アグリゲーションサイトとは?求人サービス比較や活用方法をご紹介

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Indeed・求人検索エンジン

アグリゲーションサイトとは?求人サービス比較や活用方法を解説!

近年、Web上の採用手法が多様化する中で注目を集めているのが「アグリゲーションサイト」です。アグリゲーションサイトは、ほかのWebサイトと比較しても特に仕組みがわかりづらいため、特徴や各種サービスとの違いについてしっかりと把握しておくことが重要です。

 

そこで本記事では、

・アグリゲーションサイトの仕組み
・求人業界のアグリゲーションサイトの比較一覧
・求人業界のアグリゲーションサイトの活用方法やメリット

について詳しく解説しますので、アグリゲーションサイトの本質を理解して賢く活用しましょう。

 

求人業界のグリゲーションサイトを徹底比較

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求人業界のアグリゲーションサイトは「求人検索エンジン」とも呼ばれます。本資料では代表的な求人サービスの特徴や料金について解説しています。

1.アグリゲーションサイトとは?

アグリゲーションサイトの仕組み

アグリゲーションサイトとは、Web上に散在するさまざまな情報を特定のテーマに基づいて収集・整理し、1つのプラットフォーム上で提供するWebサイトのことです。主に検索機能を備えており、利用者は特定のテーマに関する情報を簡単にまとめて入手することができます。

 

例えば、有名なアグリゲーションサイトといえば求人情報を提供する「Indeed(インディード)」があります。従来、求人情報の分野では多種多様なWebサイトが存在し、求職者は個々のサイトを1つ1つ検索する手間がかかっていました。一方、Indeed(インディード)は異なる求人サイトや企業の採用ホームページなどの求人情報をまとめて提供できるため、求職者は検索にかかる時間や労力を軽減できるようになりました。 

 

このことからも、企業と求職者双方の活動を効率化するための仕組みとしてアグリゲーションサイトが注目されるようになってきています。

1-1.アグリゲーションサイトの仕組み

アグリゲーションサイトは、主に2つの特徴的な仕組みから成り立っています。

クローリング

クローリングとは、Web上の情報を自動的に収集することです。クローリングでは「クローラー」と呼ばれるプログラムがWebページを巡回しながら自動で情報を収集し、その情報をアグリゲーションサイト内に統合します。クローラーが巡回する頻度や回数などは不定期のため、最新の情報をすぐに収集できるわけではありません。

スクレイピング

スクレイピングとは、Webページのコンテンツを解析し、必要な情報を抽出するための技術です。情報を収集する点はクローリングと同じですが、スクレイピングは情報の加工までおこなえる点が特徴です。スクレイピングでさまざまな形の情報を一定に整えることで、アグリゲーションサイト内に反映することができます。

 

CHECK!

直接、情報を掲載できるサイトも存在

アグリゲーションサイトはWeb上の情報を集めて表示するサイトですが、中には直接情報を投稿できるサイトも存在します。例えばIndeed(インディード)では、企業がIndeedのアカウントを作成して無料で求人情報を掲載することが可能です。

1-2.アグリゲーションサイトのビジネスモデル

次に、アグリゲーションサイトのビジネスモデルについて解説します。

広告収入

アグリゲーションサイトは多くの利用者が訪問するため、広告主にとって魅力的なプラットフォームです。この特徴を活用し、アグリゲーションサイト内に広告スペースを設置することで、その広告出稿費により収益を得るビジネスモデルになっています。

優先表示オプション

特定の情報をほかよりも目立たせることに対して課金するケースもあります。これは求人業界のアグリゲーションサイトでよく使われており、求人情報を優先的に表示させる「有料オプション」として販売される形が一般的です。

 

2.求人業界のアグリゲーションサイト5選【比較表付き】

アグリゲーションサイトの比較表 (1)

クリックで画像拡大

*¹出典:Similarweb,総訪問数,2023年8月時点
*²弊社の運用実績をもとに算出(全職種合算)

ここでは、求人募集の際に活用される代表的なアグリゲーションサイトを5つご紹介します。

 

上記の比較表では、5サイトの月間訪問数・求人掲載数・掲載方法・無料掲載有無・料金形態・クリック単価の相場・掲載料金・特徴をまとめています。それぞれの特徴や強みを把握して戦略的に採用活動に取り入れてみてください。

2-1.Indeed(インディード)

Indeed ロゴ

Indeed(インディード)は日本での月間訪問数が3700万*を誇る、世界最大級の求人検索エンジンです。アメリカ発祥で、日本では2012年にリクルートホールディングスの傘下に入っています。

 

Indeed(インディード)の圧倒的な集客力の背景には、有名俳優を起用したTVCMなど積極的なプロモーションや、SEO(検索エンジン最適化)の強さなどが起因しています。

 

主な掲載方法は「直接投稿」と「クローリング」の2種類で、どちらも無料掲載が可能です。さらに有料オプションを利用することで、多数の求人の中から自社の求人を目立たせることができます。

*出典:Similarweb,総訪問数,2023年8月時点

無料掲載可(直接投稿・クローリング)
料金形態クリック課金(クリック単価相場:70~700円) 
サービス詳細

https://www.neo-career.co.jp/humanresource/indeedkeisai/

 

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2-2.求人ボックス

求人ボックスのロゴ

求人ボックスは月間訪問数が800万*を超える、国内最大級の求人検索エンジンです。「食べログ」や「価格.com」などのサービスで有名なカカクコムが運営しています。

 

求人ボックスはカカクコムが長年培ってきたコンテンツ制作力やサイト運営ノウハウを活かし、日本人好みのサイト設計をおこなっています。例えばTOPページからは「求人検索窓」だけでなく「人気の求人ランキング」や「人気のキーボード」などさまざまな仕事探しの方法を提供しています。さらに「仕事探しトピックス」では平均給与や転職ノウハウ、適職診断など、求職者に役立つコンテンツも豊富です。

 

主な掲載方法は「採用ボード」と「クローリング」の2種類で、どちらも無料掲載が可能です。さらに有料オプションを利用することで、多数の求人の中から自社の求人を目立たせることができます。

*出典:Similarweb,総訪問数,2023年8月時点

無料掲載可(採用ボード・クローリング)
料金形態クリック課金(クリック単価相場:25~500円)
サービス詳細https://www.neo-career.co.jp/humanresource/kyuzinbox/

 

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2-3.スタンバイ

 

スタンバイのロゴ

 

スタンバイは月間訪問数が730万を超える求人検索エンジンです。ビズリーチとZホールディングスの合弁会社として運営されており、ZホールディングスはLINEやYahoo!を傘下に持っています。この合弁会社の立ち上げにともない、2020年にはYahoo!しごと検索と統合された経緯があります。

 

スタンバイはYahoo!ユーザーにもアプローチできる点が魅力で、ユーザー数を年々伸ばしています。

 

主な掲載方法は「クローリング」のみで、無料掲載が可能です。有料オプションを利用すると、有料掲載枠へ掲載できるだけでなく、リターゲティング広告も利用可能になります。

*出典:Similarweb,総訪問数,2023年8月時点

無料掲載可(クローリング・フィード)
料金形態クリック課金(クリック単価相場:100~500円) 
サービス詳細https://www.neo-career.co.jp/humanresource/standby/

 

2-4.Careerjet(キャリアジェット)

Careerjet(キャリアジェット)はイギリス発祥の求人検索エンジンで、世界90ヵ国28言語以上で展開されています。日本での月間訪問数は約9.8万です。

 

Careerjet(キャリアジェット)は世界展開されている点が魅力で、外国人材の集客や英語の求人も掲載したい場合におすすめです。

 

主な掲載方法は「クローリング」のみで、無料掲載ができない点には注意が必要です。料金形態は「掲載課金型」と「クリック課金型」の2種類から選択できます。

*出典:Similarweb,総訪問数,2023年8月時点

無料掲載不可
料金形態掲載課金・クリック課金(クリック単価相場:不明、掲載料金:1万円/1求人~)
サービス詳細https://www.careerjet.jp/recruiter

2-5.仁王(ニオウ)

仁王(ニオウ)は月間訪問数約1.8万で、基本的に完全無料で利用できる求人検索エンジンです。求人情報だけでなく、企業の年収情報や口コミなど、転職に関連する幅広い情報を提供しています。

 

主な掲載方法は「クローリング」のみで、完全に無料で掲載できます。有料では広告配信枠を用意しており、サイト内の目立つ場所に求人広告を表示させることが可能です。

*出典:Similarweb,総訪問数,2023年8月時点

無料掲載可(クローリング・フィード)
料金形態掲載課金(掲載料金:不明)
サービス詳細https://nioh.jp/about/sitemap1.html

 

求人業界のアグリゲーションサイトを徹底比較

求人検索エンジン SNS・Web広告サービス比較8選

求人業界のアグリゲーションサイトは「求人検索エンジン」とも呼ばれます。本資料では代表的な求人サービスの特徴や料金について解説しています。

3.求人業界のアグリゲーションサイトのメリット・デメリット

求人系アグリゲーションサイトのメリット・デメリット

ほかの採用手法と比較した際の、アグリゲーションサイトのメリット・デメリットをまとめました。

3-1.求人業界のアグリゲーションサイトのメリット

求人業界のアグリゲーションサイトを利用する企業側・ユーザ側双方のメリットをご紹介します。

企業側のメリット

無料で掲載できる上、有料でも費用を抑えやすい

求人業界のアグリゲーションサイトでは、求人広告の掲載は無料でおこなえる場合が多いです。また、有料プランを選ぶ場合でも、広告費用をほかの採用手法よりも抑えやすいことが魅力です。

 

アグリゲーションサイトは中小企業や新興企業も低コストで求人広告を展開できるツールだといえるでしょう。

SEOで有利なため上位表示されやすい

求人業界のアグリゲーションサイトは多くの求人情報を集約しているため、SEO(検索エンジン最適化)に有利だといわれています。

 

SEOがうまくいくと、GoogleやYahoo!などの検索エンジン上で「職種名」や「エリア名」などで求人を探す際に上位表示されやすいです。上位表示されると求職者からクリックされやすいため、集客力の強化につながります。

集客力が高く、地方採用にも強い

求人業界のアグリゲーションサイトには、多くの求職者にアクセスされる集客力の高いサービスが多く存在します。

 

特に地方採用の場合、アグリゲーションサイトは全国各地の求人情報を掲載しているため、エリアごとの求人数の偏りが少ないことが特徴です。これにより、企業は地域に依存せずに優秀な人材にアプローチできます。

職種やエリア数が多くても費用がかさまない

一般的な求人サイトでは1求人に対して費用が発生するため、職種やエリアが多い場合は求人数が多くなり、広告費がかさむ傾向にあります。

 

一方、アグリゲーションサイトは基本的に掲載自体が無料のため、どれだけ求人を掲載しても費用がかかりません。

 

基本的にクリック課金型の料金形態のため、掲載されている求人がクリックされた時のみ費用が発生します。そのため、多様な職種やエリアでの求人募集にも柔軟に対応できます。

ユーザー側のメリット

さまざまなサイトを回遊する手間が省ける

一般的な求人サイトでは個々のサイトに掲載された求人のみを閲覧できる仕組みのため、求職者はそれぞれのサイトを検索する必要があります。

 

一方、アグリゲーションサイトはWeb上の求人情報を収集して掲載しているため、求職者は求めている求人情報を一括で検索できます。1つのプラットフォーム上で多様な求人情報を網羅的に収集・閲覧できるため、求職活動の効率が向上します。

同一条件で抽出された求人情報を閲覧できるため、比較しやすい

求人業界のアグリゲーションサイトでは一定の条件に基づいて求人情報を抽出して掲載しています。求人サイトや採用ホームページなどの形式の違うページの求人情報も、スクレイピングを活用して一定の形式に整えるため、並べて閲覧する際に見やすくなります。

 

求職者はそれぞれが希望する条件(給与、勤務地、職種など)に基づいて求人情報を絞り込んで表示できるため、複数の求人情報を比較しやすくなります。

会員登録する必要がない

求人業界の多くのアグリゲーションサイトは、求職者に会員登録を求めずに求人情報を提供します。そのため求職者は手軽にサイトを利用して求人情報を収集することができます。

 

3-2.求人業界のアグリゲーションサイトのデメリット

求人業界のアグリゲーションサイトを利用する企業側・ユーザ側双方のデメリットをご紹介します。

企業側のデメリット

掲載件数が多いため求人が埋もれる可能性がある

求人業界のアグリゲーションサイトは多くの求人情報を収集し提供するため、求人が埋もれてしまう可能性があります。

 

求人が埋もれないようにするためには、有料オプションの利用やタイトルの工夫などが必要です。

頻繁な更新・運用が必要

求人業界のアグリゲーションサイトは、膨大な数の求人を独自のアルゴリズムによって検索結果に表示しています。アルゴリズムの中身は公表されていませんが、一般的には、求人情報の最新性やユーザーニーズなどを重視しているといわれています。

 

また、それに合わせてクリック単価も日々変動しています。求人の効果や費用などをこまめに確認して、最適な状態をつくるために求人運用する必要があります。

ユーザ側のデメリット

応募の際、ほかのサイトに移動する手間がかかる

求人業界のアグリゲーションサイトでは、さまざまな求人サイトや企業の採用ホームページの求人情報を掲載していますが、応募する際はそれぞれのページに移動する必要があります。移動したページ上で改めて応募ボタンを探す必要があるため、ユーザの手間になってしまいます。

 

4.アグリゲーションサイトに関するよくある質問

アグリゲーションサイトに関して、よくある質問とその答えをご紹介します。

A アグリゲーションサイトとキュレーションサイトは、どちらもインターネット上で情報をまとめて提供するWebサイトの形態ですが、提供する情報の選び方が異なります。 具体的には、アグリゲーションサイトでは広範な情報をまとめて検索できるようになっていますが、キュレーションサイトでは特定のテーマにおける選りすぐりの情報のみを提供しています。 このように両者には共通点がありますが、収集・提供のアプローチが異なるため、それぞれの特性に応じて活用することが重要です。

A アグリゲーション(aggregation)とは「集合体・集約・凝集」などの意味をもつ英単語です。日本では「複数のものをまとめること」「まとめられたもの」を指してよく使用されます。 特に、インターネットや情報技術の分野においては「さまざまな情報を収集し、統合して一つのプラットフォームにまとめること」を指しています。 アグリゲーションは多岐にわたる分野で用いられており、ビッグデータの解析、経済指標のまとめ、ソーシャルメディアのフィードの整理など、さまざまなコンテキストで重要な役割を果たしています。

A 求人業界のアグリゲーションサイトではIndeed(インディード)や求人ボックスなどが有名ですが、そのほかの業界で有名なサイト名をご紹介します。 不動産のアグリゲーションサイトでは「LIFULL CONNECT」や「Home’s」、自動車のアグリゲーションサイトでは「Goo-net」、旅行のアグリゲーションサイトでは「トラベルコ」「Booking.com」、ニュース関連のアグリゲーションサイトでは「Google ニュース」「Smart News」などが有名です。

5.まとめ

求人業界のアグリゲーションサイトは、さまざまな求人情報を1つのプラットフォームにまとめて提供することで、求職者と企業の双方にたくさんのメリットをもたらします。企業側は広告費削減や地方採用の効果的な実施が可能であり、求職者側は手間をかけずに幅広い求人情報を比較することで効率的な求職活動が可能です。

 

また、アグリゲーションサイトのデメリットである「求人が埋もれるリスク」や「頻繁な更新・運用」については、自社で対策を講じることもできますが、運用代行の利用で簡単に克服が可能です。

 

求人広告の運用代行では運用のプロが企業に代わって求人の効果分析・改善運用をおこないます。求人広告の効果を最大化させるために、まずは運用代行を利用してノウハウを学んでみてはいかがでしょうか。

 

求人広告の運用代行はネオキャリア

みんなの採用部

ネオキャリアではIndeed(インディード)、求人ボックス、スタンバイなどのアグリゲーションサイトの運用代行をおこなっています。10,000社以上の採用支援実績から蓄積した運用ノウハウをもとに、効率的・効果的な採用を実現します。

この事例・記事に関わった営業担当

オウンドメディアを活用した新しい採用のカタチを

中途・新卒・アルバイト問わず、オウンドメディアを活用した採用支援が得意です!体を動かすのが好きで、休日は公園で三転倒立をしています!オウンドメディアの導入をご検討の際はお気軽にご相談ください。

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