求人ボックスとは?|掲載方法・料金・Indeed(インディード)との違いを徹底解説!
求人検索エンジン

カカクコムが2015年にサービス提供を開始した「求人ボックス」。
2024年3月には月間ユーザー数1,000万人を超え、注目のサービスとなりました。
しかし「求人ボックス」という名前を耳にしたことはあっても、その詳細についてご存知の方は少ないのではないでしょうか。
本記事では、
・求人ボックスの仕組みや特徴
・Indeed(インディード)や他の検索エンジンとの違い
・求人ボックスの掲載方法や料金
などを徹底解説いたしますので、ぜひご参考ください。
目次
1. 求人ボックスとは
求人ボックスとはWeb上の求人情報を集め、まとめて検索できる求人検索エンジンです。
企業は求人ボックスから求人ページの作成や、求人情報の作成がおこなえます。
まずは求人ボックスの概要についてお伝えいたします。
このような企業に求人ボックスはおすすめです!
・求人サイトや人材紹介での採用手法に限界を感じている
・Indeed(インディード)など他の求人サイトで運用がうまくいかなかった
・少額から求人広告の運用をしてみたい
・まずは無料の求人検索エンジンを使ってみたい
・クリック単価の高騰化を抑えたい
1-1. 求人ボックスの仕組み
求人ボックスは、食べログや価格.comなどでお馴染みのカカクコムが運営する、求人に特化した検索エンジンです。
Googleと同じように、Web上の求人を集めてきて一挙に表示してくれるため、求職者がそれぞれの媒体やサイトにいかなくても簡単に求人を調べられます。
基本的にはWeb上にある求人情報が自動で掲載されますが、求人ボックスに直接求人情報を投稿し、求人ページを作成することも可能です。こちらの場合、無料で利用することができます。
1-2. 求人ボックスのユーザー数
現在の求人ボックスのユーザー数は約1,000万人*にのぼります。
2015年にサービスを開始してから順調に利用者数を伸ばしており、2020年には500万人ほどでしたが、2022年には800万人、2024年には1,000万人を突破しています。
このことから、1年に100万人以上ユーザーが増加した急速に成長しているサービスだといえます。
*出典:カカクコム/事業・サービス概要「求人ボックス アクセス数(2024年6月現在)」
また、大手求人媒体のマイナビ転職やdodaでもそれぞれユーザー数が660万人、629万人となっており、それと比較しても遜色のないユーザー数です。
1-3. 求人ボックスの求人数
求人ボックスは常時1,000万件以上の豊富な求人を掲載しています。
地域や雇用形態に関わりなく、さまざまな求人を偏りなく掲載しており、ユーザーの多様なニーズに対応しています。
24時間以内の新着求人を数えると、2024年8月27日時点で1,511,885件*の新着求人がありました。
*ネオキャリア調べ
- 求人ボックスが自社の採用にあうか知りたい方へ
・求人ボックスのユーザー層とターゲットがあうか知りたい
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2. 求人ボックスの特徴
求人ボックスは、求人に特化した検索エンジンです。近年、求人ボックス以外にも求人に特化した検索エンジンは登場していますが、求人ボックスの特徴はどのような点にあるのでしょうか。
ここでは、求人ボックスの特徴を4つご紹介いたします。
2-1. 検索エンジンの質の高さ
求人ボックスでは、カカクコムが質の高い独自の検索エンジンを構築し、運用しています。
独自の検索エンジンでは、主に4つの内容を評価し、検索結果の表示順位を決定しています。
検索エンジンの評価基準
求人ボックスでは、これら4つの点から求人情報を評価しユーザーのニーズに合わせた検索結果を表示することによって、質を担保しています。
2-2. ユーザー目線に合わせた使いやすさ
求人ボックスを運営するカカクコムは、他にも「食べログ」や「価格.com」などのサービスを長年運営している実績があります。
これらのサービスを運営してきたなかで培ったノウハウやコンテンツ制作力を活かし、ユーザー目線に合わせた使いやすい設計をおこなっています。
シンプルなデザインと高い機能性
求人ボックスのデザインは万人がみやすい、検索機能を優先させたデザインですが、圧倒的な検索スピードや多様な絞り込み検索、お気に入り等の便利機能が搭載されています。
特に、「こだわり条件検索」という絞り込み機能は多様な条件をそろえており、その豊富さが他の求人検索エンジンにはない大きな特徴となっています。
検索サポート機能
求人ボックスでは、職種や雇用形態など、多様な分野での検索回数ランキングを閲覧することができます。
また、検索した条件では平均年収がいくらなのかといった雇用統計や、企業情報など、ユーザーの仕事探しを助ける豊富な機能が備わっています。
3. 求人ボックスとIndeed(インディード)・スタンバイの違い
ここまで、求人ボックスの仕組みと特徴についてご紹介しました。
しかし、求人ボックス以外にも求人に特化した検索エンジンは近年多数登場しています。そこで、ここでは求人ボックスとIndeed(インディード)、スタンバイとの違いを解説いたします。
また、そもそも求人サイトとはどのような点が異なっているのかも、合わせてお伝えします。
3-1. 求人ボックスとIndeed(インディード)の違い
Indeed(インディード)と求人ボックスの主な違いは、クリック課金の運用方法・求人数とユーザー数・検索軸です。
近年、Indeed(インディード)は認知度が上がっており、利用している企業も多くなっているためクリック単価が高騰しています。
職種や地域によって異なるため一概にはいえませんが、中途採用のIndeed(インディード)クリック単価の平均は70円~700円であるため、求人ボックスの方が低コストで運用できるでしょう。
3-2. 求人ボックスとスタンバイの違い
スタンバイはZホールディングスとビズリーチの合同会社が提供する求人検索エンジンです。
2020年12月にYahoo!しごと検索と統合されたため、Yahoo!ユーザーにもアプローチできることが特徴です。
スタンバイでは「スタンバイカンパニー」という無料のツールを利用することで、求人ページの作成だけでなく、ユーザーへのスカウトメール送信や、チャット機能なども利用できます。
4. 求人ボックスの掲載方法
求人ボックスは無料掲載できるため、どのような企業でもコストをかけず手軽に掲載を開始することができます。
ここでは、求人ボックスにはどのような掲載方法があるのか、詳しく解説いたします。
4-1. 採用ボード(直接投稿)
採用ボード(直接投稿)は、求人ボックスに直接求人ページを作成する掲載方法です。
まずは求人ボックス公式ホームページから無料登録(アカウント作成)をします。
その後「募集要項」「仕事の内容」「求めている人材」など、指定のフォーマットに沿って記載をするだけで簡単に求人ページが作成できます。
求人情報を記入してページが作成できたら、審査を経て求人ボックスに掲載されます。掲載開始後は、いつでも・何度でも掲載内容を編集することができます。
採用ボード(直接投稿)の場合、応募が入るとメールでお知らせが届きます。また、求人ボックスの管理画面で応募者の情報・連絡先が確認できるようになっています。
4-2. クローリング掲載
クローリング掲載は、企業の採用ホームページや求人広告などWeb上の求人情報が、自動で求人ボックスに掲載されることです。
「自社の採用ページが求人ボックスに勝手に掲載されていた」ということはないでしょうか?
求人ボックスは一般的な求人サイトとは違い、「求人検索エンジン」に分類されるサイトです。
求人検索エンジンとは、GoogleやYahoo!などの検索エンジンの”求人情報版”で、Web上のさまざまな求人情報を集約して表示するサイトです。
そこで情報を集約する際に、クローリングという仕組みが使われています。
- クローリングとは
- 求人ボックスのクローリングとは、Web上のさまざまな求人情報を自動で集約するシステムです。
- さまざまなサイトをクローラーと呼ばれるプログラムが巡回し、求人情報と思われるものを集約する仕組みになっています。
- 求人情報と認識する条件は公式に公開されていないため、クローリングされたくてもされない場合もあります。
- ※自社の採用ホームページなどをクローリングで求人ボックスに掲載したい場合、問い合わせて掲載の検討依頼をすることが可能です。
クローリングされたページは、自動で求人ボックスに掲載されるため、登録や申請は必要ありません。また、情報の更新や削除も自動で検知し、求人ボックスのページに反映されます。※反映までに時間がかかる場合があります。
4-3. リスティング広告
求人ボックスのリスティング広告は、クローリングされた求人を有料で目立たせる掲載方法です。
求人ボックスのリスティング広告は、広告枠と呼ばれる目に留まりやすい場所に表示されることで、より多くの求職者の関心を集めることができます。
料金体系はクリック課金型となっているため、広告がクリックされた場合のみ料金が発生します。求職者が興味を持ってくれた場合のみ費用が発生する、無駄のない仕組みです。
求人ボックス「リスティング広告」の掲載方法
1.お問い合わせ
※掲載したいサイトのURLをご用意ください。2.審査
掲載可能かどうか審査をおこないます。3.お申込手続き
審査完了後、営業担当よりご連絡いたします。4.システム連携
※システム連携完了までの期間は求人サイト・採用サイトの構成によって異なります。(目安:1週間~1か月半)
※システム連携には「クローラ連携」と「XMLフィード連携」の2つの方法があります。5.アカウント発行
※アカウントにログインし、キャンペーンや予算などの各種設定をおこないます。6.運用開始
お申し込みから運用開始までは約1週間~1ヶ月半ほどかかる場合があります。運用方法の詳細などは営業担当より詳しくご説明しますので、お問い合わせください。
4-4.有料オプション
求人ボックスの有料オプションは、直接掲載した求人票を有料で目立たせる掲載方法です。
上記のリスティング広告と同じで、広告枠に掲載されることで、目に留まりやすくなり多くの求職者の関心を集めることができます。
料金体系も同じくクリック課金型となっているため、広告がクリックされた場合のみ料金が発生します。求職者が興味を持ってくれた場合のみ費用が発生する、無駄のない仕組みです。
求人ボックス「有料オプション」の掲載方法
1.クレジットカードのご登録
※採用ボードのご利用が前提になります。2.「有料オプションを利用する」の設定
求人の更新画面から設定可能です。3.有料オプション開始
※求人一覧ページで、求人ステータスが「公開中」、かつ有料オプションに入札方法・予算額が表示されているかチェックをお願いいたします。
有料オプションの配信には「シンプルプラン」と「アドバンスプラン」の2種類あり、運用方針や予算によって選択することができます。
代理店での運用代行も可能ですので、詳しくは営業担当までお問い合わせください。
5. 求人ボックスの料金
求人ボックスは基本的には無料で利用できるサービスですが、有料で掲載するプランも存在します。
ここでは、無料掲載と有料掲載の違いに加え、詳細な金額をご紹介いたします。
5-1. 求人ボックスの無料掲載
無料掲載では、掲載において一切料金は発生しません。
直接投稿(採用ボード)であれば、登録してページを作成する作業が必要ですが、求人サイトに求人情報を掲載している場合は、何もしなくとも、自動で求人ボックスに求人情報が掲載されます。
ただし、検索結果画面において、有料掲載よりも下位に表示されるため、ユーザーの目にとまりにくいというデメリットがあります。
5-2.求人ボックスの有料掲載
有料掲載をすると、求人ページを上位に表示させることができ、よりユーザーの目にとまりやすくなります。
求人ボックスの有料掲載は、「クリック課金型」という形態です。
掲載課金型では求人の掲載自体に費用がかかるのに対して、クリック課金型では求人がクリックされるまで費用が発生しません。
クリック課金とは
上記の通り、クリック課金とは自社の求人ページがユーザーにクリックされた回数により費用が発生する仕組みです。
求人ボックスは検索エンジンであるため、ユーザーが任意のワードで求人を検索すると、入力したワードにそって検索結果が表示されます。表示された検索結果のうち、興味のある求人ページをクリックして表示された時点で、費用が発生します。
求人が閲覧されない限り費用が発生しないため、費用の掛け捨てリスクを抑えて効率的に採用ができます。
クリック単価
1クリックあたりの金額を「クリック単価」といいます。
求人ボックスのクリック単価は入札制で、入札単価は25円~1,000円の幅で入札可能です。1円単位で自由に設定できます。
※実際のクリック単価は掲載順位などに応じて、入札単価より低くなる可能性があります。
5-2. 求人ボックスの運用手数料
有料掲載には自社で登録と代理店を利用する方法の2つの選択があります。
弊社を代理店としてご利用いただく場合、これまで求人広告等で曖昧だった代理店手数料を明確にし、広告費の20%~を手数料としていただいております。
代理店を利用するメリット
1. 場合によっては人件費を抑えられる(代理店に支払う金額は一定のため)
2. 週に一度効果進捗レポートの送付
3. 毎月のお振り返りを実施(求人の動きの分析や効果改善案や提案をお出しする)
6.求人ボックスの3つのメリット
求人ボックスのメリットを解説します。
6‐1.採用コストを抑えやすい
求人ボックスは無料掲載と有料掲載があるため、採用計画にあわせて利用できます。
無料掲載の場合は求人情報の作成から投稿、採用まで完全無料です。
そのため、複数の採用職種や雇用形態の募集があるときや、複数の採用拠点の募集時に採用コストを抑えやすいメリットがあります。
また、無料で掲載がおこなえるため、ほかのサービスと併用しやすいメリットもあります。
有料掲載をおこなうときも、求人情報がより多くのユーザーの目にとまりやすくなることで、早期に採用がおこなえる可能性があります。
応募の獲得がむずかしい募集をおこなうときや、より多くの採用をおこないたいときは、有料掲載がおすすめです。
6‐2.掲載期間や求人数に制限がない
求人ボックスには掲載期間や求人数に制限がありません。
そのため、母集団を増やして優秀な人材を採用したい企業のおすすめです。
なぜなら、選考対象者を増やすことで、採用ターゲットと出会いやすくなるからです。
6‐3.こだわり条件検索により採用ターゲットと出会いやすい
求人ボックスはシンプルなデザインと操作性が特徴の1つであり、メリットの1つでもあります。
求職者にとっては、希望条件にあう求人情報を探しやすいことはメリットです。
企業にとっても、求職者が自社の求人情報にたどり着きやすくなり、応募の獲得につながるメリットがあります。
また、他の求人検索エンジンにはない、こだわり条件検索により、採用ターゲットによる求人情報の閲覧、応募の獲得数の向上が期待できます。
7.求人ボックスのデメリット
求人ボックスのデメリットは、運用に工数がかかりやすい点です。
基本的に求人情報の作成は自社でおこなうため、複数の求人原稿を作成しなければならないときは、そのぶん工数がかかります。
また、応募が多い場合は、都度応募者対応も必要です。
採用担当者がコア業務に集中できないときや、工数を割くことがむずかしい場合は運用を代行会社に依頼できます。
8.採用コスト60%削減|求人ボックスの採用事例
本章では求人ボックスで採用に成功した企業の事例を紹介します。
紹介するのは、タクシードライバーの採用時に採用コストを60%削減できた採用成功事例です。
企業情報 | |
業界・職種 | タクシードライバー |
従業員数 | 200名 |
上場・非上場 | 非上場 |
採用エリア | 首都圏 |
募集ターゲット | ・35歳以下の未経験者 ・普通自動車第一種運転免許を保持 |
募集人数 | 1名 |
採用課題 | ほかの採用媒体で採用単価が高騰してしまった |
こちらの企業は、別の求人検索エンジンによる採用活動をおこなっていました。
しかし、運用していくうちにクリック単価が上がり、採用単価が高騰したため、別の採用媒体を探していました。
そのため、限られた予算のなかで運用をおこなうために、ネオキャリアの運用サポートを受けながら求人ボックスの利用を開始します。
- 施策
- 1.自社の採用ページと連携
- 今回の企業は、ほかの求人検索エンジンでの採用のために自社の採用ページを持っていました。
- そのため、既存の採用ページをクローリングさせ、求人ボックスで有料掲載を開始しています。
2.応募のハードルを下げる
未経験者に対しては応募のハードルを下げることが必要です。
入社してからどのような研修をどれくらいの期間おこなうか詳細に記載しました。
- 結果
- タクシードライバー1名の採用に成功しています。
- また、既存の求人検索エンジンで200円だったクリック単価が、求人ボックスでは80円にまで削減することに成功しました。
こちらの企業は、既存の採用ページを活用して運用工数を減らしました。
また、応募のハードルを下げるために入社後の研修フローの詳細を記載しただけでなく、以下の内容も伝わりやすく記載しています。
- 求人情報の記載時の工夫ポイント
・研修期間中も月給を保障することや、二種免許の取得に必要な費用は会社が全額負担することも記載して、雇用条件への不安を払拭しました。
・自社サイトにあった社員インタビューには、未経験から働き始めた社員のページも追加しています。
どのようなサポートがあったか」「働き始めてよかったと思う点はどこか」などの内容を盛り込み、転職時の不安を緩和させられるようにアピールしています。
こちらの企業は、求人ボックスの運用代用を利用しながら、求人情報に工夫をこらしたことで採用単価の削減と採用に成功しました。
実際に求人ボックスの有料掲載の費用を知りたい方は、正規代理店へのお問い合わせがおすすめです。
9. まとめ
今回は、注目を集めている求人ボックスについて解説をしました。
求人ボックスの特徴は、下記3つです。
・ユーザー目線のみやすいデザインや多様な検索機能
・新着求人数も、他の検索エンジンを圧倒するほどの多さ
・クリック単価が比較的安価
また、掲載方法は以下の2種類から選ぶことができます。
・直接投稿(採用ボード)
・クローリング
どちらの方法でも無料で掲載することが可能ですが、有料掲載で上位表示させた方がユーザーの目にとまる確率は高くなります。
求人ボックスの特徴を把握したうえで、コストを抑えつつ効率的に採用活動をおこないましょう。

オウンドメディアを活用した新しい採用のカタチを
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