転職フェアとは?|特徴や出展のポイントなど徹底解説

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転職フェア

転職フェアとは?|特徴や出展のポイントなど徹底解説!

中途採用において、もっとも大変なことは「求職者と会えない」ことです。

転職フェアは、「候補者となかなか会えない」「多くの母集団を短期で形成したい」などという時の手法として注目されています。

最近はコロナ禍も落ち着き始めており、オフラインの接点をとる方法としてより注目され始めています。

 

本記事では

・国内主要転職フェア

・特化型転職フェア

・転職フェアに出展する際のポイント

などについてご紹介します。

(2023年7月時点で開催されているもの)

みんなの採用部byネオキャリア

お気軽にお問い合わせください!

・コロナ影響により控えていた転職フェアへの参画を再開したい
・アプローチできる人材の幅を広げたい
・転職意欲が高い求職者を、競合よりも早く囲い込みたい

1.転職フェアとは

転職フェアとは

1-1.転職フェアとは?

転職フェアとは、転職希望者を対象とした合同企業説明会のことで、「転職を考えている人」「中途採用をおこなっている企業」が会場に集結します。

1つの会場に数多くの企業の採用担当者や社員が集まり、企業ごとに割り当てられたブース内で、転職希望者に向けて会社説明や面談をおこなうのがイベントの主な内容です。

 

また、企業ブース以外にも転職に役立つ講座や、キャリア相談のコーナーが設けることができる場合などもあります。

1-2.転職フェアのメリット・デメリット

転職フェアのメリット

メリット
  • 1日で多くの求職者(候補者)と会える
  • 応募前の求職者に会える唯一の採用方法
  • 自社のPRやプロモーションができる
  • スピーディーな選考ができる
  • 現場社員と求職者をつなぎ、志望度を上げられる

求職者に直接会えることだけではなく、生の声が聞けることも企業側のメリットです。

求職者が求めていることがわかり、結果として採用の改善を図る企業も少なくありません。

 

また、求職者に会うこと以外にも他の企業や見学者など数多くの来場があります。

そのため、自社のPRやプロモーションとしても効果的です。

その場で面接の確約や内定をだすこともできるため、スピーディーな選考が可能になります。

普段の面接ではなかなか会えることのできない現場社員を繋げることもできるため、求職者にとっては志望度が上がるなどの嬉しいメリットもあります。

転職フェアのデメリット

デメリット
  • マンパワーが必要
  • ブースの装飾などの構成・作成などの事前準備に時間がかかる
  • ターゲット以外の求職者にも対応しなくてはならない
  • 採用バッティングしてしまう
まず、1番のデメリットはマンパワー必要なことです。
イベント当日は、開催規模にもよりますが最低でも1日4名(面接官2名・誘導・呼び込み2名)は必要です。
また、ブースの装飾などの構成や作成などの事前準備にも時間がかかります。
 
また求職者のターゲット以外の方がブースに来た際にも、対応しなくてはならないことやターゲットである求職者も1社だけではなく他の企業のブースも話を聞いているため、採用バッティングがおきやすいことがデメリットです。

1-3.転職フェアでかかる費用

では、転職フェアへ出展するにあたり、どのような費用がかかるのでしょうか。

 

まずは、出展料がかかります。

出展料は開催される会場の規模、出展日数、出展するブースのサイズ等によって金額が異なってきます。

これに伴い、会場で配布するチラシやパンフレット等の準備、ブースの装飾品等の準備にもお金がかかります。

ブースを出す上でメール配信やその他のオプションを利用する場合はその費用もかかります。

 

そして、人件費ももちろんかかってきます。

開催規模にもよりますが最低でも1日4名は必要となり、事前準備から当日対応まで合わせると、それ相応の人件費がかかります。

転職フェアの料金について詳しくは下記をご覧ください。

転職フェアの料金を徹底比較

転職フェア料金比較

本記事では、

・各転職フェアの料金比較

・各転職フェアの料金

についてご紹介します。

2.国内主要転職フェア

国内主要転職フェア

転職イベントでは主に、総合的な転職フェアと専門的な転職フェア、転職セミナー、各地域でおこなっている転職フェア・セミナーにわかれています。
ここでは、数ある転職フェアの中でも企業出展数や来場者人数が多い転職フェアを徹底比較します。

2-1.マイナビ転職フェア

マイナビ転職フェア

マイナビ転職フェアは、若手層が多い点やマッチングに向けたサポートが充実している点などから、参加企業の約80%が出展してよかったと回答するほど非常に満足度が高いです。

 

来場者の75%が35歳以下の若手層、85%以上が半年以内に転職をしたいと考えていて、転職に意欲的な若手層が多いこともマイナビ転職セミナーの特徴です。

北海道・東北、首都圏・北関東、甲信越・北陸、東海、関西、中国・四国、九州・沖縄と全国で開催しています。

 

またイベントコンシェルジュが企業にマッチすると思われる人材を直接ブースまで誘導するなどのサービスや、当日リアルタイムで配信できるスカウトサービスや来場者に自由にお声がけ可能なスカウトカフェコーナーなど充実しています。

2-2.doda転職フェア 

doda転職フェア

日本最大級の規模で高い知名度を誇る「doda転職フェア」。

3日間の開催で12,000人を超える転職者が来場します。

 

来場者は20代後半~30代前半の大卒以上の若手中堅層が来場者が多く、即戦力採用も期待できます。

来場者が多くの企業ブースを訪問するような仕掛けが施されており、1日あたりの平均面談数は52.0人と多くの求職者と面談することが可能です。

その他にもスカウトメールや資料コーナーでの声掛けなど企業から直接アプローチできる機会もあります。

これらを有効的に活用することで採用成功の可能性が高まります。

2-3.typeエンジニア転職フェア 

typeエンジニア転職フェアは、過去80回の開催実績を誇り、国内最大級のエンジニア特化型転職フェアとして豊富なノウハウと実績があります。

 

マッチング機能があり、来場者が登録した経験・希望、志向をもとに、おすすめ企業の情報をメールで届ける「おすすめ企業案内サービス」や、出展企業様が来場者にスカウトメールを送信できる「匿名スカウトサービス」など、出展企業と来場者とのマッチングをサポートできるのが特徴です。

 

また出展企業を熟知したスタッフが、来場者に対し、効率的な会場のまわり方、来場者にあった出展企業の案内をおこなっています。

特定の企業だけに着席が偏らないよう、来場者の経験・志向性にあったブースを紹介できるなどサポート体制も整っています。

2-4.Re就活 転職博

Re就活 転職博

20代に特化した転職サイト『Re就活』を運営する学情が開催する転職博は、20代の若手層に特化した転職イベントで、名古屋・京都・大阪・福岡で定期的に開催されています。

また東京商工リサーチの調査において国内主要転職イベント20代動員数・動員比率でNo.1を獲得しています。

正社員経験のある求職者が84%以上と、若く即戦力になることが期待できる人材と出会うことが可能です。

 

転職博では、一方的な説明会ではなく来場者と直接面談をする形式をとっています。

来場者の質疑に直に答える中で、求職者の志望動機を掘り起こすことができると同時に、求職者に貴社の魅力を直接伝えることで求職者の興味関心度を高め、直接選考につながる可能性が高まります。

2-5.女の転職type転職イベント

女の転職type転職イベント

女の転職type転職イベントは、女性に特化をしたイベントで、全国でもほとんどなく業界内で最大級のフェアとなります。

 

1回の来場者数は1,500名ほどで、一度の出展で多くの求職者と接点を持てる点から効率的に採用をおこなうことができるメリットがあります。

ブースの着席数は、①平均着席数66名、②35歳以下来場者が64%、③次段階に進む割合13.6%と、母集団形成や若手採用に有効です。

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3.特化型転職フェア

特化型転職フェア

転職イベントでは、地域や業界・職種に特化した転職フェア・セミナーも実施されています。

3-1.はたらいく 就転職フェア

はたらいく 就転職フェア

株式会社リクルートジョブズの運営するメディア「はたらいく」の就転職イベントです。

地元で働くことをテーマにしたイベントであるため参加企業や来場者も同じ志向を持つ傾向があり、地域での採用を強化したい企業は自社の規模に関わらず効率よく求める人材と接触することができます。

3-2.doda転職フェアセレクト

doda転職フェアセレクト

全ての出展企業が募集する職種・経験等を絞って出展している集中型転職イベントです。

はじめに出展企業から自社の魅力を紹介する時間があるので、他社との差別化を図りやすいです。

dodaの転職フェアセレクトは経験・スキル・資格を活かしたい方がほとんどなので、ターゲットにも繋がりやすいです。

3-3.新・農業人フェア

新・農業人フェア

新・農業人フェアは「農業を知りたい」「働きたい」「かかわってみたい」という気持ちをもつ全ての方を対象とした、国内最大級の就農イベントです。

 

農業への就職・転職や独立を考えている学生から社会人まで幅広い層に対して農業を仕事にするきっかけをつくることを目的に、農林水産省の補助事業として株式会社リクルートジョブズが主催・運営しています。

3-4.飲食×レストラン業界のグルメキャリー

飲食・レストラン業界専門 合同企業説明会

グルメキャリーが主催する飲食×レストラン業界 合同企業説明会は飲食業界では最大級の就職イベントです。

20代~30代中心の飲食業界経験者・調理系専門学生が多数来場し、各企業は訪問者よりエントリーシートを受け取り、 翌日以降の個人面接へと繋げていきます。

 

企業は自由に自社のPRや面接などの選考をおこなうことができるなど、自由な採用活動が担保されています。

3-5.保育ひろばフェア

保育ひろばフェア

採用担当者と園ごとのブースにて直接お話をしていただく保育に特化した合同説明会です。

出展料のみで、当日お話した求職者を何人採用しても追加料金は一切発生いたしません。

保育ひろばフェアへの出展事業所数は、累計300園を超えており、社会福祉法人、学校法人、株式会社、NPO法人など様々な種類の法人が多数出展しています。

 

また、全国に施設を持っている法人や新規開園するオープニングスタッフを募集している園、小規模園、院内保育や企業内保育を運営されている法人の出展はもちろん、残業なし、完全週休2日など、正社員・パート問わず、就職や転職を考える保育士向けとなっています。

3-6.グローバル企業に特化したグローバル人材転職フェア

Daijob Career Fair

外資系企業、グローバル企業に特化した、グローバル人材のための国内最大級の転職サイト”Daijob.com”が主催する転職フェアです。

さまざまな業界の外資系・グローバル企業が参加し、バイリンガルなどのグローバル人材の転職市場価値の動向を知ることができます。

多様なグローバル人材と効率よく出会えるのが特徴です。

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・転職意欲が高い求職者を、競合よりも早く囲い込みたい

4.転職フェアに出展する際のポイント

転職フェアに出展する際のポイント

4-1.説明会形式と面談形式

そもそも、転職フェアには説明会形式と面談形式の大きく二つの形式があります。

どちらの形式が自社に合っているのかを見極めて出展しましょう。

説明会形式

転職フェアに出展することでたくさんの求職者と接点を持ち、自社をアピールすることが目的の場合はまずは説明会形式で出展してみるのがおすすめです。

メリット

・一度にたくさんの求職者に向けて自社のアピールができる

・転職潜在層の方にも話を聞いてもらいやすい

・母集団形成がしやすい

デメリット

・面談や応募への移行率が低め

・一人ひとりに合った対応が難しい

面談形式

転職フェアで自社への興味・関心が高い求職者と出会い、とにかく選考移行率を上げたいと考えている場合は面談形式がおすすめです。

メリット

・一人ひとりに合わせた対応が可能

・選考移行率が比較的高い

・どのような経歴や人柄の人が自社に興味を持ってくれているのか把握できる

デメリット

・母集団形成には向いていない

4-2.ブースの動線・動き方

元々興味のある求職者だけでなく、企業に興味を持ってもらえるよう印象づけることから始め
誘導した求職者を逃さず説明までもっていけるように人の流れを作ることが重要です。

【まだ興味がない求職者】への対応

まだ興味がない求職者には呼び込みをして、積極的に来場者へ呼びかけ、足を止めさせましょう。

興味を持ったら座席2列目で待機してもらい、コミュニケーションを取りながら「どんな職種に興味を持っているのか」や「これまでの経験・経歴」などを聞き、待ち時間での離脱を防ぎます。

【興味を持ち始めた求職者】への対応

実際に着座してもらい、面接した際は2名体制でおこない、基本的には1対1で約10~15分でおこないましょう。

面接ではないので、会社概要、募集要項を詳細に説明し、その場で説明会・面接への参加日程の決定をしましょう。

4-3.ブース装飾例

背面には貴社ロゴや製品など「何をやっている会社か?」「何を作る事になるのか?」ひと目で分かるポスターを貼り出しましょう。

また、ブースに余裕があればプロジェクターを用い、会社概要・プロモーション映像など企業の情報を印象的に映し出すと効果があります。

求職者用席の最後列の背もたれには募集職種の掲示などをすることで、通りかかった求職者の方にアピールすることで、着座を伸ばしましょう。

 

パンフレットや採用情報などの資料を置くスペースは、各ブースに設置されたラック以外に、ブース外にも設置されています。

通りがかる求職者への呼び込み時の配布も含め、1回のフェア150部から200部前後は用意しておきましょう。

4-4.呼び込み

呼び込みは会社の顔となりますので、明朗かつ好感の持てる方にしましょう。

近年では、集客効率と企業イメージのアップを狙う為、イベントコンパニオンを呼び込み担当としてアウトソーシングする企業も増えています。

 

また呼びかけは「本日はどんなお仕事をお探しになられて来たんですか?」、「今までどんなお仕事をされて来たんですか?」など、相手からの返答がある程度期待できるような質問を投げかけることが重要です。

4-5.着座対応

着席してからの対応・説明がその後の来社率を大きく左右します。

採用活動において【人事=営業】です。

転職フェア・セミナーにおいては、人事は求職者に対して魅力的なプレゼンテーションをおこなう“営業”としての役割を担っています。

新卒採用においても、合説や説明会における人事担当者から受ける印象を理由に、その後の選考を辞退する学生が増加しています。

呼び込み担当者だけではなく、人事担当者に関しても会社の顔としての役割が求められていると言えます。

 

フェアで着席する求職者は大きく2タイプに分類できます。

これは転職に対する意識の度合いが大きく関係しているため、別フェーズにいると考え、それぞれに説明応対をしましょう。

情報収集型求職者

「何か良いところがあれば・・・」という段階です。

貴社に対する興味喚起をおこなう事が重要です。

貴社概要、該当職種の業務内容、他社との優位点を着席者からのヒアリングによりこちらから提示していき、説明会または面談への誘導を狙いましょう。

企業研究型求職者

貴社への研究をWeb等で済ませた着席者です。

Web等では公開されていない業務内容における詳細情報、キャリアパスなど、より深い情報を与える事で面接へと誘導しましょう。

4‐6.評価基準の統一

複数名の採用担当者が個別に求職者と面談をおこなっていく形態になるため、評価基準があいまいになる事が少なくありません。

説明会後にマッチングの相違やヒアリング不足が起こってしまっては、せっかくの転職フェアを活かしきったとはいえないでしょう。

 

そのため、面接チェックシート評価基準シートを作成し、事前に貴社内で評価基準及び求職者に対してヒアリングしておきたいポイントのすりあわせをおこなう事が採用成功へと結びつく大きな要因です。

 

また転職フェアにおいては、面談をおこなった担当者が貴社の顔として、求職者に認識をされる・見られるの意識を持った上での来場者対応が必須となってきます。

5.まとめ

いかがでしたでしょうか。

転職フェア・セミナーについては、どこに出展するのかも重要ですが、その日を有意義にするための準備や当日の運営も大切です。

特に人事担当者から受ける印象を理由に選考の辞退なども増加している昨今だからこそ、転職フェア・セミナーは企業のPRにとても有効です。

 

転職フェアやセミナーは見学会などもおこなっているため、少しでもご興味をお持ちの方はまずは見学にお越し頂くことをおすすめします。他社の熱量など、勉強になる点がきっとあるでしょう。

本記事が貴社の有効な中途採用のために少しでもお役に立てたら幸いです。

みんなの採用部byネオキャリア

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この事例・記事に関わった営業担当

圧倒的な顧客視点をもったトータルサポート

2009年に新卒でネオキャリアに入社後、営業からマネジメントまで多岐に渡りトップレベルの業績を残し事業部長に就任しました。 「顧客視点」を第一に考え、市況感を先読みした革新的なアイデアで採用成功まで導きます。

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