採用の歩留まりを改善する9つの施策|低下する原因から成功事例までご紹介

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採用の歩留まり 成功事例

少子高齢化や採用手法の多様化により、人材獲得競争が激化している昨今。「会社説明会や選考への参加率が低い」「内定を出しても辞退されてしまう」など採用の歩留まり低下に悩んだ経験があるのではないでしょうか。採用活動をスムーズに進めるために、歩留まりの改善は欠かせません。

 

そこで本記事では、

・採用における歩留まりとは?

・採用の歩留まりが低下する要因

・採用の歩留まりを改善する9つの施策

・課題別の歩留まり改善事例

などについて詳しくご紹介していきます。

 

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1.採用における歩留まりとは?

 

 

採用における歩留まりとは「応募→選考→内定→内定承諾」という採用フローの中で各過程に進んだ人数の割合のことを表します。この歩留まりが高いほど、次のフェーズへの通過者が多く、逆に歩留まりが低いほど離脱者が多いことがわかります。このように各フェーズにおける歩留まりを知り、改善していくことが採用を成功させることにつながっていきます。

 

2.採用の歩留まりが低下する要因

 

 

採用の歩留まりを改善するために、まずは「歩留まりの低下がなぜ起こっているのか」を把握する必要があります。歩留まりが低下しやすいタイミングごとに、その要因について見ていきましょう。

2-1.エントリー~説明会参加

採用の歩留まり低下の主な要因
  • そもそも志望意欲が高くなかった

  • 日程調整に時間がかかった

  • 会場の場所が遠かった/アクセスが悪かった

最初に歩留まりの低下が起こるのは、エントリーから説明会参加へのステップです。求職者は少しでも気になった企業があれば、軽い気持ちで複数社へエントリーすることも多いです。しかし、実際に説明会参加となると志望意欲が高くなければ、足が遠のいてしまいます。

 

また求職者はできるだけ効率よく就職活動をおこないたいと考えており、説明会日程の調整に時間がかかったり、会場の場所へのアクセスが悪かったりすると、さらに参加意欲は低下していきます。

2-2.書類選考~面接

採用の歩留まり低下の主な要因
  • 日程調整に時間がかかった

  • 社風が合わないと感じた

  • 事前情報と事実が異なった

書類選考から面接参加までのステップも、歩留まりが低下しやすいポイントです。面接は事前準備に多くの工数がかかるため、本気で入社を志望していない層は離脱してしまいます。ある程度の歩留まり低下は当然のことではありますが、著しく低下が見られる場合は、改善が必要になります。会社説明会と同様、面接の日程調整に時間がかかっていると志望意欲の低下につながるため注意しましょう。

 

そのほかにも、会社説明会で聞いた内容が、事前に調べていた条件面や想像していた社風と異なっていた場合も離脱につながります。求職者は企業の採用サイトや求人広告に記載されている情報をもとにエントリーします。給与や勤務時間、残業、休日休暇など、事実と異なる記載はNGです。

2-3.内定出し~内定承諾

採用の歩留まり低下の主な要因
  • 選考期間が長く他社の内定が先に決まった

  • 入社の動機付けが弱かった

  • 労働条件への不安が払拭されなかった

     

  • 人事担当や面接官の態度が悪かった

多くの求職者は、複数の企業を掛け持ちして選考に臨みます。応募から内定が出るまでの期間が長いと、他社のほうが先に内定が出て、そちらに心が傾く可能性が高まります。また、複数の企業から内定が出た場合は「入社の動機付け」が重要になります。「他社ではなくこの会社で働きたい!」と思ってもらわなければ、歩留まりは改善できません。

 

そのほかにも、労働条件への不安が選考を通して払拭されなかったり、人事担当者や面接官の態度が悪かったりした場合も、内定辞退につながる可能性もあるので注意が必要です。

 

3.採用の歩留まりを改善する9つのポイント

 

 

採用の歩留まりを改善するために、企業がおこなうべき9つの施策を各フェーズごとにご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

3-1.エントリー~説明会参加

フォローメールや前日リマインド連絡

会社説明会の前日に参加予定者へメールや電話でリマインド連絡をおこなうと効果的です。持ち物や会場へのアクセスを改めてご案内することで安心感にもつながり、数ある企業の中で良い印象を残すことができます。

適切な会場のセッティング

オンライン説明会を導入したり、アクセスのよいターミナル駅などで社外の会場を借りたりするのも効果的です。ただ、自社に足を運んでもらい社内の雰囲気を知ってもらうという目的の場合、会社説明会のコンテンツ自体を見直し「足を運んででも参加したい」と思わせる工夫も必要になります。

3-2.会社説明会参加~書類選考・筆記試験

会社説明会と選考を同日に実施する

求職者が一度の訪問で会社説明会と選考を進められるため、歩留まりの改善に効果的です。選考フローを短縮することで求職者の工数を削減するという目的と合わせて、求職者のモチベーションが高いうちに選考を進めることが可能となります。

とはいえ、書類選考や筆記試験は本来、応募者を絞り込む目的でおこなうものです。ある程度の歩留まりの低下は問題ない場合もあります。もし想定していたよりも極端に参加希望者が少ないという場合は、改善を検討してみましょう。

3-3.面接設定~面接参加

迅速な日程調整

企業からの連絡や返信が遅いと求職者は不安に感じてしまいます。面接日程の調整や応募者からの問い合わせ対応は、スピード感を持っておこないましょう。また、LINEなどのSNSを活用して応募者とやりとりするのも効果的です。

フォローメールや前日リマインド連絡

会社説明会と同様、面接日の2日前~前日までにリマインド連絡をおこなうと効果的です。

応募者に対する望ましい対応
  • 求職者からの問い合わせには24時間以内に返答する

  • 面接日の2日前~前日までにリマインド連絡をする

  • 合否の連絡・次回選考の案内は3日以内におこなう

このようなきめ細やかな対応が、採用の歩留まり改善につながります。

3-4.内定出し~内定承諾

選考期間を短縮する

選考が長すぎると、先に内定が出た会社に流れてしまい採用につながらない可能性があります。会社説明会と選考をセットにする、面接が3回のところを2回に減らすなど短縮できる部分がないかを検討しましょう。一般的な選考期間は、新卒採用で1ヶ月以内、中途採用で2〜3週間以内とされています。

「動機付け」で入社意欲を強化

自社の魅力が十分に伝わっていないと、競合他社と比較したときに選んでもらえる確率が下がってしまいます。待遇面や仕事のやりがい、入社後に習得できるスキル、キャリアステップなどをしっかりと伝え「動機付け」をおこないましょう。具体的には、採用サイトや求人広告での魅せ方・伝え方の改善、採用動画やパンフレットなど各種ツールの活用、実際に働く社員との座談会を設けるなど、さまざまな方法があります。

人事担当者や面接官の教育・指導

人事担当者や面接官の態度や話し方は、そのまま会社のイメージに直結します。そのため、教育・指導をおこなうことも大切です。企業は採用する立場であると同時に、応募者から選ばれる立場でもあることを忘れず、求職者にとって心地よい立ち居振る舞いを心がけましょう。

3-5.内定承諾~入社

内定後も寄り添った対応を心がける

労働条件や職場環境に不安を抱いたまま入社し、早期退職につながってしまっては、元も子もありません。内定後も一人ひとりに丁寧に寄り添い、ときにはカジュアル面談や社内見学会、内定者同士の交流の場をつくるなど、不安を払拭するように努めましょう。

 

4.課題別の歩留まり改善事例をご紹介

 

 

さまざまな施策をご紹介しましたが、人手不足やノウハウ不足で、なかなか採用の歩留まり改善に労力を避けない企業も少なくないでしょう。そんな場合は、採用代行を専門とするプロに業務を委託するという方法も効果的です。ここでは、採用代行を利用したことで歩留まりが改善した事例をご紹介します。

 

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4-1.説明会予約~各選考の歩留まりを改善

●業種:介護・福祉サービス

●従業員数:1,000~3,000名

●募集職種:総合職・介護スタッフ

●募集エリア:全国

 

導入前の課題

●採用担当者が3名という少人数且つ出張が多く、電話応対の工数を割けない状況だった。

●応募者から問い合わせが入った際に最短で対応できておらず歩留まりが悪化していた。

●会社説明会の予約率、説明会以降の来社率が低いのが課題だった。

導入後の結果

●会社説明会予約率:20% ⇒ 26%にUPした。

●来社率:50% ⇒ 66%に改善した。

●採用人数:15名 ⇒ 22名に増加した。

歩留まり改善により、最終選考に進んだ人数は前年度の倍以上の22名という採用成功につながった。

実施内容

●応募者の電話対応を請け負う採用代行サービスを導入。

●電話連絡の窓口を一本化したフリーダイヤルの採用センターを設置。

●エントリー後、会社説明会へ未予約の応募者に対し参加促進の電話を実施。

 

4-2.応募率大幅UP&採用まで歩留まりを維持

●業種:情報処理

●従業員数:50名

●募集職種:ITエンジニア

●募集エリア:名古屋

導入前の課題

●大手企業のグループ会社で応募は集まるものの、面接設定率が58%と低かった。

●首都圏ではなく「名古屋での募集」のため、来社率が伸びず面接設定率に影響していた。

導入後の効果

●面接設定率:58% ⇒ 96%に大幅改善を実現した。

●面接数:52名 そのうち5名の採用に成功した。

実施内容

●採用代行サービスを導入。応募後すぐにショートメールを送信し、当日中の面接設定を実施。

応募者へ面接前日連絡を実施。その先に面接担当者のプロフィールと面接内容を事前共有。

来社特典を設けた。また来社時にウェルカムボードとメッセージカードを用意。

同性で歳の近い先輩エンジニアと顔合わせを実施。

 

CHECK! 来社特典例
前職の給与があまり高くない方交通費支給
女性の方 ▶ グループ会社で利用可能なネイル・エステなどが大幅割引になるチケット
エンジニアの方書類選考なし社長面接、グループ会社の施設無料チケット

 

5.まとめ

人材獲得の競争が激化している今、いかに採用の歩留まりを高めていくかが、採用成功を左右するといっても過言ではありません。採用活動におけるどの段階で歩留まりが低下しているかを把握し、適切な改善策を実施していきましょう。一人でも多くの人材と出会い、最終的に自社を選んでもらえるように、ぜひ本記事でご紹介した施策を参考にしていただければ幸いです。

 

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名前

小泉/アウトソーシング関連

得意領域
  • アウトソーシング

  • 業務効率改善

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