを中心に運営しています。
そのため、学生の本音に近い声を拾い、企業の採用ブランディングや認知拡大、質の高い母集団形成を実現しやすい特徴があります。
また、知るカフェには店内サイネージやパンフレット設置が可能です。
料金 | 対面:≫要問合せ |
参加人数 | 各回5名まで |
学生層 | ・月間約3.8万人の利用実績 |
特徴 | ・学生と企業が自然体で出会い、相互理解を深めることを重視した採用支援サービス |
採用イベントのサービスにより、就職サイトへの掲載が必要になることがあります。
また、採用イベントの開催エリアや日程、内容により参加人数や料金が異なります。
採用イベントへの出展時は、空き状況を確認しておきましょう。
7.まとめ
ベンチャー企業の採用を成功させるためには、自社を認知していない学生との接触機会を増やすことが重要です。
学生との接触を増やすことにより自社の魅力を伝えやすくなり、選考につながる可能性が高まるためです。
多数の企業が利用している就職サイトなどは、人気の職種や募集エリアにより競合他社の掲載が多く、自社の情報が学生に届きにくくなることがあります。
しかし、自社の採用ニーズに合った採用イベントを活用することで、ターゲット学生と効率的に接触しやすくなり、自社のブランディング向上にも役立ちます。
さらに、採用イベントはベンチャー志向の学生や理系、文系、業界など来場学生の属性や志向によりあらかじめセグメントされているものも多いため、ベンチャー志向の学生との接触がしやすく、応募前に学生のスクリーニングができる点もメリットです。
従来の採用手法だけでは新卒採用の枠を埋められないベンチャー企業や、知名度の向上などの企業課題を同時に改善したい企業は、ぜひ採用イベントの活用を視野に入れてみてください。

脱・ナビサイト依存の採用成功を実現
東証プライム上場企業からスタートアップベンチャーまで幅広く採用支援を経験。 2018年より、従来のナビサイト以外での就活手法の台頭を受けてナビサイト以外での採用手法を中心とした採用支援をする部門を立ち上げ。多角的な採用支援が強み。
- 名前
越塚/新卒採用領域
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