地方理系学生の採用ノウハウ|優秀な学生を採用するために意識すべきこととは?

更新日:

新卒採用

地方理系学生の採用ノウハウ|優秀な学生を採用するために意識すべきこととは?

人手不足が社会問題となっている現在、新卒の理系学生を採用は非常に困難になっています。

大手企業ならばその知名度を活かすことができますが、中小企業では学生の集客も難しい現状があります。このような背景から、地方大学出身の理系学生に注目が集まっています。

<この記事で紹介する3つのポイント>

  • 理系学生採用が注目されている背景と採用が難しい理由
  • 地方理系学生の採用が注目されている背景
  • 地方理系学生に対して効率の良いアプローチ方法

優秀な地方理系学生の採用をおこなうための参考になれば幸いです。

25年卒理系学生の母集団形成をしたい方におすすめ無料資料

【関西地方の新卒採用担当者必見!】25年卒で絶対に押さえておきたい理系学生の母集団形成戦略

本資料では理系学生の採用市況をご紹介し、関西地方でどのように母集団形成をおこなえば良いか、おすすめの手法とサービスをご紹介します。各サービスの参加学生数や登録学生数、費用などもわかりやすく比較表でご紹介しているので、母集団形成のための採用手法をご検討中の企業はぜひご活用ください。

1.理系学生採用が注目されている背景

理系学生採用が注目されている背景

現代社会において、急速に成長しているのが、テクノロジーの分野です。

昨今では、DX化というキーワードも出てきており、今までは人力でおこなっていたことも、次々にIT化しています。これに伴い企業でもIT人材の需要が高まってきました。

理系学生はテクノロジーについて、専門分野で研究をおこなっていることから一定の知識を有しています。

これから更に加速すると予測されているIT業界において理系人材を欲しがる企業は多く、引っ張りだこになるでしょう。

実際に下記のグラフをみると、文系学生に比べ理系学生の内定率が高いことがわかります。

 

 文系理系
2022年10月1日現在※173.5%76.6%
2023年2月1日時点※290.592.8
2023年4月1日時点※397.1%98.1%

※令和2年3月に大学卒業予定の学生に対し、文部科学省と厚生労働省が共同で「就職内定状況」を調査した結果を引用しています。実際の記事は上記リンクからご確認ください。

※1参考:文部科学省令和4年度大学等卒業予定者の就職内定状況調査(10月1日現在)

※2参考:文部科学省令和4年度大学等卒業予定者の就職内定状況調査(2月1日現在)

※3参考:文部科学省令和4年度大学等卒業予定者の就職状況調査(4月1日現在)

2.理系学生の採用が難しいといわれる理由

理系学生の採用が難しいといわれる理由

少子化が進んでいることもあり、2015年以降大学に進んだ学生数全体が減少しています。(下左グラフ参照)

 

文系と理系別にみると(下右グラフ参照)理系学生数の方が明らかに少ないことがわかります。

直近の数値で比較すると、文系学生が約6割に対し、理系学生は約4割のみです。

大学に進学している学生数

※参考:文部科学省文部科学統計要覧(令和3年度版)

(文系・理系学生数のグラフ(右)に関して、文系は人文・社会・教養の3学科、理系は工業・農業・保健の3学科のみの数値を対象にしています。)

 

理系学生の首都圏の学生の多くは、大手企業への就職を希望します。

大手企業のほうが知名度があること、研究環境が充実していることなどが理由です。

そのため中小企業は理系学生の獲得が非常に難しい状況です。

 

文系学生と理系学生の就活スケジュールの違いとは?文系学生と理系学生の就活スケジュールの違いとは?

文系学生は3年生の秋~4年生の1年間、卒業論文執筆のためのゼミや卒業に必要な単位分の講座受講が中心となるため、出席しなければならない授業数が減少します。

そのため、就活に十分な時間を費やすことが可能です。

一方、理系学生は、3年生の後半から研究室に所属し、自身の研究に取り組み始めます。

そのため就活と研究を並行しておこなわなければならず、文系学生に比べ就活にかける時間の余裕がないことが多いです。

ですから、採用担当者は理系学生のスケジュールを考慮し、選考日程を柔軟に対応することが求められます。

3.地方理系学生の採用が注目されている背景

地方理系学生の採用が注目されている背景

文系学生と比べも理系学生は、就職してすぐに活かすことのできるスキルを持っているため採用したいと考えている企業は多いのではないでしょうか。

都市部の理系学生の採用はすでに競争が激化していますが、地方理系学生の採用市場はまだまだブルーオーシャンです。

つまり、採用できる可能性が高く、競合が少ないといえるでしょう。

 

しかしながら、就職活動をおこなっている学生の在住地が「首都圏か地方か」による「就活格差」は依然として大きく、地方大学の学生の就職活動には、情報が少ない、交通費などの費用がかかってしまうなど、地方学生にとって不安要素となる部分がたくさんあります。

 

このような背景から、”都市部の企業に就職したい気持ちはあるが、就職活動に積極的ではない優秀な地方理系学生”の獲得を目指す企業が増えています。

【九州学生比較付き】25年卒理系学生の行動予測と対策について

九州の理系学生の情報を知りたい方におすすめ無料資料!

九州地方の25年卒理系学生採用にお困りの担当者に向けて、学生の動向や市況予測などの情報をおまとめいたしました。25年卒の採用市況に加えて、インターンシップの動きや就職活動の方向性など、最新情報をご覧ください。

4.地方理系学生に対して効率の良いアプローチ方法

 

地方理系学生に対して効率の良いアプローチ方法

都市部の理系学生に比べて、地方理系学生の方が採用できる可能性は高いかもしれません。

しかし地方理系学生が、都市部企業の就職活動を積極的におこなうには情報量が少ない、交通費などの費用がかかってしまうなど、地方理系学生にとって懸念となる部分があります。

では企業が、地方理系学生に効率良くアプローチをするためには、どのような手法があるでしょうか。

4-1.積極的にアプローチし自社認知を高める

インターネットが普及して企業の情報を地方にいる学生まで伝えることができるようになったとはいえ、企業数は莫大であり、その中で自社のホームページを見てもらえていると考えることは危険です。

インターネットは情報を伝える手段の1つではありますが、「インターネットに情報を掲載する=地方学生に見てもらえる」とは限りません。

 

まずは、学生に企業の名前を知ってもらうことが重要です。

そこで魅力的だなと感じれば、学生が自らインターネットなどを通じて企業の情報を収集することができます。

まずは、企業名と業務内容を知ってもらうことが重要です。

 

つまり、地方学生と出会える機会を積極的につくるためにも、地方大学への出張セミナーや地方会場での面接、地方にいながら都会の企業とつながることができるオンライン説明会や選考会などを積極的におこなう必要があるでしょう。

4-2.地方学生向けのインターンをおこなう

学生が就職を考える上で最も良いきっかけとなるのが、実際に職場体験をおこなうことができるインターンです。

会社の雰囲気を実際に感じることで企業への思いが強くなり、就職先に選んだという話も多いです。

そのため近年、企業のインターンシップ実施の重要度が高くなっています。

 

しかし地方学生にとっては、インターンシップや就職活動の情報が手に入りにくいのが現状です。

特にインターンシップの申し込みは、人数制限がある上、早いもの勝ちなのでどうしても情報がまわりやすく感度が高い都市部の学生で埋まってしまう傾向にあります。

 

つまり地方学生向けに限定したインターンをおこなうことは、地方学生を獲得するための良い手段となります。

最近は”地域創生”と称した地域の学生向けのインターンも流行っています。

4-3.交通費支給サービスを活用して就職活動を支援

地方学生は、都市部の企業の面接を受けるためには交通費や宿泊費など費用がかさんでしまいます。

1泊するだけでも交通費と合わせて数万円は必要になります。

就職活動をしながらなので、アルバイトをする時間を十分にとることもできません。

 

企業が就職活動にかかる費用(交通費や宿泊費)を補助することで地方の学生が都市部に出てきやすい環境を用意することも1つの手です。

もしも同じような企業があった場合、交通費を出してもらえる企業と出してらえない企業ならばどちらを選ぶでしょうか。

 

まずは会社を見てもらう。

そのための投資と考えればそれほど高くはありません。

4-4.オンライン説明会、選考会で費用負担の低減

2020年以降、コロナの影響もあり、オンラインを活用した採用活動が主流となりました。

就職活動においても同じことがいえます。

 

これまでは、説明会や選考会は交通費を支払ってでもその場に移動しなければなりませんでしたが、今はさまざまなオンライン会議サービスがあり、自宅にいてもパソコン(もしくはスマホ)と専用のアプリがあれば、オンラインで説明会の話を聞く、双方向で質問や解答をする、面接をすることが可能となりました。

 

アプリは通常無料でダウンロードできるため、地方学生の就職活動にかかる費用と移動時間を大幅に削減することができ、効率的な就職活動がおこなえます。

TDK株式会社が、22年卒の理系学生を対象におこなった「コロナ禍でのオンラインの就職活動に関する調査」によると、9割を超える学生が“オンラインでの就職活動経験あり”と回答しています。

2022卒理系学生「コロナ禍でのオンラインの就職活動に関する調査」

※ 出典:2022卒理系学生「コロナ禍でのオンラインの就職活動に関する調査」オンラインでの就職活動、9割超が経験あり。 

 

また「企業に最もおこなってほしい就活上の配慮」についての項目では、「選考プロセスのオンライン化」が41.6%と一番高い結果がでています。

特にIT系企業では、選考プロセス全てがオンラインで完結するケースも珍しくなく、学生からの人気が集中する傾向にあります。

ここ数年で急激に早期化する理系の就職活動において、「オンライン就活」という学生ニーズに対応できるかどうかは、企業にとって採用の成否を分けるポイントになるでしょう。

5.まとめ

まとめ

地方学生は就職活動をする上で情報量が少ない、交通費がかかる面など、さまざまな問題を抱えています。

そのため、これらの問題を解決する必要があります。

 

地方大学で出張セミナーを開いて企業の名前を覚えてもらう、地域学生に特化したインターンをおこなう、都市部への選考会などにかかる費用を負担する、オンラインでの情報交換や選考会をおこなうなど、少しの配慮で地方の優秀な学生を獲得するチャンスがめぐってきます。

地方にも優秀な学生は多いため、獲得できれば大きな利益につながります。

都市部での理系学生の採用に苦戦している採用担当者様は、地方の理系学生に注目してみてはいかがでしょうか。

地方の理系新卒紹介サービスは『理系就職エージェントneo』がおすすめです!

理系就職エージェントneo

地方の理系学生には就職活動にかかる交通費・宿泊費を負担するという補助活動をおこなっています
地方理系学生の採用は『就職エージェントneo』がおすすめ!
25年卒の早期採用を検討している企業もぜひご相談ください。

この事例・記事に関わった営業担当

理系学生に特化したご支援でミスマッチを防ぐ

2011年にネオキャリアに入社後、新卒紹介事業に従事。2013年には地方理系学生向け就活支援サービス「ちほりけ」の立ち上げに参画。 2015年より理工系人材の採用支援事業責任者を務め、カウンセラーや営業、マーケティング業務と多岐に渡り活躍。 累計900社以上の採用活動をサポートし、2,500名以上の理工系学生の内定獲得を支援。 数字から課題を抽出し、市況を踏まえた提案で理工系学生の新卒採用に課題を抱える企業を採用成功まで導きます。

名前

柏木/新卒領域

得意領域
  • 理工系学生の母集団形成

  • 理工系学生の動向理解

この営業が携わった他の事例・記事を見る