新卒の面接で内定をもらうためにやるべき効果的な練習方法8選!

本記事では、面接に対して不安や緊張を感じている就活生が自信を持って面接に挑むために必要な練習方法についてご紹介しています。

面接の本番はきっと緊張するかと思いますが、練習した努力は必ず本番での底力となりますので、自信を持って本番に臨むために準備をすることは内定への第一歩です。

面接時に面接官が見ているポイントや練習する前の事前準備なども紹介していますので、準備を万全に整えたうえで自分に合った練習方法を実践してみてください。

この記事のまとめ

  • 自分の印象を客観視でき、落ち着いて面接に臨めるようになるため面接の練習はしたほうが良い
  • 面接の練習は「自信がつくまで」何度でもやるべき
  • 面接の練習を始める前に回答例を作成しておく
  • 一人で練習する方法は「スマホで録画する」「時間を計る」「Youtubeを活用する」「アプリを活用する」の4つがある
  • 客観的な態度を確認するためには「友達や家族に協力してもらう」「面接官役をやってみる」「社会人に協力してもらう」「就活イベントに参加する」「就活エージェントに頼る」という方法がある

新卒の面接|練習をしたほうが良い理由とは?

練習する前に、なぜ練習するべきなのかを知ってから取り組むようにしましょう。

自分の印象を客観視できる

面接では好印象を与えるために、視線や座り方、表情、話し方や話すスピードなどを意識する必要があります。本番の面接前に練習することで、自分自身の印象を客観的に捉えることができ、より良い姿勢に改善することができます。自分が思っている姿と客観的に見る印象とは乖離することもありますので、事前にチェックしておくことが大切です。 

落ち着いて面接に臨むことができる

面接の基本的な流れは決まっているため、事前に流れに沿って練習しておくことで、本番で落ち着いて臨むことができます。また、面接で聞かれるであろう質問に関する回答を準備しておけば、慌てることなく落ち着いて対応できるため面接官に好印象を与えられるでしょう。

 

POINT①

  • 面接の一連の流れ

    面接の流れは下記の通りです。面接では基本的なマナーが確認されていますので、流れと共にマナーについてもチェックし、練習しておきましょう。

POINT②

  • 面接時の質問の流れ

    面接開始後の基本的な流れは下記の通りです。質問の仕方は変わるかと思いますが、下記のような流れで質問されるケースが多いため、事前に質問に対する回答なども準備しておきましょう。

新卒の面接|評価基準を確認しよう

面接の練習をする前に、どのような点を面接官がチェックしているのかを今一度確認し、練習に役立てましょう。

面接時の態度・姿勢と回答内容の2つに分けてお伝えします。

【面接官がチェックしているポイント】
■態度・姿勢
・第一印象や基本的なマナー

■回答内容
・企業の価値観とのマッチ度・自社で活かせるスキルの有無
・企業への志望度

各項目について詳しく確認していきましょう。

態度・姿勢|第一印象、基本的なマナー

面接で一番注意すべきポイントは、第一印象や基本的なマナーです。
ポテンシャル採用である新卒採用において、社会人として当たり前の行動やマナーを持ち、好印象な学生を採用したいと考えている面接官は多いです。この基準はどの企業においても変わらない点ですので、第一印象で好印象を与えられるよう、基本的なマナーをしっかりと練習しておきましょう。 

POINT

  • 第一印象で好感度を上げる方法

    ①視線は面接官の目を見る(オンラインの場合はカメラ)
    ②少し口角を上げてにこやかな表情
    ③面接官の聞き取りやすいスピードで話す
    ④面接官の聞き取りやすいトーンで話す
    ⑤背もたれに寄りかかったりせず、足を揃えて背筋を伸ばして座る
    ⑥適切な敬語表現を使う
    ⑦面接官が理解できない略語や専門用語を使わない 

回答内容①|企業の価値観とのマッチ度、自社で活かせるスキルの有無

面接をする目的は、「自社の価値観にマッチしており、長期的に自社で活躍できる人材の採用」にあります。面接官は早期離職を防ぐため、企業の価値観と就活生個人の価値観が合っているのか、就活生が持っているスキルは自社で活用できるスキルなのかなどを総合的に判断しています。 

同じ業界でも企業によって特色は異なりますし、求めているスキルも異なります。
なぜこの企業に就職したいのかを面接官に伝えるためには、業界理解だけでなく、「企業研究」をしっかり行い、企業とマッチしていると判断してもらえる回答を用意することが大切です。スキル面においても、企業が必要としているスキルを確認し、自分自身が活かせる強みと合っている点を面接でアピールするように準備をしましょう。(ESの内容も同様ですので、一貫性のある内容を記載するようにしてください。)

回答内容②|企業への志望度

企業は予め採用予定人数を決めて新卒採用を実施しています。企業が求める人物像であっても、企業への入社意欲が低い就活生に内定を出し、後々内定辞退者が大勢出てしまうと予定人数を割り込んでしまい、企業運営に支障をきたしかねません。
そのため、面接官は自社の価値観に合い、求めている人物像であるという点だけでなく、「自社に対する志望度が高い学生」かどうかも見極めています。
特に最終面接で企業への志望度を確認する質問が多いため、志望動機をしっかり伝えられるように準備をし、熱意の伝わる話し方を練習しておくと良いでしょう。

面接の練習は何日前から?

ここでは、面接練習の日数についてお伝えします。

自信がつくまで何度でも

面接の練習について「何日前から練習すれば問題ないんだろう」と疑問に感じている就活生もいるかと思いますが、答えは、日数ではなく「自信がつくまで」です。
自分は自信があるから練習をしなくても良いという就活生であれば、無理に練習をする必要はありません(選考を通過するかどうかは分かりませんが)。大事なことは、自信を持って面接に挑める覚悟ができているかどうかです。

面接の本番は、自分が思っている以上に緊張するものです。ご自身の経験の中でも、練習せずにぶっつけ本番で成功した経験を持つ人は少ないのではないでしょうか。人生の大一番である就活面接とどのように向き合いたいかを再確認し、自信を持って臨めるまで練習しておくことをおすすめします。

新卒の面接|練習の前の準備

面接の練習をする前に、本番の面接で聞かれるであろう質問に対する回答例を作成することから始めましょう。

質問に対する回答を書き出す

面接で聞かれる質問はある程度決まっていますので、予め面接で聞かれそうな質問を書き出し、その質問に対する具体的な回答を書き出しておきましょう。
回答を書き出したら、書き出した項目に対して「なぜ?なぜ?」と問い直し、深堀りされた場合を想定した回答も用意しておきます。

POINT

  • 新卒の面接でよく聞かれる質問例

    ■自己紹介に関する質問
    「自己紹介を1分以内でお願いします」
    ■自己PRに関する質問
    「自己PRを1分でお願いします」
    「あなたの強みを表すエピソードを教えてください」
    ■志望動機に関する質問
    「当社に興味を持ったきっかけは何ですか?」
    「当社の弱みを教えてください」
    ■ガクチカに関する質問
    「どのようなアルバイトをしましたか?」
    「学校で頑張ったことは何ですか?」
    ■逆質問
    「最後に何か質問はありますか」

新卒の面接|一人でできる練習方法4選

練習の準備が整ったら、練習を始めていきましょう。
ここでは一人でできる練習方法をご紹介していきます。練習の相手がいなくてもできる方法は複数ありますので、ぜひ実践してみてください。

練習①スマホで録画する スマホの録画機能を活用し、自分が話している姿を録画し、確認するという方法です。
自分が話している姿を客観的に見ることができますし、今まで気付けなかった改善点を見つけることもできます。

POINT

  • できているかチェックしよう!

    □姿勢:背筋が伸びているか
    □声の大きさ:大きい声でハキハキと話せているか
    □話すペース:速すぎず、聞き取りやすく話せているか
    □表情・視線:笑顔で、しっかりと面接官の目を見て話せているか

練習②時間をはかる

自己紹介は「〇分以内で回答してください」と時間に制限を設けられるケースもあります。自己紹介以外の質問においてもダラダラと話すのではなく、要点をまとめて簡潔に話すことが面接の場では鉄則です。1つの質問に対して「1分」を目安に回答できると相手にとっても伝わりやすいです。 練習をする場合には、タイマーをセットし、1分以内に回答できるかどうかを確認しておくと良いでしょう。

練習③YouTubeを活用する

様々な就活系の動画がYouTubeにアップされていますので、ぜひ活用してみてください。「面接練習」と検索すると、質問を投げかけてくれるものもあります。 自分では想定していなかった質問を投げかけられるケースもありますので、対人練習のような緊張感を持った練習ができるためおすすめです。

練習④アプリを活用する

面接練習用のアプリが普及していますのでこれらのサービスを活用するとより効率的な練習が可能です。 疑似面接官が質問をしてくれたり、回答内容を録音してくれたり、回答時間を計ってくれたりとかなり便利ですので一人で練習しようと考えている就活生は活用してみると良いでしょう。

新卒の面接|客観的にみる練習方法5選

客観的なアドバイスをもらうために、周りの人に協力を仰ぐ場合には下記のような練習方法があります。

練習①家族や友達に聞いてもらう

家族や友達に面接官役をお願いし、率直なアドバイスをもらいましょう。身近な存在であるため気軽に取り組めるという利点があります。
ただし、身近な人であるがゆえに気持ちが緩んでしまいがちですので、しっかり緊張感を持って練習してみましょう。

練習②友達との練習で面接官役をやる

友達と面接練習をする場合、面接官役で聞く人の立場を経験することで、どう話せば相手が聞きやすいかを理解することができます。姿勢や表情などを面接官の立場で見ることで「意外とこういうポイントが気になる」といった新たな発見があるでしょう。面接官役をやって得た改善策を自分に活かすことができます。

練習③社会人に聞いてもらう

面接では基本的なマナーや第一印象をみられていますので、社会人にチェックしてもらうとより面接官に近い視点からの評価やアドバイスを受けることができます。
家族や友達との練習方法と比べ難易度は高いですが、得られるフィードバックはより的確ですので、「具体的なアドバイスがほしい!」という就活生はOB・OG訪問などを利用し、社会人との面接練習を実施することをおすすめします。

練習④就活イベントに参加する

就活イベントでは、模擬面接やマナー講座など様々なイベントを開催しています。  自分に必要な講座を選んで参加することができるため、自分一人で練習することに少しでも不安を感じている人は積極的に参加してみると良いでしょう。

練習⑤就活エージェントを利用する

就活エージェントとは新卒の人材紹介などを行っている新卒採用のプロフェッショナルのことです。「個別面談」「企業紹介」「履歴書・ESアドバイス」「面接アドバイス」など一人ひとりの就活状況や人柄を把握したうえで就活のサポートをしてくれます。
一人で面接練習をしていて、行き詰ってしまった場合にはこのようにプロの力を借りることも選択肢の一つでしょう。

新卒の面接|練習をする場合の注意点

面接の練習をする場合にはいくつか注意点がありますので、先に確認したうえで取り組みましょう。

回答を丸暗記しようとしない

面接の練習で多い間違いは「丸暗記をすること」です。丸暗記は、ただ原稿を読んでいるような印象を与えてしまい、熱意を伝えることが難しくなってしまいます。そのため、回答を一語一句正しくいうということよりも、どう話したら相手に一番伝わりやすいかを考えて話す練習を心がけましょう。

結論から話す

面接では、ダラダラと話すのではなく、結論から話すことが鉄則です。「結論→エピソード→入社後の意欲」を伝えられるよう、要点を絞って話せるように準備をしましょう。
用意していた質問と全く同じ内容の質問が来るとは限りませんので、質問の内容に合わせて変更できるように練習すると安心して面接に挑めます。

緊張感を持って練習する

練習だからといって気が緩んでしまうこともあると思いますが、面接本番の緊張感の中で、話せるように準備をしなければ練習の意味がありません。
練習する際はできるだけ本番と同じ緊張感を持って取り組めるように環境を整備してみましょう。

この記事を書いた人

元中途求人広告アドバイザー
こばさん

不動産会社での営業経験を経て、中途求人広告アドバイザーに転身。これまでに中小・ベンチャー企業を中心に100社以上の中途採用をご支援してきました。現在は3人の子供たちの子育てとキャリアの両立に奮闘中です。
自身の経験を活かし、転職・就職活動に役立つ情報だけでなく、働く女性のキャリアライフを充実させるコンテンツやFP2級の資格も保有しているので働くうえで役立つマネー情報をお届けしていきます。

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2024.03.22

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今さら聞けない「オープンES」とは?|併せて提出すべき書類や写真選びのポイントを紹介

就活で耳にすることのある「オープンES」という言葉。どんなものかいまいちわからないものの、今さら人に聞けないとモヤモヤしている就活生も多いでしょう。 本記事ではそういった就活生に向けてオープンESの概要をお伝えしたうえで、利用するメリットや注意点、使用する写真の選び方のポイントなどを網羅的にご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。 この記事のまとめ オープンESとは、あらかじめ登録したESのデータを複数の企業に転用して提出できるリクナビが提供しているサービスのこと オープンESのほかに書類提出が必要かは企業ごとに異なる オープンESを活用すると「作業時間の短縮」「支出の削減」「選択肢の増加」に繋がる オープンESを利用できない企業もあるため留意が必要 オープンESにおいては写真選びが重要 オープンESとは? オープンESとは、あらかじめリクナビ上に登録したESのデータを複数の企業に提出することができる、リクナビが提供しているサービスです。 複数の企業にエントリーする場合、本来であれば応募する企業分だけESや履歴書を作成する必要がありますが、オープンESを使用すれば一度作成しておくと他の企業にもそのまま転用できるため、書類作成時間を大幅に短縮できます。 ただし、オープンESはリクナビと提携していない企業には提出することができない点に注意が必要です。エントリーした後に「OpenES提出可能」と表示された企業に関しては提出可能ですのでチェックしてみましょう。 オープンESは履歴書扱い?ES扱い? 中には、オープンESが履歴書扱いになるのか、ES扱いになるのかよくわからないという就活生や、オープンESを提出した場合他の書類は提出しなくて良いのか疑問に感じている就活生もいるでしょう。 結論、企業によって必要な対応は異なり、その企業がオープンESをESとして扱うか、履歴書として扱うか、ES兼履歴書として扱うかによって変わります。 たとえば、企業がオープンESをESとして取り扱う場合には、別途履歴書を求められることがあります。詳細は提出画面で確認できますので、都度チェックしましょう。 ちなみに、オープンESと履歴書には設問に下記のような違いがあります(氏名や住所などの基本情報を除く)。 ■オープンES ✓ 保有資格 ✓ 趣味・特技 ✓ 学業、ゼミ、研究室などで取り組んだ内容 ✓ 自己PR(写真有) ✓ 学生時代に最も打ち込んだこと(写真有) ※企業ごとに独自の質問をさらに3問まで追加することが可能 ■履歴書 ✓ 免許・資格 ✓ 志望動機・自己PRの書き方 上記からわかるように、オープンESの方が記入できる項目が少々多くなっていますが、最も異なるのは、オープンESにおいては自己PRとガクチカの欄にアピール写真を入れられる点です。 写真を追加することでその当時の状況や自分の雰囲気、人柄をより詳細に伝えることができるでしょう。 オープンESを利用するメリット では、オープンESには具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか? 書類作成時間を短縮できる 先ほどもお伝えしたように、オープンESは一度作成すれば他の企業にもデータを転用できるため、企業ごとにエントリーシートを作成する場合に比べて大幅に作業時間を短縮することができます。 企業ごとに内容を若干変化させたいという場合には、一度作成したものを修正してから提出することもできるため便利です。複数の企業を受けようとしている就活生や就活を効率的に進めたい就活生に向いているといえるでしょう。 出費を減らすことができる 一社一社に向けて履歴書を紙面で作成して提出する場合には、証明写真や郵送に都度費用がかかりますが、オープンESは写真を含め全てデータでのやり取りになるため、出費を減らすことができます。 就活においてはスーツ代や交通費など出費がかさむため、少しでも支出を減らしたい就活生に向いているでしょう。 写真によってより強いアピールができる 先ほどもお伝えしましたが、オープンESでは自己PRとガクチカの欄にそれぞれ写真を追加することができるため、文章だけでは伝わらない要素も追加でアピールすることが可能です。 オープンESしか扱っていない企業にもアプローチできる 企業によってはオープンESしか扱っていないところもあるため、オープンESを活用することで本来であれば応募できない企業にもアプローチすることが可能となり、選択肢の幅を広げることに繋がります。 ただし、上述したようにオープンESはすべての企業に提出できるわけではありません。オープンESだけを活用すると選択肢を狭めすぎてしまう可能性があるため、「オープンESも並行して活用する」のがベターです。 オープンESを活用する際の注意点 オープンESは一度情報を入力しておけばそのまま他の企業にも転用できるというメリットがありますが、作成したオープンESの内容があまり良くなかった場合には、転用した企業すべての書類選考で不採用になってしまう可能性があります。 そのため、オープンESを作成したらまずは登録する前に家族や先輩などの信頼できる社会人にチェックしてもらい、「文章は理解しやすいものになっているか」「しっかりとアピールできているか」「的外れな文章になっていないか」などを見てもらうと良いでしょう。 オープンESの書き方 改めて、オープンESの基本項目は下記の7つになります。 ここでは、それぞれの具体的な書き方について見ていきましょう。それぞれの項目の詳細な例などは下記の記事にまとめてありますので、ぜひこちらも参考にしてください。 保有資格 まずは保有資格欄です。ここを埋める際には下記のポイントに留意しましょう。 ✓ 正式名称で記載する ✓ スコアがある場合はその数値も書く ✓ 「取得した理由」「ちょっとしたアピール」を書く ✓ 全角25文字以内に収める 趣味・特技 趣味・特技欄については、下記のポイントを意識してください。 ✓ 扱うものを一つに絞る ✓ 可能な限り具体的に書く ✓ 自分の考えを盛り込む ✓ 学んだことや得たことを書く ✓ 入社後にどう活かせるか書く ✓ 120文字以内に収める 学業、ゼミ、研究室などで取り組んだ内容 次に学業、ゼミ、研究室などで取り組んだ内容についてです。ここでは下記のポイントに留意しましょう。 ✓ 難しい言葉を使わない ✓ 身についたことを書く ✓ 入社後にどう活かせるかを書く ✓ 250文字以内に収める 自己PR 次に自己PR欄についてです。自己PRでは下記のフレームワークに沿って書いてみてください。 (1)結論(強み) (2)エピソード (3)結果・学んだこと (4)入社後どう活躍できるか 学生時代に最も打ち込んだこと 学生時代に最も打ち込んだことを書く際は、下記のフレームワークに沿って書いてみると読みやすい文章になるでしょう。 (1)結果 (2)動機 (3)目標と課題 (4)取り組みや対策 (5)結果 (6)学び 志望動機 最後に志望動機欄です。志望動機を書く際には下記のフレームワークを参考にしてください。 (1)志望理由 (2)背景・動機 (3)会社を選んだ理由 (4)入社後どのように活躍したいか 自己PRとガクチカ欄に載せる写真の選び方 ちなみに、オープンESでは掲載する写真も重要になりますので、ここでは評価される写真の選び方を簡単にご紹介いたします。まずは、オープンES用の写真のサイズやファイル形式を把握しておきましょう。 【プロフィール写真】 ★サイズ:縦600px×横450px以上 ★形式:jpgまたはpng ★容量:5MB以下 【自己PR・ガクチカの写真】 ★サイズ:縦675×横900px(横長3:4推奨) 続いて、オープンES用の写真を選ぶ際のポイントです。大きく下記の2点を把握しておきましょう。 自己PRやガクチカ内容と関連する写真 自己PRやガクチカと関連している写真を選ぶようにすると、自分の魅力をより詳細に伝えることができます。 たとえば、自己PRで部活の話をしているのであれば部活の練習中や大会出場時の際の写真を掲載したり、ゴミ拾いのボランティアに参加した際の話題を取り上げた場合にはその際の写真を選んだりするなどです。 自己PRやガクチカ欄のテキストベースでの情報に写真を追加することで、採用担当者にその際の情景や熱量をより鮮明にイメージしてもらうためのものとして写真を選ぶと良いでしょう。 自分の人間性が伝わる写真 採用担当者はオープンESを通じてその就活生の人柄も知り、自社とマッチするかをチェックしたいと考えています。 そこで自分らしさが伝わるような写真を選ぶようにすると、文章だけでは伝わりにくい雰囲気やその際の情景をイメージしてもらいやすくなります。 真面目な自分を知ってほしい、明るく前向きな自分を知ってほしいなどの観点で写真を選ぶと良いでしょう。

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【就活生向け】面接で失敗しない!正しい受け答え方のコツやポイントとは?

面接での受け答え方に不安を感じている就活生も多いのではないでしょうか。 本記事では、面接官に好印象を与える答え方のコツやポイントについて解説致します。 さらに、面接官のタイプ別の特徴や対策方法についてもご紹介していますので、これからの面接対策に役立ててみてください。 この記事のまとめ 答える時は「結論→理由(エピソード)→まとめ」の構文で話す 面接官の質問に対する意図を汲み取り、エピソードの過程を意識し、1分以内を目安に回答する  声のトーンや話すテンポ、表情や聞く態度にも気を付ける 社交型、受け身型、圧迫型、論理型の4パターンの面接官の特徴を知っておく 新卒の面接|正しい答え方をするための6つのコツ 新卒の面接で抑えておきたい6つのポイントについてお伝えしていきます。 面接では、下記6点を意識して受け答えをしましょう。 ①答える時は「結論→理由(エピソード)→入社後」の構文で話す ②エピソードの大きさではなくその過程をアピールする ③1分以内を目安に答える ④面接官の質問をしっかり良く聞いて回答する ⑤声のトーンや話すテンポにも気を付ける ⑥表情や聞く態度にも気を付ける それぞれの項目に関して細かく確認していきましょう。 答える時は「結論→理由(エピソード)→入社後」の構文で話す 面接では、基本的に下記の構文に沿って回答します。 ①結論  ・質問に対する回答を端的に    ▼ ②理由(エピソード) ・結論に至った理由や背景、それを裏付けるエピソード  (1)取り組んだ出来事を伝える  (2)その問題に対してどういう行動をとったかを伝える  (3)結果を伝える    ▼ ③入社後 ・②を通して最も伝えたいこと、入社後にどう活かせるのかなど どんな質問に対してもまずは端的に結論から話すという点がポイントです。 要点をまとめずにダラダラと回答すると、最も伝えたいことが何なのか面接官には伝わらず、良い話をしたとしても好印象を与えることができません。 ②で話すエピソードはあれもこれも盛り込まずに1つか2つに絞るとすっきりまとめることができます。 エピソードの大きさではなくその過程をアピールする 面接で答えるエピソードは「大きな成果を出したものでなければいけない」と考えている就活生も少なくないと思いますがそれは間違いです。大切なことは、「過程をアピールする」ということです。 面接官が知りたいポイントは、就活生が取った行動や考え方など人柄や価値観ですので、良い実績を残すことができた過程が分からなければ好印象を与えることができません。エピソードの大きさにこだわるのではなく、過程を重視して回答するようにしましょう。 1分以内を目安に答える 質問に対する回答は長くても1分以内と覚えておきましょう。冒頭にお伝えした構文に沿って、結論から端的にまとめて回答するよう練習をしておくと良いでしょう。 面接官の質問をしっかり良く聞いて回答する 面接官の質問の意図を組み、的を得た回答をするようにします。「自己紹介をお願いします」といわれたにもかかわらず自己PRをしたり、「サークル活動を通じて学んだことは何ですか」という質問に対してサークル活動を選んだ理由を回答したり、的外れな回答をしたりしないように面接官の質問をしっかり聞いて回答しましょう。 分かっていても緊張してしまいうまくいかないこともあるかも知れませんが、そのような時は、面接官からの質問後に1、2秒程度間を空けて頭を整理して回答するように意識することをおすすめします。 声のトーンや話すテンポにも気を付ける 受け答えをする場合には内容だけではなく、声のトーンやテンポも重要です。 声は明るくハキハキとした声を意識しましょう。また、緊張していると早口になりがちですので、自分が考えているよりもワンテンポ遅めに話すと相手には伝わりやすい早さとなります。 表情や聞く態度にも気を付ける 面接では話す時だけではなく、話を聞く時の態度も非常に大事です。 話す時は笑顔で、面接官の目を見てハキハキ話すことを意識し、話を聞く時は、話している面接官の方に視線を向け、あいづちを打ちながら聞くようにしましょう。面接中の態度もチェックされているので意識して臨むようにしてください。 新卒の面接|正しい答え方の回答例 ここでは、2つのシチュエーションでの回答例をご紹介していきます。 回答例①|「自己PRをお願いします」 まずは、自己PRの回答例文を紹介していきます。自己PRでは基本的な構文に沿って回答していきます。 ①結論 ・質問に対する回答を端的に    ▼ ②理由(エピソード) ・結論に至った理由は背景、それを裏付けるエピソード  (1)取り組んだ出来事を伝える  (2)その問題に対してどういう行動をとったかを伝える  (3)結果を伝える    ▼ ③入社後 ・②を通して最も伝えたいこと、入社後にどう活かせるのかなど ■例文 【結論】 私の強みは、「相手の立場に立って物事を考えられる点」です。 【エピソード】 ①私はガソリンスタンドでアルバイトをしており、来店されたお客様の殆どをリピーターにするという目標掲げていました。 ②具体的には受付時に雑談を通したヒアリングを行い、お客様にとって最適なプラスワンの提案を徹底しました。 ③その結果、お客様目線に立って相談から提案を親身になって行う私の人柄が認められ、リピーターが増えていきました。 このことから、相手の立場に立って物事を考えることは、信頼関係を構築するうえで非常に重要であると学びました。 【入社後】 この経験を生かし、社会に出ても顧客の目線から物事を判断し、相手のニーズに応えられる提案ができる社会人になりたいと考えています。 「短所」に関してより詳しく知りたい就活生はこちら! 新卒の面接で「短所」を質問された時の答え方とは?回答例文9選と短所一覧あり 面接官のタイプ別特徴と対策方法 様々なタイプの面接官がいますので、それぞれの面接官の特徴や対策を知っておくと面接に役立つかもしれません。 社交型面接官 社交型の面接官は、就活生の話に対してあいづちを打ったり褒めてくれたりと良い反応をしながら聞いてくれるという点が特徴で、就活生からすると「採用されるかも!」と期待してしまいがちなのがこのタイプです。 このタイプの面接官にあたった場合には、「ダラダラと話さない」ということを意識してください。 面接官がフレンドリーに話を聞いてくれるとなると、安心感からか長く話してしまう就活生も少なくありませんが、社交型の面接官でも面接は評価をつける場であるため、簡潔に話すことを心掛け、緊張感を持って臨みましょう。 受け身型面接官 受け身型面接官の特徴は、あまり質問をしてこないということです。 たとえば「尊敬する人は誰ですか?」と聞かれた際に「母です」と答え、「そうなんですね…」と終わらせてしまう面接官は受け身型タイプです。 このタイプの場合、面接官からの「なぜ?」というような深堀り質問が少ない傾向にあるため、「母です。なぜなら~~」のように自らアピールする姿勢を忘れないようにしましょう。 圧迫型面接官 圧迫型面接官は、回答に対して否定的であったり、聞く態度が悪かったり、とことん深堀りをしてくるという特徴があります。 面接中に「圧迫面接だ」と感じて焦ってしまう就活生もいると思いますが、全く焦る必要はありません。このタイプの面接官は、圧迫面接を通して、就活生のストレス耐性をチェックしているケースが多いため、圧迫面接をされた時は「ストレス耐性をみられている」と理解し冷静に対応しましょう。 論理型面接官 論理型面接官の特徴は、就活生の回答に対して「なぜ?なぜ?」とたくさん深堀りをしてきます。 面接用に作られたエピソードではないかという点や就活生の素の価値観を確認するために深堀りをしていると考えられます。 面接を受ける前には、このタイプに当たることも予想し、事前に深堀りされた場合の回答案を用意しておくと良いでしょう。 このような記事も読まれています 新卒の面接で内定をもらうためにやるべき効果的な練習方法8選!

2024.03.21

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圧迫面接をする理由は?面接官の意図や対処法・回答例もご紹介

就活を進めていく中で、圧迫面接を受けたという声を聞くことがあります。 本記事では、圧迫面接とはどんな面接を指すのかという基本情報や、面接官が圧迫面接を行う意図や圧迫面接と間違えられてしまう圧迫面接もどきについても解説します。 その他にも圧迫面接を受けた場合の対処法や回答例についてもご紹介しますので、面接を控えている就活生は一度確認しておくと安心して面接に臨むことができるでしょう。 この記事のまとめ 否定的な発言や執拗な深堀り、怒鳴るなどの威圧的な態度によって就活生を萎縮させる面接を圧迫面接という 圧迫面接を通して、ストレス耐性や思考力、コミュニケーション力を見極めている 圧迫面接を想定し、深堀り質問への回答を用意しイメージトレーニングをしておく 圧迫面接中は、面接官も仕方なくやっていると捉え、ネガティブ質問をポジティブに変換して回答する 圧迫面接とは?   圧迫面接とは、面接官が威圧的な行動をとったり、否定的な回答をしたり、意図的に意地の悪い質問をしたりすることで就活生を萎縮させる面接のことをいいます。 ここでは、一般的な圧迫面接の例を確認していきます。   回答に対して否定的な発言が多い 面接官の質問に対して自身の考えを述べたとしても、「その考えは間違っている」と否定してきます。どんなに就活生が良い回答をしても、その回答について重箱の隅をつつくような事柄を取り上げ、揚げ足を取ってくるケースもあります。 ■質問例 ・うちの会社に向いてないんじゃないですか? ・第一志望じゃないですよね? ・そんな考えで通用すると思ってるの? ・うちの仕事はきついから辞めたほうがいいんじゃない? ・あなたが当社にもたらすメリットはあるのでしょうか? 威圧的な行動 面接は本来、相互の理解を深める場ですが、明らかに上から目線な態度で就活生の話を聞く気のないような威圧的な態度を取ってくる場合も圧迫面接だと考えられます。下記のようなものが威圧的な態度例にあたります。 ■態度例 ・腕を組んだり、足を組んだり、背もたれにもたれかかったりしている ・貧乏ゆすりをするなどイライラした高圧的な雰囲気を出してくる ・就活生の発言に対してリアクションが全くない 怒鳴る 面接の場で本来はあってはならないことですが、面接官によっては無意味に怒鳴ることもあります。そういった面接を許容する企業は、怒鳴ることが常態化している可能性も考えられますので、仮に内定をもらったとしても入社をするかどうかを就活生は熟慮する必要があるかもしれません。  徹底的に深堀される この手の面接官は就活生の回答に対して5W1Hで何度も追及してきます。なんで?どうして?とそこまで聞いてくるかというところまで深く追求される場合も圧迫の一種である可能性があります。  質問のペースが速い 矢継ぎ早に次から次へと質問をしてくる場合も圧迫面接です。中には、答えを待たずに別の質問を投げかけてくるケースもあります。 興味を示さない 面接で何をいっても面接官が興味を示さず、向こうからの質問に答えても、「へえ」とだけいって会話を終わらせてしまうパターンもあります。 CHECK! 圧迫面接は企業側にもリスクがあり減少傾向 圧迫面接には以下のようなリスクがあります。 ・就活生から精神的苦痛を理由に「損害賠償請求訴訟」を起こされる可能性がある ・選考辞退・内定辞退・入社辞退をされる可能性がある ・企業イメージが下がる 近年コンプライアンス意識の高まりにより、社員を大切にする風土が主流ですので、圧迫面接は減少傾向にあります。しかしながら、全ての企業で圧迫面接がなくなったわけではないため、対策は講じておいたほうが良いでしょう。 企業が圧迫面接をする理由とは そもそも企業はなぜ圧迫面接を行うのでしょうか。ここでは、圧迫面接を行う企業の意図について確認していきます。   ストレス耐性があるかを確認したい 圧迫面接が行われる一番オーソドックスな理由は、就活生の「ストレス耐性」を把握するためというものです。ビジネスの場において、取引先から理不尽な指摘を受けることや、不愉快な態度を取られてしまうこともあります。 このような状況であっても忍耐強く感情をコントロールし、相手に不快な思いを与えずに対応できるストレス耐性を持ち合わせているかという点をチェックしています。 思考力を見たい 思考力をチェックしている場合もあります。顧客や取引先から予期せぬ質問をされる可能性があるため、繰り返し深堀り質問をしたり、質問攻めにしたりといった状況に対し就活生が即座に反応できるかといった点をチェックしていると考えられます。  コミュニケーション力を見たい 聞く気のない相手や威圧的な相手に対してどのようなコミュニケーションを取るのかという点をチェックしています。ビジネスの場においては、威圧的な態度で接してくる顧客に対して円滑なコミュニケーションを取らなければならない場合もあります。そのようなケースを想定し圧迫面接を通して、理不尽な相手であっても角の立たない会話ができるかというコミュニケーション力を見られていると覚えておきましょう。 POINT ビジネスの場で通用するかを見極めている ビジネスの場には圧迫面接と同じような態度を取る顧客や取引先担当者もいます。そのため、企業は圧迫面接を通してそういった顧客にも対応できるような、自社の業務内容に通用するスキルを持ち合わせているかを判断しているのです。  圧迫面接と勘違いしていることもある 何かしらの意図を持ったうえで圧迫面接を課しているパターンを紹介しましたが、圧迫面接には「圧迫面接をするつもりはないが、就活生が勝手に圧迫面接であると勘違いをしているパターンもあります。 質問への深堀りが多い 最も多いケースは質問への深堀りが多いというものです。企業側からすると、単純に就活生のことをより詳しく知るために質問の深堀りをしているだけだったにもかかわらず、様々な角度から予想だにしない質問をされ、就活生自身が勝手に萎縮しテンパってしまい、圧迫面接を受けたと思い込んでいるというケースです。 面接の場で面接官が質問に対して深堀りをすることは当たり前のことですので、事前準備をしっかり行うといった対策をしておきましょう。 面接官の表情が怖い 面接官が全く笑わず、無表情で睨んでいると感じると圧迫面接かもしれないと思う就活生も多いですが、これも誤解の可能性が高いです。 面接官にも様々なタイプの人がいますが、表情が固く見える面接官の場合には単純に表情筋が固く笑わない人であるだけで、特に年配の部長職以上の役職の方に多い印象です。面接官本人には威圧しているつもりは全くないため、冷静に落ち着いて対応しましょう。 圧迫面接の事前準備と対処法 ここでは圧迫面接の対処法についてお伝えしていきます。面接前に準備しておくべきことと面接中にできる対処法についてご紹介します。 事前準備①5W1Hで深堀りし回答を準備しておく 予め想定できる質問と回答を準備しておくことで冷静な対応ができます。5W1H(いつ、どこで、だれが、何を、なぜ、どのように)を意識した深堀り質問を自ら設定し、回答した内容に対しても「なぜ?」「なぜ?」とさらに深堀りを繰り返した回答案を考えておきましょう。可能な限り想定外をなくせるような準備は非常に重要です。 事前準備②イメージトレーニングをしておく 威圧的な態度をしている面接官を想定し、事前にその中で面接を受けている自分を想像してみます。イメージをするだけでも心構えが変わり冷静に対応できる可能性がありますので、試しておくと良いでしょう。 対処法①面接官も仕方なくやっていると考える まず圧迫面接をされたときに面接官も仕事で仕方なく圧迫面接をしていると考えることが重要です。面接官も好きで圧迫をしているわけではなく、「この人も仕事でやっているんだろうな」くらいの気楽な心持ちで受けることで気持ちが楽になるでしょう。圧迫面接は選考の過程の一つであると認識し、他の就活生も圧迫されていると考えてください。 実際に圧迫面接をされると冷静な対応はできないかもしれませんが、割り切ることが大事です。最初の段階で焦ってしまうとその後の受け答えも感情的になってしまう可能性があるので、冷静になることが大切です。 対処法②ポジティブな内容に変換する ネガティブな質問を受けた場合でも頭の中でポジティブな質問に変換して回答してみましょう。たとえば「あなたが当社にもたらすメリットは何ですか」という質問であれば「会社に入ったらどんな活躍をしてくれるか」といった具合です。 こうすることで、準備をしてきた返答ができますし、気持ちを落ち着けて返答できます。 CHECK! ポジティブ変換例 ■「うちの会社に向いてないんじゃないですか?」 →「うちの会社を志望した理由をおしえてください」 ■「第一志望じゃないですよね?」 →「うちの会社が第一志望ですか?」 ■「そんな考えで通用すると思ってるの?」 →「他にはどんな考え方を持っていますか?」 ■うちの仕事はきついから辞めたほうがいいんじゃない? →「うちの仕事は本当に大変ですが、耐えられる自身はありますか?」 圧迫面接時に回答する際のポイント 圧迫面接の際に回答する時のポイントについてお伝えしていきます。 堂々と自信を持って回答する どんなに相手が威圧的な態度であったとしても、就活生自身は通常の面接と変わらず、明るく元気にハキハキと話すことを心掛け、笑顔で大きな声で自信を持って回答するようにしましょう。通常の面接時よりも少し大きい声で話をしたほうがより堂々と自信があるように見えます。大きな声を出すことで自分自身の中にある不安を払拭できる効果もあります。 素直に質問を受け止める あえて意地悪ないい方をしてくることもありますが、けんか腰な反応をすることなく、まずは「おっしゃる通りです」といった具合に素直に話を受け止める姿勢が大切です。 一呼吸おく ネガティブな質問を多くされると、面接官の質問の意図を見失って的違いな返答をしてしまう恐れがありますので、一呼吸おいて質問内容をポジティブに変換したうえで面接官の的を射た回答をするように心掛けましょう。 冷静な態度で返答する 実際に圧迫面接を受けると焦ったりてんぱったり、萎縮したりしてしまうことも考えられますが、できる限り冷静な態度で返答できるように努めてください。 圧迫面接でのNG対応 圧迫面接をされると逃げ出したい気持ちになると思いますが、下記のような対応はNGです。 それぞれの項目について詳しくみていきましょう。 面接会場から勝手に退出する 冒頭にお伝えしたように圧迫面接ではビジネスの場での対応力を確認しているため、面接会場から勝手に退出するということは、顧客対応においても顧客をおざなりにして逃げる可能性があると判断されます。どんなに不快で逃げ出したい気持ちだったとしても勝手に退出することは避けましょう。 面接中に泣いてしまう 雰囲気に呑まれどう対応して良いのか分からずふと涙が出てしまうこともあるかもしれませんが、これもNGです。ビジネスの場では泣いたところで何も解決はしませんし、泣く前に解決策を提示して欲しいと感じる顧客のほうが多いものです。面接は社会人への第一歩ですので、たとえば質問のスピードが早いようであれば、「申し訳ありません、適切に回答をできるよう頭の中を整理しますので、少しお待ちいただけますでしょうか」など自分ができる最大限の対処法を伝え気持ちを入れ替えて毅然とした態度を心掛けましょう。 感情的になって怒る 不躾な態度や理不尽な質問についカッとなってしまうことも考えられますが、感情に任せて怒ってはいけません。感情のコントロールができなかった場合、顧客からの理不尽なクレームを受けた場合にも同じように怒ってしまうのではといった印象を与えてしまいます。 面接官はわざとこういう態度を取っていると冷静に判断し、落ち着いて回答するようにしましょう。 圧迫面接での回答例 ここでは、圧迫面接を受けた場合の回答例についてご紹介していきます。威圧的な質問に対してもこのように紳士的に返答していくことで面接官に好印象を与えることができるでしょう。 「うちの会社に向いてないんじゃないですか?」 「第一志望じゃないですよね?」 「そんな考えで通用すると思ってるの?」 「うちの仕事はきついから辞めた方がいいんじゃない?」 「うちの会社に向いていないんじゃないですか?」 ポジティブ変換例:「うちの会社を志望した理由を教えてください」 申し訳ありません。〇〇様のおっしゃる通り、勉強不足でした。 私は、御社の〇〇という事業で〇〇を作り出したいと思い志望しました。 ご指摘の通りまだまだ未熟な点が多くご迷惑をおかけするかと思いますが、 〇〇ということが好きで、御社では〇〇を通して貢献していきたいです。 また、御社の〇〇というビジョンに共感しており、今後〇〇の目標達成に向けても貢献できるよう精進していきたいと考えております。 「第一志望じゃないですよね?」 ポジティブ変換例:「うちの会社が第一志望ですか?」 いいえ、第一志望は御社です。 私はWebデザインが好きで、高校時代に叔父が経営する飲食店のホームページを制作しました。叔父からは「集客が増えた」と大変喜ばれ、その後ボランティアで知り合いの会社のホームページを作った際にも「よい広告になっている」と感謝されました。 この経験から、多くの中小企業やお店でデジタル化が遅れていることを痛感しました。の制作だけでなく、集客に向けたプロモーションに貢献できないかと考えるようになり、御社の仕事が目にとまりました。 集客を容易にするシステム開発において先端を行くという点だけでなく、御社の〇〇〇という考え方に共感をしています。御社で自分の能力を発揮し、会社と社会の両方に貢献できるように尽力したいと考えています。 「そんな考えで通用すると思ってるの?」 ポジティブ変換例:「他にはどんな考えを持っていますか?」 失礼しました。ご指摘の通りです。 〇〇様のお話をお聞きし、自分自身の考えの甘さを痛感しております。 確かに〇〇という点では社会に通用しないのかもしれません。 しかしながら、私は大学入学から3年間、5つ星ホテルでアルバイトをし実践を積んでまいりました。その中で〇〇という経験をし、お客様から感謝のお言葉をいただいたことがあります。 アルバイトを通して得た経験を活かしつつ、今後も学び吸収する姿勢を忘れずに努力し続け、御社の〇〇事業などでも活躍できるように努力していきたいと考えています。 うちの仕事はきついから辞めたほうがいいんじゃない? ポジティブ変換例:「うちの仕事は本当に大変ですが、耐えられる自信はありますか?」  いいえ、頑張れそうです。 私の強みは継続的に努力し続けられることです。私が所属していた〇〇部はインターハイの常連校だったのですが、私は高校から◯◯を始めたため、最初は練習についていくことすら厳しい状態でした。ですがチームメイトに負けないように毎日継続的に自主練習をし、懸命に練習に取り組んだ結果、高校3年生の時にはインターハイメンバーに選出されました。 このように、どんなにきつい環境であっても継続的に努力し続けられることが私の強みですので、社会に出ても最後まで諦めずにやり遂げます。 このような記事も読まれています 新卒の面接対策|緊張のほぐし方や事前にできる準備とは?

2024.03.21