イマドキの新卒採用から考える「エントリーから接触数」を増やす方法
新卒母集団形成
現在、新卒採用活動の真っ只中かと思われますが、採用状況はいかがでしょうか。
新卒採用においては、母集団形成を重視している企業が多く、求人媒体や人材紹介、学内説明会などさまざまな手法を検討し、取り入れているかと思います。しかし、エントリーがたくさん集まったとしても、直接接触できている学生が少ないといった課題を抱えられている採用担当者も多いかと思います。
本記事では、
・学生のエントリー状況
・エントリーが集まっているのに接触できない理由
・イマドキの学生にあった採用手法
などについてまとめています。
就活におけるイマドキの学生の特徴を踏まえ、どのようにすれば実際の接触数を増やせるか参考にいただけると幸いです。
目次
1.学生のエントリー状況
2017年3月マイナビ学生就職モニター調査※1によると、一人あたり平均27社エントリーしているという結果が出ています。
また、理系学生は平均20数社、文系学生は平均30数社と理系・文系ではエントリー数が若干異なっています。
上記の調査から4ヶ月後の、2017年7月同調査※2によると、3月のエントリー解禁から調査時期までの累計エントリー数は、平均約40社となっています。
このように、学生はたくさんの企業にエントリーをしているようです。
※1参考:マイナビキャリアリサーチLab
※2参考:マイナビキャリアリサーチLab
2.イマドキの学生の就活とは
では、学生との直接接触数が少なくなっている理由として何があるのでしょうか。
就活におけるイマドキの学生の5つの特徴をご紹介します。
2-1. とりあえず大量にエントリーする
エントリー段階から、受けたい企業を絞ってエントリーしている学生もいますが、「とりあえず聞いたことある会社だから」「とりあえずこの日空いているから」「とりあえず興味のある業界だから」のような、「とりあえず」といった理由でエントリーしている学生も多いようです。
背景としては、昔と比べ、インターネットで手軽にエントリーできるようになったため、エントリーする手間がかからないことが挙げられます。
2-2.キャンセルを簡単にする
上記でお伝えしたように、学生は「とりあえず」といった理由でエントリ―するため、エントリーした後に企業や仕事内容を調べることが多くなります。
そのため、調べた結果「想定していた企業や仕事内容と違った」といった理由で、エントリーしたものの、説明会に行くことを辞めてしまう学生が多くなってしまっているのでしょう。
また、スケジュールを把握しきれておらず、予定が被ってしまい、行けなくなってしまうこともあるようです。
その際、キャンセルするという旨を企業に連絡する必要があるにも関わらず、連絡をせず、当日行かない学生が多いようです。
また、選考過程だけでなく、内定後も「サイレント辞退」といわれるように、突然連絡が取れなくなり辞退になってしまう学生が増えてきているようです。
2-3.電話慣れしていない
イマドキの学生の連絡手段はLINEやTwitter、Instagramとテキストで簡単に連絡できるものが多いです。
そのため、昔の学生と比べ、電話をする機会が減っています。ただでさえ電話慣れしていないのに、知らない大人との改まった電話だと特に委縮してしまうようです。
また、就職活動では学生に非通知で電話をかけている企業も多いと思われます。
学生は、非通知から電話がかかってきた場合、「誰かわからないから怖い」「架空請求される」などの考えから電話に出ない人が多いと考えられます。
電話に出られなかった場合、非通知設定だと電話をかけ直すことができない点も厄介だと考えるようです。
そもそも、非通知拒否設定にしてしまっている学生や、採用活動において企業から非通知で電話が掛かってくることを知らない学生もいるようです。
2-4. メールをチェックしない
約10年前までは、メールや電話が連絡ツールとして主に使われていましたが、今では日常生活においてメールを使って連絡をする学生は極めて少ないかと思われます。
そのため、イマドキの学生はメールを確認するという習慣がなく、メールに気づくのが遅いということがあるようです。
2-5.ググりがち
情報化社会で、あらゆる情報がインターネット上にあるため、学生はすぐに検索して情報を得ようとします。
企業の情報や事業内容だけでなく、「5チャンネル」や「みん就」などで悪い評判がないかチェックする学生も多いようです。
「○○会社の人事クソだった」「こんな会社受ける必要がない」という書き込みがあると、選考辞退によりつながってしまいます。
また、採用担当者や経営者などのSNSをチェックしている学生もいます。
イマドキの学生は、とにかく情報をたくさん集めて就職活動をおこなう傾向にあります。
まとめると、
- ①とりあえず大量にエントリーすることによって、予定を忘れる・被る、簡単にキャンセルする②メールや電話の対応に慣れていない③情報化社会や安定志向傾向から、悪い評判などなんでもすぐ調べる
といった、特徴があります。
このようなイマドキの学生の特徴に対し、どのように対応できるのかをお伝えしてきます。
3.新卒採用における課題と対応事例
ここでは、新卒採用において起こりがちな課題と、それに対しての具体的な対応策についてご紹介します。
3-1. スピード感のある対応で、リマインドもしっかり
課題
とりあえず大量にエントリーすることによって、「エントリーはしたが、実際行くか悩む」「どこの企業にエントリーをしたか忘れてしまう」ということがあり、キャンセルしてしまうことが課題だと考えられます。
対応策1
応募後の対応はすぐにおこない、また直前のリマインドもおこなうことで、「企業が待ってくれているから、行かなくてはいけない」「丁寧な対応をしてくれているから行ってみよう」と思わせることができるかもしれません。
また、その後の採用過程においても、選考結果の通知や面接日程の調整も早くおこなわないと、他の予定で埋まってしまったり、他社で内定をもらったりと、選考辞退につながってしまうこともあります。
そのため、各フローへの導線をつなぐため、学生への連絡は、スピーディーかつ丁寧な対応が非常に重要になります。
対応策2
採用代行サービスをご存じでしょうか。
説明会や書類選考、面接などの業務で忙しくて手が回らない採用担当者もいらっしゃると思います。
そのような場合には、採用代行サービスを利用してもよいかもしれません。
採用代行サービスとは、採用計画から内定までの選考過程の業務を企業に代わっておこなってくれるサービス(代行会社によって代行できる業務は異なる)電話やメールの対応業務のみをお願いすることも可能です。
代行会社にお願いすると、プロによるスピーディーかつ丁寧な対応が可能となります。
また、企業によっては、採用担当者がこれらの業務をおこなうときの人件費よりも、採用代行サービスを利用したほうが安いということもあります。
- 新卒採用担当者の業務サポートサービス
- ・説明会や面接日程の調整に工数がかかっている
- ・人事採用チームの人員が少ない
- ・歩留まりや進捗を可視化し、改善したい
- このようなお悩みを持つ採用担当者におすすめのサービスです。
3-2. イマドキの学生にあった採用手法
課題
メールや電話の対応に慣れていない
対応策1
さまざまな理由で、非通知で電話を掛けている採用担当者の方が多いかと思われます。
しかし、より電話で学生と接触したいのであれば、非通知で電話を掛けないことが得策だと考えられます。
対応策2
イマドキの学生が一番多く使っている連絡ツール「LINE」を活用したサービスがあります。
学生とのあらゆるコミュニケーションをLINEで完結でき、LINE上で選考の日程調整も自動でおこなうことができるので、学生にとっても、採用担当者にとっても便利です。
このサービスを利用することで、「メールを開封してもらえない」「電話をしてもなかなか繋がらない」「1人ひとりと面接設定する工数を減らしたい」などの課題解決につながるでしょう。
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MOCHICA(モチカ)は、学生や求職者とLINEでやり取りできるチャット対応採用管理ツールです。
これまでの採用管理ツール同様、学生への連絡や歩留まり管理ができるのはもちろん、LINEでメッセージが送信できることが特徴です。
4.まとめ
イマドキの学生の特徴から、接触数を増やすための解決策をお伝えしてきました。
テクノロジーの進化や、社会の変化によってイマドキの学生の就活観は変化しています。
そのため、学生への接触方法を変える必要があります。
エントリーから実際に接触できる学生数を増やすために、参考にしていただければ幸いです。
中小・ベンチャー企業を採用成功に導く戦略を
入社してから一貫して新卒採用のコンサルティングをおこなう部署に携わる。大手上場企業~ベンチャー企業まで計1,000社近くの支援を経験し、現在は新規営業部門の責任者として従事。
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斎藤/新卒採用領域
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