「マーケティング的思考」で”採用情報戦”を攻略せよ│コーポレートサイト、SNS、Wantedly それぞれの使い分けとは
新卒採用

近年、厳しさが増している採用市場。
実際に、みんなの採用部の調査では、2022年以前と比較して「採用市場の競争激化」を実感していると回答した採用担当者が76.1%という結果*でした。
*出典:株式会社ネオキャリア「中途採用成功企業の施策志向調査」
採用目標の達成に向けて、多くの企業で自社の魅力の発信に力を入れていますが、情報発信方法や内容に確信が持てず、闇雲にアプローチしているという方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、採用マーケティングの視点から独自のメソッドを活用して採用支援をおこなう株式会社グランネット 経営管理本部 本部長・内田さんに、現代の採用市場を勝ち抜くためのポイントについて詳しくうかがいました。

- 株式会社グランネット
経営管理本部 本部長 内田普紀さん
- 1971年埼玉県出身。
2001年日本最大級の青果物流通の会社であった株式会社フレッシュシステムに入社し、商品開発、事業開発に従事。 - 2009年フレッシュMDホールディングス株式会社(現:株式会社ファーマインド)へ転籍しグループの人事責任者となり、事業子会社3社の組織改廃、人材運用・管理、人事制度入替え、人材育成企画、採用企画、個別対応などをおこなった。
その後、不動産関連上場企業の人事部長、老舗広告代理店で役員として経営管理全般を管轄し、M&A、組織改編、基幹システムの導入など、グループ企業の経営効率化を目的とした施策を推進した。 - 2022年より現職。
- 現職では経営管理全般と2023年に立ち上げた採用マーケティング事業部を管掌するとともに採用系に限らず、クライアントの人事課題に関する解決をおこなうべく、コンサルタントとしても活動している。
現代の採用市場では、熾烈な情報戦が繰り広げられている
——現在多くの企業が採用難に直面しています。このような状況を、どのようにお考えでしょうか?
内田普紀さん(以下、内田):弊社はデジタルマーケティングをメイン事業に持っているのですが、「集客サポート」が軸になっていることからも、クライアント様の採用における「母集団形成」についてご相談を受ける機会が多くありました。
そのような背景のもと創設されたのが、現在私が所属する採用マーケティング事業部です。
仕事柄、中小企業経営者の方とお話をする機会がよくあるのですが、ほとんどの皆様が採用に頭を抱えている印象です。
日銀短観(日銀が公表する全国企業短期経済観測調査のこと)の「D.I.(Diffusion Index:企業の雇用人員の過不足などを指数化したもの)」も低水準で、人手不足を表しています。
特に中堅、中小企業になるほど、その状況は深刻です。
*参考:日銀、全規模全産業 ※グラフはデータをもとにしたイメージ
——そんな人手不足の背景はどこにあるとお考えですか?
内田:ひとつは少子化です。
それから、現代は情報量が多すぎて、売り手の選択肢が過去とは比べ物にならないほど多いというのも要因だと考えています。
情報が溢れる現代では、求職者は企業について隅々まで調べることが可能です。
そのような時代の潮流において、いかに自社の事業内容や強み、魅力を伝えていけるかがポイントになってきていると考えています。
求職者の求めている情報を把握しながら、それを適切に届けていくというマーケティング的な視点が重要になっています。
採用は “運” ではありません。
「いい人材との出会いは運」「タイミングが合えば採用できる」という考え方を捨てて、戦略的に、採用活動を仕組み化していくことが重要です。
採用市場が競争激化する中で、採用を「マーケティング」として捉え直すことを重要視している内田さん。
情報戦を制し、採用の成否を分けるポイントはどこにあるのでしょうか?
求職者の求める情報と、その発信方法についてうかがいました。
求職者が欲している「3つ」の重要情報
——実際に求職者はどのような情報を求めているのでしょうか?

中小・ベンチャー企業を採用成功に導く戦略を
入社してから一貫して新卒採用のコンサルティングをおこなう部署に携わる。大手上場企業~ベンチャー企業まで計1,000社近くの支援を経験し、現在は新規営業部門の責任者として従事。
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斎藤/新卒採用領域
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