【2023最新】採用ツール8種類をご紹介|効果的な活用方法とは?
採用ツール
売り手市場となった採用市場において、人材を確保することが非常に難しくなっています。求人を出すだけでは母集団を形成も見込めないため、効率よく優秀な人材を確保できるかがポイントになります。
そこで鍵となるのが「採用ツールの活用」です。
本記事では、
・採用ツールとはなにか
・採用ツールが注目される背景
・8種類の採用ツール
について解説していきます。
目次
1.採用ツールとは?
「採用ツール」とは、企業が採用活動の中で使用しているツール全般を表します。
近年は特に、売り手市場であることから人材確保が難しいため、この「採用ツール」に注目が集まっています。
一言で採用ツールといっても、目的やタイミングにあわせたさまざまなツールがあります。
例えば、採用活動をおこなうためのホームページや会社紹介などのパンフレット、合同説明会や会社説明会用のパワーポイントのスライドなどです。
また、企業を紹介するノベルティグッズや合同説明会でのブースの装飾なども、この採用ツールに含まれます。
2.採用ツールが注目される背景
「就職活動市場」と「情報を伝える手段」という2つの観点から、なぜ採用ツールが必要なのかをご説明します。
2-1.就職活動市場の変化
採用ツールの必要性が高まってきた背景には、就活市場の変化があります。
現在、新卒採用スケジュールは、会社の広報活動を始めるのが3月1日以降、採用選考活動は6月1日以降、内定日は10月1日以降と設定されています。
そのため、就職を希望する学生は短期間で就活(企業の選択、応募、面接)をおこなわなければなりません。
逆に言えば、企業も短期間で優秀な人材を確保する必要があるため、効率の良い採用活動が求められています。
また新型コロナウイルスの影響により、マイナビ・リクナビを始めとした大手ナビ企業の合同説明会が中止となり、多くの企業がオンラインでの実施に切り替えざるを得ない状況となりました。
2020年10月にディスコが実施した「新卒採用に関する企業調査」結果※1によると、2021年3月卒業予定者のオンラインによる採用活動において、「Web面接」(双方向のもの)を実施したと回答した企業は73.4%に達し、前年度の調査11.3%を大きく超える結果がでていることからも、コロナ以降「採用のオンライン化」が加速していることがわかります。
また株式会社ZENKIGENが、2022年に卒業予定の学生に対して実施した「就職活動に関する意識調査」※2のなかで、6割の学生が「選考プロセスのオンライン対応」が応募意欲に影響すると回答していることからも、今後ますます採用のオンライン化が進んでいくことが予想されます。
直接対面することなくオンライン上でやり取りをおこなう採用手法が主流となっているからこそ、学生が会社や社員の雰囲気をより身近に感じ、具体的な入社イメージを持つことができるよう採用ツールを活用する必要があります。
※1参考:ディスコ新卒採用に関する企業調査2021年卒採用 内定動向調査/2022年卒採用計画.pdf
※2参考:人事ポータルサイト【HRpro】22年卒の6割が「オンライン採用選考」で応募意欲が高まると回答。コロナ禍の就職活動で変化したことは
2-2.より正確な企業情報を伝えるための手段
採用活動を短期間でおこなわなければならないことに加え、売り手市場ということもあり、企業は採用情報の発信についても、より一層の工夫が必要になります。
企業のホームページは、就職活動をしている人向けというよりは、投資家やクライアント向けに作られているため、ホームページだけでは、なかなか学生に企業の魅力が伝わりにくい状況です。
そのため、企業ホームページとは別で、採用に特化したパンフレットの制作や、Webサイトを立ち上げるなど、他の手段が必要になります。
3.採用ツールの種類
さまざまな種類の具体的な採用ツールをご紹介します。
それぞれの採用ツールの内容や特徴を理解し、採用ツールをより有効的に活用しましょう。
3-1.採用サイト
コーポレートサイトは、主にクライアントや株主などが対象となっています。
そのため、コーポレートサイトで求人募集をかけてもなかなか求職者の目に留まることはありません。
そこで効果的なのが、採用サイトの制作です。
採用サイトは、採用に特化したコンテンツや機能を備えているサイトであることが特徴です。
閲覧する人は少なからず仕事を探している人になるので、求められる情報を過不足なく提示することが重要です。
また、採用サイトを制作しておくと、Indeedのような検索エンジン型求人サイトへの登録もスムーズにおこないやすくなるというメリットもあります。
採用サイトホームページ
3-2.採用パンフレット(会社案内)
就活生をはじめ、求職者が最初に目にするのが企業情報です。採用パンフレットで求職者の興味を引けるかどうかが非常に重要となります。
採用パンフレットはチラシやポスターのように印刷出力するだけでなく、Web掲載用としても活用することができます。
また、合同説明会や会社説明会では、映像と連動させることも可能です。
採用パンフレットでは、会社概要を掲載するだけでなく、社長や社員からのメッセージや仕事内容、職種の紹介、具体的な1日のスケジュール、昇進のモデルケースや仕事風景を紹介するのも効果的です。
採用パンフレット
3-3.内定者フォロー用パンフレット
昨今、新卒採用で特に課題となっている内定辞退。
そこで、内定辞退防止を目的とした内定者フォロー用動画やパンフレットが注目されています。
内定者は就職活動を通じて企業についてある程度の知識は得ていますが、実際の現場についてはあまり情報を得ることができません。
そこで、少しでも会社の雰囲気を知ってもらい愛着をもってもらうために動画やパンフレットをみてもらいます。
動画であれば、従業員のスマホで職場の雰囲気の撮影や、若手や管理職など幅広い従業員に短時間のインタビューをおこない、内定者に配信するなどが有効です。
文字や写真に比べ、動画の方がリアルタイムで、かつ多くの情報を伝えることができます。
職場の雰囲気や若手の働くイメージを自分に重ねることができ、会社への愛着につなげることができます。
3-4.内定者フォローSNS
内定辞退を防ぐもう1つのツールとして、内定者フォローSNSもあります。
これは、内定者が入社までの間に不安を抱えることも多いため、同期となる学生や人事や社員と入社前からコミュニケーションを取れるようにしたツールです。
採用担当は直接やり取りに参加せずに学生同士にコミュニケーションを取らせるタイプのものもあれば、採用担当や人事担当が一緒にコミュニケーションを取るタイプのものなどさまざまなものがあります。
内定者のログインやコメント状況などから、フォローを個別にするべきかなどの判断をおこなう指標にもなるため、効率的に内定後の学生をフォローすることが可能です。
MOCHICA(モチカ)
3-5.採用動画
PCやスマートフォンの普及により、最近の就活学生はデジタルネイティブといわれるような世代に突入しています。
Youtubeなどの動画コンテンツが当たり前になったため、動画がより見られるようになっています。
例えば、動画にすることで会社の雰囲気や先輩社員へのインタビューなども文章ではなく、生の声が聴けるなど、文章だけでは伝わりきらない「暖かさ」や「親近感」を与えることができるというのも大きなメリットです。
採用動画は、採用サイトのコンテンツとしても活用が可能ですし、会社説明会の中で再生して学生に印象付けをおこなうことも可能です。
採用動画
3-6.採用ブース・装飾ツール
合同説明会の場合は、たくさんの企業が参加するため、他社に埋もれてしまわないよう、学生の興味を引き付けられるようなブースの装飾をおこなう必要があります。
学生の印象に残ると、応募時に思い出してもらえる可能性が高くなります。
そのため、合同企業説明会や中規模のイベントで他社と比べて、自社のブースが寂しい印象にならないよう予め準備しておくことが大切です。
また、装飾ツールを取り扱うサービスを利用すると、ボスターや椅子カバー、テーブルクロスなど用途に応じたものを制作することが可能です。
採用ブース装飾ツール
3-7.会社説明会用スライド(パワーポイント)
合同会社説明会の場合は、多数の競合会社も同じように説明会を開催している可能性が高いため、求職者に対して企業の存在感をアピールしなければなりません。
会社案内などを含めた会社説明会用パワーポイントの制作を怠ると、求職者の印象に残らず終わってしまう可能性があります。
社内での説明会であれば、会社の雰囲気を伝えることができますが、外部会場の場合は、ブース内でいかに会社の雰囲気をあじわってもらえるかも重要になります。
そのためには説明会用スライドで現場の写真や動画を組み込み、求職者が求める情報(仕事場の雰囲気、給与体系などの就業条件、昇進モデルケースなど)を正確にわかりやすく、かつ魅力的なデザインにして伝える必要があります。
3-8.ノベルティグッズ
説明会などでノベルティグッズをプレゼントするのも効果的です。
例えば、ペンなど実際に使える日用品などにしておけば、使うたびにその企業のことを思い出してもらえるというメリットがあります。
また、他社はノベルティグッズがあったのに自社だけがないとなると、どうしても求職者の印象として残りにくくなってしまいます。
逆に、ノベルティグッズを作っていない会社が多い中で自社だけが作っていたとしたら、それだけでかなり好印象を与えることができます。
しかしながら、各社知恵をしぼって、おもしろいグッズなどを用意するケースが増えています。
もっとも多いのは文具用品ですが、自社製品のペーパークラフトやLEDを使ったグッズなどさまざまです。
他の企業とは少し異なった角度からアピールできると、ノベルティグッズの効果も高まるかもしれません。
4.まとめ
いかがでしたでしょうか。
学生の売り手市場となっている今、採用活動は非常に難しくなっています。
このような環境の中でも、求職者に対してうまくアピールし、心を掴めるかどうかが、採用の明暗を大きく分けることになります。
求職者にアピールする手段として採用ツールがありますが、タイミング、ターゲットによって有効な採用ツール・活用方法は異なります。
場面にあった採用ツールをうまく活用し、企業の良いところをアピールしてみてください。
アウトソーシングを通して本質的課題の解決を
新卒・中途・アルバイト領域の採用コンサルティングおよびアウトソーシングのご支援をしております。エンジニア採用支援の実績も多数あります。培った採用ノウハウをもとに、企業様の課題に合わせたプランニングが得意です。コスト削減や母集団形成などでお困りの際はご相談ください。
- 名前
小泉/アウトソーシング関連
この営業が携わった他の事例・記事を見る