男子学生採用を成功するためのポイントと対策方法|母集団形成・辞退防止は?

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新卒採用

男子学生採用を成功するためのポイントと対策方法|母集団形成・辞退防止は?

ここ数年売り手市場が続き、自社の求める人物像に合う学生の採用に苦戦している企業が増えています。特に優秀な男子学生の採用は多くの企業が課題として上げています。

今回は男子学生の志向性や動向を元に、どのような打ち出しや手法を用いれば男子学生の採用ができるのかをみてきましょう。

<この記事で紹介する3つのポイント>

  • 男子学生の就職活動状況
  • 男子学生の採用を成功させるためのポイント
  • 男子学生の採用方法
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1.男子学生を採用したい企業が多い理由

男子学生を採用したい企業が多い理由

なぜ、男子学生の採用を課題として挙げる企業が多いのでしょうか。

男女の割合からすると一見不自然に感じられるかもしれません。

1-1.男性は1社で長く働く傾向がある。

転職やライフステージの変化により、女性の方が離職する可能性が高いと言えます。

統計局が出している労働力調査の男女別転職者比率を見ても、女性の方が高いことがわかっています。

 

男性女性
2016年4.0%5.8%
2017年4.0%5.7%
2018年4.1%6.0%
2019年4.4%6.2%
2020年4.0%5.8%

出典:総務省統計局統計局労働力調査2022年(令和4年)平均.pdfより

また、日本では女性の就業率が長い間M字曲線を描いていることからも女性の方がライフステージによる変化から、働き方が変わりやすい状況です。

新卒採用では、長く働いてくれることを前提に採用をおこなっている企業も多いため男性の採用に力を入れたいのかもしれません。

1-2.幹部候補生を採用したい

新卒採用おこなう目的として、幹部候補生を採用したいというケースも多く見られます。

独立行政法人労働政策研究・研修機構「男女正社員のキャリアと両立支援に関する調査」によると、男性に比べ女性は低くなっています。

 

そのため、幹部候補生として採用をおこないたい企業にとっては、管理職を希望の多い男子学生を採用したいという考えることもあるでしょう。

※参考:独立行政法人労働政策研究・研修機構男女正社員のキャリアと両立支援に関する調査結果.pdf

1-3.業務内容によっては男性の方が任せやすいものがある

業界・業種によっては、危険を伴うような仕事や体力が重視される仕事もあります。

男女の特性によって向き、不向きもあるため必然的に男性の多い業界・女性の多い業界が発生します。

 

例えば、建設業界や運転を伴う業務などは男性の採用をしたいと考える業界といえるでしょう。

このような業界の場合には、女性の応募が少ないケースもあります。採用数に比例して男性を採用する必要がある場合がほとんどかもしれません。

2.男子学生の就職活動状況

男子学生の就職活動状況

男子学生はどのような志向性を持ち就職活動をおこなっているのでしょうか。

2-1.男子学生に人気の業界

毎年就職活動がピークに差し掛かる3月ごろにさまざまな調査で、学生に人気のある業界ランキングが出てきます。

全体のものをよく見かけることはあると思いますが、男女や文理でもその差は出てきます。

 

株式会社ディスコがおこなっている調査では文理男女別の志望業界についてのアンケートがあります。

 全体文系男子理系男子文系女子理系女子
1素材・化学銀行電子・電機マスコミ医薬品・医療関連・
化粧品
2情報処理・
インターネットサービス
商社(総合)情報処理・
インターネットサービス
銀行素材・化学
3医薬品・医療関連・
化粧品
建設・住宅・
不動産
素材・化学ホテル・旅行水産・食品
4電子・電機調査・
コンサルタント
自動車・
輸送用機器
運輸・倉庫建設・住宅・
不動産
5水産・食品情報・
インターネットサービス
機械・
プラントエンジニアリング
医薬品・医療関連・
化粧品
情報・
インターネットサービス

 

文系と理系男子学生とでは、明確に志向の違いが出ていることが分かります。

この業界に分類される企業であれば、勝負がしやすいと言えるでしょう。

逆に志望の中に入らない企業は、自社の魅力を最大限に伝える必要が出てきます。

※参考:株式会社ディスコ・キャリタスリサーチ2月1日時点の就職意識調査 キャリタス就活2020学生モニター調査結果(2019 年2月発行).pdf

2-2.男子学生が企業選びの際に見ているポイント

では、男子学生は就職活動の企業選びをする際にどのような点を比較しているのでしょうか。マイナビが実施している、2020年卒マイナビ大学生就職意識調査の中であなたが企業選択をする場合、どのような企業がよいと思いますか(2つ選択)と質問しています。

 

理系男子学生の企業選択の理由

文理別で見た際には男子学生の中であまり大きな違いは見られませんが、男女別では着目している点が異なっているようです。

※参考:株式会社マイナビキャリアリサーチLab

 

POINT

「これから伸びそうな会社」は女子学生より高く、「福利厚生」は女子学生よりも低い!

会社の成長性があるかどうかについては、男子学生の方が選ぶ際に重視していることがわかります。
一方で、勤務制度や住宅などの働く環境面はその他の項目と比較するとそこまで重視していないようです。

上記の点を踏まえて、打ち出しをおこなうことで男子学生を惹き付けることができそうです。

2-3.男子学生の内定率の推移

就職活動スケジュールについては、学生全体でほぼ同じスケジュールで動いています。

大学3年生の6月以降のインターンシップの参加、3月以降の会社説明会や選考受験といった流れで動いていきます。

 

ただし、内定率の状況を見ると一概には言えないようです。

マイナビが実施している2020年卒マイナビ大学生内定率調査の男子学生の内定率の推移を見ていくと文理別にスケジュールに考慮する必要が出てきます。

 

理系男子大学生内定率

内定率の推移を見ていくと、文系男子学生は早期は全体の内定率とほぼ同じ推移を辿っています。

一方で、理系男子学生は早期から後半まで毎月全体の内定率を上回っています。

※参考:株式会社マイナビキャリアリサーチLab

 

POINT!

文系・理系男子学生どちらも早期が勝負だが、戦い方を変える必要がある

理系男子学生は、前半戦に内定が出てしまうとそもそも後半まで活動している学生が少なくなってしまい、後半の母集団形成すらできない可能性があります。

一方で、文系学生の場合には平均よりも低く推移していることもあり採用したい学生が他社と競合する確率が高くなる傾向が考えられます。

3.男子学生の採用を成功させるためのポイント

男子学生の採用を成功させるためのポイント

 

男子学生の活動状況や志向性を考えると採用を成功するためには抑えるべきポイントがいくつかありそうです。

毎年母集団形成や内定辞退に悩む企業様は、参考にしてみていただければと思います。

3-1. 文系・理系によって打ち出しを変える

前項で文理・男女別の企業選びの際の違いに触れましたが、文系・理系によって差異が見られたのは、「自分のやりたい仕事(職種)ができる会社」「自分の能力・専門を活かせる会社の2点でした。

どちらも理系学生の方が高い傾向が見られています。

理系学生の方がより専門性を持って勉強していることからも、就職活動の際にも重視していると言えるでしょう。

 

CHECK!

理系学生を採用する場合には学んできた内容を活かせる業務の打ち出しをする

技術職の募集で専門性が求められる内容の場合には、学んできた内容をどのように活かすことが可能かなどの打ち出しが効果的と考えられます。

3-2.成長性のある会社・事業であることの打ち出しをする

男女別に見た際にもっとも差異が出ていたのは、「これから伸びそうな会社」という点です。

男子学生の方が、将来的なポイントで会社を選択していると言えそうです。

長く働く意識の強い学生ほど、自分の成長と共に会社もまだ伸びる余地があるのかという点を気にしているようです。

 

CHECK!

キャリアステップや事業の成長戦略が差別化ポイントになりえる。

自社内で検討している際には魅力に感じられないことも、学生から見ると魅力と感じられることもあります。

どうしても競合他社と比較した際に、劣っている点に目が行きがちになってしまいますが、逆に他社よりも優れている点も探してみるようにすることをおすすめします。

4.男子学生の採用方法

男子学生の採用方法

では、具体的に男子学生を採用するにはどのような方法があるのでしょうか。

企業によっては合う・合わない方法もあると思いますがいくつかの方法をご紹介します。

4-1.新卒紹介サービス

採用数が少なく、採用担当者の工数が厳しい場合などには非常に有効です。

活動開始前に担当エージェントとすり合わせをおこない、自社のターゲットを明確化しておきます。

紹介会社の学生母集団の中で自社の求める人物像に合致する学生が入れば、紹介してもらうことが可能です。

特徴
・成果報酬型で実施できるため、内定まで初期費用が発生しない
・採用担当が少ない、業務を兼務しており工数が足らない場合などには自社の変わりに学生を集めてくれる
・すり合わせをしっかりとおこなえば求める人物像がずれることが少ない

急な採用活動の再開などにも時期によっては対応してくれる利点もあります。また、イベント同様に男子学生+●●といった条件の絞り込みにも対応してくれるため採用担当者様には非常に便利なサービスです。

一方で、時期や条件、利用する会社によっては1人も紹介されないということもあるため注意が必要です。

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4-2.男子学生限定イベント・合同説明会

イベントや合同説明会は多くの企業が活用している方法でしょう。

ここ数年さまざまなターゲットに絞って開催されることも増えてきています。

特定のターゲットを大量に集客するのはなかなか難しいため、比較的小規模で開催されることが多くなっています。

特徴
・男子学生+●●などサブカテゴリーを選ぶことができるものがある
・規模が小さいものは、参加学生全員のデータをもらえるものもある
・参加後のフォローで志望度や選考希望を確認してもらえるサービスもある

1日で効率的かつ、スピード感を持って取り組めることがよい点でしょう。

ただし、当日自社の簡易的なプレゼンを用意する必要があったり、他社と競合することももちろんあるためしっかりとした準備が必要です。

また、イベントなどが得意でない企業にはあまり向いていないでしょう。

 

イベントについては、男子学生だけでなく女子学生版やその他カテゴリーを用意している会社もあるため、自社のターゲットにあったものを選ぶことが可能です。

4-3.学生送客サービス

最近提供する企業が非常に増えてきています。

新卒紹介サービスを実施している企業が運営しているケースが多くなっていますが、紹介サービスと異なり、一定の条件を満たした学生に対して会社説明会や選考受験を進めて動員するサービスです。

 特徴
・新卒紹介サービス同様に成果報酬型サービス
・会社説明会や選考に動員し、動員のタイミングによって料金が異なる
・学生をある程度絞り込むことが可能

新卒紹介サービスとの違いは、初回動員をした後は学生との接点を利用企業側がおこなうことです。

ある程度求める人物像に沿って、絞込んでくれるところは同じですが志望度合いの細かい確認などは利用企業側でおこなうことが必要です。

 

費用を抑えたく、自社でスピード感を持って対応したい場合には便利なサービスと言えそうです。

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unistyleは、東大・早稲田・慶応の3人に1人が利用する就活支援サイトで、
年間約8万人の就活生が登録しています。

上位校学生の採用を検討しているが母集団形成に苦戦している採用担当者の方、
ぜひお気軽にご相談ください。

 

5.まとめ

男子学生の採用にお悩みの企業様は非常に多く、さまざまな採用手法があります。

自社の強みを活かして活動できる方法を模索されていると思いますが、場合に合わせてさまざまなものを組合せて採用活動をするとよいでしょう。

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この事例・記事に関わった営業担当

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一貫して人材紹介に従事しており、社長賞をはじめ多く賞を受賞。現在では、採用ウェビナーなどを通じて、複数企業様の採用支援にも携わっております。新卒採用に課題のある企業様は、ぜひお気軽にご相談ください。

名前

平原/新卒領域

得意領域
  • 新卒の母集団形成施策

  • 学生の動向理解

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