【就活】企業の探し方10選 | 元キャリアアドバイザーが自分に合う企業を探すコツや注意点も解説

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「就活を始めたものの、企業が多すぎてどこから手をつければいいのか分からない」
そんな風にに感じている就活生は少なくありません。
世の中には数多くの企業があり、就活サイトに登録して検索しても、表示される件数の多さに戸惑ってしまうこともあるでしょう。

企業探しでつまずいてしまう原因は、やる気や情報収集力の不足ではなく、「探す手順」と「探す手段」が整理されていないことにあるケースが多く見られます。
逆に言えば、この二つが整理できると、企業探しは進めやすくなります。

この記事では、約6年間で3,000名程度の就職支援をしてきた元キャリアアドバイザーの立場から、企業探しの基本的な流れを3つのSTEPで整理したうえで、具体的な企業の探し方10選をご紹介します。
あわせて、つまずきやすいパターンや、企業探しにおすすめの就活エージェント3選についても紹介しています。

一人で抱え込まずに、まずは自分に合いそうな方法から試してみてください。

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【はじめに】企業探しの流れを3STEPで解説

企業探しは、いきなり個別の企業を調べ始めるよりも、大まかな流れを押さえてから動いたほうが進めやすくなります。ここでは、元キャリアアドバイザーの立場から、3つのSTEPに分けて企業探しの流れを解説します。

・STEP1:就活の軸を固める
・STEP2:幅広く候補を集める
・STEP3:複数の情報源で比較して選ぶ

この順番で進めることで、「候補が多すぎて選べない」「調べたけれど結局決められない」といった状態を避けることができます。

企業探しの流れ3STEP

就活の軸を固める

最初のSTEPは、企業を選ぶときの判断基準となる「就活の軸」を固めることです。
軸が無いまま企業を探すと、条件を絞り込む手がかりがないため、膨大な求人情報の前で手が止まってしまいます。

ざっくりとでも軸があれば、「この企業は自分の軸に近い」「ここは少し違うかもしれない」と判断しながら進めることができます。
軸を考えるときは、次のような問いを自分に投げかけてみると整理しやすくなります。

・仕事内容:どんな活動や作業をしているときに集中できるか。人と関わる仕事か、一人で深く考える仕事か(ゼミ・部活動・アルバイトなどの場面で想像する)
・働き方:勤務地は限定したいか、転勤は許容できるか、残業や休日について希望はあるか、リモート勤務は必要か ・環境:若いうちから裁量がほしいか、じっくり育ててもらいたいか
・価値観:仕事を通してどんなことに貢献できたら嬉しいと感じるか(ゼミ・部活動・アルバイトなどの場面で想像する)

編集者アイコン
【元キャリアアドバイザーのワンポイントアドバイス】 最初から完璧な軸を作ろうとしなくて大丈夫です。就活を進めるなかで見えてくるものも多いため、現時点での仮の答えで構いません。
また、「譲れない条件」と「できれば叶えたい条件」を分けておくと、後で候補を絞る際に迷いにくくなります。すべてを満たす企業を探そうとすると候補がほとんど残らなくなってしまうため、条件の中でもあらかじめ優先順位をつけておくことがおすすめです。

幅広く候補を集める

軸がある程度見えてきたら、次は候補となる企業を集めていく段階です。
このSTEPで意識したいのは、最初から絞り込み過ぎないことです。就活を始めたばかりの時期は、そもそも世の中にどんな企業や仕事があるのか幅広く知ることが大切で、選択肢を広く知っているからこそ自分に合った企業を選ぶことができるからです。

名前を知っている企業だけで候補を作ってしまうと、自分に合う企業が候補に入らないまま進んでしまうこともあります。
候補集めの段階では、次のような姿勢で臨むと視野が広がりやすくなります。

・知らない業界も一度は覗いてみる
・社名を知らない企業も、事業内容が気になれば候補に入れておく
・1つの手段に頼らず、複数の探し方を並行して行う

具体的な探し方は次の章で詳しくご紹介しますが、就活サイトの検索だけに頼るのではなく、大学のキャリアセンターやイベント、四季報など、性質の異なる情報源を組み合わせると、出会える企業の幅が広がります。

複数の情報源で比較して選ぶ

候補が集まってきたら、最後は情報を照らし合わせながら絞り込んでいきましょう。
ここで大切にしたいのが、一つの情報源だけで判断しないことです。

企業が発信する情報、第三者がまとめた情報、実際に働いている社員の声は、それぞれ見えている角度が異なります。どれか一つだけを見て結論を出すと、印象と実態がずれてしまうこともあります。
比較する際は、次のような情報を組み合わせてみてください。

・企業の公式情報:採用サイト、企業ホームページ、事業や決算に関する公開資料
・第三者がまとめた情報:就職四季報などの資料、口コミサイト
・人から得られる情報:OB・OG訪問、説明会での質疑、キャリアセンターの担当者や就活エージェントの話

同じ企業について複数の角度から情報を集めると、企業文化や競合他社との違いなど「求人票だけでは分からなかった特徴」が見えてくることがあります。時間はかかりますが、「平均年齢が若いので風通しが良いかと思っていたら、実際は年功序列な環境だった」などの入社後のミスマッチを減らすうえで重要な工程です。

企業の探し方10選

ここからは、具体的な企業の探し方10選を元キャリアアドバイザーの観点から解説します。
それぞれに強み弱みがあるため、どれか一つを選ぶというより、いくつかを組み合わせて使うのがおすすめです。まずは自分に合いそうなものから試してみてください。

就活エージェント

就活エージェントは、専任のキャリアアドバイザーが相談に乗りながら、希望や適性を踏まえた企業を提案・紹介してくれるサービスです。
求人紹介だけでなく、書類の添削・選考の日程調整・面接対策など内定に至るまで二人三脚でサポートをしてくれます。利用が向いているのは以下のような場面です。

・何から手をつければいいか分からず、相談相手がほしいとき
・自分では見つけられない企業と出会いたいとき
・自分に合う業界や企業が分からないとき
・企業探しとあわせて選考対策なども進めたいとき

就活エージェントの特徴は、求人検索では出会いにくい企業(非公開求人)を紹介してもらえる点です。担当者との面談を通じて、自分では言語化できていなかった希望が整理されることもあります。

一方で、紹介される企業は、そのエージェントが取引している範囲に限られます。
エージェントだけに頼るのではなく、他の探し方と併用すると、選択肢を狭めずに済みます。

また、担当者との相性の問題もあります。相談しにくさを感じた場合は、担当の変更を依頼したり、別のサービスの利用も検討しましょう。
就活エージェントについてもっと詳しく知りたいという方は下記の記事もあわせて読んでみてください。

就活サイト

就活サイトは、多くの就活生が利用する企業の探し方です。ひとくちに就活サイトといっても、「求人検索型」「スカウト型」「情報掲載型」の大きく3つのタイプに分かれます。
それぞれ性質が異なるため、目的に合わせて使い分けると進めやすくなります。

【求人検索型】就活サイト

求人検索型は、業界・職種・勤務地・従業員数などの条件を指定して企業を探すタイプの就活サイトです。掲載企業数が多いため、候補を一度に集めたいときに向いています。
一括エントリーなどの機能で、一気に複数の企業にエントリーをすることも可能です。
使いこなすコツは、条件の絞り方を段階的に変えてみることです。

・最初は勤務地や業界など、1〜2個の条件だけで検索してみる
・表示された企業を眺めながら、気になる特徴を追加で絞り込む
・条件を変えて何パターンか検索し、出てくる企業群の違いを見てみる

いきなり条件を細かく設定すると、該当する企業が数社しかヒットしないこともあります。
まずは広く見てから狭めていく流れを意識してみてください。
求人検索型就活サイトについてもっと詳しく知りたい方は下記の記事もあわせて読んでみてください。

【スカウト型】就活サイト

スカウト型は、プロフィールや自己PRを登録しておくと、興味を持ってくれた企業からスカウトが届くタイプの就活サイトです。逆求人型と呼ばれることもあります。
活用しやすい場面は、次のとおりです。

・自分で求人検索する時間がなかなか取れないとき
・知らなかった企業と出会いたいとき
・自分の経験がどんな企業に評価されるのかを知りたいとき

このタイプの特徴は、自分の視野の外にある企業から声がかかる可能性がある点です。
想定していなかった業界や企業から連絡が届き、そこから興味が広がっていくケースもありますか。

活用のポイントは、プロフィールをできるだけ具体的に書いておくことです。
学業やアルバイト、サークルなどの経験について、何に取り組み、どう考えて行動してきたのかを書いておくと、企業側も判断しやすくなります。

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【情報掲載型】就活サイト

情報掲載型は、選考体験談や社員インタビュー、業界解説などの情報がまとまっているタイプの就活サイトです。応募機能よりも、情報収集を目的とした利用に向いています。
活用しやすい場面は、次のとおりです。

・業界の全体像や、業界ごとの仕事内容を知りたいとき
・気になる企業の社風や働き方について、求人票以外の情報も見たいとき
・選考の流れや傾向を事前に把握しておきたいとき
・内定後に入社先を決めるうえで判断材料が欲しいとき

掲載されている情報は匿名性が高く、投稿者の主観が含まれる場合もあります。
また、数年前の悪い口コミの場合、既に課題が解決していることも可能性もあります。
すべて鵜呑みにするのではなく、参考情報の1つとして受け止め、公式情報とあわせて確認することをおすすめします。

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就活イベント・セミナー

合同説明会や業界研究セミナーなど、複数の企業が集まるイベントも、企業探しの有力な手段です。
大きな利点は、短時間で沢山の企業と出会える点です。1社ずつ調べていくと時間がかかりますが、イベントであれば数時間のうちに何社もの話を聞けます。
近年はオンライン開催も増えており、移動時間をかけずに参加できる機会も広がっています。参加する際は、次の点を意識してみてください。

・知っている企業だけでなく、知らない企業のブースにも立ち寄ってみる
・聞いた内容はその場でメモしておく
・求人票に載っていないことを聞いてみる

イベントは、志望企業を決める場というより、選択肢を広げる場として捉えると使いやすくなります。

会社説明会

会社説明会は、企業が自社について直接説明する場です。
説明会では、事業内容や仕事の流れ、求める人物像などが語られます。
社員の方の話し方や雰囲気から、社風の一端を感じ取れるという利点もあります。

学内で開催されている個別の会社説明会などに、まずは参加してみましょう。
参加する中で、もし興味が湧いたら同じ業界の別の企業の個別の会社説明会に参加してみるなど徐々に関心の範囲が広がっていきます。

参加時に注目しておきたいのは、次のような点です。

・説明している社員が、自社の仕事についてどのように語っているか
・質疑応答で、具体的な質問にどこまで答えてもらえるか
・若手社員が登壇する場合、入社後の成長イメージが持てるか
・社員同士の関係性や会話の雰囲気

説明会は企業が自社を紹介する場である以上、良い面が中心に語られる傾向があります。
気になった点は質問してみて、他の情報源とも照らし合わせると、より立体的に企業を捉えられます。

インターンシップ

インターンシップでは、実際の職場や仕事内容を疑似体験することで、企業を深く知ることができます。
期間や内容はさまざまで、1日で完結するものから、数週間にわたって業務に携わるものまであります。参加期間が長いほど、社員の方の働き方や職場の雰囲気を具体的に把握しやすくなる傾向があります。

インターンシップは求人検索型の就活サイトや各企業の採用ページから募集中のものを探すことができます。志望業界や企業が固まっていない人は、まずは名前を知っている企業や、インターンシップのプログラムの内容を見て興味を持てそうなものに応募してみることをおすすめします。

「インターンシップに参加するための選考経験を積める」「インターンシップの中でグループワークを経験できる」など、特に初期の段階では「どの企業のインターンシップに参加するか」よりも、インターンシップに参加すること自体に価値があります。
まずは気になるインターンシップに応募するところから始めましょう。

インターンシップならではの利点としては、次のような点が挙げられます。

・仕事内容が自分に合いそうかを、体験を通じて確かめられる
・社員の方と接する時間が長く、質問しやすい
・参加を通じて、自分の適性や興味に気づくことがある

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【元キャリアアドバイザーのワンポイントアドバイス】 「この仕事は思っていたのと少し違うかもしれない」と感じることもありますが、それも収穫の1つです。入社前に気づけたと考えれば、ミスマッチを避けるうえで役立ちます。
日程が学業と重なることもあるため、無理のない範囲で計画を立てることをおすすめします。

インターンシップについてもっと詳しく知りたい方は下記の記事もあわせて読んでみてください。

キャリアセンター

学校のキャリアセンターは、身近でありながら活用し切れていない就活生も多い場所です。
キャリアセンターの特徴は、その大学の学生に向けた情報が集まっている点です。

学校宛に届いた求人や、過去に先輩が就職した企業の情報など、他では得られにくい情報に触れられます。受けられるサポートは次のとおりです。

・求人票の閲覧、大学限定の求人の紹介
・エントリーシートの添削、面接練習
・進路や就活の進め方についての個別相談
・学内で開催される説明会やセミナーの案内
・卒業生(OB・OG)の連絡先の紹介

「まだ志望が固まっていないから」と遠慮する必要はありません。
書類の書き方やビジネスマナーなども丁寧に教えてくれるため、キャリアセンターは特に就活初期の段階において活用することをおすすめします。

OBOG訪問

OBOG訪問は、同じ学校の卒業生など、実際にその企業で働いている方に話を聞く方法です。
OBOG訪問の価値は、働いている社員の生の声を聞ける点にあります。
一日の仕事の流れ、忙しくなる時期、入社前後で感じたギャップなど、資料には書かれにくいことを知る機会になります。

質問を考えるときは、調べれば分かることではなく、その方にしか答えられないことを軸にすると、有意義な時間になりやすくなります。
下記の質問例を参考に、事前に質問を用意しておきましょう。

・入社前のイメージと、実際に働いてみて違ったところはありますか
・1日の仕事は、どのような流れで進みますか
・仕事のなかで、特にやりがいを感じるのはどのような瞬間ですか
・入社を決めた理由を教えてください

OBOGの紹介は、キャリアセンターやゼミの先輩、OBOG訪問のサービスなどを通じて依頼できます。またOBOG訪問ができる就活アプリも存在します。
相手の方は業務の合間に時間を作ってくださっているため、日程調整やお礼の連絡は丁寧に行いましょう。

なお、聞ける話は個人の経験に基づくものです。複数のOBOGに話を聞くことで、企業全体の傾向が偏りなく見えやすくなります。OBOG訪問についてもっと詳しく知りたいという方は下記の記事もあわせて読んでみてください。

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四季報

就職四季報は、企業の基本情報がまとまった資料です。採用実績や平均勤続年数、残業時間、離職率など、企業をまたいで同じ項目を比較できる点が特徴です。

求人サイトの掲載内容は企業ごとに書き方が異なりますが、四季報は項目が統一されているため、同じものさしで並べて見られるという利点があります。
見ておきたい項目の例は、次のとおりです。

・採用実績:学歴・男女比など(自分と近い属性の学生の採用実績があるかを確認する)
・平均勤続年数・離職率:長く働いている人が多いか
・平均年収・残業時間:働き方や待遇のイメージをつかむ
・業績の推移:ここ数年で伸びているか、横ばいか

数字は企業を理解するための手がかりの一つであり、これだけで良し悪しが決まるわけではありません。業界の特性によって水準は異なるため、同じ業界の他社と並べて見てみると読み取りやすくなります。

学校の図書館やキャリアセンターに置かれていることも多いため、まずは手に取ってみるところから始めてみてください。

ハローワーク

ハローワークは国が運営する機関で、新卒者向けの支援窓口も設けられています。
利用を検討しやすい場面は次のとおりです。

・地元での就職や、UターンIターンを考えているとき
・地域に根ざした中小企業を探したいとき
・就活の進め方について、対面で相談したいとき

ハローワークでは、学生に向けた相談に対応しており、担当者に継続して相談できる仕組みが用意されています。
大手の就活サイトには掲載されていない地域企業の求人に出会えることもあるため、勤務地に希望がある方は選択肢に入れてみると良いでしょう。

SNS

近年は、SNSを通じて情報発信を行う企業も増えています。
採用担当者や社員の方が、日々の仕事や社内の様子を投稿しているケースもあります。

SNSの利点は、企業の空気感が伝わりやすいことと、企業を知る思いがけないきっかけになることです。公式サイトよりも砕けた表現で発信されることが多く、社風の一端が見えてくることもあります。

流れてきた企業の投稿などの中から、興味を持った企業のアカウントをフォローしたりいいねを押すことで、SNSのアルゴリズム上、似たような属性の投稿や企業のアカウントがおすすめされます。

まずは「28卒」「広告業界(志望業界に合せて変更)」といったキーワードで検索することで、気になる企業のアカウントを見つけてフォローやいいねをしましょう。
SNSではハッシュタグ「#」検索も有効です。たとえば「#28卒と繋がりたい 」「#ベンチャー就活 」などで検索することで、自分の志向性と近い企業や他の就活生とも繋がることができます。
最近では文章や写真だけでなくショート動画などで社員や社内の様子を見れる企業も増えていますので、よりイメージを湧かせることができます。SNSでは偶然の出会いが発生することが魅力です。

活用する際は、次の点を意識しておくと安心です。

・発信されている情報は、企業側が伝えたい内容が中心であることを踏まえておく ・個人の投稿はその方個人の見解であり、企業全体の状況とは限らない ・気になった企業は、公式サイトや説明会など一次情報でも確認する

SNSは入り口として活用し、判断は他の情報源とあわせて行うという使い方がおすすめです。

就活の悩みを相談したい...そう感じていませんか?

就職エージェントneo

就職エージェントneoでは、一人ひとり異なる就活状況、強み、適性、思考を加味してあなたに合った最適なアドバイスをしています。ES、履歴書、面接など個別性の高い疑問や悩みについても、一緒に考え内定に向けて伴走します。一人で就活を続けることが辛いと感じている就活生はぜひ一度相談してみてください。

失敗しやすい企業の探し方3選

ここまで探し方をご紹介してきましたが、進め方によっては、時間をかけたわりに手応えを得にくいこともあります。ここでは、失敗しやすい企業の探し方3選について、元キャリアアドバイザーの立場から解説します。

失敗しやすい企業の探し方3選

手当たり次第に受けている

一つ目は、軸が定まらないまま、目についた企業に次々とエントリーしてしまうパターンです。
応募数を増やすこと自体は、選択肢を広げるうえで意味があります。
ただし、一社あたりにかけられる時間が減ってしまう点には気をつけておきたいところです。企業研究が浅いまま選考に進むと、志望動機が具体的にならず、面接で伝えたいことが伝わりにくくなることがあります。

また、スケジュール管理の負担も大きくなります。日程が重なったり書類の提出期限に追われたりして、志望度が高い企業の準備が手薄になってしまうこともあります。注意したい点は次のとおりです。

・応募数は自分が無理なく準備できる範囲に留める
・志望度に応じて、準備の優先順位を変える
・応募の前に「なぜこの企業か」を一言で書いてみる(書けない場合は、まず調べる時間を取ってみる)

特定の業界や職種に絞り込み過ぎている

二つ目は、早い段階で業界や職種を絞り込みすぎてしまうパターンです。
明確な理由があって絞っている場合は問題ありません。

一方で、「なんとなくこの業界」という状態で範囲を狭めていると、本当は自分に合う企業が候補に入らないまま機会損失をしてしまう可能性があります。

特に就活の初期は、世の中にある仕事の種類をまだ把握しきれていない時期です。
知らない選択肢は、そもそも選べません。
意識したい点は次のとおりです。

・同じ職種を、別の業界でも探してみる
・BtoB企業(企業間での取引を行う企業)にも目を向けてみる
・興味のある業界の「取引先」や「関連業界」を調べてみる

絞り込みは、候補を集めた後の工程です。まずは選択肢を広げてから、絞るという順番を意識してみてください。

大手企業や有名企業ばかり受けている

三つ目は、知名度の高い企業ばかり受けているパターンです。
大手企業を志望すること自体は、問題ありません。
ただし、知名度の大きさと自分に合うかどうかは、別の指標であることは意識しておきましょう。規模が大きい企業ほど応募も集まりやすく、選考の難易度が難しくなる傾向もあります。

また、企業の規模によって働き方の特徴は異なります。
どちらが優れているというものではなく、自分が力を発揮しやすいのはどちらかという視点で捉えてみると考えやすくなります。

・規模の大きな企業:制度や研修が整っていることが多く、担当領域が専門的に分かれている傾向
・規模の小さな企業:幅広い業務に関わる機会が多く、若いうちから裁量を持ちやすい傾向

知名度が高くない企業のなかにも、特定の分野で高いシェアを持つ企業や、安定した経営を続けている企業は数多くあります。社名の認知度ではなく、事業内容や働き方で見てみると、候補の幅が広がっていくでしょう。

優良企業を見抜く方法7選

「自分に合った企業を選びたい」「入社後にミスマッチを感じたくない」と考えている方に向けて、企業を見るときの7つの方法を元キャリアアドバイザーの立場から解説します。

成長産業に位置しているか

一つ目は、その企業が属する業界や市場が、これからどのように推移していきそうかという視点です。
企業の状況は、業界全体の動きに影響を受けることがあります。
市場が拡大している分野では、事業を広げる機会や新しい役割が生まれやすい傾向があります。確認の手がかりとしては、次のようなものがあります。

・官公庁や業界団体が公表している統計・白書
・企業が公開している中期経営計画や事業説明の資料
・業界に関する報道や解説

なお、成熟した市場であっても、安定した需要のもとで長く事業を続けている企業は数多くあります。成長市場かどうかだけで判断せず、その市場のなかで企業がどのような立ち位置にいるのかをあわせて見てみてください。

会社の業績は成長しているか

二つ目は、企業自身の業績の推移です。
単年の数字よりも、数年分の推移を並べて見ると傾向が読み取りやすくなります。
業績が伸びているということは、「利益を従業員に還元している」「利益を新しい事業や設備に投資している」など企業内で好循環が起きている可能性が高いと考えられます。
売上高や利益が伸びているか、横ばいか、あるいは変動が大きいかを確認してみましょう。
見ておきたい情報は次のとおりです。

・売上高・利益の推移(直近3〜5年程度)
・事業ごとの売上の構成と、その変化
・増減の理由についての、企業側の説明

上場企業であれば、決算短信や有価証券報告書、決算説明資料などが公式サイトで公開されています。数字だけでなく、企業が変化の理由をどう説明しているかを読んでみると、事業への理解が深まります。

数字にどうしても苦手意識がある場合は、学校のキャリアセンターや就活エージェントのキャリアアドバイザーに聞いてみるのも有効です。

経営基盤が安定しているか

3つ目は、企業が長く事業を続けていける基盤を持っているかという視点です。
具体的には、次のような点が手がかりになります。

・収益源が分散しているか:特定の取引先や商品への依存度が高くなり過ぎていないか
・自己資本比率:一般に、この比率が高いほど借金が少なく自社の資本で経営をしているため、財務面に余裕があるとされています
・事業の継続年数:長く続いている企業には、それを支えてきた仕組みがあると考えられます

ただし、適切とされる水準は業界によって大きく異なります。
大きな設備投資が必要な業界とそうでない業界とでは、数字の意味合いが変わります。
同じ業界の他社と比べてみることをおすすめします。

創業から間もない企業の場合、これらの数字だけでは判断が難しいこともあります。
その場合は、事業の内容や成長の方向性もあわせて見てみると良いでしょう。

労働環境が整備されているか

四つ目は、働き続けやすい環境が整っているかという視点です。
確認しやすい指標としては、次のようなものがあります。

・平均勤続年数:長い場合、働き続けている方が多いと考えられます
・離職率・定着率:同じ業界の水準と比べて高くないか
・有給休暇の取得率
・育児休業の取得実績:制度の有無だけでなく、実際に使われているか

これらは、就職四季報や企業の採用サイトなど、公開されている情報から確認できます。

制度があることと実際に使われていることは、別の話です。
説明会などで「実際にどのくらいの方が利用されていますか」と質問してみると、実態に近い情報が得られることがあります。

労働条件が適切か

五つ目は、給与や勤務時間など、契約に関わる条件です。
求人票や募集要項で、次の項目を確認してみてください。

・給与の内訳:基本給はいくらか。固定残業代が含まれる場合、何時間分に相当するのか
・勤務時間・休日:年間休日数、休日の取り方
・勤務地:転勤の有無と、その範囲
・昇給・賞与の実績

特に見ておきたいのが、記載の具体性です。金額や時間が幅を持たせた表現だけで書かれていたり、条件の説明があいまいだったりする場合は、内定後に確認しておくと安心です。

条件面の質問は聞きにくく感じるかもしれませんが、入社後の生活に直結する大切な情報です。聞きづらい場合は、人事担当者への問い合わせや、就活エージェント経由での確認という方法もあります。

企業文化の醸成や教育は適切にされているか

六つ目は、入社後に成長していける環境があるかという視点です。
新卒入社の場合、多くの方が社会人経験のない状態から仕事を始めます。
どのように仕事を覚えていくのかは、働きやすさに大きく関わります。
下記の点を確認しておきましょう。

・入社後の研修はどのような内容か、期間はどのくらいか
・配属はいつ、どのように決まるのか
・教育担当がつく仕組みがあるか
・資格取得の支援や、自己学習を後押しする制度があるか

あわせて、企業が大切にしている価値観が、社員の方の話や日々の仕事の進め方に表れているかも見てみたいところです。理念として掲げられている言葉と、実際に社員の方が語る内容が結びついていると、文化として根づいていると受け取りやすくなります。

口コミは問題ないか

七つ目は、社員や元社員による口コミです。
口コミは、企業の公式情報からは見えにくい面を知る手がかりになります。
ただし、扱い方には少し注意が必要です。

・投稿は匿名性が高く、書き手の主観であり、置かれた状況によって受け止め方は変わります
・不満を感じた人のほうが、投稿する動機を持ちやすい傾向があります
・投稿された時期が古い場合、現在の状況とは異なる可能性があります

参考にする際は、個々の投稿の内容よりも、複数の投稿に共通して出てくる傾向に目を向けると読み取りやすくなります。同じ指摘が繰り返し出てくる場合は、説明会や面接の場で確認してみるという方法もあります。

口コミは全てを鵜呑みにせずに、判断材料の一つとして、他の情報源とあわせて総合的に見ることをおすすめします。

企業探しにおすすめの就活エージェント3選

ここでは企業探しにおすすめの就活エージェント3選について元キャリアアドバイザーの立場から紹介します。

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就活での企業探しについてよくある質問

ここでは就活での企業探しについてよくある質問に、元キャリアアドバイザーの立場から回答します。

  • Q

    企業探しは何から始めればいい?

    A

    まずは、就活の軸をざっくりと言葉にしてみるところから始めてみてください。
    「勤務地は実家から通える範囲がいい」「人と話す仕事に興味がある」といった程度で構いません。

    この軸があるだけで、就活サイトの検索条件を決めやすくなります。
    軸を考えるのが難しいと感じる場合は、先に企業を眺めてみるという順番もあります。いくつかの企業を見比べるうちに、「こういう働き方は自分に合いそう」という感覚が言葉になっていくこともあります。
    何社か見比べるうちに「良いな」と感じる企業に何かしらの共通点があるかもしれません。
    共通点を言語化していくと就活の軸が見つかる可能性があります。

    一人で進めるのが難しいときは、学校のキャリアセンターや就活エージェントに相談してみるのも有効です。話しながら整理していくほうが、考えがまとまりやすい方もいます。

  • Q

    企業が見つからない時はどうすればいい?

    A

    候補が見つからないときは、探し方そのものを見直してみると状況が変わることがあります。

    ・検索条件を緩めてみる:条件を一つ外すだけで、表示される企業が大きく増える
    ・別の手段を試してみる:就活サイト中心だった方は、イベントやキャリアセンター、四季報など、性質の異なる情報源を試してみる
    ・職種から探してみる:業界で探して見つからない場合、職種を軸に横断的に探すと候補が広がる
    ・人に相談してみる:自分では気づかなかった選択肢を提案してもらえる

    「見つからない」と感じるときは、見ている範囲が狭くなっている場合もあります。
    一度立ち止まって、振り返ってみてください。

  • Q

    企業探しはいつから始めるべき?

    A

    関心を持った時点から少しずつ始めておくと、後の時期に余裕を持ちやすくなります。
    企業探しは、明確な開始時期が決まっているわけではありませんが、選考が本格化してからだと、企業研究と選考対策を同時に進めることになり、時間の確保が難しくなります。
    早い時期であれば、次のようなことに取り組みやすいです。

    ・幅広い業界を見て、視野を広げる
    ・インターンシップに参加して、仕事を体験する
    ・OBOG訪問で、働いている方の話を聞く

    一方で、始める時期が遅かったとしても、できることはあります。
    限られた時間のなかでは、キャリアセンターや就活エージェントなど、相談しながら進められる手段を活用すると、負担を抑えやすくなるでしょう。
    大切なのは開始時期そのものよりも、自分のペースで着実に進めていくことです。

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まとめ

この記事では、就活における企業の探し方について解説してきました。
企業探しは、時間も手間もかかる作業です。思うように進まない時期があっても、それは珍しいことではありません。 一人で抱え込まずに、大学のキャリアセンターや就活エージェントなど、頼れる相手を見つけながら進めてみてください。この記事が、皆さんの企業探しの一助となれば幸いです。

この記事を書いた人

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元採用人事
元キャリアアドバイザー

アキラ

2018年株式会社ネオキャリアに新卒入社。 その後は新卒人材紹介・保育士転職支援の営業として企業の採用支援。キャリアアドバイザーとしては約6年間で3,000名程度の就労支援に携わってきました。キャリアとしては20代でリーダーとして6名のメンバーの新卒育成担当、新規拠点立ち上げなどを経験してきました。 その後採用人事としての経験を経て、現在はWebマーケティングを担当しています。 元採用人事・元キャリアアドバイザーの視点から就活・キャリアについて専門的に発信していきます。 読者の皆さんの一番の味方として伴走できるよう発信をしていきますのでよろしくお願いします。

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