IT研修に助成金活用が可能!IT業界の人材育成問題を解決

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IT研修に助成金活用が可能!IT業界の人材育成問題を解決

IT業界の市場規模は1990年頃から急速に拡大し、就業人数は現在でも増加傾向です。ただし、就業人口そのものの減少に伴い、人材不足が大きな課題となっています。IT業界では専門的なスキルが求められるため、一人前の技術者を育てるために研修が一定期間設けられることが多くなっています。また、その教育費用は企業が負担する必要があります。

<この記事で紹介する3つのポイント>

  • IT研修が注目される理由と内容
  • IT研修の種類や内容について
  • 料金や費用を抑える助成金
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1.IT研修が注目される理由と内容

IT研修が注目される理由と内容

 

IT業界では「新人が育たない」、「人材育成に時間と費用がかかる」などの課題を挙げる企業が多くあります。

なぜ研修が必要なのか、注目される理由や研修の内容についてご紹介します。

1-1.IT研修が注目される理由

人手不足

現在のIT業界では、以前に比べると人気が落ちIT業界離れが進み、慢性的に人材不足が続いています。

特に20代の若手を中心に、IT企業への就職を避ける傾向が見られます。

 

全体的にも求人倍率は高い水準で推移しておりますが情報処理・通信技術者で絞ると2.59倍という数字になります。

厚生労働省による資料※1をみても、人材不足は深刻な問題です。

2030年にはIT人材が79万人も不足するというデータが出ています※2。 

 

このように人材不足が今後も深刻化していく中で、新人の育成や教育に力を入れる必要があるのです。

※1参考:厚生労働省:一般職業紹介状況(平成30年12月分及び平成30年分)について

※2参考:経済産業省:IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果.pdf

1-2.企業が選ぶポイント

研修は自社でおこなう方法と外部に委託する場合があります。

後者の場合、担当者がもっとも気にするのは社員にとって満足いくものかどうかが重要です。

成功する研修であれば多少値が張っても受けさせたいものです。

 

では、どのように導入する研修を見極めればいいのでしょうか。

研修委託企業選びのポイントをご紹介します。

新入社員研修カリキュラムがマッチしているか

研修のカリキュラムが自社の目的とマッチしているかどうかを見極めることは大切です。

目的に見合っていない研修はいくら料金が安いからといって、安易に決定するのは避けたほうがいいでしょう。

 

新入社員の研修に対する満足度で今後のモチベーションが大きく左右される可能性が高いため、目的にマッチした研修を提供している研修会社を選びましょう。

研修はできるだけ自社の要望に沿ったものをつくってもらうのが理想的といえます。

多くの研修会社ではパッケージで研修を販売しているため、必要としている研修が見つからないこともあります。

 

自社のニーズに沿ったカリキュラムを作ってもらえるか、既存のパッケージ商品をカスタマイズしてもらうことは可能かなど、フルカスタマイズをおこなっている会社のように、個別に柔軟な対応をおこなってもらえる研修会社を選びましょう。

フォローが手厚いか

研修のフォローが手厚いかも重要なポイントです。

しっかりとフォローをおこない、報告をしてくれると研修生のモチベーションも向上します。

研修生と担当者両方の満足度を高めてくれるような研修が理想と言えます。

研修成果を報告してくれるか

研修中はもちろん、研修後にレポーティングをきちんとおこなってくれるかどうかも重要です。

企業の担当者はどれくらい満足のいく内容であったかということが評価に繋がるため、報告をもらい研修の成果があったのかどうかを判断するようにしましょう。

実績はあるか

他社の導入実績が充実しているかは確認するようにしましょう。他社の評価によってある程度の質が担保されます。

他社の実績をみて、どのような研修をおこなっているのかや、どのくらいの人数まで研修できるのか、納得いくサービスを提供できているかどうかなど、確認する方法の一つとして良いことがわかります。

1‐3.IT研修コースと内容

新入社員向けコース

新入社員向け研修のには基本的なビジネスマナーやPCスキルがメインとなります。

IT研修の場合は、その内容に加えプログラミング言語の習得やデータ解析をおこなうこともあるようです。

 

研修内容例
● 基本的なビジネスマナーや、社会人としての意識・教養を身につけさせます。
● コンピュータやネットワークの基礎知識を習得させて、一般業務を遂行可能にします。
● 現場で働くために、必要不可欠なプログラミング言語の習得を図ります。
● 新たに業務で必要となるプログラミング言語の習得を図ります。
● キャリアアップのために国家資格・ベンダー資格を取得します。
● データ解析・セキュリティ・ネットワークなどの高度なIT技術の習得を図ります。

中途入社向けコース

新入社員向けのコースと比べ、中途入社向けの研修はもう少し上流工程の知識を習得するための研修内容が多いのが特徴です。

システムエンジニアとしての知識を習得することで、社員のキャリアアップを図る目的があります。

 

研修内容例
● システム開発における上流工程の知識を身につけ、要件定義や設計などの業務を遂行可能なレベルに押し上げ
● 特定のハードウェアやネットワーク機器の習得
● 工程管理やマネジメント能力などを身につけて、プロジェクトのリーダー業務が可能なレベルに押し上げ
● 経営方針の基本理念に従って運営、戦略を遂行するための知識を習得

2.IT研修料金と相場

 

IT研修料金と相場

IT研修も新入社員向けや中途社員向けなどさまざまコースがありますが、具体的にどのくらいの費用がかかるものなのか、参考コースと料金相場をご紹介します。

2-1.Java Scriptコース

バックエンド基礎コース

バックエンド基礎コース項目

フロントエンド基礎コース

フロントエンド基礎コース項目

費用相場 60万円~120万円/月額 

人数での費用例
人数:5名~6名 15万円 /人
人数:7名~9名 14万円 /人
人数:10名~ 13万円 /人

※人数や期間によっても異なります。

ITエンジニアのスキルで必須になるのが、プログラミングスキルです。 web、スマホ、サーバー、Google シートなど、さまざまな場面で活用できる、プログラミング言語『 JavaScript 』の研修になります。

2-2.SQL基礎コース

SQL基礎コース

 

費用相場 70万円~100万円/月額

人数での費用例

人数5名~6名 13万円/人
人数7名~9名 12万円/人
人数10名~ 11万円/人

※人数や期間によっても異なります。

システム開発において、リソースとなっているデータベース。

研修ではSQLでは基本となる生成、読み取り、更新、削除を操作し、データベース内を操作できるようになることを目的とした研修になります。

2-3.Pythonコース

 Pythonコース

 

費用相場 60万円~120万円/月額

人数での費用例

人数5名~6名 15万円 /人
人数7名~9名 14万円 /人
人数10名~ 13万円 /人

※人数や期間によっても異なります。

プログラミング言語「Python」の文法の研修です。

言語の基本文法、リストや辞書などのデータ構造、標準ライブラリおよびオブジェクト指向プログラミングの基礎を修得するような内容となっております。

2-4.Linuxコース

Linuxコース

プログラミング言語「Linux」の基礎研修です。

基礎知識から、サーバー構築・設定をおこなうまで、さまざまなお悩みに対してお応えできる研修となっております。

費用相場 60万円~100万円/月額

人数での費用例

人数5名~6名 13万円 /人
人数7名~9名 12万円 /人
人数10名~ 11万円 /人

※人数や期間によっても異なります。

上記コースの他にもIT研修はさまざまなものがありますが、パッケージ化されているケースもあります。

まずは自社に合った研修内容を探す中で、カスタマイズで要望に応えられる業者なのかが重要です。

3.IT研修と助成金

IT研修と助成金

IT業界では研修ニーズが高まっている一方で、予算もかかるため、新入社員には十分な研修をおこなえない企業もあります。

そのような状況を脱するために、IT技術の習得を推奨する、厚生労働省が定める助成金制度があります。

IT業界で活用できる助成金にはどのようなものがあるのでしょうか。

3-1.一般訓練コース

既存社員への研修について助成対象となります

20時間以上の研修が条件となります。

能力開発計画書(教育体系図含む)を事前作成、提出をし、セルフキャリアドックの対象時期を明記し規定することが必要となります。

※参考:日本の人事部セルフ・キャリアドック

3-2.特定訓練コース 認定実習併用職業訓練

建設業、製造業、情報通信業に関する認定実習併用職業訓練(厚生労働大臣の認定を受けたOJT付き訓練)を実施した場合に助成金が受けられる研修です。新入社員の入社時研修やフォローアップ研修に利用されることが多いです。

3‐3.助成金受給額

訓練コース中小企業大企業
経費助成

賃金助成/1時間

経費助成賃金助成/1時間

一般型訓練コース

※下段は生産性要件を満たす場合

受講料総額の30%

380円
受講料総額の45%480円

特定訓練コース

※下段は生産性要件を満たす場合

受講料総額の45%760円受講料総額の30%380円
受講料総額の60%

960円

受講料総額の45%480円

※助成金を申請する際「生産性要件」を満たしている場合に、助成の割増等をおこなうことがあります。

 

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4.助成金活用例

助成金活用例

IT業界で活用できる助成金があることは、理解いただけたと思います。

では実際にどのような企業が、どれくらい助成金を受給し、社員研修に役立てることが出来たのかご紹介します。

4-1.IT研修受給例

東京ITスクールでおこなっている研修での助成金受給例をご紹介します。

IT業界で人手不足の問題を解消するために、新人教育をおこない、社員への投資を安全に進めるためにも、助成金の活用をお勧めしています。

IT研修受給例

※ 金額はすべて税別表示になります。
※ テキスト代は別途かかりますが、助成金対象となります。

引用: 助成金申請無料サポート | 東京ITスクール

 

3ヵ月間の研修での助成金シミュレーションの事例です。

どのような研修コースを実施するかによっても内容が異なりますが、Javaの基礎コースを利用した場合の試算となります。

POINT:助成金活用の注意点

1.雇用関係
計画届の提出日の前日から6か月前の日から支給申請書の提出日までの間に、
雇用する雇用保険被保険者を事業主都合により解雇等(退職勧奨を含む)をした場合受給不可になります。

2.申請期限
計画申請は、「訓練開始の前日から起算して1か月前まで」の申請が厳守です。
ただし、新たに雇い入れる社員の場合は1か月を切っていても申請可能です。

3.出欠条件
助成金を受け取るためには、年間職業能力開発計画番号ごとに8割以上の出席が必要です。
※特定分野認定実習併用職業訓練または有期実習型訓練の場合、

OFF-JTとOJTそれぞれで8割以上の出席となります。

4.研修後の業務形態
「助成金支給対象の社員は、派遣労働者として雇用されているものでないこと」とされています。
派遣社員で開発現場等で勤務すると助成金が不受理になる可能性があります。

5.労務
昨今、労務に関して労働局のチェックが厳しくなっています。
雇用契約、給与規定(残業代)などを今一度ご確認ください。

5.サービス紹介

サービス紹介|イメージ画像

 

研修を活用するにあたり、自社の課題に合わせてカリキュラムを選択することが重要です。

ここでは、IT研修をおこなう際におすすめの会社をご紹介いたします。

5‐1.ネオキャリア

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特徴・強みIT・建設・小売・サービス・営業などの研修に強みカリキュラムをフルカスタマイズ
助成金活用・申請

あり

運営株式会社ネオキャリア

5-2.インターネットアカデミー

インターネットアカデミー

特徴・強み新人や中堅社員、技術者向け研修など幅広く対応/実績多数
助成金活用・申請あり
運営インターネット・アカデミー

5-3.トレノケート

トレノケート

特徴・強み育成専門企業として20年以上の実績/現場で使える研修に強み
助成金活用・申請あり
運営トレノケート株式会社

5-4.東京ITスクール

東京ITスクール

特徴・強み最新の研修内容/充実したフォロー内容
助成金活用・申請あり
運営株式会社システムシェアード

5-5.アイラーニング

アイラーニング

特徴・強み幅広い階層での研修/比較的安価で対応
助成金活用・申請あり
運営株式会社アイ・ラーニング

6.まとめ

まとめ|イメージ画像

いかがでしたでしょうか。IT業界の人材不足問題を解決する1つの策として、教育・研修などが方法として考えられますが、自社の課題に見合ったコースを見つけることが重要です。

教育・研修などは社員の今後のモチベーションにも関わることなので、ぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。

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この事例・記事に関わった営業担当

誰もが働きやすい社会を目指して

研修事業責任者として従事しています。育児中の女性や高齢者が働きやすい環境、労働者が仕事にやりがいを感じられる環境を構築していくことで、日本を元気にしたいと考えています。

名前

小林/研修領域

得意領域
  • 新入社員研修

  • 階層別研修

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