新卒紹介サービスとそのほか新卒採用手法の料金・特徴を比較!
新卒採用
新卒紹介サービスは、中途採用では一般的な人材紹介を新卒採用版にしたものです。今回は、新卒紹介サービスの特徴や新卒紹介サービスについてご紹介します。
<この記事で紹介する3つのポイント>
- 新卒紹介サービスについて
- 新卒紹介サービスを利用するメリット・デメリット
- 他サービスとの比較や料金
ぜひ本記事内容を参考に、自社に合った採用手法の選択にご活用ください。
目次
「就職エージェントneo」は、10,000社以上の企業様を支援してきたノウハウをもとに、
企業と学生の最高の出会いを創出します。
「手数料はいくら?」「どんな人材を紹介してもらえるの?」など
さまざまな疑問にお応えします!
お困りな点等ございましたら、ぜひお気軽にご相談ください。
1.新卒サービスのしくみ・特徴
1-1.新卒紹介とは?
新卒紹介サービスは中途の人材紹介サービス同様、「成果報酬型」の料金システムです。
新卒紹介サービスの多くは、料金が固定額となっています。
学生が内定承諾をした際にはじめて料金が発生するため、選考をおこなったものの内定承諾に至らなかった場合、費用は一切かかりません。
<中途の人材紹介とは料金の算出方法が異なります!>
中途の人材紹介の場合は”届出制手数料”という料金制度を設定している企業が多く、内定承諾をした方の想定年収の35%程度が料金として発生します。
そのため募集している職種や条件によって料金が変動します。
1-2.新卒紹介サービス利用の流れ
新卒紹介サービスの大まかな流れは下記のようになっています。
1.採用したい学生の人物像を明確にする。
まずは新卒紹介会社と一緒に自社が求める人物像を明確化します。
紹介会社は、その条件をもとに企業が求める人物像と合う学生を探します。
そのため求める人物像が曖昧であったり認識がずれていると、希望とかけ離れた学生を紹介されることもあるため、注意が必要です。
採用予定部署や時期により必要な人物像に変更が発生することもあると思いますが、その際は忘れずに紹介会社に連絡しましょう。
2.新卒紹介会社が人物像に合う学生を探し、企業に紹介する。
新卒紹介会社は単に学生を紹介するだけではありません。
基本的には企業に学生を紹介する前に、新卒紹介会社の担当者と学生が面談をおこない、履歴書やエントリーシート等の書類と合わせ人物像を確認しています。
つまり学生の性格などの内面を理解したうえで企業へ紹介しています。
また学生に企業の事業やミッション、業務内容を含めた話をした後のご紹介となるため、企業は志望度が高い学生に出会うことが可能です。
3.採用選考だけでなく、入社に至るまでをサポート。
新卒紹介会社は学生の紹介だけでなく、紹介した学生と企業との面談日時・場所調整のような採用業務の代行も可能です。
また選考過程において、学生と面談を実施し、志望度の確認やほか社選考の確認等もおこないます。
現在、多様な採用活動が求められており、それにあわせて紹介会社も企業のニーズに応えられるようにさまざまな工夫をしています。
1-3.新卒紹介サービスの料金のしくみ
多くの新卒紹介会社は「成果報酬型」を採用しているため、学生の内定承諾後に料金が発生するケースがほとんどです。
そのためサービスを利用して採用活動をおこなったものの、万一採用に至らなかった場合は、料金が一切発生しません。
料金については、学生1名の採用あたり50万円~100万円前後がかかります。
これは理系や文系など採用ターゲットや採用人数によって異なります。
2.新卒紹介サービスを利用するメリット・デメリット
2-1.メリット
成功報酬型のため、初期費用がかからない。
サービスにより初期費用が発生する場合もありますが、一般的に初期費用はかかりません。
内定承諾後に料金が発生するため、求人掲載のように掲載はしたものの最終的に採用できなかった、ということはありません。
採用工数の削減可能。
求めている人物像にある程度マッチした人材の紹介を受けるため、母集団の形成や最初のスクリーニング、また学生への対応など採用業務にかかっていたさまざまな工数を必要最低限に抑えることが可能です。
急な人材不足にもすばやい対応が可能。
内定辞退が出て必要な人数を確保できなかった場合など、急遽採用活動を実施しなければならないケースもあるでしょう。
新卒紹介サービスを利用すれば、卒業間近のタイミングであっても学生の紹介を受けることが可能です。
2-2.デメリット
結果的に採用単価が割高になることがある。
就職サイトや求人広告を利用する場合、採用人数が多ければ1人当たりにかかる費用は下がります。
しかし新卒紹介サービスの場合は、成功報酬のため、学生1人あたりの料金は50万円~100万円と固定となります。
つまり採用人数が多い場合には、結果的に割高になることもあります。
採用予定人数が多い場合は、リーダー候補の学生や専門知識のある理系学生の採用に限る、など希望条件が高い採用にのみ人材紹介サービスを活用するとよいでしょう。
自社で採用ノウハウが蓄積できない場合がある。
新卒紹介会社に母集団の形成から一任する形になるため、採用ノウハウが貯まりにくくなります。
そのため採用人数・職種、そして時期や状況によってその他の採用手法との使い分けが重要です。
学生と全く会えない場合もある。
求める条件や採用難易度が高いといわれている職種によっては希望にあう学生と全く会えない場合もあります。
その場合、人材紹介会社から条件緩和の提案や6~7割ほど条件にあっている学生の紹介を受けることもあるでしょう。
書面では企業の希望とかけ離れていたとしても、直接会うとポテンシャルを感じることもあるので、会ってから判断することをおすすめします。
3.新卒紹介サービスとその他の採用手法の料金比較
新卒紹介サービスと一般的によく利用される採用手法との違いをそれぞれの特徴と料金別に比較してみましょう。
今回比較をする採用手法は新卒紹介サービスを含めた下記の6種類です。
それぞれの特徴を活かして採用活動に活かしていけるとよりスムーズに進むでしょう。
採用手法 | 特徴・強み | 料金目安 |
新卒紹介 | ・企業が希望する学生の紹介を受け、内定承諾した際に料金が発生する成功報酬型のサービス ・母集団形成から選考対応など全て実施してくれるため、工数が大きく削減でき、採用担当者の負担を抑えることが可能 | 50万円~100万円前後/人 |
大手就職サイト | ・求人広告を掲載して、学生の応募を集める ・初期費用で採用が完結すると費用を抑えやすい | 90万円~/1シーズン掲載 |
合同会社説明会・ イベント | ・さまざまな主催会社が実施しており、展示会場に自社のブースを出展して学生を集客するものや、当日に面談等をおこなえるものなどがある ・イベント当日に多くの学生に会える可能性がある ・イベントによっては、当日中に内定を出すことも可能 | 20万円~100万円/回 |
スカウト型サイト | ・登録学生のプロフィールや自己PRを見て、企業側からスカウトメールを送り選考を進める ・通年で利用可能なケースが多く、優秀な学生が登録しているサイトが多い | 30万円~/1シーズン または 10万円~/人 |
送客サービス | ・企業が希望する学生を会社説明会や選考へ送り込んでくれ、参加した時点で料金が発生する成功報酬型のサービス ・母集団形成を送客サービスの会社に任せることが可能 | 2万円~5万円/人 |
アウトソーシング | ・採用にかかる業務の一部または全てを業者へ委託できるサービス ・媒体の管理や選考調整などの業務を委託することで、採用担当者の負担を抑えることが可能 | 5万円~/月 |
3-1.大手就職サイトの特徴
大手就職サイトとは、マイナビやリクナビに代表される求人広告です。
学生登録数の多い大手就職サイトであれば、学生に見てもらえる機会も増えますが、掲載される企業数も多いため効果的な掲載をしなければ全く応募がないということも起こります。
大手就職サイトの料金形態の特徴
大手就職サイトは広報解禁のタイミングで掲載が可能な基本プランが設定されていることが多く、通年で90~160万円程度です。
内定後に追加費用は発生しないため、予算を組みやすい料金形態であると言えます。
サイトへの掲載は基本プランの料金で可能です。
ただし、学生認知度が低い企業の場合、掲載の優先順位を上げる、ダイレクトメールを送るなどオプションの効果的な活用が必要です。
その場合、追加費用が必要となります。
大手就職サイトと比較した際の新卒紹介の強み
大手就職サイトは、採用人数が増えても追加費用が発生しないため、大人数を採用する場合には新卒紹介サービスに比べ高いコストパフォーマンスが見込めます。
しかし、応募してもらえない、応募者は多いが企業の求める人物像とかけ離れており、採用には至らないという場合には新卒紹介の方がよいでしょう。
新卒紹介サービスであれば、企業が求める人物像にマッチした人材を紹介してもらうことができるので、求める求人像と不一致な人材との面接などの時間を削減することができます。
- 強み大手就職サイトと比較した場合の新卒紹介の強み
・初期費用がかからない
・不要な採用工数の削減
3-2.合同企業説明会・就活イベントの特徴
合同説明会や就活イベントは、就職サイトが主催する大型のイベントもあれば、参加学生人数が小規模で密にコミュニケーションが取れるものなどさまざまなものがあります。
合同企業説明会・就活イベントの料金形態の特徴
イベントでは出展費用が必要になります。
イベントの内容や開催されるエリア、出展スペースの場所や広さ(最大学生着席数)によっても費用は異なります。
10万円程度から高額なものは100万円を超える場合もあります。
大都市圏の方が出展料は高い傾向があります。
採用が決まっても追加費用は発生しないため、予算を組みやすい料金形態です。
合同企業説明会・就活イベントと比較した際の新卒紹介の強み
イベントでは学生と最初に直接会うことが可能です。
しかし企業が求めている人物像と合致しない学生も多く来場する可能性があります。
新卒紹介サービスの場合には、求める人物像と合致した学生を紹介してもらえるため、会いたいと思う学生にのみアプローチをかけることができます。
また、成果報酬型のサービスなため、初期費用がかからない点も魅力です。
- 強み合同企業説明会・就活イベントと比較した場合の新卒紹介の強み
・初期費用がかからない
・事前にスクリーニングがされている
3-3.ダイレクトリクルーティングとの比較
ダイレクトリクルーティングでは、学生がサイトへプロフィールを登録します。
学生のプロフィールに興味を持った企業が、その学生にスカウトメールを送ることで採用する手法です。
就職活動解禁前から実施することができるため、優秀な人材を獲得しやすいという特徴があります。
ダイレクトリクルーティングの料金形態の特徴
スカウト型サイトは新卒紹介同様に成功報酬型の場合が多くなっています。
ただし、サイトによっては初期導入費としてかかることもあります。
料金事態は新卒紹介よりも安い場合が多いですが、その分採用担当でスカウト配信などの工数が発生し人件費がかかる傾向があります。
ダイレクトリクルーティングと比較した際の新卒紹介の強み
スカウト型サイトの場合、登録学生から自社に合いそうな学生を検索した上で、多くのプロフィールを読む、スカウトメールを送る、返信への対応などの手間が発生します。
また、プロフィールだけではわからない人物面などは会ってみないとわかりません。
新卒紹介サービスでは、母集団形成にかかる手間を省くことができるだけでなく、事前に面談をしてもらうことにより、履歴書だけではわからない人柄なども紹介会社経由で知ることが可能です。
- 強みダイレクトリクルーティングと比較した場合の新卒紹介の強み
・採用にかかる工数が削減できる
・人柄など書類だけではわからない部分を事前に知ることが可能
3-4.送客サービスとの比較
送客サービスとは、企業の希望する人物像に合致した学生を説明会や選考に動員してくれるサービスです。
あらかじめスクリーニングした状態で送客してもらえるため、業界を志望している学生に会いやすいと言えます。
送客サービスの料金形態の特徴
送客サービスの料金形態は、成功報酬型がほとんどです。
送客する学生の特徴(学歴や理系、文系など)やどの選考フローに動員するかによって単価が異なります。
また、説明会への動員や選考への動員などによって費用が発生するところが多くなっています。
平均的には1人当たり2~10万円程度というところが多くなっています。
送客サービスと比較した際の新卒紹介の強み
送客サービスの場合、動員ごとに成功報酬が発生するため、採用できない場合でも費用が発生することがあります。
新卒紹介サービスの場合は、採用されて初めて成功報酬として費用が発生します。そのため、採用できない場合には費用が発生することはありません。
また、多くの送客サービスでは動員以降は企業側で応募学生の管理・対応をおこないます。
一方で新卒紹介サービスは、内定まで学生のフォローを企業と一緒におこないます。
そのため他社の選考状況の確認など細かく対応してもらうことが可能です。
- 強み送客サービスと比較した場合の新卒紹介の強み
・内定承諾で費用が発生するため、完全成功報酬型
・細かく学生に確認をしてもらうことが可能
3-5.採用代行・採用アウトソーシングとの比較
変化の激しい現在、採用をアウトソーシングに委託する動きも増えています。
しかし、採用アウトソーシングだけでは採用終了までたどりつくことは難しいでしょう。
採用代行・採用アウトソーシングの料金形態の特徴
アウトソーシングは委託する業務によって異なります。
固定費を設定しているケースもあれば、業務ごとに費用を設定、従量単価請求をしているケースもあります。
また、固定費+成功報酬のケースもあります。
料金形態は委託するアウトソーシング企業によって異なります。
採用代行・採用アウトソーシングと比較した際の新卒紹介の強み
採用アウトソーシングは、一般的には採用に関する業務のオペレーションをおこなうことが多くなっています。
そのため、母集団形成には別途費用がかかるケースがほとんどです。
新卒紹介サービスの場合には、自社で登録学生を集客しているため母集団形成から可能です。
また、多くの採用アウトソーシングでは費用発生は業務に合わせたものが必ずかかります。
従量課金で対応する場合にも、担当の設定などの工数に対する着手金が発生するケースがほとんどです。
そのため、採用ができなかったとしても費用がかかります。
- 強み送客サービスと比較した場合の新卒紹介の強み
・母集団形成から対応が可能
・採用できなかった場合には費用が発生しない
4.新卒紹介サービス
新卒紹介サービスの料金や特徴を比べてきましたが、新卒紹介サービスをご紹介します。
4-1.就職エージェントneo
年間学生登録数18万名以上、内定獲得支援件数年間4,900件以上の実績
- ・業界でもいち早く新卒紹介サービスを開始
- ・延べ10,000社以上の支援実績
- ・対面面談によるスクリーニングと企業マッチが強み
就職エージェントneoは、2005年からサービスを開始し新卒紹介サービスを業界でもいち早く実施していました。
学生登録数も非常に多く、企業のご要望に応じた学生のご紹介が可能です。
学生が登録後には面談をおこない、希望業界や希望職種などをカウンセラーがヒアリングした上で企業とのマッチングをおこなっています。
そのため、ご利用企業の求めるターゲットや人柄を理解した上でご紹介しています。
4-2.理系就職エージェントneo
理系学生支援実績、1,700名以上、累計求人社数930社の実績
- ・理系に特化した新卒紹介サービス
- ・採用が難しい機電情報系の登録学生が全体の約6割
- ・対面面談によるスクリーニングと企業マッチが強み
理系就職エージェントneoは、理系学生に特化した新卒紹介サービスです。
近年理系学生の採用は年々難しくなっていると言われています。
機電・情報系学生を中心に理系学生の登録があり、こちらも対面面談によるヒアリングをおこなってからご紹介を実施しています。
専門特化した職種の採用や従来就職サイトでは採用できなかったような学生の採用実績もございます。
インターンシップ期間中には、イベントも自社でおこなっておりそこからの母集団形成も可能です。
5.まとめ
新卒紹介サービスは利用されている企業も多くなってきました。
ただし、効果的に利用するためには自社の状況や求める人物像を踏まえて的確に利用することが重要といえそうです。
自社の今の採用手法と比較して、より効率的と思えるものをぜひご検討いただければと思
元人事の経験をもとにいつでも頼れる存在に
人事を約2年経験後、2016年より人材紹介サービスを活用した企業様のご支援をさせていただいております。話題の人材紹介ツールやトレンドをわかりやすくお伝えすることが得意です。
- 名前
保宗/人材紹介領域
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