新卒採用のエントリーを増加させる方法とは?就職サイト改善10の施策をご紹介
就職サイト
サイトは、グランドオープン直後でいかに多くの母集団形成ができるのかがポイントのひとつと言われていますが、ここ数年の傾向を見ると、母集団形成に課題を感じている企業が多いように感じています。
そこで今回は、母集団の改善に向けて少しでも多くの学生と接点を持つために、「就職サイトの見直したいポイント」をご紹介。
本記事では
・就職サイトと会社の第一印象
・就職サイトのPV数を伸ばす方法
・就職サイトのエントリー数を増やす方法
について解説します。
就職サイトを利用して新卒エントリーを増やすためのご参考となれば幸いです。
1.就職サイトが会社の第一印象を左右する
まず押さえておきたいのは、サイトは広告であるということです。
よく「広告は水物である」と言いますが、就職サイトも同じです。
しっかりと運用をしていかないと「いつの間にか埋もれてしまって効果が出ていない」、などということになりかねません。
市場の採用動向は常に変化し、学生の心理も変化します。
ターゲットがビビッと来る文言や欲しい情報は、この心理動向にあわせて変わっていきます。
つまり、その心理動向にあわせて適切な誌面に変更・修正していくことによって、集客効果を高めることができると考えられます。
就職サイトは、いわば企業と学生のファーストコンタクトの場です。
対人コミュニケーションでは、よく「第一印象が重要」と言われます。
心理学では「初頭効果」と呼ばれ、第一印象がその後のその人の評価や好感度を大きく左右するそうです。
現在、企業と学生のファーストコンタクトの大半は、ネット上の情報源になります。
就職サイトに掲載する情報は、できる限りわかりやすく、端的にまとめることが大切です。
第一印象を左右するビジュアル部分(写真やイメージ画像など)も、統一感を持たせ、時期によって変更していくことも視野にいれると良いかもしれません。
上記のように、学生の心理状態にあわせて、就職サイトで見せ方や提供する情報を変え、しっかりと運用し続けることが大切です。
2.課題別|就職サイト見直しポイント
こちらでは、よくある課題別に、就職サイトの見直しポイントをまとめてみました。
自社の掲載ページと見比べ、ぜひ効果改善の一手としてご活用いただけますと幸いです。
また、基本的に無料でできることを記載していますが、有料で検討できるものもコラムとして各項目に掲載しています。
あわせてご参考ください。
2-1.PV数を増やす
1.設定されている検索コードを見直す
初期設定で設定している検索コードを見直してみましょう。
検索コードは学生が企業を探すための手がかりです。
改めて見直し、ターゲット学生との接点を増やしましょう。
- マイナビ
業種、職種、勤務地、待遇・福利厚生・社内制度、こんな学生に会ってみたい、募集対象、採用情報提供方法、採用の特徴など - リクナビ
業種、職種、勤務地、募集対象、採用手法、モデルケースの待遇データ、採用状況など - キャリタス
業種、職種、勤務地、募集対象、制度・特徴、説明会の特徴、採用データなど
2.ブログや企業ページ、先輩情報画面などのページを増やす
各就活サイトには、自由に増やせるページがあります。
項目によっては、ナビサイトのトップページにピックアップされることもあります。
- マイナビ
企業マイページ、先輩発見機能(※有料で参画している場合) - リクナビ
リクナビブログ、先輩情報ページ
3.採用実績の学校名を追加する
学生側は、自分の大学で採用実績がある企業を検索することができます。
設定している実績校が多ければ多いほど、学生が検索した時にヒットする可能性が高まります。
昨年度のナビ原稿を流用している企業様は、新たに追記できる実績校がないか確認してみましょう。
4.就職サイトでよく検索されている人気キーワードを原稿に入れる
就職サイトのトップページ、もしくは企業検索ページに設けられている検索窓の近くには、人気キーワードが掲載されていることがあります。
多くの場合、キーワードはクリックするとそのワードでヒットする企業一覧にリンクされます。
このキーワードを原稿に挿入することも、自社ページへの導線を増やす施策になります。
キーワードは変動しますので、就活トレンドを把握する意味でも、定期的に自社が掲載している就活サイトの学生ページを確認することをおすすめします。
5.企業一覧に掲載される写真を工夫する
学生がさまざまなセグメントで検索し、絞り込まれた企業情報の一覧には画像が掲載されることもあります。
この画像を単なる会社のロゴにするのではなく、社員の笑顔の写真や、文章でキャッチコピーを入れるなど、一覧に並んだときに他社と差別化できるよう工夫しましょう。
自社ページへの動員へつながる可能性があります。
その他の有料施策
上位表示オプションやバナーなどのオプション
DMやスカウトなどのターゲットアプローチオプション
2-2.エントリー率を高める
6.キャッチコピーを見直す
まずは自社のページの閲覧数を確認しましょう。
一番閲覧されているページの冒頭にあるキャッチコピーや、文章を見直し、より学生がエントリーしやすいような文言を加えるなど工夫をします。
いくつか試し、効果検証までできればいいですね。
【見直し例】
- 説明会開催情報や予約枠の埋まり状況を追記
……「説明会○日開催!」「選考直結トップセミナー残席わずか!」 - 簡単な選考情報を追記
……「ESなし!グループワークなし!選考はすべて1on1!」「選考の間にも相談会実施」 - プライオリティな文言を追記
……「エントリーいただいた方には、優先的に説明会/選考情報をご案内!」
7.画像を見直す
就職サイトでまず目にとまるのが画像です。
一昔前の就職サイト構成に比べると、掲載できる画像点数が増え、画像自体も大きく掲載できるようになりました。
インスタグラムやFacebookなどの画像投稿型のSNSサイトもトレンドになり、洗練された画像に触れる機会が増え、消費者の画像に対するクオリティ追求度も強くなっています。
就職サイトでも、笑顔の写真を多くしたり、掲載する方の表情がよく見える写真を活用するなど、画像クオリティの高いものが好印象を与えます。
掲載画像を差し替えるだけで、エントリー率が改善されることも少なくありません。
今一度自社ページの画像クオリティを確認してみましょう。
8.選考フローの表記を見直す
いつの時代も、就職活動を早く終えたいと思う学生が大半でしょう。
彼らが気にしているのが「選考フロー」です。
内定をもらうまでどのくらい時間がかかるのか、選考の内容はどういうものか。こうした情報が明確であるほど、エントリーや説明会予約に対するアクションのハードルが低くなります。
特に注意したいのが「面接複数回」という表記です。
就職サイトでよく見かけますが、どのくらい面接を突破しなければいけないのか不明確なため、もしかしたら選考に進もうという気持ちが薄れてしまうかもしれません。
これでは、機会損失になってしまいます。
現在大手就職サイトに掲載している企業数は約2~3万社。
その中で自社ページまで訪れてくれた学生に対し、そのタイミングでエントリーしてもらうためには、出来る限り情報不足による不安要素を取り除いたほうが賢明です。
選考フローは、差し支えない範囲で明確に表記することをおすすめします。
その他の有料施策
企業トップページのビジュアルオプション
企業一覧画面のアピールオプション
2-3.エントリーからの説明会予約率を改善したい
エントリーをしているのに、説明会に予約をしない理由で考えられることは、
・日程があわない
・他社と比べて優先順位が低い
・一括エントリーなどでエントリーしている事実を認知していない
この3つかと思います。
これらを解決するために、下記2つのポイントを見直してみましょう。
9.説明会の日程を公開したら、告知メールを欠かさず送る
説明会開催日程で予約ボックスを作成して満足してしまっていませんか?日程を公開したら、ぜひエントリー者へ告知メールを送りましょう。
「日程があわない」学生も、定期的に告知メールが来れば、予約することができます。
「(他社と比べて)優先順位が低い」学生には、脳内占有率を少しでも高めることができますし、「(一括エントリーなどで)エントリーしている事実を認知していない」場合も、認知につながります。
10.随時受付の予約ボックスを作成する
予約ボックスを作成する際には、日程を指定しない形で作成することもできます。
説明会開催場所は複数ある場合は、それぞれのエリアで随時受付の予約ボックスを作成し、「日程があわない」学生にもいったん予約というアクションをしてもらいましょう。
随時受付ボックスに予約が入った学生は「日程があえば説明会に参加する意志がある」ということです。
可能な限りすぐに電話する、個別メッセージを送るなどのアクションを加えることで、その後の接触につながる可能性が高くなります。
3.まとめ
いかがでしたでしょうか。
まずは今一度就職サイトの自社ページを見直し、今回ご紹介した見直しポイントを確認してみてください。
あとは時節にあわせてキャッチコピーを変更したり、複数案を検討したりなど運用していくことをおすすめします。
中小・ベンチャー企業を採用成功に導く戦略を
入社してから一貫して新卒採用のコンサルティングをおこなう部署に携わる。大手上場企業~ベンチャー企業まで計1,000社近くの支援を経験し、現在は新規営業部門の責任者として従事。
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