保育士の派遣を依頼するメリットとは?料金や人材紹介との違いも紹介

中途採用

保育士の有効求人倍率は2018年11月時点で3.20倍と、人手不足が深刻になっています。このようななかで、正規雇用の保育士だけでなく、派遣で保育士を採用しようとお考えの園様も多いでしょう。

本記事では、保育士派遣の仕組みや、メリット・デメリット、料金についてお伝えします。また、保育士の派遣会社も紹介いたしますので、ぜひ参考にしてみてください。

1|人材派遣とは

保育士派遣は、通常の人材派遣と同じ仕組みです。そのため、まずは人材派遣の仕組みと料金、人材紹介との違いについてお伝えします。

1-1.人材派遣の仕組み

人材派遣の仕組み(出展:「人材紹介会社と人材派遣会社の違いを解説!」)

人材派遣は、人材会社に登録している求職者を紹介してもらい、働いてもらうことのできるサービスです。

通常、労働者を雇用して働いてもらう場合、法人と労働者の間には「雇用契約」があり、労働者は法人の「指揮命令」にもとづいて業務をおこないます。

人材派遣では、労働者が「雇用契約」を結んでいる先と、「指揮命令」を受けている先が一致していません。労働者は派遣会社(派遣元)と雇用契約を結んでいますが、法人(派遣先)の指揮命令にもとづいて業務をおこないます。

そのため、法人から労働者に対して給与の支払はありません。

1-2.派遣の料金

人材派遣では、法人と労働者は雇用契約を結んでいないため、法人から労働者に対して給与の支払いはおこないません。

かわりに、法人は派遣会社に対して派遣料を支払います。派遣料は、時給で定められていることが多く、派遣会社によって異なります。

通常、専門性の高い職種であるほど時給は高くなる傾向にありますが、派遣保育士の時給は1700~2200円ほどになっています。

派遣会社は、法人から支払われた派遣料の何割かを手数料として差し引き、残りを労働者に対して給与として支払います。

派遣料から何割を差し引くかという割合は「マージン率」とよばれます。

マージン率は平均して30.6%*ですが、職種によって異なります。派遣保育士の場合、マージン率は33%*と全職種の平均よりも少し高くなっています。

*出典:「保育士派遣会社のマージン率を徹底調査!公開義務を果たしている企業は?

1-3.派遣の形態

人材派遣には、「登録派遣」と「紹介予定派遣」の2種類が存在します。

 登録派遣

一般的に「派遣」といわれるのは、この登録派遣です。

登録派遣は、雇用期間に定めがあります。現在は、3年を超えて同じ職場で働くことは原則できません。

3年は最長での期間なので、それよりも短い期間で雇用契約を結ぶことも可能です。

紹介予定派遣 

紹介予定派遣は、最初から直接雇用への切り替えを前提として、派遣をするものです。

一定期間は派遣社員として働き、雇用期間の終了時に派遣社員と派遣先の法人が合意すれば、派遣社員は正社員や契約社員として働き続けることができます。派遣社員としては、3~6か月程度働くことが多いようです。

直接雇用に切り替わった際は、派遣料とは別で派遣会社へ紹介手数料を支払います。

紹介予定派遣では、派遣社員の人柄や仕事ぶりを把握してから直接雇用ができるため、高いマッチング度が期待できます。

また、派遣社員も仕事になれている状態で直接雇用となるため、長く働いてもらえることが多くなります。

1-4.人材紹介との違い

  雇用

料金形態

採用フロー

人材派遣 派遣会社

時給で定められている(派遣保育士の時給は約1700~2200円)

面接の禁止など
禁止事項がある

 

人材紹介 紹介先企業

入社した際に支払う(年収の30%~40%)

フローについての
規定はない

人材紹介の仕組み(出展:「人材紹介会社と人材派遣会社の違いを解説!」)

人材紹介は、人材会社に登録している求職者の中から、法人に合った人材を紹介してもらう採用方法です。

人材会社と求職者の間に雇用関係はなく、法人は紹介してもらった求職者と面接をし、採用活動をおこないます。

紹介してもらった求職者が内定となり、入社した際に紹介料を人材会社に支払います。

人材派遣とは、「雇用関係」と「料金形態」「選考フロー」が異なっています。

また、人材紹介では紹介してもらった求職者の面接での選考はほとんどの企業でおこなわれていますが、人材派遣では、派遣労働者を特定することを目的とする行為は禁止されています。

選考での主な禁止事項
・面接による選考
・履歴書・職務経歴書による選考
・適性検査による選考
・年齢・性別による選考

しかし、事前の情報がないままでは派遣先と派遣社員の双方にとって不安が残ります。そのため、選考以外の方法として、職場見学や顔合わせといった機会があります。

面接と職場見学や顔合わせの違いは、選考を目的としていないことです。

しかし、そのときに何か見過ごせない問題が発覚し、結果として不採用にする園などもあります。

2|保育士派遣のメリット・デメリット

人材派遣は、期間を定めて、必要な人材を派遣してもらうサービスです。

ここでは、園の側からみた、派遣保育士のメリットとデメリットをお伝えします。

2-1.メリット

保育士の派遣サービスを利用するメリットを3つご紹介します。

急な人員不足に対応できる

人材紹介など、通常の採用をおこなっていると、短期間で採用をし、すぐに就業を開始してもらうことは難しいことが多くなっています。

しかし、人材派遣は人材会社に依頼し、マッチする登録者がいれば、派遣保育士を紹介してもらえ、就業を開始することができます。そのため、産休や突然の離職などで突発的に人手不足に陥った際にも対応することができます。

ただ、マッチした登録者の方がいない場合は、やはりすぐに派遣してもらうことはできません。

そのため、今すぐ派遣の需要が無い場合も、派遣会社と連絡を取り合い、マッチする登録者がいるのかなどの情報取集はしておきましょう。

採用コストを削減できる

人材派遣では、派遣保育士が就業した後に、派遣料を支払うだけであるため、採用の際にかかるコストがありません。

人材紹介や求人サイトなどとは違い、採用コスを削減することができます。

採用の工数を減らせる

人材会社から園にあった保育士を派遣してもらえるため、採用活動が一切必要ありません。

レジュメを確認し、面接の日程を決めて面接をする、といった採用活動が必要ないため、保育士が就業するまでの工数を大幅に削減することができます。

2-2.デメリット

派遣保育士には、メリットだけではなくデメリットも存在します。ここでは、派遣保育士のデメリットを3つ紹介します。

帰属意識が低い

派遣保育士は、園が直接雇用しているわけではありません。さらに、雇用期間も定めがあるため、園に対して帰属意識が低くなりがちであるというデメリットがあります。

派遣保育士全員がそうであるとは限りませんが、「就業初日に、名札など必要な備品をきちんとそろえておく」「歓迎していることを伝える」といった工夫を通して、帰属意識を高める努力が必要です。

自前の保育士として育たない

派遣保育士は、雇用期間に定めがあります。直接雇用に切り替えない限り、長くても3年で園を離れることになるため、園の保育士として育成することは難しくなります。

園で長く働いてもらえるような保育士を採用したい場合は、紹介予定派遣を利用するか、直接雇用に切り替えるとよいでしょう。

3|保育士派遣の事例

派遣保育士の料金やメリット・デメリットについてご紹介しましたが、実際にどのような場合に派遣保育士を利用するかイメージのつかない担当者様もいらっしゃるでしょう。

ここでは、派遣保育士の事例をご紹介いたします。

延長保育にもピンポイントで派遣!

case:1

採用ニーズ

延長保育で、遅い時間帯まで勤務できる保育士

背景

新年度から延長保育を開始することにしたものの、現在の職員数では対応できないため、新たに保育士の採用を開始。
当初は人材紹介で探してたものの、夜の時間帯まで保育をすることになり、なかなか思うように採用が進まない状況でいらっしゃいました。

提案内容

延長保育の時間帯だけピンポイントで働いてもらえる保育士を派遣で探すことをご提案。

相談してから1週間以内に必要な人数分の派遣保育士を紹介してもらい、延長保育を無事開始。派遣スタッフ就業後も、派遣会社からの定期的なフォローで、離職もなく働き続けてもらっています。

急な離職にも、即日対応で翌週から就業開始!

case:2

採用ニーズ

フルタイムで勤務可能な保育士

背景

親の介護で急に離職しなければならなくなった職員さんがいらっしゃった園様の事例です。

ぎりぎりの人員配置で園を運営しており、年度途中であったため、代わりの保育士を採用しなければならない状況でした。

提案内容

利用していた人材紹介では、すぐの採用ができなかったため、保育士の派遣を活用。

相談してから3日以内に資格を持った派遣保育士を紹介してもらい、園にもその週のうちに見学にきてもらいました。そして、相談した翌週からは就業開始。

急な欠員にもスピーディーに対応し、保育の質を落とさずにすみました。

4|おすすめの保育士派遣サービス

人材派遣は、さまざまな業界・職種でおこなわれていますが、ここでは保育士の派遣サービスをご紹介いたします。

保育ひろば

【特徴】

  • 紹介する派遣保育士は、全員が保育資格の保有者で、教える手間が省ける。
  • 全国どこでも利用可能で、スピディーに対応。
  • 派遣の他にも、保育士に特化した紹介予定派遣・人材紹介・転職フェアをおこなっているため、幅広く採用の支援が可能。
サービス名 保育ひろば
運営会社 株式会社ネオキャリア
URL https://www.neo-career.co.jp/service/hhhaken_B

保育ひろばへのお問い合わせはこちら

BRAVE保育士

【特徴】

  • 月1回以上の派遣保育士との面談で就業をサポート。
  • 紹介予定派遣も対応可能。
  • 看護師や栄養士も派遣も対応可能。
サービス名 BRAVE保育士
運営会社 株式会社ブレイブ
URL https://www.braves.co.jp/sat/hoiku/

保育求人ガイド

【特徴】

  • 毎月平均3000件の応募数。
  • 全国各地の派遣に対応。
  • 求職者とは、必ず顔合わせをおこなったうえで、派遣保育士として紹介。
サービス名 保育求人ガイド
運営会社 アスカグループ
URL https://hoikukyuujin.com/

ほいく畑

【特徴】

  • 人材育成の取り組みで、質の高い派遣保育士を紹介。
  • 専門のコーディネーターが就業をサポート。
  • 給与の州払い制度があり、派遣保育士の定着率をあげる取り組みをおこなっている。
サービス名 ほいく畑
運営会社 株式会社ニッソーネット
URL https://hoikubatake.jp/

5|まとめ

いかがでしたでしょうか。

保育士の派遣は、通常の派遣と同じ仕組みであり、登録派遣と紹介予定派遣があります。

保育士の派遣では、派遣保育士を紹介してもらえ、就業までがスピーディーであることや、採用に費用と工数がかからないことが大きなメリットです。

一方で、派遣保育士は園への帰属意識が低く、自前の保育士として育たたないというデメリットがあります。

保育士の派遣を利用する場面やタイミングを見極めれば、人手不足解消の手段となるため、有効に活用しましょう。

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