- キャリアトラスTOP
- 就職・転職記事をカテゴリから探す
- 就活
- 面接
- 圧迫面接をする理由は?面接官の意図や対処法・回答例もご紹介
圧迫面接をする理由は?面接官の意図や対処法・回答例もご紹介
就活を進めていく中で、圧迫面接を受けたという声を聞くことがあります。
本記事では、圧迫面接とはどんな面接を指すのかという基本情報や、面接官が圧迫面接を行う意図や圧迫面接と間違えられてしまう圧迫面接もどきについても解説します。
その他にも圧迫面接を受けた場合の対処法や回答例についてもご紹介しますので、面接を控えている就活生は一度確認しておくと安心して面接に臨むことができるでしょう。
この記事のまとめ
- 否定的な発言や執拗な深堀り、怒鳴るなどの威圧的な態度によって就活生を萎縮させる面接を圧迫面接という
- 圧迫面接を通して、ストレス耐性や思考力、コミュニケーション力を見極めている
- 圧迫面接を想定し、深堀り質問への回答を用意しイメージトレーニングをしておく
- 圧迫面接中は、面接官も仕方なくやっていると捉え、ネガティブ質問をポジティブに変換して回答する

本選考を通過したESを見たい就活生必見!
伊藤忠商事・任天堂・講談社・味の素・集英社・アサヒ飲料・大日本印刷・資生堂・イオングループなど全958社の本選考に通過をしたエントリーシート77,203枚(2024年3月時点)を無料で閲覧できます。 本選考に通過したいと考えている就活生は是非参考にしてみてください。
圧迫面接とは?
圧迫面接とは、面接官が威圧的な行動をとったり、否定的な回答をしたり、意図的に意地の悪い質問をしたりすることで就活生を萎縮させる面接のことをいいます。
ここでは、一般的な圧迫面接の例を確認していきます。
回答に対して否定的な発言が多い
面接官の質問に対して自身の考えを述べたとしても、「その考えは間違っている」と否定してきます。どんなに就活生が良い回答をしても、その回答について重箱の隅をつつくような事柄を取り上げ、揚げ足を取ってくるケースもあります。
■質問例
・うちの会社に向いてないんじゃないですか?
・第一志望じゃないですよね?
・そんな考えで通用すると思ってるの?
・うちの仕事はきついから辞めたほうがいいんじゃない?
・あなたが当社にもたらすメリットはあるのでしょうか?
威圧的な行動
面接は本来、相互の理解を深める場ですが、明らかに上から目線な態度で就活生の話を聞く気のないような威圧的な態度を取ってくる場合も圧迫面接だと考えられます。下記のようなものが威圧的な態度例にあたります。
■態度例
・腕を組んだり、足を組んだり、背もたれにもたれかかったりしている
・貧乏ゆすりをするなどイライラした高圧的な雰囲気を出してくる
・就活生の発言に対してリアクションが全くない
怒鳴る
面接の場で本来はあってはならないことですが、面接官によっては無意味に怒鳴ることもあります。そういった面接を許容する企業は、怒鳴ることが常態化している可能性も考えられますので、仮に内定をもらったとしても入社をするかどうかを就活生は熟慮する必要があるかもしれません。
徹底的に深堀される
この手の面接官は就活生の回答に対して5W1Hで何度も追及してきます。なんで?どうして?とそこまで聞いてくるかというところまで深く追求される場合も圧迫の一種である可能性があります。
質問のペースが速い
矢継ぎ早に次から次へと質問をしてくる場合も圧迫面接です。中には、答えを待たずに別の質問を投げかけてくるケースもあります。
興味を示さない
面接で何をいっても面接官が興味を示さず、向こうからの質問に答えても、「へえ」とだけいって会話を終わらせてしまうパターンもあります。
CHECK!
圧迫面接は企業側にもリスクがあり減少傾向
圧迫面接には以下のようなリスクがあります。
・就活生から精神的苦痛を理由に「損害賠償請求訴訟」を起こされる可能性がある
・選考辞退・内定辞退・入社辞退をされる可能性がある
・企業イメージが下がる
近年コンプライアンス意識の高まりにより、社員を大切にする風土が主流ですので、圧迫面接は減少傾向にあります。しかしながら、全ての企業で圧迫面接がなくなったわけではないため、対策は講じておいたほうが良いでしょう。
就活の悩みを相談したい...そう感じていませんか?
企業が圧迫面接をする理由とは

そもそも企業はなぜ圧迫面接を行うのでしょうか。ここでは、圧迫面接を行う企業の意図について確認していきます。
ストレス耐性があるかを確認したい
圧迫面接が行われる一番オーソドックスな理由は、就活生の「ストレス耐性」を把握するためというものです。ビジネスの場において、取引先から理不尽な指摘を受けることや、不愉快な態度を取られてしまうこともあります。
このような状況であっても忍耐強く感情をコントロールし、相手に不快な思いを与えずに対応できるストレス耐性を持ち合わせているかという点をチェックしています。
思考力を見たい
思考力をチェックしている場合もあります。顧客や取引先から予期せぬ質問をされる可能性があるため、繰り返し深堀り質問をしたり、質問攻めにしたりといった状況に対し就活生が即座に反応できるかといった点をチェックしていると考えられます。
コミュニケーション力を見たい
聞く気のない相手や威圧的な相手に対してどのようなコミュニケーションを取るのかという点をチェックしています。ビジネスの場においては、威圧的な態度で接してくる顧客に対して円滑なコミュニケーションを取らなければならない場合もあります。そのようなケースを想定し圧迫面接を通して、理不尽な相手であっても角の立たない会話ができるかというコミュニケーション力を見られていると覚えておきましょう。
ビジネスの場で通用するかを見極めている
- ビジネスの場には圧迫面接と同じような態度を取る顧客や取引先担当者もいます。そのため、企業は圧迫面接を通してそういった顧客にも対応できるような、自社の業務内容に通用するスキルを持ち合わせているかを判断しているのです。
圧迫面接の事前準備と対処法

ここでは圧迫面接の対処法についてお伝えしていきます。面接前に準備しておくべきことと面接中にできる対処法についてご紹介します。
事前準備①5W1Hで深堀りし回答を準備しておく
予め想定できる質問と回答を準備しておくことで冷静な対応ができます。5W1H(いつ、どこで、だれが、何を、なぜ、どのように)を意識した深堀り質問を自ら設定し、回答した内容に対しても「なぜ?」「なぜ?」とさらに深堀りを繰り返した回答案を考えておきましょう。可能な限り想定外をなくせるような準備は非常に重要です。
事前準備②イメージトレーニングをしておく
威圧的な態度をしている面接官を想定し、事前にその中で面接を受けている自分を想像してみます。イメージをするだけでも心構えが変わり冷静に対応できる可能性がありますので、試しておくと良いでしょう。
対処法①面接官も仕方なくやっていると考える
まず圧迫面接をされたときに面接官も仕事で仕方なく圧迫面接をしていると考えることが重要です。面接官も好きで圧迫をしているわけではなく、「この人も仕事でやっているんだろうな」くらいの気楽な心持ちで受けることで気持ちが楽になるでしょう。圧迫面接は選考の過程の一つであると認識し、他の就活生も圧迫されていると考えてください。
実際に圧迫面接をされると冷静な対応はできないかもしれませんが、割り切ることが大事です。最初の段階で焦ってしまうとその後の受け答えも感情的になってしまう可能性があるので、冷静になることが大切です。
対処法②ポジティブな内容に変換する
ネガティブな質問を受けた場合でも頭の中でポジティブな質問に変換して回答してみましょう。たとえば「あなたが当社にもたらすメリットは何ですか」という質問であれば「会社に入ったらどんな活躍をしてくれるか」といった具合です。
こうすることで、準備をしてきた返答ができますし、気持ちを落ち着けて返答できます。
CHECK!
ポジティブ変換例
■「うちの会社に向いてないんじゃないですか?」
→「うちの会社を志望した理由をおしえてください」
■「第一志望じゃないですよね?」
→「うちの会社が第一志望ですか?」
■「そんな考えで通用すると思ってるの?」
→「他にはどんな考え方を持っていますか?」
■うちの仕事はきついから辞めたほうがいいんじゃない?
→「うちの仕事は本当に大変ですが、耐えられる自身はありますか?」
圧迫面接時に回答する際のポイント

圧迫面接の際に回答する時のポイントについてお伝えしていきます。
堂々と自信を持って回答する
どんなに相手が威圧的な態度であったとしても、就活生自身は通常の面接と変わらず、明るく元気にハキハキと話すことを心掛け、笑顔で大きな声で自信を持って回答するようにしましょう。通常の面接時よりも少し大きい声で話をしたほうがより堂々と自信があるように見えます。大きな声を出すことで自分自身の中にある不安を払拭できる効果もあります。
素直に質問を受け止める
あえて意地悪ないい方をしてくることもありますが、けんか腰な反応をすることなく、まずは「おっしゃる通りです」といった具合に素直に話を受け止める姿勢が大切です。
一呼吸おく
ネガティブな質問を多くされると、面接官の質問の意図を見失って的違いな返答をしてしまう恐れがありますので、一呼吸おいて質問内容をポジティブに変換したうえで面接官の的を射た回答をするように心掛けましょう。
冷静な態度で返答する
実際に圧迫面接を受けると焦ったりてんぱったり、萎縮したりしてしまうことも考えられますが、できる限り冷静な態度で返答できるように努めてください。
圧迫面接でのNG対応

圧迫面接をされると逃げ出したい気持ちになると思いますが、下記のような対応はNGです。
それぞれの項目について詳しくみていきましょう。
面接会場から勝手に退出する
冒頭にお伝えしたように圧迫面接ではビジネスの場での対応力を確認しているため、面接会場から勝手に退出するということは、顧客対応においても顧客をおざなりにして逃げる可能性があると判断されます。どんなに不快で逃げ出したい気持ちだったとしても勝手に退出することは避けましょう。
面接中に泣いてしまう
雰囲気に呑まれどう対応して良いのか分からずふと涙が出てしまうこともあるかもしれませんが、これもNGです。ビジネスの場では泣いたところで何も解決はしませんし、泣く前に解決策を提示して欲しいと感じる顧客のほうが多いものです。面接は社会人への第一歩ですので、たとえば質問のスピードが早いようであれば、「申し訳ありません、適切に回答をできるよう頭の中を整理しますので、少しお待ちいただけますでしょうか」など自分ができる最大限の対処法を伝え気持ちを入れ替えて毅然とした態度を心掛けましょう。
感情的になって怒る
不躾な態度や理不尽な質問についカッとなってしまうことも考えられますが、感情に任せて怒ってはいけません。感情のコントロールができなかった場合、顧客からの理不尽なクレームを受けた場合にも同じように怒ってしまうのではといった印象を与えてしまいます。
面接官はわざとこういう態度を取っていると冷静に判断し、落ち着いて回答するようにしましょう。
圧迫面接での回答例
ここでは、圧迫面接を受けた場合の回答例についてご紹介していきます。威圧的な質問に対してもこのように紳士的に返答していくことで面接官に好印象を与えることができるでしょう。
「うちの会社に向いてないんじゃないですか?」
「第一志望じゃないですよね?」
「そんな考えで通用すると思ってるの?」
「うちの仕事はきついから辞めた方がいいんじゃない?」
「うちの会社に向いていないんじゃないですか?」
ポジティブ変換例:「うちの会社を志望した理由を教えてください」申し訳ありません。〇〇様のおっしゃる通り、勉強不足でした。
私は、御社の〇〇という事業で〇〇を作り出したいと思い志望しました。
ご指摘の通りまだまだ未熟な点が多くご迷惑をおかけするかと思いますが、 〇〇ということが好きで、御社では〇〇を通して貢献していきたいです。
また、御社の〇〇というビジョンに共感しており、今後〇〇の目標達成に向けても貢献できるよう精進していきたいと考えております。
「第一志望じゃないですよね?」
ポジティブ変換例:「うちの会社が第一志望ですか?」いいえ、第一志望は御社です。
私はWebデザインが好きで、高校時代に叔父が経営する飲食店のホームページを制作しました。叔父からは「集客が増えた」と大変喜ばれ、その後ボランティアで知り合いの会社のホームページを作った際にも「よい広告になっている」と感謝されました。
この経験から、多くの中小企業やお店でデジタル化が遅れていることを痛感しました。の制作だけでなく、集客に向けたプロモーションに貢献できないかと考えるようになり、御社の仕事が目にとまりました。
集客を容易にするシステム開発において先端を行くという点だけでなく、御社の〇〇〇という考え方に共感をしています。御社で自分の能力を発揮し、会社と社会の両方に貢献できるように尽力したいと考えています。
「そんな考えで通用すると思ってるの?」
ポジティブ変換例:「他にはどんな考えを持っていますか?」失礼しました。ご指摘の通りです。
〇〇様のお話をお聞きし、自分自身の考えの甘さを痛感しております。
確かに〇〇という点では社会に通用しないのかもしれません。
しかしながら、私は大学入学から3年間、5つ星ホテルでアルバイトをし実践を積んでまいりました。その中で〇〇という経験をし、お客様から感謝のお言葉をいただいたことがあります。
アルバイトを通して得た経験を活かしつつ、今後も学び吸収する姿勢を忘れずに努力し続け、御社の〇〇事業などでも活躍できるように努力していきたいと考えています。
うちの仕事はきついから辞めたほうがいいんじゃない?
ポジティブ変換例:「うちの仕事は本当に大変ですが、耐えられる自信はありますか?」いいえ、頑張れそうです。
私の強みは継続的に努力し続けられることです。私が所属していた〇〇部はインターハイの常連校だったのですが、私は高校から◯◯を始めたため、最初は練習についていくことすら厳しい状態でした。ですがチームメイトに負けないように毎日継続的に自主練習をし、懸命に練習に取り組んだ結果、高校3年生の時にはインターハイメンバーに選出されました。
このように、どんなにきつい環境であっても継続的に努力し続けられることが私の強みですので、社会に出ても最後まで諦めずにやり遂げます。
就活の悩みを相談したい...そう感じていませんか?
この記事を書いた人

元中途求人広告アドバイザー
こばさん
不動産会社での営業経験を経て、中途求人広告アドバイザーに転身。これまでに中小・ベンチャー企業を中心に100社以上の中途採用をご支援してきました。現在は3人の子供たちの子育てとキャリアの両立に奮闘中です。
自身の経験を活かし、転職・就職活動に役立つ情報だけでなく、働く女性のキャリアライフを充実させるコンテンツやFP2級の資格も保有しているので働くうえで役立つマネー情報をお届けしていきます。
同じ条件の就職・転職記事
今さら聞けない「オープンES」とは?|併せて提出すべき書類や写真選びのポイントを紹介
※本記事は弊社公式サービスのプロモーションを含みます。 ※「キャリアトラス」は、厚生労働大臣から有料職業紹介事業(許可番号13-ユ-313782)の許可を受けている株式会社ネオキャリアが運営する就職・転職情報サイトです。
2025.02.25
【就活】エントリーシート(ES)とは?履歴書との違いを紹介|書き方&例文も
※本記事は弊社公式サービスのプロモーションを含みます。 ※「キャリアトラス」は、厚生労働大臣から有料職業紹介事業(許可番号13-ユ-313782)の許可を受けている株式会社ネオキャリアが運営する就職・転職情報サイトです。
2025.02.25
【就活生向け】面接で失敗しない!正しい受け答え方のコツやポイントとは?
面接での受け答え方に不安を感じている就活生も多いのではないでしょうか。 本記事では、面接官に好印象を与える答え方のコツやポイントについて解説致します。 さらに、面接官のタイプ別の特徴や対策方法についてもご紹介していますので、これからの面接対策に役立ててみてください。 この記事のまとめ 答える時は「結論→理由(エピソード)→まとめ」の構文で話す 面接官の質問に対する意図を汲み取り、エピソードの過程を意識し、1分以内を目安に回答する 声のトーンや話すテンポ、表情や聞く態度にも気を付ける 社交型、受け身型、圧迫型、論理型の4パターンの面接官の特徴を知っておく
2025.02.12
集団面接の流れや入退室のマナー・質問例や注意すべきポイントなどを解説
就活中に一度は経験することとなる集団面接。集団面接に通過しなければ次の個人面接に進むことができないため、就活生にとっては最初のハードルといえます。 個人面接とは異なり他の就活生の空気に呑まれてしまうこともあり、苦手意識を持っている就活生も多いかもしれません。 本記事では、集団面接で就活生が気をつけるべきポイントや知っておくべき流れやマナー、よく聞かれる質問例などを紹介しています。その他にも「自分の回答した内容と他の就活生の回答が被ってしまった場合はどうするべき?」といった就活生のよくある疑問に対しても回答していますので、ぜひ参考にしてみてください。 この記事のまとめ 集団面接を通過するためには「面接官に好印象を与える話し方をする」「長く話し過ぎない」「身だしなみ・姿勢を整える」「傾聴姿勢を意識する」「他の就活生に流されない」という点を意識する 集団面接では入退室のマナーが個人面接と異なるため確認しておく 集団面接で聞かれることが多い質問は「自己紹介・自己PR・ガクチカ・志望動機・逆質問」の5つ 周りの就活生の回答に合わせるのではなく、自分の用意した回答を自信を持ってアピールすることが大切
2025.02.12