機電系学生のエントリー数が昨対比500％UP！
理系学生からの認知度を高めたい企業における紹介会社の活用法とは？

現在、日本の新卒採用に取り組まれている中で、ベビーカーや育児向けのIoT商品などの開発や品質管理に携わる機電系の学生を採用したいというニーズから、理系就職エージェントneoのサービスを通して、採用成功に導くお手伝いをさせていただいております。

今回は、弊社の理系新卒学生紹介サービスをご活用いただいているピジョン株式会社、新卒採用担当の釜萢様に「サービスを導入した背景」や、「導入後の効果」などをお伺いしました。

これまでの御社の採用状況を教えてください。

弊社の採用担当は2名体制です。私が新卒採用をメインで担当し、もう1名が中途採用を担当しています。

新卒採用では、営業・マーケティング・事務管理と言った文系コースと、研究・商品開発などの理系コースに大別され、毎年10名程度の人数を採用します。

配属先や募集要件が毎年異なるので、その年の募集要件に合わせた採用活動が求められます。近年は3週間程度のエントリー期間で3,000名近い学生にエントリーをいただくことができており、文系学生からは一定の認知をいただいております。

課題に感じていたのは、商品開発や品質管理などの理系コースの中でも、特に機電系学生の認知度の低さです。私たちもベビーカーやスマホアプリと連動する電動搾乳器などのIoT製品の開発に注力していますが、就職活動先として、育児用品業界を最初から志望している機電系学生さんは限りなくゼロに近いというのが事実です。

新卒採用で感じた３つの「ない」

これまで機電系学生の方からの認知を高めるために、母集団形成の段階においてさまざまな方法で露出を試みてきました。学内セミナーへの参加や中・大規模の理系イベントにも出展してきましたが、そこで感じた課題が、3つの「ない」でした。具体的には、「ピジョンを知らない」「イベントに参加してもブースに学生が来ない」「エントリーしてもらえない」です。

そのため、まず学生の認知度を上げることができれば、「ピジョンを知らない」という最初の課題を解決できると思い、首都圏や主要都市だけでなく地方大学の学内セミナーにも参加したり、研究室の教授に挨拶に伺ったり、機電系大学の学食で皆さんがランチの際に使う「食器トレイ」に会社広告を出したりなどさまざまな施策をおこないました。

しかし、なかなか思うような効果を得ることはできませんでした。

理系就職エージェントを導入されたきっかけは何だったのでしょうか？

理系学生に特化した採用サービスがないか探していたときに、ちょうどお電話をいただき、ネオキャリアさん（以下ネオキャリア）のサービスに出会いました。

私は、はじめは紹介サービスを利用することに積極的ではありませんでした。というのも、人材紹介会社に登録する学生は、「良い会社があれば紹介してもらうという受け身の姿勢なのかな？」と感じていたからです。

新卒でも、忙しい理系学生は紹介サービス利用に積極的

しかし、理系の学生の方々は研究室に遅くまで残り忙しいことが多いので、就活で多くのイベントやインターンに参加する余裕がないんですよね。ですので、そのような忙しい状況の中でも紹介会社に登録までして就活に取り組む学生は就活に対して前向きなのではないかと発想を転換しました。

そこから、営業担当の方からのご説明を伺い、従来の紹介サービスに対する消極的なイメージをくつがえすことができ、機電系学生の紹介に強みをお持ちということでネオキャリアにお任せしたいと思うようになりました。

いくつか他社のサービスを活用してみたこともありますが、現在は機電系採用に関しては、主にネオキャリアをはじめとする紹介サービスを活用しています。

サービスを活用していかがでしたでしょうか。

学生と直接会えることが他のサービスにはない魅力

ネオキャリアには、「機電系学生の紹介サービス」と「理系学生単独イベント」への参加でお世話になっています。

「理系学生単独イベント」について申し上げると、以前にも他社の理系イベント（数百名の機電系学生が参加するイベント）に出展したことがありましたが、数十社のブースが出展されており、学生の方々が興味をもった企業のブースに訪問して説明を聞くスタイルでした。

そのため、こちらから能動的に学生に接触することはなかなかできず、結果として当社のことを理解してもらうまでに至りませんでした。学生からは「なんで育児用品メーカーが機電系の学生を募集しているの？」「自分は関係ないや」と思われていたのでしょう。

こちらとしては、『世界中の育児のお困りごとを解決するような商品開発に携わる仕事』をきちんと理解してもらえれば、一定数は興味を持ってくれる学生がいるはずなのに…と、ずっと歯がゆさを感じていました。

その点、ネオキャリアの機電系単独イベントは「完全着席型」という、参加企業が学生一人ひとりと必ず接触することができるローテーション形式のため、一日30～50名程度の学生に話を聞いてもらうことができ、それが興味を持ってくれる学生の増加につながる点で魅力を感じています。

また、「機電系学生の紹介サービス」については、就職サイトなどからメールやDMを送ったとしても、学生の方は志望業界の企業からであれば反応すると思いますが、興味がない業界や企業には、そもそも目を向けてくれないんですよね。

しかし、紹介サービスであれば、ネオキャリアの学生アドバイザーさんが弊社のセールスポイントや魅力を理解した上で、対面で学生に第三者視点で説明してくれます。そのため、開封されるかもわからないDMに多額の費用を投下することもなく、当社に関して一定の理解ができている学生さんと話ができるというメリットがあります。まさに人力DM（笑）として頼りにしています。

機電系学生のエントリー数が前年比の500％以上！量・質ともに改善

そのおかげもあり、今年の会社説明会では機電系学生のエントリ―数は昨年の5倍まで増加しました。そのうち、実際に説明会に参加してくれた学生数をみても非常に満足のいく良い結果でした。

さらに母集団形成にかける工数が削減された分、選考前に私が機電系学生と1対1の面談をする時間をしっかりとることができるようになり、学さんの志望度醸成に時間をかけられるようになりました。

3つの「ない」に課題を感じていたのですが、1つ目の課題である「ピジョンを知らない」を解決すると、芋づる式に残り2つの「ない」も解消されました。「知ってもらえさえすれば、世界中の育児のお困りごとを解決するような商品開発や品質管理の仕事に興味を持ってくれる学生がいる」という自信にもつながりました。

信頼できるパートナーとして頼りにしています。

新卒の人材紹介サービスやイベントに関しては多くの会社がありますが、ネオキャリアの営業担当の対応は非常に安定感があると感じています。

面接などで私の業務が立て込んでいる時には、進捗状況の確認や定期的な連絡をしてくださいます。単に学生さんの紹介をして終わりという一方的な営業さんではなく、細かい実務面のフォローもしてくださるので、信頼して任せることができます。

一年間をかけて活動していく新卒採用のような長期的な仕事には、特に信頼できるパートナーがいることが重要だと思います。採用は常に人を相手にしているので、ネオキャリアの営業さんのような丁寧さや誠実さこそが最も大事なことだと思います。

今後ネオキャリアに期待したいことを教えてください。

（左：採用担当釜萢様　右：弊社営業担当）

営業担当が変わらないでいてもらいたい（笑）

人材会社によくあるのが、担当変更が頻繁なこと。現在の担当の郷右近さんは丁寧に仕事をされる方なので、しばらくは郷右近さんに変わらずにご担当いただきたいという思いがあります。

また、紹介サービスを活用する学生がもっとも多いのは3年生の冬頃からですが、現在は採用活動が年々早まってきています。そのためもっと早い時期から機電系学生の完全着席型イベントや紹介サービスを提供していただけると嬉しいですね。