新卒採用で地方学生を採用するメリットとアプローチ方法とは?
地方新卒採用
近年は新卒学生の売り手市場により、「学生が集まらない」「内定を出しても辞退されてしまう」といった悩みを抱えている採用担当者が多くなってきています。
そんな中、最近注目を集めているのが、地方学生の採用です。
地方学生の就職活動といえば、会社説明会や面接を受けるたびに都市部へ移動する必要があり、移動にかかる費用や時間は、学生に大きな負担を与えています。
本記事では、
・新卒採用の課題
・地方学生を採用するメリット
・地方学生へのアプローチ方法
を紹介させていただきます。
目次
1.新卒採用の課題
新卒採用において、採用担当者が抱える課題には、「学生を採用できないこと」「入社後の早期離職」があります。
大企業は人手不足の中でも学生からの認知度が高いことから優秀な人材の「惹きつけ」「採用」がうまくできています。
その一方、中小企業における新卒採用は、学生の多くが大手企業に興味を示しているために採用状況は厳しくなっています。
ですから、中小企業は学生を惹きつけるためにキャッチコピーを考えたり、一風変わった入社試験を取り入れてみたり、自社の強みを生み出さなければなりません。
新卒採用は、中途採用に比べて低コストで優秀な人材を採用できることにメリットがありますが、採用競争が激しくなる中、従来の採用手法で採用を成功させるためには、多大なコストを掛ける必要が出てきました。
そこで注目されるようになったのが地方採用です。
2.地方学生採用のメリット
地方学生を採用するメリットについて紹介させていただきます。
2-1.情報収集能力が高い
地方学生は、学生時代に勉強に没頭した人が比較的多いかもしれません。
学外時間でエンターテイメントに触れる時間が都会の学生ほど多くはないので、平日の学外時間や週末は過度に遊ぶことは少ないと考えられます。
誘惑が少ない分、学業に専念できるでしょう。
また、地方での暮らしは都市部と比較して情報チャネルが少ないため、都市部と同等の情報を収集しようとした場合、自分で動いていろいろな工夫をしないと情報を得ることができません。
そのため、都市部の学生に比べると地方の学生は、自ら能動的に動いて情報を収集することに慣れているので、自走できる人材が多いといえるでしょう。
2-2.都市部とくらべて競合が少ない
地方の企業数は都市部と比べた場合とても少なく、地方企業の新卒採用の競争力は都市部に比べると相対的に弱い状況にあります。
地方学生でも優秀な学生は、「都市部で就職をしたい」という願望がある割合が高いです。
しかし、地方採用に取り組む企業がまだ少ないこともあり、都市部で採用競合になかなか勝てない企業などは、競合が少ない地方採用に目を向けてみるといいかもしれません。
地方採用をおこなう際は、都市部で働きたいと思っていない学生に対しても、企業のアプローチ方法や、魅力づけで、学生の心を動かすことができるので、学生の行動を待つような受け身の採用をするのではなく、企業から学生に対して先手を打った行動をすることが望まれます。
2-3.自動車免許の取得率が高い
地方の学生の移動手段は、鉄道などの交通機関が非常に発達している都市部と比べると限られています。
その結果、地方の学生はオートバイや車の普通免許を持っていることが多く、一方で都市部の学生は電車やバスを利用することが多いので、大学を卒業しても運転免許証を取得していない学生が一定数存在します。
運転免許を必要とする企業の場合、地方学生採用は非常にメリットになるでしょう。
2-4.企業の地方開拓に役立つ
地方に拠点の設立を検討している企業は、地元学生を採用することが、都市部の学生を採用するよりも、大きなメリットがあるといえます。
都市部で採用した学生が地方に配属されるとなると、都会での生活から抜け出すことが嫌で、辞めてしまう可能性があります。
地元学生であれば、地方に配属されることの抵抗が少なく、企業と社員との双方にとってメリットがあります。
- 情報収集能力が高い
- 都市部と比べて競合が少ない
- 自動車免許の取得率が高い
- 企業の地方開拓に役立つ
3.地方学生へのアプローチ方法
では実際に、地方学生に対してどのようにアプローチをするとよいのでしょうか。
3-1.地方学生向けの学内説明会に参加
新卒学生の争奪戦が繰り広げられている昨今、地方大学の学内説明会に参加するという企業が増えてきています。
地方大学の企業説明会に参加している企業の数には大きな違いがあ
1週間に400以上の企業が参加する大学もあれば、
このギャップは、大学の地理的位置、規模、
しかし、少数規模の説明会に参加する企業にとっては、地方学生を採用するチャンスになる可能性があります。
説明会に数社しか参加しない地方学生の中にも、
今の段階で、地方大学の説明会に積極的に参加している企業は、今後
- 競合が比較的少ない
- 自社の魅力をアピールしやすい
- 学生が自社の誠意を感じるこちら
3-2.地方学生向けのインターンをおこなう
地方学生が都市部の企業にアプローチできるチャンスは、都市部の学生よりもはるかに少ないです。
したがって、都市部でのインターンシップに参加することが一般的に推奨されています。
企業側も同様です、特に中小企業は学生にアプローチする機会が大企業に比べると、とても少ないです。
そこで登場するのが地方学生も参加できるサマーインターンシップや長期的インターンシップです。
インターンシップを望む地方の学生を中小企業が独自で募集するこ
インターンシップでは、学生の特徴や能力を事前に理解することに加えて、
地方の学生は、地方創生と呼ばれる地方独特のインターンシップに参加することもできます。
地方創生などの活動は学生たちに多くのビジネススキルを習得させることができます。
- ミスマッチングの防止
- 将来自社で働く可能性のある学生に早めに業務に詳しくなってもらう
- 社会人の基礎が築く
3-3.地方学生向けのネット合説・選考
地方学生が会社説明会のため都市部に通うことは非常に多くのエネルギーとお金を費やします。
その結果、最近ではインターネットを通じた会社説明会や選考試験などがおこなわれ始めています。
ネットによる会社説明会は、ウェブカメラなどを使って地方の学生に主な内容を紹介したり、直接対話して人事担当者に質問をしたりすることもできます。
画面を通して、学生の緊張が緩和され、彼らのありのままの様子をみることができるかもしれません。
ネットを活用した会社説明会はコストを削減し効率も向上するので、働き方改革が重要視されているなかで、現在では非常によく使われる会社説明会の方法の一つになっています。
- 面接時間の融通が利きやすい
- 学生が自宅で面接受けられる
- お互いの緊張が解ける
4.まとめ
地方学生向けの採用にはまだまだ見直さなければならない点がありますが、採用条件や採用プロセスを改善する企業がどんどん増えています。
地方学生採用の成功に向けて、まずは自社のターゲットが多く含有する採用サービスを選定するようにしましょう。
中小・ベンチャー企業を採用成功に導く戦略を
入社してから一貫して新卒採用のコンサルティングをおこなう部署に携わる。大手上場企業~ベンチャー企業まで計1,000社近くの支援を経験し、現在は新規営業部門の責任者として従事。
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斎藤/新卒採用領域
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