販売・サービス業界の新卒採用成功法|学生の業界イメージを変えるコツ

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販売・サービス業界の新卒採用成功法|学生の業界イメージを変えるコツ

新卒採用の母集団形成で悩まれている業界で、特に販売・サービス業界の企業が多いのではないでしょうか。

毎年就職希望学生数自体が減っている中で、どのようにして母集団形成をしていくべきか、またどのように他社と差別化をすると効果的に採用できるかをみていきましょう。

 

本記事では

・販売・サービス業界の採用の現状

・販売・サービス業界の採用手法

・販売・サービス業界の採用成功事例

についてまとめてご紹介します。

 

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1.販売・サービス業界の採用の現状

販売・サービス業界の採用の現状

学生の各販売・サービス業界に対するイメージ調査結果からみると、学生が業界に対して就職先としてどのように考えているのか、また業界全体として何が課題なのかを把握して採用手法を考えていく必要があります。

1-1.学生の販売・サービス業界イメージ

就職先として業界を考えたときに、その業界のイメージは変わったか

  • 専門店
  • 全体文系男子理系男子文系女子理系女子

    いい方向性に変わった

    3.5%6.3%1.0%3.8%1.1%
    悪い方向に変わった

    2.1%

    2.2%1.2%3.3%0.5%

    就職先として検討経験あり

    5.3%

    8.9%

    0.6%

    6.8%1.9%
  • フードサービス
  • 全体文系男子理系男子文系女子理系女子

    いい方向性に変わった

    1.6%1.0%0.6%

    3.0%

    1.4%

    悪い方向に変わった

    2.5%4.1%1.0%1.8%3.2%

    就職先として検討経験あり

    2.9%1.6%0.6%5.0%5.3%

参考:マイナビキャリアリサーチLab 2024年卒大学生業界イメージ調査.pdf

24年卒向けにおこなったマイナビ大学生業界イメージ調査の中の、専門店とフードサービスをみてみると、販売・サービス界へのイメージは、就職先として検討したことがある割合が理系・文系問わずに全体で低めであるということがわかります。

 

理由としては「将来の夢が店長ではないと思った」「勤務形態が望んでいるものでなかった」「現場からいつ抜け出せるかわからないから」などの声が多い現状です。

リアが見えないことや働く環境などが、学生から敬遠される理由になっているようです。

 

しかし、いいイメージに変わった学生の中には、「専門店ならではの知識を勉強することにやりがいがありそう」「お客さまを大事に思う企業が多く、社員も大切にしている印象を受けたため」など専門性や会社の雰囲気に前向きな学生もいることがわかります。

1-2.学生の企業選定ポイント

どのような企業に魅力を感じるか

項目魅力を感じると回答した人数と割合※全体数4,199人

社内の雰囲気が良い

3,174人75.6%
成長できる環境がある2,112人50.3%
給与・待遇が良い2,036人48.5%
完全週休二日制1,960人46.7%
将来性がある1,767人42.1%

参考:株式会社i-plug就活生の「企業の魅力と働き方」に関する意識調査アンケート【2021年卒版】

株式会社i-plugは2021年卒の学生向けに「働き方」に関する意識調査を実施しました。

その結果、「将来性がある」を選んだ人は昨年の60.3%から42.1%にダウンし、「完全週休二日制」や「給与・待遇」などの私生活を重視する傾向が高まりました。

また、社内の雰囲気を重視する傾向が強まっていることがわかります。

 

学生の印象を変えるためには社内の雰囲気や、働くイメージを見せることでマイナスのイメージを払拭できる可能性があります。

働き方について気にしているポイント

項目

気にしていると回答した人数と割合※全体数4,199人

どのような社員が働いているか

2,305人54.9%
時間外労働・サービス残業の有無2,288人54.5%
有給休暇を取得しやすいか1,855人44.2%
転居を伴う転勤の有無1,343人32.0%
結婚後の待遇・働き方の考慮1,276人30.4%
勤務場所が柔軟(テレワーク等)659人15.7%
服装が自由か529人12.6%

参考:株式会社i-plug就活生の「企業の魅力と働き方」に関する意識調査アンケート【2021年卒版】

 

働き方について気にしているポイントでは、半数以上の学生が「どうのような社員が働いているのか」(54.9%) を気にしていると回答しています。

また、「時間外労働・サービス残業の有無」(54.5%)や有給休暇、結婚後の待遇などを気にすると回答していることから、長期的な就労環境が整っていることを重視していることがわかりました。

そのため、販売・サービス業界の土日休みでないことも採用においてデメリットになっていることがわかります。

1-3.他業界との待遇比較

初任給

新卒1年目の平均初任給は20万6,250円となっています

初任給が高い業種には、情報・通信業界などがあり平均初任給は21万円で、特にIT企業では初任給30万円を超えるケースも少なくありません。

 

初任給を高く設定する企業の理由として、設定を高くすることで多くの学生に応募してもらい、その中から優秀な学生を採用することを考えているケースもあるようです。

一方販売・サービス業界の初任給は大卒で、20万円弱スタートである場合が多く、他業種に比べるとやや低めの印象があります。

※参考:厚生労働省平成25年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況:3 産業別にみた初任給

2.販売・サービス業界の採用手法

販売・サービス業界の採用手法

販売サービス業界の採用が、他社と比べても第一志望になりにくいことがわかります。

このように採用が非常に難しいといわれている業界で、企業側はどのような方法で採用をしていくのが最適かをまとめました。

2-1.新卒の定着率をあげる

新卒採用において、販売サービス業の離職率が高い業界といわれています。

大変なのに、休みが取れない」「将来働くイメージがわかない」などが大きな原因になっていると言われています。

 

そのような状況の企業もある中で、少しず働く環境を充実するように整えている企業も増えてきています。

特に新卒採用において懸念されてきた、休日休暇や有給取得に関しては他業界と同水準になるよう改善しているケースもあります。

 

【販売・サービス業界の働き方改革例】
・残業月20時間程度、残業代100%支給
・週休2日制を徹底し、土日いずれかを休みにできるように工夫(年間休日120日以上)
・有給消化率100%

2-2.採用手法を増やす

販売・サービス業界の新卒採用の手法で、やはりメインは就職サイト・合同説明会となっております。

採用手法には、「母集団形成」「選考」「惹きつけ」というフェーズに合わせて利用するサービスが異なります。

新卒紹介や惹きつけのための動画作成を取り入れている企業も増えているようです。

 

自社が今採用選考の中で、どの点を強化しなければならないのかを理解して、採用活動をおこなうことをおすすめします。

手法1 就職サイト:母集団形成

18卒19卒20卒
マイナビ634,707人677,372人732,498人
リクナビ599,262人698,804人708,758人

 

学生の利用率の最も高いのが、就職ナビです。

利用率が高いからこそ、掲載件数も増えてきています。利用しないという企業はほとんど無いかと思いますが、オプションの使い方などの工夫が必要です。

特に販売サービス業の企業が活用しているオプションとしては、「検索連動型広告」と言われる上位表示オプションや「スカウト」昨日が有効的のようです。

検索連動型広告

リザーブシート・スマホベースアップ・優先表示の3種類に分かれています。

・リザーブシート:全てのデバイスで1週間最上位に表示されるオプションで、1週間で利用可能企業数が限定されます。

 時期によって費用は変動します。

・スマホベースアップ:1週間単位で購入が可能で、スマホ上でリザーブシートの次に表示されます。

・優先表示:1週間単位で購入が可能で、PC上では、リザーブシートの次、スマホ上ではスマホベースアップの次に上位表示されます。

スカウト
ハイブリッドDMの中にスカウト配信が可能なプランがあります。
DMは一定の配信条件の対象者に一斉配信、スカウトは絞り込んだ対象者に個別にメールを送ることが可能です。プランによって画像を付けておくることができるなどの機能が盛り込まれています。

手法2 新卒紹介:選考

新卒紹介のメリットは、第三者が魅力的に業界や仕事について学生に伝えてくれることです。

そのため、効率的に一定の志望度を持った学生と出会うことができます。

また完全成功報酬型のため、初期費用のリスクもありません。

 

しかし、販売・サービス業の新卒採用は採用人数も多いため、新卒紹介だけで採用をおこなうと採用費用がかさむことが懸念されます。

母集団は集まっているものの、採用に繋がらないといった、選考の歩留まりに悩みを抱えられている企業におすすめのサービスです。

手法3 採用ツールの充実:惹きつけ

販売・サービス業の企業がここ数年で採用手法の一つとして取り入れてきたものが『採用動画・採用サイト制作』です。

採用動画や採用サイトは応募者への魅力付けはもちろん、内定者への惹きつけにもなるため、各社が力を入れ始めています。

ではなぜこのような手法が注目されているのでしょうか。

言語化しにくい情報を伝え、具体的に働くイメージさせる

採用活動では、会社ホームページ・採用サイト、採用パンフレット、就職サイト、会社説明会などを通して求職者に自社の魅力をアピールする必要があります。

この際に活用されるのは文章や口頭説明といった言語化された情報がメインです。

社内の雰囲気や実際の働き方などは文章で伝えることが難しく、正しく伝わらないと学生の辞退を招くこともあります。

 

採用動画はそのような言語化しにくい情報をわかりやすく求職者に伝えることが可能であり、その企業で働くことを具体的に想像させることができます。

会社のブランディングにつながる

動画は自社の認知拡大やイメージアップといったブランディングに効果的です。

知名度があまり高くなく応募者が集まらない企業であっても、採用動画を使ったブランディングが成功すれば母集団形成や応募者の増加が見込めます。

採用動画

転職フェアや合同企業説明会、SNSで積極的に活用できる!

新卒採用ではオンライン化が進み、今後どのように対策していくべきか検討される企業も多いのではないでしょうか?採用動画はSNSに拡散することによって話題や認知を獲得したり、説明会で先輩社員の日常の仕事風景を見てもらうことによって業務に関心を持ってもらうことができます。採用動画の作り方についての資料はこちらからどうぞ。

3.販売・サービス業界の採用成功事例

販売・サービス業界の採用成功事例

母集団形成・選考・惹きつけの各課題に合わせて、どのようなサービスを利用し採用成功したのか、採用成功事例をご紹介します。

3-1.新卒紹介を利用し、インストラクターの採用成功事例

職種:インストラクター募集人数:4名
業種:フィットネスクラブのFC運営従業員数:30名以下
採用エリア:関東予算:100万円~300万円

採用課題

        • もともと中途採用のみを実施
        • 新卒採用のノウハウがない
        • 専門職のため興味を持ってもらえない
求める人物:明るく元気な学生・仕事に興味があり、学ぶ意識のある方

効果

中途採用ではターゲットとなり20代の応募がほとんどなく、ミスマッチも多かった企業。

新卒採用に切り替えたことで、若年層の母集団形成が見込めるようになったものの、採用担当者が学生に対してどのように自社をアピールしたら良いかわからず、ノウハウがない状況でした。

3-2.オプション活用でエントリー率前年対比170%アップし、採用成功した事例

職種:販売スタッフ募集人数:50名~100名
業種:携帯ショップ(専門店)従業員数:30名以下
採用エリア:関東・関西予算:500万円~800万円

採用課題

        • 採用人数に対しての母集団が足りない
        • 就職ナビからの採用が出来ていない
求める人物:接客業に興味のある学生。人と接することが好きな方。

効果

新卒採用をはじめ、1年目と2年目は順調に採用をおこなっていましたが、採用予定人数を増加した3年目からは学生が集まらず、目標人数を大幅に下回る結果となりました。

方法は前年と大きく変えていないにも関わらず、ナビからのエントリー数も大幅に落ちていることがわかり、翌年度の採用活動をどのように進めていくか非常に悩まれていました。

4.まとめ

いかがでしたでしょうか。新卒採用にもさまざまな手法があり、採用課題に合ったサービスの利用が重要となります。

特に採用が難しいと言われる携帯販売スタッフは、学生のイメージが良くないことから動画制作などを使い、働くイメージや社風を訴求してみても良いかもしれません。

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この事例・記事に関わった営業担当

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新卒で入社して以降、ずっと新卒採用支援事業に所属しています。より良い採用に向けて人事の方とご相談させていただく時間が大好きです。3年間の産休・育休で年子の女の子2人を出産し、今は育児・家庭と仕事の両立に日々奮闘しています!

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