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ガクチカを履歴書やESに書く方法や面接でのガクチカのアピール方法についてお伝えしていきます。

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ガクチカとは?どんな就活生でも「刺さるガクチカ」が書けるフレームワーク6STEP【例文あり】

就活において頻繁に耳にする「ガクチカ」。これは「学生時代に力を入れたこと」を指し、就活ではES(エントリーシート)や面接における頻出質問として特に力を入れて対策しておくべきといわれています。   そこで本記事では企業が就活の選考でガクチカを聞く理由やガクチカと自己PRの違いについてお伝えしたうえで、ガクチカの書き方をご紹介いたします。例文も掲載しておりますので、ぜひ参考にしてください。   この記事のまとめ ガクチカとは「学生時代頑張ったこと・力を入れたこと」の略称 ガクチカでは「自社へ貢献できる能力があること」「その能力を引き出せるモチベーションの源泉を把握していること」をチェックされている ガクチカでは「再現性の有無」「業務で活かせる学びの有無」などを見られている ガクチカを思いつかない時には「困難を乗り越えた経験」などから逆算するのがコツ ガクチカとは? ガクチカとは「学生時代頑張ったこと・力を入れたこと」の略称です。   就活の選考においては「学生時代に打ち込んだことは?」「学生時代に成し遂げたことは?」など、あらゆる言い回しで必ずと言っても良いほど質問される項目になります。   ガクチカと自己PRの違い 「ガクチカと自己PRって同じではないの?」と感じる就活生もいるかと思いますが、たしかにガクチカも自己PRも「その就活生が自社の求める人物像に近いか」を知るための指標である点においては同じです。   ここでいう「自社の求める人物像」とは「自社の利益に貢献できる人材」と捉えるとわかりやすいかと思いますが、自社の利益に貢献できる人材とは主に下記の2点を網羅している人材を指します。   (1)自社に貢献できる能力があること (2)その能力を100%引き出すモチベーションの源泉を理解していること 企業は自己PRで上記(1)の「企業に貢献できる能力を備えているか」についてチェックしていますが、ガクチカではそれに加えて上記(2)の「その能力をMAXまで引き出すモチベーションの源泉がどこにあるか」についてもチェックしているのです。   ガクチカと自己PRで同じエピソードを用いるとしても、ガクチカでは「なぜその活動に取り組んだのか」「具体的にどのように取り組んだのか」までを書く必要があります。   そこで本記事ではより説得力のあるガクチカを書けるよう、ガクチカのフレームワークをご紹介いたします。   本記事でご紹介するフレームワークをもとにご自身ならではのエピソードを盛り込むことで、他の就活生には書けないガクチカを作ることができるでしょう。   就活の選考でガクチカを聞かれる理由 ガクチカを作成するにあたってはなぜ企業は就活の選考でガクチカを聞くのかの意図を把握しておくとより効果的なアプローチが期待できますので、ここで簡単に見ておきましょう。 何に挑戦し、どのような成果を出してきたのかを知るため 企業はガクチカを聞くことでその就活生が学生時代にどのようなことに挑戦し、どういった成果を出してきたのかを知ろうとしています。   一般的な学生にはまず経験できないような取り組みや素晴らしい成果を残している場合には、それ自体が評価の対象となりますが、それだけで周りの就活生と大きな差をつけられるわけではありません。   成果の規模にかかわらず、その経験からどういったことを学び、その学びをいかに次へ活かせるかが重要な指標となります。   ガクチカでは「その経験から得た学びが志望企業の業務で活かせるものである」ということを示すのが大切です。   またガクチカでは「その経験に対してどのように取り組み、どういった課題や目標に対して行動し、どのように改善したのか」という点についてもチェックされています。   ここで主体性があるか、物事を自責で捉えてより高みを目指そうとする姿勢があるかなどを見ることで、その就活生の今後の伸びしろやポテンシャルをチェックしているのです。   自社が求める人物像とマッチするかを確認するため 企業はガクチカを通してその就活生の思考力やモチベーションの源泉が、自社が求める人物像とマッチしているかを知りたいとも考えています。   思考力については物事に対してどの程度考えを巡らせ、それをどのようにアクションに落とし込むことができるのかを見ることで、社会人としてモノを売ったり課題解決のためのアイデア出しをどの程度行えるかをチェックしようとしています。   またモチベーションの源泉については、何にやる気を感じてモチベーションが高まる人材なのかを見ることで、自社での業務でも同様な効果を期待できるかを確認しています。   なお、企業は自社にマッチする人材かどうかを見るために、思考力やモチベーションの源泉についてのエピソードの端々に現れる就活生の人柄も同時にチェックしています。   就活におけるガクチカの評価基準とは? 実際にガクチカを書く際には「どういった点を評価されるのか」を意識しながら書くだけでよりアピールに繋がりやすくなります。そこでここではガクチカの評価基準についてもお伝えしたいと思います。 エピソードに再現性があるか ここでいう再現性は、"ガクチカに書いた経験をその企業に入社してからも活かせるか"を指しています。   学生時代にどんなに素晴らしい経験をしていても、どんなに大きな成果を上げていても、そこからの学びや培った能力を業務で活かせなければ企業にとってはメリットを感じられません。   そのためガクチカでは成果よりもプロセスを重要視し、企業に合った強みをアピールすることが重要なのです。   企業で活かせる学びを得ているか こちらも当然といえば当然ですが、どんなに素敵な強みを持っていても、どんなに良い学びを得ていても、その企業で活かせるものでなければ強みアピールには繋がりません。   ガクチカにおいては「その経験から得られた学びが、志望企業の仕事内容で活かせるものであること」を示す必要があるのです。   「どのように取り組んだのか」「どのような課題や目標があったのか」「それに対してどう改善したのか」を重点的にチェックされていますので、この点には必ず触れるようにしましょう。   ガクチカではどういったことに対しても自責で捉え、自らのアクションによって改善していこうとする姿勢を見せることでスタンス面での評価を受けやすくなり、今後伸びしろに期待してもらえる効果も見込めます。   「思考力」「モチベーションの源泉」「人柄」を示せているか ガクチカでは特に「思考力」「モチベーションの源泉」「人柄」の3点をアピールするのが重要です。   思考力についてはロジカルシンキングが備わっていることをアピールすることで、商材を売ったりアイデアを出したりといった業務全般に必要な能力がどの程度あるかを企業に把握してもらう効果が期待できます。   モチベーションの源泉については、自分がその取り組みの中で何に対して意欲ややりがいを感じたのかが伝わるように書くことで、自分の適性がどういった業務にあるのかを企業に把握してもらいやすくなります。   そして企業は自社が求める人物像により近い人材を採用したいと考えているため、その人の性格や価値観が企業の社風やビジネスモデルに沿っているかを把握しやすいよう、ガクチカにおいては人柄についても触れておくのが望ましいです。   どんな就活生でも「刺さるガクチカ」が書けるフレームワーク6STEP ガクチカの評価基準を把握できたところで、ここからはガクチカの書き方について見ていきましょう。   ガクチカは基本的に下記のフレームワークに沿って書くと、企業側に理解してもらいやすくアピールに繋がる文章になると言われています。 ちなみに、ガクチカの書き方がよくわからないという就活生は家族や先輩などの周りの社会人に手伝ってもらったり、就活エージェントにサポートをお願いするのも一つです。 合わせて読みたい ガクチカは意外と簡単!書き方を就活生向けにわかりやすく解説【テンプレ&例文】 ガクチカのフレームに合わせてどんなことを書けば良いのか、ガクチカが思いつかないときにどうしたらよいのか、書き方と考え方のヒントも掲載しています。   就活で使える!項目別ガクチカ回答例7選 では、実際にはどのようにガクチカを書いていけば良いのでしょうか?ここからはガクチカの例文を項目別にご紹介いたしますのでぜひ参考にしてください。   学業にまつわるガクチカ 私は高校時代、良い成績を維持し続けるために学業に励みました。中学時代、第一志望の公立高校への受験に失敗し私立高校に通うことになりました。 両親は励ましてくれましたが、塾や教材の費用を惜しみなくかけてくれた両親に申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。そこで私は指定校推薦枠を獲得して着実に大学受験を成功させたいと考えました。 授業に集中できるよう3年間教卓の目の前の席を確保し続け、昼休みにその日の宿題を全て終わらせ、放課後はその日の復習ノートを必ずつけることを徹底しました。 体力面やメンタル面において辛いこともありましたが、両親に喜んで欲しいという想いや同級生に負けたくないという気持ちから踏ん張ることができました。 結果、私は学年TOP10%の順位を維持することができ、無事第一志望校に合格できました。この経験から私は、何事も自責で捉え自らアクションを起こすことで成果に繋がることを学びました。 入社後はどのような課題においても自ら行動を起こせる要因が見つかるまで分析し、成果が出るまで尽力し続けたいと思います。 ゼミにまつわるガクチカ 私が学生生活の中で最も力を入れたのはゼミ活動です。私が所属していたゼミの教授は意見交換を重要視していたため、討論を主体にしたゼミ活動が進んでいました。 しかし、日々同じような議論を繰り返していることが課題として話に上がり、その原因は毎度議論の内容を記録していないことにあることがわかりました。 そこで私は自ら記録係を務め、結果として過去の討論内容を振り返られるようになったことに加え、議論の内容をその場で客観的にまとめられるようにもなりました。 記録係を設けるアイディアは教授と他のゼミ生にも高く評価してもらえ、現在は交代制で記録係を担当しています。 私はこの経験から、些細なことでも自発的に行動を起こし、周囲を巻き込むことで状況を改善できることを学びました。 入社後も些細な課題を人任せにせず、自分がその時できるベストな行動を考え、率先して働きかけていきたいと思います。 サークル活動にまつわるガクチカ 私は合唱サークルの活動に力を入れました。サークルでは副リーダーとして、リーダーやメンバーをサポートすることで組織を動かす能力を培えたと感じております。 私が所属していたサークルは当時、合唱コンクールに出場できる機会が年に一度しかなく、コンクールの日程が近づいてくるまでは活動がルーズになってしまう傾向がありました。 一部のメンバーからも不満が出ており、なんとかして合唱コンクール以外にも発表の場を増やせないかという話になりました。 そこで私はリーダーやメンバー、サークル外の友人のつてをたどるなどして、商業施設や学校などに複数問い合わせ交渉する役を買って出ました。 周りのメンバーも関係各所に連絡するのを手伝ってくれたこともあり、結果、発表の場を年4回まで増やすことができ、一年を通してメンバーが熱心に練習に励めるようになってコンクールでの評価も高まったことが嬉しかったです。 この経験から私は、周りの人の力を借りながら協力してアクションを起こすことで成功に導けることを学びました。 入社後も周りの人と協力することの大切さを念頭に置き、協調しながら自分がその時できるベストな行動を起こしていきたいと思います。 アルバイトにまつわるガクチカ 私は学生時代、アルバイト先のカフェの集客に力を注ぎました。当時、そのカフェが集客で伸び悩んでいたのですが、その原因として20代のユーザーにアプローチできていないことが挙げられました。 そのお店はアルバイトでお世話になる前から通っていた思い入れの強いお店だったということもあり、何か自分にできることはないかと考え、周りの友人十数名にヒアリングを実施し、どのようにしてカフェを探しているかを探りました。 すると、全体の8割がインスタグラムやTikTokなどのSNSでお店を探していることがわかり、私はお店にSNSマーケティングの実施を提案しました。 結果、SNS運用を始めて4ヶ月経つ頃には新規顧客を前年比で25%増加させることができました。 私はこの経験から、困難にぶつかった時には自分たちでアクションを起こせる要因が明確になるまでリサーチを続け、着実に行動を起こしていくことの大切さを学びました。 入社後の業務にもこの学びを活かし、自らの行動によって改善に持っていけるよう尽力したいと思います。 部活動にまつわるガクチカ 私はテニス部の活動に力を入れておりました。 私が入部した当初は顧問がテニス経験者でないこともあってかなり弱いチームでしたが、入部から一年後には県大会で準々決勝まで勝ち進めるまでに成長することができました。 そのテニス部は一つ上の代の先輩が少なく廃部寸前の状態だったこともあり、私は元々テニス経験者ということで一年生で部長に選出されたのですが、コーチもいない中で何から着手すべきかわからない状態でした。 そこで私は昔通っていたテニススクールの先生に連絡を取ってアドバイスを仰いだうえでテニス教則本を購入して情報収集をし、練習メニューを組んで顧問に提案しました。 さらに県大会で3位以内に入るということを目標として掲げ、新たな練習を開始しました。 結果メンバーの目的意識とモチベーションが高まり、3位入賞は叶いませんでしたが、一年後には県大会で準々決勝まで勝ち進むことができました。 この経験から、どんな逆境に立たされていても工夫と継続によって成果はついてくるということを学びました。 入社後は課題に対する方法を模索し続け、組織の売上やモチベーションの向上に貢献したいと思います。 留学にまつわるガクチカ 私は半年間のカナダ留学において、現地学生と共同での日本とカナダの文化にまつわるプレゼンに力を入れました。 準備を進めていく中で、皆無意識に同じ母国同士の学生で集まってしまう傾向があることに気づき、一緒に準備を行う学生を明確なグループに分けて、互いの国の文化について理解を深めやすい環境を作ろうと提案しました。 結果、互いの国の文化の深層部分に焦点を当てたプレゼンを行うことができました。 この経験から、周りの人と協力し複数の観点をもとにした取り組みを行うことで、より大きな成果に繋げられることを学びました。 入社後はこの経験を活かし、周りの人と協力しながらより高い成果や目標に向かって貢献していきたいと思います。 長期インターンシップにまつわるガクチカ 私はインターンシップでの業務において、求められた以上の価値を提供できるよう力を入れて参りました。 昨年Webマーケティングを行うインターンシップに参加した際、「本当はこれだけの記事数を執筆してもらいたいところだけど負担が大きいからその3分の2の量で良い」と指示されたのですが、私は本来必要とされている量をこなさなければ真の価値提供に繋がらないと考え、指示された1.5倍の記事数を執筆できるようスケジュールを立てました。 質を落とさずに量をこなせるよう基本的な効率UP施策を実施しつつ、フィードバック内容の記録管理シートを作成してそれを定期的に振り返り、同じフィードバックを二度受けないよう工夫しました。 結果、期限ギリギリにはなってしまいましたが本来必要とされていただけの記事数を納めることができました。 社員の方からは、私の行動が自然と周りのインターン生の士気を高めることにも繋がったとお褒めの言葉をいただくこともできました。 御社に入社できた際には、求められた以上の価値を発揮して部署全体の生産性を高められるよう努めて参ります。 ガクチカが思いつかない就活生に有効な対処法 ちなみに、中にはガクチカがなかなか思いつかないとお悩みの就活生もいることと思います。そこでここではガクチカが思いつかない時に有効な対処法をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。 困難を乗り越えた経験を思い出す 自分が頑張った経験や努力を重ねた経験としては思い出せなくても、困難を乗り越えた経験はなかったかと思いを巡らせてみると、いくつか思い当たるものがあるのではないでしょうか?   たとえば勉強や実習が上手くいかなかった経験や、アルバイト中での失敗、部活動やサークル活動でなかなか結果が出なかった経験などです。   うまくいかなかった経験があれば、何かしらのアクションを起こしてそれを乗り越えてきたはずです。   たとえば初めてのアルバイトで接客がうまくできずお客様に怒られてしまったという経験があれば、お客様からの評判が良い従業員の話し方や表情の作り方、気の配り方などを徹底的に真似してコミュニケーションを円滑に取れるようになった、などのエピソードを思い出せる可能性があります。   自分の強みを発揮できた経験を思い出す すでに自己分析を終えている就活生が多いかと思いますが、その際に洗い出した長所について考えてみましょう。   なぜ自分はそれを長所だと考えたのかを考えると、その長所が活かされたエピソードを思い出すことができるはずです。   褒められた経験を思い出す 自分では当たり前に感じていたことでも、周りの人からすれば十分に強みである場合があります。   そのため、人から褒められた経験を思い出し、そこから自分がどういった行動を取り結果に繋げることができたのかを考えてみましょう。

2024.03.22

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【例文7選】就活生必見!「評価されるガクチカ」が書ける4STEP

「どんなガクチカを書けば良いのかわからない・・・」 「ガクチカって何から考えれば良いんだろう?」   このように、ガクチカ作成でお悩みの就活生は多いのではないでしょうか?中には、自分にアピールできるガクチカなんてないと不安に感じている就活生もいるかと思います。   そこで本記事ではどんな就活生でも評価されるガクチカが書ける4STEPをご紹介します。学業や部活、サークルやアルバイト、インターンシップなどを題材にした例文も掲載しておりますので、ぜひ参考にしてください。   この記事のまとめ ガクチカでは「自社へ貢献できる能力があること」「その能力を引き出せるモチベーションの源泉を把握していること」をチェックされている ガクチカでは「再現性の有無」「業務で活かせる学びの有無」などを見られている 「高校以前のエピソード」「実績が伴わないエピソード」は避けるのが無難 就活の選考でガクチカを聞かれる理由 ガクチカを作成するにあたってはなぜ企業は就活の選考でガクチカを聞くのかの意図を把握しておくとより効果的なアプローチが期待できますので、ここで簡単に見ておきましょう。 何に挑戦し、どのような成果を出してきたのかを知るため 企業はガクチカを聞くことでその就活生が学生時代にどのようなことに挑戦し、どういった成果を出してきたのかを知ろうとしています。   一般的な学生にはまず経験できないような取り組みや素晴らしい成果を残している場合には、それ自体が評価の対象となりますが、それだけで周りの就活生と大きな差をつけられるわけではありません。   成果の規模にかかわらず、その経験からどういったことを学び、その学びをいかに次へ活かせるかが重要な指標となります。ガクチカでは「その経験から得た学びが志望企業の業務で活かせるものである」ということを示すのが大切です。   またガクチカでは「その経験に対してどのように取り組み、どういった課題や目標に対して行動し、どのように改善したのか」という点についてもチェックされています。   ここで主体性があるか、物事を自責で捉えてより高みを目指そうとする姿勢があるかなどを見ることで、その就活生の今後の伸びしろやポテンシャルをチェックしているのです。   自社が求める人物像とマッチするかを確認するため 企業はガクチカを通してその就活生の思考力やモチベーションの源泉が、自社が求める人物像とマッチしているかを知りたいとも考えています。   思考力については物事に対してどの程度考えを巡らせ、それをどのようにアクションに落とし込むことができるのかを見ることで、社会人としてモノを売ったり課題解決のためのアイデア出しをどの程度行えるかをチェックしようとしています。   またモチベーションの源泉については、何にやる気を感じてモチベーションが高まる人材なのかを見ることで、自社での業務でも同様な効果を期待できるかを確認しています。   なお、企業は自社にマッチする人材かどうかを見るために、思考力やモチベーションの源泉についてのエピソードの端々に現れる就活生の人柄も同時にチェックしています。   就活におけるガクチカの評価基準とは? 実際にガクチカを書く際には「どういった点を評価されるのか」を意識しながら書くだけでよりアピールに繋がりやすくなります。そこでここではガクチカの評価基準についてもお伝えしたいと思います。 エピソードに再現性があるか ここでいう再現性は、"ガクチカに書いた経験をその企業に入社してからも活かせるか"を指しています。   学生時代にどんなに素晴らしい経験をしていても、どんなに大きな成果を上げていても、そこからの学びや培った能力を業務で活かせなければ企業にとってはメリットを感じられません。   そのためガクチカでは成果よりもプロセスを重要視し、企業に合った強みをアピールすることが重要なのです。   企業で活かせる学びを得ているか こちらも当然といえば当然ですが、どんなに素敵な強みを持っていても、どんなに良い学びを得ていても、その企業で活かせるものでなければ強みアピールには繋がりません。   ガクチカにおいては「その経験から得られた学びが、志望企業の仕事内容で活かせるものであること」を示す必要があるのです。   「どのように取り組んだのか」「どのような課題や目標があったのか」「それに対してどう改善したのか」を重点的にチェックされていますので、この点には必ず触れるようにしましょう。   ガクチカではどういったことに対しても自責で捉え、自らのアクションによって改善していこうとする姿勢を見せることでスタンス面での評価を受けやすくなり、今後伸びしろに期待してもらえる効果も見込めます。   「思考力」「モチベーションの源泉」「人柄」を示せているか ガクチカでは特に「思考力」「モチベーションの源泉」「人柄」の3点をアピールするのが重要です。   思考力についてはロジカルシンキングが備わっていることをアピールすることで、商材を売ったりアイデアを出したりといった業務全般に必要な能力がどの程度あるかを企業に把握してもらう効果が期待できます。   モチベーションの源泉については、自分がその取り組みの中で何に対して意欲ややりがいを感じたのかが伝わるように書くことで、自分の適性がどういった業務にあるのかを企業に把握してもらいやすくなります。   そして企業は自社が求める人物像により近い人材を採用したいと考えているため、その人の性格や価値観が企業の社風やビジネスモデルに沿っているかを把握しやすいよう、ガクチカにおいては人柄についても触れておくのが望ましいです。   「評価されるガクチカ」が書ける4STEP さて、ガクチカの評価基準について把握できたところで、ここからは実際にガクチカを書くための4STEPを見ていきましょう。ぜひ下記の内容に沿ってガクチカを作成してみてください。 学生時代の取り組みを振り返る まずは学生時代の取り組みについて振り返ってみましょう。学生時代に取り組んだことをまずは複数洗い出し、そこから応募企業に併せてエピソードを絞り込むのがセオリーです。   下記の活動を念頭に振り返ってみると思い出しやすいかと思いますので、それぞれの項目について振り返ってみましょう。   ■学業 メリット:成績など客観的に図れる指標でアピールすることができる 注意点:個人単位での努力になるため、チームワークを重んじる企業の場合にはグループワークやグループディスカッションがあった授業について触れるなどが効果的 ■部活動 メリット:心身のタフさをアピールしやすい 注意点:大会や練習などエピソードが他の就活生と被りやすいため、自分ならではの強みを発揮したエピソードを探すのがベター ■サークル活動 メリット:興味がある分野について明確に伝えやすい 注意点:好きなことだから頑張れたのではないかと捉えられやすいため、ぶつかった課題と、それをどう乗り越えたかを明記する ■アルバイト メリット:業務経験について伝えられるため入社後の働く姿をイメージしてもらいやすい 注意点:当たり前のエピソードを伝えてもアピールにならないため、主体性があることをアピールできるエピソードを用意するのがベター。また顧客情報やマニュアルの内容、原価などの守秘義務のある情報は伝えないよう留意が必要 ■ゼミ活動 メリット:専門知識が必要なレベルの内容に取り組めることをアピールしやすい 注意点:専門用語が出てくると採用担当者が理解できない可能性があるため、わかりやすい言葉に置き換えたり詳しく説明するのが大切 ■長期インターン メリット:社員と近い業務内容について話せるため入社後の働く姿をイメージしてもらいやすい 注意点:エピソードに出てくるインターン先以外の企業の選考を受ける場合、なぜその企業に入社しないのかを疑問に思われる可能性があるため、インターン先と比較した応募先企業の魅力をアピールするのがベター ■留学 メリット:言葉や文化の違いなどの高い壁にぶつかりやすく、困難を乗り越えた経験をアピールしやすい 注意点:語学力を培ったことのみのアピールでは差別化を図りにくいため、「自分ならではの感じたことや学んだこと」「人一倍努力したこと」などを重点的にアピールするのがベター ■習い事 メリット:興味のある分野を伝えることができ、人柄のアピールがしやすい 注意点:人と協力した経験を伝えにくく業務に直結する内容をアピールしにくいため、長く続けられたものやたくさん努力した習い事がある場合には、継続力やストイックさを示せるようエピソードをまとめるのが有効 印象的なエピソードを洗い出す ここまでで学生時代の取り組みをざっくり洗い出すことができたら、次は中でも印象的なエピソードを洗い出してみましょう。   人柄を盛り込みやすいエピソードとしては下記のようなものが該当するため、ぜひこちらを参考にしつつ洗い出しを行ってみてください。   ・具体的な実績が伴った取り組み ・大きな苦労が伴った取り組み ・最も時間を使った取り組み ・役割を任された取り組み ・強い思い入れのあった取り組み ・他の就活生にはないような珍しい取り組み 企業に合ったエピソードを選ぶ 印象的なエピソードを絞り込むことができたら、次は志望企業の特徴に合ったエピソード、あるいは自分がその企業が求める人物像に近いことをアピールしやすいエピソードを絞り込んでみましょう。   企業の方向性に沿ったエピソードを洗い出すことができれば、学生時代の取り組みの中で培った学びやスキルを入社後も活かして働いてくれるだろうという、再現性の高さを示すことが可能です。   たとえば社風や仕事内容、企業理念や経営理念をもとにエピソードを絞り込むと良いでしょう。ぜひ下記のヒントをもとに考えてみましょう。   【社風でエピソードを絞り込む場合の例】 ■実力主義の企業  └仕事量の多さや働くうえでの目標や軸が明確な人が多い   →学業や長期インターンでの経験など、"明確な数値で実績を示せる経験"の親和性が高い ■風通しが良い企業  └社員数が少なく経営層との距離が近い   →上下間の距離が近いアルバイトやサークル活動でのエピソードの親和性が高い ■若手が活躍しやすい企業  └若手社員の裁量権が大きくチャレンジングな人材を求める傾向がある   →留学経験や起業経験などの親和性が高い 【業務内容に合うエピソードを絞り込む場合の例】 ■営業系 └組織の売上に貢献するための商材の販売や契約がメイン  →コミュニケーション能力、ロジカルシンキング、継続力、提案力、主体性などをアピールできるエピソードの親和性が高い ■事務・管理系  └労働環境の整備や組織運営を円滑に進めるための事務作業がメイン   →協調性や柔軟性、主体性、継続力のほか、陰で支えられる強みをアピールできるエピソードの親和性が高い ■企画系  └細部まで情報を集めて分析、課題を明確にしてアクションを起こすことが求められる   →情報収集能力、分析力、継続力、主体性、行動力、アイデア力を発揮したエピソードの親和性が高い ■技術・研究系  └アイデアの具現化や品質の担保のための管理がメイン   →ロジカルシンキング、計画力などを発揮したエピソードの親和性が高い ■販売・サービス系 └商材の販売や提供がメイン  →傾聴力、忍耐力、柔軟性のほか、相手の立場になって考えられる能力を発揮できたエピソードの親和性が高い ■クリエイティブ系 └様々な媒体においてアイデアを出し、形にして世に出すことがメイン  →アイデア力、計画力、継続力、情報収集能力、知的好奇心などを発揮したエピソードの親和性が高い フレームワークに当てはめてガクチカを作成する 取り上げるエピソードを一つ選ぶことができたら、最後にそのエピソードを下記のフレームワークに当てはめながら文章を組んでいきましょう。 ちなみに、ガクチカの書き方がよくわからないという就活生は家族や先輩などの周りの社会人に手伝ってもらったり、就活エージェントにサポートをお願いするのも一つです。 合わせて読みたい ガクチカは意外と簡単!書き方を就活生向けにわかりやすく解説【テンプレ&例文】 ガクチカのフレームに合わせてどんなことを書けば良いのか、ガクチカが思いつかないときにどうしたらよいのか、書き方と考え方のヒントも掲載しています。 就活で使える!項目別ガクチカ回答例7選 では、実際にはどのようにガクチカを書いていけば良いのでしょうか?ここからはガクチカの例文を項目別にご紹介いたしますのでぜひ参考にしてください。   学業にまつわるガクチカ 私は高校時代、良い成績を維持し続けるために学業に励みました。中学時代、第一志望の公立高校への受験に失敗し私立高校に通うことになりました。   両親は励ましてくれましたが、塾や教材の費用を惜しみなくかけてくれた両親に申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。そこで私は指定校推薦枠を獲得して着実に大学受験を成功させたいと考えました。   授業に集中できるよう3年間教卓の目の前の席を確保し続け、昼休みにその日の宿題を全て終わらせ、放課後はその日の復習ノートを必ずつけることを徹底しました。   体力面やメンタル面において辛いこともありましたが、両親に喜んで欲しいという想いや同級生に負けたくないという気持ちから踏ん張ることができました。   結果、私は学年TOP10%の順位を維持することができ、無事第一志望校に合格できました。この経験から私は、何事も自責で捉え自らアクションを起こすことで成果に繋がることを学びました。   入社後はどのような課題においても自ら行動を起こせる要因が見つかるまで分析し、成果が出るまで尽力し続けたいと思います。   ゼミにまつわるガクチカ 私が学生生活の中で最も力を入れたのはゼミ活動です。私が所属していたゼミの教授は意見交換を重要視していたため、討論を主体にしたゼミ活動が進んでいました。   しかし、日々同じような議論を繰り返していることが課題として話に上がり、その原因は毎度議論の内容を記録していないことにあることがわかりました。   そこで私は自ら記録係を務め、結果として過去の討論内容を振り返られるようになったことに加え、議論の内容をその場で客観的にまとめられるようにもなりました。   記録係を設けるアイディアは教授と他のゼミ生にも高く評価してもらえ、現在は交代制で記録係を担当しています。私はこの経験から、些細なことでも自発的に行動を起こし、周囲を巻き込むことで状況を改善できることを学びました。   入社後も些細な課題を人任せにせず、自分がその時できるベストな行動を考え、率先して働きかけていきたいと思います。   部活動にまつわるガクチカ 私はテニス部の活動に力を入れておりました。   私が入部した当初は顧問がテニス経験者でないこともあってかなり弱いチームでしたが、入部から一年後には県大会で準々決勝まで勝ち進めるまでに成長することができました。   そのテニス部は一つ上の代の先輩が少なく廃部寸前の状態だったこともあり、私は元々テニス経験者ということで一年生で部長に選出されたのですが、コーチもいない中で何から着手すべきかわからない状態でした。   そこで私は昔通っていたテニススクールの先生に連絡を取ってアドバイスを仰いだうえでテニス教則本を購入して情報収集をし、練習メニューを組んで顧問に提案しました。   さらに県大会で3位以内に入るということを目標として掲げ、新たな練習を開始しました。結果メンバーの目的意識とモチベーションが高まり、3位入賞は叶いませんでしたが、一年後には県大会で準々決勝まで勝ち進むことができました。   この経験から、どんな逆境に立たされていても工夫と継続によって成果はついてくるということを学びました。入社後は課題に対する方法を模索し続け、組織の売上やモチベーションの向上に貢献したいと思います。   サークル活動にまつわるガクチカ 私は合唱サークルの活動に力を入れました。サークルでは副リーダーとして、リーダーやメンバーをサポートすることで組織を動かす能力を培えたと感じております。   私が所属していたサークルは当時、合唱コンクールに出場できる機会が年に一度しかなく、コンクールの日程が近づいてくるまでは活動がルーズになってしまう傾向がありました。   一部のメンバーからも不満が出ており、なんとかして合唱コンクール以外にも発表の場を増やせないかという話になりました。   そこで私はリーダーやメンバー、サークル外の友人のつてをたどるなどして、商業施設や学校などに複数問い合わせ交渉する役を買って出ました。   周りのメンバーも関係各所に連絡するのを手伝ってくれたこともあり、結果、発表の場を年4回まで増やすことができ、一年を通してメンバーが熱心に練習に励めるようになり、コンクールでの評価も高まりました。   この経験から私は、周りの人の力を借りながら協力してアクションを起こすことで成功に導けることを学びました。   入社後も周りの人と協力することの大切さを念頭に置き、協調しながら自分がその時できるベストな行動を起こしていきたいと思います。   アルバイトにまつわるガクチカ 私は学生時代、アルバイト先のカフェの集客に力を注ぎました。当時、そのカフェが集客で伸び悩んでいたのですが、その原因として20代のユーザーにアプローチできていないことが挙げられました。   そのお店はアルバイトでお世話になる前から通っていた思い入れの強いお店だったということもあり、何か自分にできることはないかと考え、周りの友人十数名にヒアリングを実施し、どのようにしてカフェを探しているかを探りました。   すると、全体の8割がインスタグラムやTikTokなどのSNSでお店を探していることがわかり、私はお店にSNSマーケティングの実施を提案しました。   結果、SNS運用を始めて4ヶ月経つ頃には新規顧客を前年比で25%増加させることができました。   私はこの経験から、困難にぶつかった時には自分たちでアクションを起こせる要因が明確になるまでリサーチを続け、着実に行動を起こしていくことの大切さを学びました。   入社後の業務にもこの学びを活かし、自らの行動によって改善に持っていけるよう尽力したいと思います。   長期インターンシップにまつわるガクチカ 私はインターンシップでの業務において、求められた以上の価値を提供できるよう力を入れて参りました。   昨年Webマーケティングを行うインターンシップに参加した際、「本当はこれだけの記事数を執筆してもらいたいところだけど負担が大きいからその3分の2の量で良い」と指示されたのですが、私は本来必要とされている量をこなさなければ真の価値提供に繋がらないと考え、指示された1.5倍の記事数を執筆できるようスケジュールを立てました。   質を落とさずに量をこなせるよう基本的な効率UP施策を実施しつつ、フィードバック内容の記録管理シートを作成してそれを定期的に振り返り、同じフィードバックを二度受けないよう工夫しました。   結果、期限ギリギリにはなってしまいましたが本来必要とされていただけの記事数を納めることができました。社員の方からは、私の行動が自然と周りのインターン生の士気を高めることにも繋がったとお褒めの言葉をいただくこともできました。   御社に入社できた際には、求められた以上の価値を発揮して部署全体の生産性を高められるよう努めて参ります。   留学にまつわるガクチカ 私は半年間のカナダ留学において、現地学生と共同での日本とカナダの文化にまつわるプレゼンに力を入れました。   準備を進めていく中で、皆無意識に同じ母国同士の学生で集まってしまう傾向があることに気づき、私は一緒に準備を行う学生を明確なグループに分けて、互いの国の文化について理解を深めやすい環境を作ろうと提案しました。   結果、互いの国の文化の深層部分に焦点を当てたプレゼンを行うことができました。この経験から私は、周りの人と協力し複数の観点をもとにした取り組みを行うことで、より大きな成果に繋げられることを学びました。   入社後はこの経験を活かし、周りの人と協力しながらより高い成果や目標に向かって貢献していきたいと思います。 就活でガクチカを作成する際の注意点 ちなみに、就活のガクチカを作成する際には注意していただきたい点がありますので、最後に軽くチェックしておきましょう。 高校以前のエピソードは避ける よっぽど強いエピソードでない限り、ガクチカにおいては高校以前のエピソードは避けるのが無難です。というのも「大学時代は取り立てて何もしていないのだろうか」と捉えられかねないためです。   高校以前のエピソードを伝えたい場合には、大学時代のエピソードについて話したうえで、追加で求められた際に話すのがベターといえます。   ただし、中学時代以前のエピソードは古すぎてしまうため、自分から率先して話さないようにしましょう。   趣味などの実績を伴わないエピソードは避ける 趣味に励んだ話など、明確な実績を伴わないエピソードも避けるのが無難です。趣味はあくまで娯楽であって社会人としての業務に活かせるものではないと考える採用担当者も少なくありません。   「全国大会への出場」「集客の前年比20%UP」といった明確な実績や数値で示せる成果が伴っているエピソードを用いるのが、ガクチカで評価を受けるコツです。   誇張し過ぎた表現は避ける 自分のガクチカに自信がないからと内容を誇張したり嘘に近い内容を盛り込んでしまう就活生もいますが、これも避けるようにしましょう。   採用担当者は就活生の話し方や表情から誇張していることや嘘をついていることを簡単に見抜きます。たとえうまく話せたとしても、さらに深く質問されるとボロが出てしまうリスクがあり、得策とはいえません。   ガクチカは周りの就活生と比較して目立つものである必要はありません。自分が心から頑張ったと思えることなのであれば、自分のガクチカに自信を持ち胸を張って伝えるようにしましょう。

2024.03.22

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ガクチカとは?どんな就活生でも「刺さるガクチカ」が書けるフレームワーク6STEP【例文あり】

就活において頻繁に耳にする「ガクチカ」。これは「学生時代に力を入れたこと」を指し、就活ではES(エントリーシート)や面接における頻出質問として特に力を入れて対策しておくべきといわれています。   そこで本記事では企業が就活の選考でガクチカを聞く理由やガクチカと自己PRの違いについてお伝えしたうえで、ガクチカの書き方をご紹介いたします。例文も掲載しておりますので、ぜひ参考にしてください。   この記事のまとめ ガクチカとは「学生時代頑張ったこと・力を入れたこと」の略称 ガクチカでは「自社へ貢献できる能力があること」「その能力を引き出せるモチベーションの源泉を把握していること」をチェックされている ガクチカでは「再現性の有無」「業務で活かせる学びの有無」などを見られている ガクチカを思いつかない時には「困難を乗り越えた経験」などから逆算するのがコツ ガクチカとは? ガクチカとは「学生時代頑張ったこと・力を入れたこと」の略称です。   就活の選考においては「学生時代に打ち込んだことは?」「学生時代に成し遂げたことは?」など、あらゆる言い回しで必ずと言っても良いほど質問される項目になります。   ガクチカと自己PRの違い 「ガクチカと自己PRって同じではないの?」と感じる就活生もいるかと思いますが、たしかにガクチカも自己PRも「その就活生が自社の求める人物像に近いか」を知るための指標である点においては同じです。   ここでいう「自社の求める人物像」とは「自社の利益に貢献できる人材」と捉えるとわかりやすいかと思いますが、自社の利益に貢献できる人材とは主に下記の2点を網羅している人材を指します。   (1)自社に貢献できる能力があること (2)その能力を100%引き出すモチベーションの源泉を理解していること 企業は自己PRで上記(1)の「企業に貢献できる能力を備えているか」についてチェックしていますが、ガクチカではそれに加えて上記(2)の「その能力をMAXまで引き出すモチベーションの源泉がどこにあるか」についてもチェックしているのです。   ガクチカと自己PRで同じエピソードを用いるとしても、ガクチカでは「なぜその活動に取り組んだのか」「具体的にどのように取り組んだのか」までを書く必要があります。   そこで本記事ではより説得力のあるガクチカを書けるよう、ガクチカのフレームワークをご紹介いたします。   本記事でご紹介するフレームワークをもとにご自身ならではのエピソードを盛り込むことで、他の就活生には書けないガクチカを作ることができるでしょう。   就活の選考でガクチカを聞かれる理由 ガクチカを作成するにあたってはなぜ企業は就活の選考でガクチカを聞くのかの意図を把握しておくとより効果的なアプローチが期待できますので、ここで簡単に見ておきましょう。 何に挑戦し、どのような成果を出してきたのかを知るため 企業はガクチカを聞くことでその就活生が学生時代にどのようなことに挑戦し、どういった成果を出してきたのかを知ろうとしています。   一般的な学生にはまず経験できないような取り組みや素晴らしい成果を残している場合には、それ自体が評価の対象となりますが、それだけで周りの就活生と大きな差をつけられるわけではありません。   成果の規模にかかわらず、その経験からどういったことを学び、その学びをいかに次へ活かせるかが重要な指標となります。   ガクチカでは「その経験から得た学びが志望企業の業務で活かせるものである」ということを示すのが大切です。   またガクチカでは「その経験に対してどのように取り組み、どういった課題や目標に対して行動し、どのように改善したのか」という点についてもチェックされています。   ここで主体性があるか、物事を自責で捉えてより高みを目指そうとする姿勢があるかなどを見ることで、その就活生の今後の伸びしろやポテンシャルをチェックしているのです。   自社が求める人物像とマッチするかを確認するため 企業はガクチカを通してその就活生の思考力やモチベーションの源泉が、自社が求める人物像とマッチしているかを知りたいとも考えています。   思考力については物事に対してどの程度考えを巡らせ、それをどのようにアクションに落とし込むことができるのかを見ることで、社会人としてモノを売ったり課題解決のためのアイデア出しをどの程度行えるかをチェックしようとしています。   またモチベーションの源泉については、何にやる気を感じてモチベーションが高まる人材なのかを見ることで、自社での業務でも同様な効果を期待できるかを確認しています。   なお、企業は自社にマッチする人材かどうかを見るために、思考力やモチベーションの源泉についてのエピソードの端々に現れる就活生の人柄も同時にチェックしています。   就活におけるガクチカの評価基準とは? 実際にガクチカを書く際には「どういった点を評価されるのか」を意識しながら書くだけでよりアピールに繋がりやすくなります。そこでここではガクチカの評価基準についてもお伝えしたいと思います。 エピソードに再現性があるか ここでいう再現性は、"ガクチカに書いた経験をその企業に入社してからも活かせるか"を指しています。   学生時代にどんなに素晴らしい経験をしていても、どんなに大きな成果を上げていても、そこからの学びや培った能力を業務で活かせなければ企業にとってはメリットを感じられません。   そのためガクチカでは成果よりもプロセスを重要視し、企業に合った強みをアピールすることが重要なのです。   企業で活かせる学びを得ているか こちらも当然といえば当然ですが、どんなに素敵な強みを持っていても、どんなに良い学びを得ていても、その企業で活かせるものでなければ強みアピールには繋がりません。   ガクチカにおいては「その経験から得られた学びが、志望企業の仕事内容で活かせるものであること」を示す必要があるのです。   「どのように取り組んだのか」「どのような課題や目標があったのか」「それに対してどう改善したのか」を重点的にチェックされていますので、この点には必ず触れるようにしましょう。   ガクチカではどういったことに対しても自責で捉え、自らのアクションによって改善していこうとする姿勢を見せることでスタンス面での評価を受けやすくなり、今後伸びしろに期待してもらえる効果も見込めます。   「思考力」「モチベーションの源泉」「人柄」を示せているか ガクチカでは特に「思考力」「モチベーションの源泉」「人柄」の3点をアピールするのが重要です。   思考力についてはロジカルシンキングが備わっていることをアピールすることで、商材を売ったりアイデアを出したりといった業務全般に必要な能力がどの程度あるかを企業に把握してもらう効果が期待できます。   モチベーションの源泉については、自分がその取り組みの中で何に対して意欲ややりがいを感じたのかが伝わるように書くことで、自分の適性がどういった業務にあるのかを企業に把握してもらいやすくなります。   そして企業は自社が求める人物像により近い人材を採用したいと考えているため、その人の性格や価値観が企業の社風やビジネスモデルに沿っているかを把握しやすいよう、ガクチカにおいては人柄についても触れておくのが望ましいです。   どんな就活生でも「刺さるガクチカ」が書けるフレームワーク6STEP ガクチカの評価基準を把握できたところで、ここからはガクチカの書き方について見ていきましょう。   ガクチカは基本的に下記のフレームワークに沿って書くと、企業側に理解してもらいやすくアピールに繋がる文章になると言われています。 ちなみに、ガクチカの書き方がよくわからないという就活生は家族や先輩などの周りの社会人に手伝ってもらったり、就活エージェントにサポートをお願いするのも一つです。 合わせて読みたい ガクチカは意外と簡単!書き方を就活生向けにわかりやすく解説【テンプレ&例文】 ガクチカのフレームに合わせてどんなことを書けば良いのか、ガクチカが思いつかないときにどうしたらよいのか、書き方と考え方のヒントも掲載しています。   就活で使える!項目別ガクチカ回答例7選 では、実際にはどのようにガクチカを書いていけば良いのでしょうか?ここからはガクチカの例文を項目別にご紹介いたしますのでぜひ参考にしてください。   学業にまつわるガクチカ 私は高校時代、良い成績を維持し続けるために学業に励みました。中学時代、第一志望の公立高校への受験に失敗し私立高校に通うことになりました。 両親は励ましてくれましたが、塾や教材の費用を惜しみなくかけてくれた両親に申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。そこで私は指定校推薦枠を獲得して着実に大学受験を成功させたいと考えました。 授業に集中できるよう3年間教卓の目の前の席を確保し続け、昼休みにその日の宿題を全て終わらせ、放課後はその日の復習ノートを必ずつけることを徹底しました。 体力面やメンタル面において辛いこともありましたが、両親に喜んで欲しいという想いや同級生に負けたくないという気持ちから踏ん張ることができました。 結果、私は学年TOP10%の順位を維持することができ、無事第一志望校に合格できました。この経験から私は、何事も自責で捉え自らアクションを起こすことで成果に繋がることを学びました。 入社後はどのような課題においても自ら行動を起こせる要因が見つかるまで分析し、成果が出るまで尽力し続けたいと思います。 ゼミにまつわるガクチカ 私が学生生活の中で最も力を入れたのはゼミ活動です。私が所属していたゼミの教授は意見交換を重要視していたため、討論を主体にしたゼミ活動が進んでいました。 しかし、日々同じような議論を繰り返していることが課題として話に上がり、その原因は毎度議論の内容を記録していないことにあることがわかりました。 そこで私は自ら記録係を務め、結果として過去の討論内容を振り返られるようになったことに加え、議論の内容をその場で客観的にまとめられるようにもなりました。 記録係を設けるアイディアは教授と他のゼミ生にも高く評価してもらえ、現在は交代制で記録係を担当しています。 私はこの経験から、些細なことでも自発的に行動を起こし、周囲を巻き込むことで状況を改善できることを学びました。 入社後も些細な課題を人任せにせず、自分がその時できるベストな行動を考え、率先して働きかけていきたいと思います。 サークル活動にまつわるガクチカ 私は合唱サークルの活動に力を入れました。サークルでは副リーダーとして、リーダーやメンバーをサポートすることで組織を動かす能力を培えたと感じております。 私が所属していたサークルは当時、合唱コンクールに出場できる機会が年に一度しかなく、コンクールの日程が近づいてくるまでは活動がルーズになってしまう傾向がありました。 一部のメンバーからも不満が出ており、なんとかして合唱コンクール以外にも発表の場を増やせないかという話になりました。 そこで私はリーダーやメンバー、サークル外の友人のつてをたどるなどして、商業施設や学校などに複数問い合わせ交渉する役を買って出ました。 周りのメンバーも関係各所に連絡するのを手伝ってくれたこともあり、結果、発表の場を年4回まで増やすことができ、一年を通してメンバーが熱心に練習に励めるようになってコンクールでの評価も高まったことが嬉しかったです。 この経験から私は、周りの人の力を借りながら協力してアクションを起こすことで成功に導けることを学びました。 入社後も周りの人と協力することの大切さを念頭に置き、協調しながら自分がその時できるベストな行動を起こしていきたいと思います。 アルバイトにまつわるガクチカ 私は学生時代、アルバイト先のカフェの集客に力を注ぎました。当時、そのカフェが集客で伸び悩んでいたのですが、その原因として20代のユーザーにアプローチできていないことが挙げられました。 そのお店はアルバイトでお世話になる前から通っていた思い入れの強いお店だったということもあり、何か自分にできることはないかと考え、周りの友人十数名にヒアリングを実施し、どのようにしてカフェを探しているかを探りました。 すると、全体の8割がインスタグラムやTikTokなどのSNSでお店を探していることがわかり、私はお店にSNSマーケティングの実施を提案しました。 結果、SNS運用を始めて4ヶ月経つ頃には新規顧客を前年比で25%増加させることができました。 私はこの経験から、困難にぶつかった時には自分たちでアクションを起こせる要因が明確になるまでリサーチを続け、着実に行動を起こしていくことの大切さを学びました。 入社後の業務にもこの学びを活かし、自らの行動によって改善に持っていけるよう尽力したいと思います。 部活動にまつわるガクチカ 私はテニス部の活動に力を入れておりました。 私が入部した当初は顧問がテニス経験者でないこともあってかなり弱いチームでしたが、入部から一年後には県大会で準々決勝まで勝ち進めるまでに成長することができました。 そのテニス部は一つ上の代の先輩が少なく廃部寸前の状態だったこともあり、私は元々テニス経験者ということで一年生で部長に選出されたのですが、コーチもいない中で何から着手すべきかわからない状態でした。 そこで私は昔通っていたテニススクールの先生に連絡を取ってアドバイスを仰いだうえでテニス教則本を購入して情報収集をし、練習メニューを組んで顧問に提案しました。 さらに県大会で3位以内に入るということを目標として掲げ、新たな練習を開始しました。 結果メンバーの目的意識とモチベーションが高まり、3位入賞は叶いませんでしたが、一年後には県大会で準々決勝まで勝ち進むことができました。 この経験から、どんな逆境に立たされていても工夫と継続によって成果はついてくるということを学びました。 入社後は課題に対する方法を模索し続け、組織の売上やモチベーションの向上に貢献したいと思います。 留学にまつわるガクチカ 私は半年間のカナダ留学において、現地学生と共同での日本とカナダの文化にまつわるプレゼンに力を入れました。 準備を進めていく中で、皆無意識に同じ母国同士の学生で集まってしまう傾向があることに気づき、一緒に準備を行う学生を明確なグループに分けて、互いの国の文化について理解を深めやすい環境を作ろうと提案しました。 結果、互いの国の文化の深層部分に焦点を当てたプレゼンを行うことができました。 この経験から、周りの人と協力し複数の観点をもとにした取り組みを行うことで、より大きな成果に繋げられることを学びました。 入社後はこの経験を活かし、周りの人と協力しながらより高い成果や目標に向かって貢献していきたいと思います。 長期インターンシップにまつわるガクチカ 私はインターンシップでの業務において、求められた以上の価値を提供できるよう力を入れて参りました。 昨年Webマーケティングを行うインターンシップに参加した際、「本当はこれだけの記事数を執筆してもらいたいところだけど負担が大きいからその3分の2の量で良い」と指示されたのですが、私は本来必要とされている量をこなさなければ真の価値提供に繋がらないと考え、指示された1.5倍の記事数を執筆できるようスケジュールを立てました。 質を落とさずに量をこなせるよう基本的な効率UP施策を実施しつつ、フィードバック内容の記録管理シートを作成してそれを定期的に振り返り、同じフィードバックを二度受けないよう工夫しました。 結果、期限ギリギリにはなってしまいましたが本来必要とされていただけの記事数を納めることができました。 社員の方からは、私の行動が自然と周りのインターン生の士気を高めることにも繋がったとお褒めの言葉をいただくこともできました。 御社に入社できた際には、求められた以上の価値を発揮して部署全体の生産性を高められるよう努めて参ります。 ガクチカが思いつかない就活生に有効な対処法 ちなみに、中にはガクチカがなかなか思いつかないとお悩みの就活生もいることと思います。そこでここではガクチカが思いつかない時に有効な対処法をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。 困難を乗り越えた経験を思い出す 自分が頑張った経験や努力を重ねた経験としては思い出せなくても、困難を乗り越えた経験はなかったかと思いを巡らせてみると、いくつか思い当たるものがあるのではないでしょうか?   たとえば勉強や実習が上手くいかなかった経験や、アルバイト中での失敗、部活動やサークル活動でなかなか結果が出なかった経験などです。   うまくいかなかった経験があれば、何かしらのアクションを起こしてそれを乗り越えてきたはずです。   たとえば初めてのアルバイトで接客がうまくできずお客様に怒られてしまったという経験があれば、お客様からの評判が良い従業員の話し方や表情の作り方、気の配り方などを徹底的に真似してコミュニケーションを円滑に取れるようになった、などのエピソードを思い出せる可能性があります。   自分の強みを発揮できた経験を思い出す すでに自己分析を終えている就活生が多いかと思いますが、その際に洗い出した長所について考えてみましょう。   なぜ自分はそれを長所だと考えたのかを考えると、その長所が活かされたエピソードを思い出すことができるはずです。   褒められた経験を思い出す 自分では当たり前に感じていたことでも、周りの人からすれば十分に強みである場合があります。   そのため、人から褒められた経験を思い出し、そこから自分がどういった行動を取り結果に繋げることができたのかを考えてみましょう。

2024.03.22

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就活生がガクチカでアルバイト経験を効果的にアピールするポイント4選【選考通過例文あり】

「ガクチカでアルバイト経験をアピールしたいけどどう書けば良いんだろう?」 「そもそもアルバイトのどんな経験を書けば良いんだろう?」   このように、ガクチカでアルバイト経験をアピールしようと考えているものの、何をどのように伝えれば良いのかわからないという就活生は少なくありません。   本記事では就活生がアルバイト経験を効果的にアピールするポイント4選をご紹介いたします。実際に選考を通過したガクチカの例文も掲載しておりますので、ぜひ参考にしてください。   この記事のまとめ アルバイトのガクチカでは「企業名の明記」「略称・専門用語の使用」に注意が必要 アルバイトのガクチカでは「継続力」「リーダーシップ」「ホスピタリティ精神」などをアピールしやすい 就活の選考でガクチカを聞かれる理由 そもそも、なぜ企業は就活の選考でガクチカを質問するのでしょうか?具体的な理由としては下記が挙げられます。 何に挑戦し、どのような成果を出してきたのかを知るため その就活生が学生時代にどういったことに挑戦し、どういった成果を出してきたのかを知りたいと企業は考えています。   もちろん、一般的には学生がまず経験できないような取り組みを行ったり成果を残したりしている場合にはそれ自体が評価の対象となりますが、そういった経験は就活の評価基準の一部に過ぎず、それだけで周りの就活生と大きな差をつけられるわけではありません。   成果の規模にかかわらず、その経験からどういったことを学び、その学びをいかに次へ活かせるかが重要な指標となります。 そのため、ガクチカでは「その経験から得た学びが志望企業の業務で活かせるものである」ということを示すことが大切です。   またガクチカでは「その経験に対してどのように取り組み、どういった課題や目標に対して行動し、どのように改善したのか」という点についてもチェックされています。   ここで主体性があるか、物事を自責で捉えてより高みを目指そうとする姿勢があるかなどを見ることで、その就活生の今後の伸びしろやポテンシャルをチェックしているのです。   自社が求める人物像とマッチするかを確認するため 企業はガクチカを通してその就活生の思考力やモチベーションの源泉が、自社が求める人物像とマッチしているかを知りたいとも考えています。   思考力については、物事に対してどの程度考えを巡らせ、それをどのようにアクションに落とし込むことができるのかをチェックすることで、社会人としてモノを売ったり課題解決のためのアイデア出しをどの程度行えるかを見ようとしています。   モチベーションの源泉については、何がきっかけでモチベーションが高まる人材なのかを見ることで、自社での業務でも同様な効果を期待できるかを確認しています。   なお、企業は自社にマッチする人材かどうかを見るために、思考力やモチベーションの源泉についてのエピソードの端々に現れる就活生の人柄も同時にチェックしています。   アルバイト経験をガクチカで伝える際のポイント4選 アルバイト経験をガクチカでアピールする際には特に念頭に置いておいていただきたいポイントがありますので、ここで簡単に把握しておきましょう。 数値などの定量的な表現を用いる まずは数値などの定量的な表現を用いることが挙げられます。   たとえば「アルバイト先の飲食店の売上を上げることができた」とだけ伝えても、企業側からするとそれがどの程度のインパクトなのか、それがどれほど素晴らしい成果なのかがいまいちよくわかりません。   そこで「売上を前年比で40%UPさせることができた」などと数値で表現することで具体的かつ客観的に情報を伝えることができ、より強いアピールができるようになります。   アルバイト経験について伝える際には人数や件数、金額などがアピールしやすい指標として挙げられます。できるだけ抽象的な表現を避けて具体的に伝えるようにしましょう。   エピソードに自分の考えや想いを盛り込む 学生が経験できるアルバイトは種類が限られているということもあり、アピール内容や文章が他の就活生と似てしまいやすく採用担当者からは「また同じようなガクチカだな・・・」と思われてしまいやすい難しさがあります。   そこでアルバイト経験を伝える際に自分の考えや想いを盛り込むことで、他の就活生と差別化を図りやすくなります。   たとえば「アルバイト先の集客が伸び悩んでいる原因が20代のユーザーにアプローチできていないことだった。そこでSNSマーケティングを提案・実践し、新規顧客を前年比で25%UPさせることができた」という内容を伝えたいとします。   この時、下記のように「なぜSNSマーケティングを提案したのか」「どのように実践したのか」についても自分の考えや想いを盛り込みつつ具体的に触れることで、より説得力を持たせられ、人柄や行動力についても同時にアピールできるガクチカにすることができます。   アルバイト先のカフェが集客で伸び悩んでいる原因として、20代のユーザーにアプローチできていないことが挙げられました。 そのお店はアルバイトでお世話になる前から通っていた思い入れの強いお店だったということもあり、何か自分にできることはないかと考え、周りの友人十数名にヒアリングを実施し、どのようにしてカフェを探しているかを探りました。 すると、全体の8割がインスタグラムやTikTokなどのSNSでお店を探していることがわかり、私はお店にSNSマーケティングの実施を提案しました。結果、SNS運用を始めて4ヶ月経つ頃には新規顧客を前年比で25%増加させることができました。 私はこの経験から、困難にぶつかった時には自分たちでアクションを起こせる要因が明確になるまでリサーチを続け、着実に行動を起こしていくことの大切さを学びました。 企業名や店舗名は明記を避ける ガクチカにおいては企業名や店舗名を明確に書くのを避けるのが無難です。   アルバイト先として挙げた企業が競合他社である可能性があるほか、「守秘義務を守れない人材なんだな」という印象を与えるリスクもあるためです。   略称・専門用語を使わない つい使ってしまいがちですが、「バイト」「ファミレス」などの略称も避けるのが無難です。略称を使ってはいけないというわけではありませんが、こうした略称を使い過ぎると口語感が出てしまい、ラフな印象が強まりやすいからです。   また、専門用語も使用しないのが無難です。たとえば飲食業界であればバッシング(お皿を下げること)やトレンチ(お盆)、アパレル業界であればプロパー(定価の商品)といった専門用語は採用担当者に伝わらない可能性があります。   就活に便利!ガクチカのフレームワーク ここからはガクチカの書き方について見ていきましょう。ガクチカは基本的に下記のフレームワークに沿って書くと、企業側に理解してもらいやすくアピールに繋がる文章になると言われています。 ちなみに、ガクチカの書き方がよくわからないという就活生は家族や先輩などの周りの社会人に手伝ってもらったり、就活エージェントにサポートをお願いするのも一つです。 合わせて読みたい ガクチカは意外と簡単!書き方を就活生向けにわかりやすく解説【テンプレ&例文】 ガクチカのフレームに合わせてどんなことを書けば良いのか、ガクチカが思いつかないときにどうしたらよいのか、書き方と考え方のヒントも掲載しています。 ガクチカでアピールしやすいアルバイト経験 さて、ここまででガクチカのポイントについてお伝えして参りましたが「アルバイトのガクチカってどんなことを取り上げれば良いんだろう・・・」と悩んでいる就活生も多いことと思います。   そこでここではガクチカでアピールしやすいアルバイト経験についてご紹介します。   一つのアルバイトを長期間続けた経験からアピールできる能力 →継続力・コツコツと努力をし続ける力 リーダー経験からアピールできる能力 →チームワーク・コミュニケーション能力・リーダーシップ力 接客経験者がアピールできる能力 →コミュニケーション能力・上昇志向・ホスピタリティ精神 一つのアルバイトを長期間続けた経験 一つのアルバイトを長期間続けた経験がある就活生は、その経験の中で継続力やコツコツと努力し続ける力を培うことができていると考えられます。   物事を続けていくうえでは時に大変だな、辞めたいなと感じる瞬間があるものですが、そんな思いを乗り越えて努力し続けられた就活生は、アルバイトを続けていく中で何かしらの価値をそこに見出せたのではないでしょうか。   顧客に喜ばれることに喜びを感じた、成果が数値で見えたことでやりがいに繋がった、自分のアイデアが形になっていくことに大きな達成感を感じたなど、就活生によってそのアルバイトを続けてこれたことに理由があるはずです。   その理由は就活において非常に重要になります。というのも、それがご自身がこの先働いていくうえで仕事に求めるものに直結していくからです。   企業は「この会社で長く働いてくれる人材か」という観点を持ちながら選考を行っています。そのため、アルバイト経験を通じて長期間働いたからこそ見えた課題やそれを解決したエピソードなどを書くことができると、より良いアピールができるでしょう。   リーダー経験 リーダー経験のある就活生や、組織をまとめる経験をしたことがある就活生は、自分がリーダー(まとめ役)に選ばれた理由やリーダーとしてどう仕事にあたったのかを具体的にまとめてみましょう。   人をまとめたり指導したりする能力は社会人になってからも求められます。中でも出世していきたい、自分主体のプロジェクトを立ち上げたいといった考えの就活生には必須ともいえます。   アルバイトリーダーとしていかに他のメンバーのモチベーションを高め、より良い職場づくりに貢献したかのエピソードを書くことができると、一層説得力のあるガクチカになるでしょう。   たとえば「アルバイトを休むメンバーが多く職場が回っていなかったため、シフト管理の見直しを行って働きやすい環境になるよう改善した」「メンバーそれぞれの強みを最大限活かせるよう、それぞれの傾向をヒアリングして把握したうえで持ち場の調整を行った」などのエピソードが考えられます。   接客経験 接客経験がある就活生であればコミュニケーション能力やホスピタリティ精神などをアピールすることができます。   商品やサービスを提供する際、ただ自分が売りたいモノを訴求するだけではユーザーのためになるベストなアクションといえません。顧客としっかりとコミュニケーションをとり、かゆいところに手が届くような価値提供が必要です。   またどうしたらより良いサービスを提供できるかを考える力や、どうしたら顧客とより良い信頼関係を築けるかを考えて工夫する力も評価されるポイントになり得ます。   【例文】大手企業選考通過者によるアルバイト経験のガクチカ では、具体的にはどのようなガクチカが評価されるのでしょうか?ここでは実際に大手企業の選考を通過した就活生のガクチカをご紹介いたします。   アルバイト経験のガクチカ回答例(アビームコンサルティング) あなたが自分で考え行動し、成果を残した最も大きな経験を教えてください。 ※入学試験を除く、大学入学以降の経験。(400文字以内) 私が成果を残した経験はSNSを用いた集客である。私が働いていた飲食店には、立地が原因で若者の来店数が少ないという課題があった。 金銭的に余裕がなく、失敗を避けたい気持ちが強い若者への知名度向上には直接的な口コミを増やすことが最適だと考えた。 そこで、若者に認知度が高いSNSであるInstagramのアカウントを開設し、そのフォローと写真投稿でドリンク一杯を無料にするサービスを立案した。 そして、社員に許可を得た上でアルバイトの協力を仰ぎ、来店した若者にこの無料サービスの提案を行った。 その結果、私の退職時には一日一組がInstagramを見て来店するようになり、その後もInstagram経由での来店が増え続けていると聞いた。 この経験を通して、前例がない分野に挑戦する抵抗がなくなり、人を巻き込んで計画を遂行する力を得た。入社後はこの力を活かし、挑戦心を持ち続けながら組織をけん引する人材でありたい。 引用元:unistyle「【内定】エントリーシート(ビジネスコンサルタント)」 アルバイト経験のガクチカ回答例(明治安田生命) 学生時代、あなたが1番力を入れたこと 塾講師アルバイトにて「お客様を深く知ること」に注力し、目標を達成したことである。当時、13名の生徒を担当させていただく中で、「生徒各々の特徴を考慮した授業」を提供できていないという点に課題意識があった。そこで、以下の施策を実践した。 1) 【信頼関係強化】のために保護者と必ず週一で電話にて意思疎通を図り、保護者の不安や要望をこまめにヒアリングし、授業内容の見直しをその都度行った。 2) 【生徒に寄り添う】ために授業時間後の10分間に「雑談タイム」を導入し、学校生活や部活や将来のことなど、勉強以外の相談も気軽に行える体制を整えた。 これにより今まで以上に「お客様を深く知ること」ができ、保護者の方との目線合わせを踏まえた、双方が納得のいく授業を実施できた。 その結果、13名全員を第一志望校合格に導くことができた。この経験から「積極的に相手を知り、ニーズを深堀りすること」が最適な提案につながるということを学んだ。 引用元:unistyle「【内定】エントリーシート(career A)」 アルバイト経験のガクチカ回答例(野村総合研究所(NRI)) 学生時代、自身で最も"挑戦した"と思えることは何ですか? ※周囲を巻き込んだ・チームで取り組んだことがあれば優先してお聞かせください。(400文字以内) アルバイト先のカラオケ店において主体的に挑戦し続け、売上増加に導きました。店舗が売上低下に直面する中で、私は好奇心と店長への恩返しという理由からバイトのメンバーと売上向上に取り組みました。 しかし当初私達が考案した案(SNSによる宣伝、ドリンク割引)は失敗しチームは諦めムードでした。その状況を打開すべく、私は失敗の原因が本質を捉えず闇雲に案出しを行ったことにあると考え、自店の強みと現状を明確にしました。 具体的には大学周辺に位置するという強みを持つ一方、店舗の存在感の無さと長時間向けの料金体系を設けていないことが原因で隣駅の競合店に学生層が流れていました。 その問題点をメンバーに共有したことで本質を捉えた戦略的な案出しを促すことができ、私達は1.看板を自作しビル前に設置する。2.フリータイムプランを導入する。という案を考案しました。 その結果、学生の来客数が増加し売上を月15万円アップできました。 引用元:unistyle「エントリーシート(テクニカルエンジニア)」

2024.03.22

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ガクチカは意外と簡単!書き方を就活生向けにわかりやすく解説【テンプレ&例文】

「ガクチカって何書けば良いの?」 「自分に評価されるようなガクチカなんて書けるのかなぁ」 このように、ガクチカをどのように用意すれば良いのかわからずお悩みではありませんか?そもそもどういったエピソードを書けば良いのか思いつかないという就活生も多いでしょう。   そこで本記事では選考を通過する就活生が実践しているガクチカの書き方とポイントをご紹介します。ガクチカが思いつかない時の考え方のコツもお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。   この記事のまとめ 企業はガクチカを通して「スタンス」「伸びしろ」「自社とのマッチ度」を見ている ガクチカのフレームワークは6STEP ガクチカでは「モチベーションの源泉」「取り組み内容」「乗り越えた困難」「人柄」を盛り込もう ガクチカを思いつかない時には「困難を乗り越えた経験」などから逆算するのがコツ ガクチカとは? ガクチカとは「学生時代頑張ったこと・学生時代力を入れたこと」の略称です。   就活の選考においては「学生時代に打ち込んだことは?」「学生時代に成し遂げたことは?」など、あらゆる言い回しで必ずと言っても良いほど質問される項目になります。   「自己PRと同じではないか?」と感じる就活生もいるかと思いますが、自己PRでは「企業に貢献できる能力を備えているか」のみをアピールすることに対し、ガクチカではそれに加えて「その能力をMAXまで引き出すモチベーションの源泉がどこにあるか」を書きます。   ガクチカと自己PRで同じエピソードを用いるとしても、ガクチカでは「なぜその活動に取り組んだのか」「具体的にどのように取り組んだのか」までを書く必要がある点において、両者は異なるといえます。   就活の選考でガクチカを聞かれる理由 では、なぜ企業は就活の選考でガクチカを聞くのでしょうか?具体的な理由としては下記が挙げられます。 何に挑戦し、どのような成果を出してきたのかを知るため まずはその就活生が学生時代にどのようなことに挑戦し、どういった成果を出してきたのかを知ることが挙げられます。   特に一般的な学生にはまず経験できないような取り組みや素晴らしい成果を残している場合には、それ自体が評価の対象となります。   しかし、高い実績を出した経験は就活の評価基準の一部に過ぎず、それだけで周りの就活生と大きな差をつけられるわけではありません。   成果の規模にかかわらず、その経験からどういったことを学び、その学びをいかに次へ活かせるかが重要な指標となりますので、ガクチカでは「その経験から得た学びが志望企業の業務で活かせるものである」ということを示すのが大切です。   またガクチカでは「その経験に対してどのように取り組み、どういった課題や目標に対して行動し、どのように改善したのか」という点についてもチェックされています。   ここで主体性があるか、物事を自責で捉えてより高みを目指そうとする姿勢があるかなどを見ることで、その就活生の今後の伸びしろやポテンシャルをチェックしているのです。   自社が求める人物像とマッチするかを確認するため 企業はガクチカを通してその就活生の思考力やモチベーションの源泉が、自社が求める人物像とマッチしているかを知りたいとも考えています。   思考力については、物事に対してどの程度考えを巡らせ、それをどのようにアクションに落とし込むことができるのかを見ることで、社会人としてモノを売ったり課題解決のためのアイデア出しをどの程度行えるかをチェックしようとしています。   またモチベーションの源泉については、何にやる気を感じてモチベーションが高まる人材なのかを見ることで、自社での業務でも同様な効果を期待できるかを確認しています。   なお、企業は自社にマッチする人材かどうかを見るために、思考力やモチベーションの源泉についてのエピソードの端々に現れる就活生の人柄も同時にチェックしています。   就活に便利!ガクチカの書き方(フレームワーク) ガクチカを通して企業が何を知ろうとしているのかを把握できたところで、ここからはガクチカの書き方について見ていきましょう。   ガクチカは基本的に下記のフレームワークに沿って書くと、企業側に理解してもらいやすくアピールに繋がる文章になると言われています。 ちなみに、ガクチカの書き方がよくわからないという就活生は家族や先輩などの周りの社会人に手伝ってもらったり、就活エージェントにサポートをお願いするのも一つです。 就活に役立つガクチカの書き方のポイント 実際にガクチカを書き始める前に、まずはガクチカを書く際に押さえておくべきポイントを、先ほどご紹介したフレームワークを確認しつつ把握していきましょう。 最初に結論を書く まずは最初に、自分が学生時代に取り組んだことが何かという結論を端的に書きましょう。ここでは詳細な説明をせずに結論だけを伝えることで、この先の内容をイメージしてもらいやすくするのがポイントです。   中でも「目標達成能力」「リーダーシップ」「チャレンジ精神」のいずれかをアピールし、もし可能であればインパクトのあるエピソードを盛り込むことができると、高い評価を受けやすいと言われています。   モチベーションの源泉が読み取れるよう配慮する なぜその取り組みを行ったのかの理由を通して、企業側はその就活生がどういったことに熱意を向けられるのかや、モチベーションの源泉がどこにあるのかを把握したいと考えています。   そのため、人から勧められたものではなく自発的に始めた取り組みについて取り上げるのがベターです。またその取り組みを始めたきっかけについても、具体的な目的意識や理由があることがポイントになります。   掲げた目標と達成するうえでの困難を明記する ガクチカにおいては、自ら掲げた目標を明記したうえでその目標を達成するうえでぶつかった壁についても書くのがベターです。   ここでの内容が物事に対するモチベーションの源泉を把握するヒントとなることに加え、どの程度高い目標に対して努力できる人物なのかを測れる指標になるからです。   なぜその目標を設定しようと思ったのか、その目標の難易度はどの程度のものなのかを具体的に示しつつ、根拠も併せて伝えられるように留意しましょう。   またどの程度の物事に対して困難であると感じるのかもチェックすることで、業務上での困難を乗り越えられる人材かを見極めようとしている節もあります。   そのため困難に関する質問では、どの程度の困難レベルだったのか、その困難を乗り越えるまでのプロセスはどのようなものだったのか、乗り越えた結果どうなったのかといった要素を全て盛り込めると良いでしょう。   なぜそれを困難だと考えたのかという点についても言及できるとよりその難しさが伝わりやすくなります。   取り組んだ内容を具体的に書く ここまでで述べた目標や困難に対して、実際に取り組んだ内容について具体的に書きましょう。   ここでは目標を達成したエピソードについて書く必要はありませんが、「どこに問題の本質があったのか・なぜそのアプローチを取ったのか」について考える必要があります。   「状況把握のために行ったこと→困難の根本的な要因・背景→原因解決のために実施したこと」の順番で書くことで、自分にしか書けないガクチカを作成することができるでしょう。   取り組みの中でどのような性格が活かされたかを書く 実際に行った取り組みについて書くことができたら、あとはその経験を通して自分のどういった人柄が発揮されたのかを明記しましょう。同じ事象に対しても人によって考えることや起こすアクションは異なります。   ここで自分のどういった人柄が起因してアクションを起こすに至ったのかを伝えることで、いかに自分がその企業にマッチしているかをアピールすることができるのです。   取り組みから学んだこと、どう活かすかを具体的に書く 最後に、これまで伝えた経験から得ることができた学びについて書きましょう。その企業に入社した後も活かせる学びであることを明確に伝えられるよう留意しましょう。   就活で使える!ガクチカのテンプレート ここまでガクチカを書くためのフレームワークとポイントについてお伝えしましたが、それでもいまいちガクチカを書くイメージがつかめていないという就活生に向けて、ここではガクチカのテンプレートをご紹介します。   例文も掲載しておりますので、ぜひこちらをもとに自分にしか書けないガクチカを目指して作成してみましょう。   私は学生時代〇〇に力を注いできた。活動を始めたきっかけは〇〇だったからだ。そこで〇〇という目標を掲げ〇〇という活動を始めた。活動の中での一番の困難は〇〇なことだった。 そこで〇〇という背景から〇〇をする施策を行った。その結果〇〇という目標を達成できた。この経験では〇〇という人柄が〇〇の場面で活かされ、最終的に〇〇に繋げることができた。 この〇〇という困難な経験から〇〇が大切だということを学ぶことができた。 以下では上記のテンプレートと同様の流れで書かれている、みずほ証券選考通過者のガクチカを紹介します。   公認会計士試験合格に向けて勉強してきたこと。誰もが手に入れられる物ではない「専門的な知識」を持った人材になりたいと思い、昨年一年間を勉強に費やした。 しかし短期間で会計士試験に受かるためには一日八時間以上の勉強時間を高い質で確保する必要があり、大学生活と両立してこなすのは非常に困難だった。 そこで私は量を確保するには「モチベーションの維持」、質を高めるには「苦手範囲にかける時間の削減」が必要であると考え、公認会計士を目指す仲間たちと週に三回勉強会を開催することにした。 この工夫により、負けず嫌いの私は仲間と競い合うことでモチベーションを高く保つことが出来た。さらに公の場で自身の苦手分野を相談することで効率的に弱点を克服することも可能となった。 結果としては不合格だったが、この経験から継続的な努力と、目的達成に必要な要素を分析し実行に移していく力が身に付いた。 引用元:Unistyle「みずほ証券のES・選考レポート エントリーシート(総合職)」 この例文では「試験合格に向けた勉強」として取り組んだことと目標をまとめて伝えていますが、取り組むことになったきっかけやぶつかった困難、それに対するアクション、結果と学んだことがテンプレートに則って書かれています。   フレームワークだけではイメージがつかないという就活生は、上記の例文も参考にしてガクチカの作成にチャレンジしてみてください。 合わせて読みたい 【例文7選】就活生必見!「評価されるガクチカ」が書ける4STEP ガクチカの書き方や考え方だけでなく実際の例文をもっと見たい方に向けて厳選した例文を7本掲載。 ガクチカが思いつかない就活生向け!考え方のコツ ちなみに、そもそもガクチカのエピソードが一切思いつかないという就活生もいるかと思いますので、ここでは空く地価が思いつかない時の考え方のコツをご紹介します。 困難を乗り越えた経験を思い出す 自分が頑張った経験や努力を重ねた経験としては思い出せなくても、困難を乗り越えた経験はなかったかと思いを巡らせてみると、いくつか思い当たるものがあるのではないでしょうか?   たとえば勉強や実習が上手くいかなかった経験や、アルバイト中での失敗、部活動やサークル活動でなかなか結果が出なかった経験などです。   うまくいかなかった経験があれば、何かしらのアクションを起こしてそれを乗り越えてきたはずです。   たとえば初めてのアルバイトで接客がうまくできずお客様に怒られてしまったという経験があれば、お客様からの評判が良い従業員の話し方や表情の作り方、気の配り方などを徹底的に真似してコミュニケーションを円滑に取れるようになった、などのエピソードを思い出せる可能性があります。   自分の強みを発揮できた経験を思い出す すでに自己分析を終えている就活生が多いかと思いますが、その際に洗い出した長所について考えてみましょう。なぜ自分はそれを長所だと考えたのかを考えると、その長所が活かされたエピソードを思い出すことができるはずです。   褒められた経験を思い出す 自分では当たり前に感じていたことでも、周りの人からすれば十分に強みである場合があります。そのため、人から褒められた経験を思い出し、そこから自分がどういった行動を取り結果に繋げることができたのかを考えてみましょう。

2024.01.17

対策

POINT

就職・転職活動における様々な対策方法についてお伝えしていきます。

このガクチカ・対策の新着記事

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【例文7選】就活生必見!「評価されるガクチカ」が書ける4STEP

「どんなガクチカを書けば良いのかわからない・・・」 「ガクチカって何から考えれば良いんだろう?」   このように、ガクチカ作成でお悩みの就活生は多いのではないでしょうか?中には、自分にアピールできるガクチカなんてないと不安に感じている就活生もいるかと思います。   そこで本記事ではどんな就活生でも評価されるガクチカが書ける4STEPをご紹介します。学業や部活、サークルやアルバイト、インターンシップなどを題材にした例文も掲載しておりますので、ぜひ参考にしてください。   この記事のまとめ ガクチカでは「自社へ貢献できる能力があること」「その能力を引き出せるモチベーションの源泉を把握していること」をチェックされている ガクチカでは「再現性の有無」「業務で活かせる学びの有無」などを見られている 「高校以前のエピソード」「実績が伴わないエピソード」は避けるのが無難 就活の選考でガクチカを聞かれる理由 ガクチカを作成するにあたってはなぜ企業は就活の選考でガクチカを聞くのかの意図を把握しておくとより効果的なアプローチが期待できますので、ここで簡単に見ておきましょう。 何に挑戦し、どのような成果を出してきたのかを知るため 企業はガクチカを聞くことでその就活生が学生時代にどのようなことに挑戦し、どういった成果を出してきたのかを知ろうとしています。   一般的な学生にはまず経験できないような取り組みや素晴らしい成果を残している場合には、それ自体が評価の対象となりますが、それだけで周りの就活生と大きな差をつけられるわけではありません。   成果の規模にかかわらず、その経験からどういったことを学び、その学びをいかに次へ活かせるかが重要な指標となります。ガクチカでは「その経験から得た学びが志望企業の業務で活かせるものである」ということを示すのが大切です。   またガクチカでは「その経験に対してどのように取り組み、どういった課題や目標に対して行動し、どのように改善したのか」という点についてもチェックされています。   ここで主体性があるか、物事を自責で捉えてより高みを目指そうとする姿勢があるかなどを見ることで、その就活生の今後の伸びしろやポテンシャルをチェックしているのです。   自社が求める人物像とマッチするかを確認するため 企業はガクチカを通してその就活生の思考力やモチベーションの源泉が、自社が求める人物像とマッチしているかを知りたいとも考えています。   思考力については物事に対してどの程度考えを巡らせ、それをどのようにアクションに落とし込むことができるのかを見ることで、社会人としてモノを売ったり課題解決のためのアイデア出しをどの程度行えるかをチェックしようとしています。   またモチベーションの源泉については、何にやる気を感じてモチベーションが高まる人材なのかを見ることで、自社での業務でも同様な効果を期待できるかを確認しています。   なお、企業は自社にマッチする人材かどうかを見るために、思考力やモチベーションの源泉についてのエピソードの端々に現れる就活生の人柄も同時にチェックしています。   就活におけるガクチカの評価基準とは? 実際にガクチカを書く際には「どういった点を評価されるのか」を意識しながら書くだけでよりアピールに繋がりやすくなります。そこでここではガクチカの評価基準についてもお伝えしたいと思います。 エピソードに再現性があるか ここでいう再現性は、"ガクチカに書いた経験をその企業に入社してからも活かせるか"を指しています。   学生時代にどんなに素晴らしい経験をしていても、どんなに大きな成果を上げていても、そこからの学びや培った能力を業務で活かせなければ企業にとってはメリットを感じられません。   そのためガクチカでは成果よりもプロセスを重要視し、企業に合った強みをアピールすることが重要なのです。   企業で活かせる学びを得ているか こちらも当然といえば当然ですが、どんなに素敵な強みを持っていても、どんなに良い学びを得ていても、その企業で活かせるものでなければ強みアピールには繋がりません。   ガクチカにおいては「その経験から得られた学びが、志望企業の仕事内容で活かせるものであること」を示す必要があるのです。   「どのように取り組んだのか」「どのような課題や目標があったのか」「それに対してどう改善したのか」を重点的にチェックされていますので、この点には必ず触れるようにしましょう。   ガクチカではどういったことに対しても自責で捉え、自らのアクションによって改善していこうとする姿勢を見せることでスタンス面での評価を受けやすくなり、今後伸びしろに期待してもらえる効果も見込めます。   「思考力」「モチベーションの源泉」「人柄」を示せているか ガクチカでは特に「思考力」「モチベーションの源泉」「人柄」の3点をアピールするのが重要です。   思考力についてはロジカルシンキングが備わっていることをアピールすることで、商材を売ったりアイデアを出したりといった業務全般に必要な能力がどの程度あるかを企業に把握してもらう効果が期待できます。   モチベーションの源泉については、自分がその取り組みの中で何に対して意欲ややりがいを感じたのかが伝わるように書くことで、自分の適性がどういった業務にあるのかを企業に把握してもらいやすくなります。   そして企業は自社が求める人物像により近い人材を採用したいと考えているため、その人の性格や価値観が企業の社風やビジネスモデルに沿っているかを把握しやすいよう、ガクチカにおいては人柄についても触れておくのが望ましいです。   「評価されるガクチカ」が書ける4STEP さて、ガクチカの評価基準について把握できたところで、ここからは実際にガクチカを書くための4STEPを見ていきましょう。ぜひ下記の内容に沿ってガクチカを作成してみてください。 学生時代の取り組みを振り返る まずは学生時代の取り組みについて振り返ってみましょう。学生時代に取り組んだことをまずは複数洗い出し、そこから応募企業に併せてエピソードを絞り込むのがセオリーです。   下記の活動を念頭に振り返ってみると思い出しやすいかと思いますので、それぞれの項目について振り返ってみましょう。   ■学業 メリット:成績など客観的に図れる指標でアピールすることができる 注意点:個人単位での努力になるため、チームワークを重んじる企業の場合にはグループワークやグループディスカッションがあった授業について触れるなどが効果的 ■部活動 メリット:心身のタフさをアピールしやすい 注意点:大会や練習などエピソードが他の就活生と被りやすいため、自分ならではの強みを発揮したエピソードを探すのがベター ■サークル活動 メリット:興味がある分野について明確に伝えやすい 注意点:好きなことだから頑張れたのではないかと捉えられやすいため、ぶつかった課題と、それをどう乗り越えたかを明記する ■アルバイト メリット:業務経験について伝えられるため入社後の働く姿をイメージしてもらいやすい 注意点:当たり前のエピソードを伝えてもアピールにならないため、主体性があることをアピールできるエピソードを用意するのがベター。また顧客情報やマニュアルの内容、原価などの守秘義務のある情報は伝えないよう留意が必要 ■ゼミ活動 メリット:専門知識が必要なレベルの内容に取り組めることをアピールしやすい 注意点:専門用語が出てくると採用担当者が理解できない可能性があるため、わかりやすい言葉に置き換えたり詳しく説明するのが大切 ■長期インターン メリット:社員と近い業務内容について話せるため入社後の働く姿をイメージしてもらいやすい 注意点:エピソードに出てくるインターン先以外の企業の選考を受ける場合、なぜその企業に入社しないのかを疑問に思われる可能性があるため、インターン先と比較した応募先企業の魅力をアピールするのがベター ■留学 メリット:言葉や文化の違いなどの高い壁にぶつかりやすく、困難を乗り越えた経験をアピールしやすい 注意点:語学力を培ったことのみのアピールでは差別化を図りにくいため、「自分ならではの感じたことや学んだこと」「人一倍努力したこと」などを重点的にアピールするのがベター ■習い事 メリット:興味のある分野を伝えることができ、人柄のアピールがしやすい 注意点:人と協力した経験を伝えにくく業務に直結する内容をアピールしにくいため、長く続けられたものやたくさん努力した習い事がある場合には、継続力やストイックさを示せるようエピソードをまとめるのが有効 印象的なエピソードを洗い出す ここまでで学生時代の取り組みをざっくり洗い出すことができたら、次は中でも印象的なエピソードを洗い出してみましょう。   人柄を盛り込みやすいエピソードとしては下記のようなものが該当するため、ぜひこちらを参考にしつつ洗い出しを行ってみてください。   ・具体的な実績が伴った取り組み ・大きな苦労が伴った取り組み ・最も時間を使った取り組み ・役割を任された取り組み ・強い思い入れのあった取り組み ・他の就活生にはないような珍しい取り組み 企業に合ったエピソードを選ぶ 印象的なエピソードを絞り込むことができたら、次は志望企業の特徴に合ったエピソード、あるいは自分がその企業が求める人物像に近いことをアピールしやすいエピソードを絞り込んでみましょう。   企業の方向性に沿ったエピソードを洗い出すことができれば、学生時代の取り組みの中で培った学びやスキルを入社後も活かして働いてくれるだろうという、再現性の高さを示すことが可能です。   たとえば社風や仕事内容、企業理念や経営理念をもとにエピソードを絞り込むと良いでしょう。ぜひ下記のヒントをもとに考えてみましょう。   【社風でエピソードを絞り込む場合の例】 ■実力主義の企業  └仕事量の多さや働くうえでの目標や軸が明確な人が多い   →学業や長期インターンでの経験など、"明確な数値で実績を示せる経験"の親和性が高い ■風通しが良い企業  └社員数が少なく経営層との距離が近い   →上下間の距離が近いアルバイトやサークル活動でのエピソードの親和性が高い ■若手が活躍しやすい企業  └若手社員の裁量権が大きくチャレンジングな人材を求める傾向がある   →留学経験や起業経験などの親和性が高い 【業務内容に合うエピソードを絞り込む場合の例】 ■営業系 └組織の売上に貢献するための商材の販売や契約がメイン  →コミュニケーション能力、ロジカルシンキング、継続力、提案力、主体性などをアピールできるエピソードの親和性が高い ■事務・管理系  └労働環境の整備や組織運営を円滑に進めるための事務作業がメイン   →協調性や柔軟性、主体性、継続力のほか、陰で支えられる強みをアピールできるエピソードの親和性が高い ■企画系  └細部まで情報を集めて分析、課題を明確にしてアクションを起こすことが求められる   →情報収集能力、分析力、継続力、主体性、行動力、アイデア力を発揮したエピソードの親和性が高い ■技術・研究系  └アイデアの具現化や品質の担保のための管理がメイン   →ロジカルシンキング、計画力などを発揮したエピソードの親和性が高い ■販売・サービス系 └商材の販売や提供がメイン  →傾聴力、忍耐力、柔軟性のほか、相手の立場になって考えられる能力を発揮できたエピソードの親和性が高い ■クリエイティブ系 └様々な媒体においてアイデアを出し、形にして世に出すことがメイン  →アイデア力、計画力、継続力、情報収集能力、知的好奇心などを発揮したエピソードの親和性が高い フレームワークに当てはめてガクチカを作成する 取り上げるエピソードを一つ選ぶことができたら、最後にそのエピソードを下記のフレームワークに当てはめながら文章を組んでいきましょう。 ちなみに、ガクチカの書き方がよくわからないという就活生は家族や先輩などの周りの社会人に手伝ってもらったり、就活エージェントにサポートをお願いするのも一つです。 合わせて読みたい ガクチカは意外と簡単!書き方を就活生向けにわかりやすく解説【テンプレ&例文】 ガクチカのフレームに合わせてどんなことを書けば良いのか、ガクチカが思いつかないときにどうしたらよいのか、書き方と考え方のヒントも掲載しています。 就活で使える!項目別ガクチカ回答例7選 では、実際にはどのようにガクチカを書いていけば良いのでしょうか?ここからはガクチカの例文を項目別にご紹介いたしますのでぜひ参考にしてください。   学業にまつわるガクチカ 私は高校時代、良い成績を維持し続けるために学業に励みました。中学時代、第一志望の公立高校への受験に失敗し私立高校に通うことになりました。   両親は励ましてくれましたが、塾や教材の費用を惜しみなくかけてくれた両親に申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。そこで私は指定校推薦枠を獲得して着実に大学受験を成功させたいと考えました。   授業に集中できるよう3年間教卓の目の前の席を確保し続け、昼休みにその日の宿題を全て終わらせ、放課後はその日の復習ノートを必ずつけることを徹底しました。   体力面やメンタル面において辛いこともありましたが、両親に喜んで欲しいという想いや同級生に負けたくないという気持ちから踏ん張ることができました。   結果、私は学年TOP10%の順位を維持することができ、無事第一志望校に合格できました。この経験から私は、何事も自責で捉え自らアクションを起こすことで成果に繋がることを学びました。   入社後はどのような課題においても自ら行動を起こせる要因が見つかるまで分析し、成果が出るまで尽力し続けたいと思います。   ゼミにまつわるガクチカ 私が学生生活の中で最も力を入れたのはゼミ活動です。私が所属していたゼミの教授は意見交換を重要視していたため、討論を主体にしたゼミ活動が進んでいました。   しかし、日々同じような議論を繰り返していることが課題として話に上がり、その原因は毎度議論の内容を記録していないことにあることがわかりました。   そこで私は自ら記録係を務め、結果として過去の討論内容を振り返られるようになったことに加え、議論の内容をその場で客観的にまとめられるようにもなりました。   記録係を設けるアイディアは教授と他のゼミ生にも高く評価してもらえ、現在は交代制で記録係を担当しています。私はこの経験から、些細なことでも自発的に行動を起こし、周囲を巻き込むことで状況を改善できることを学びました。   入社後も些細な課題を人任せにせず、自分がその時できるベストな行動を考え、率先して働きかけていきたいと思います。   部活動にまつわるガクチカ 私はテニス部の活動に力を入れておりました。   私が入部した当初は顧問がテニス経験者でないこともあってかなり弱いチームでしたが、入部から一年後には県大会で準々決勝まで勝ち進めるまでに成長することができました。   そのテニス部は一つ上の代の先輩が少なく廃部寸前の状態だったこともあり、私は元々テニス経験者ということで一年生で部長に選出されたのですが、コーチもいない中で何から着手すべきかわからない状態でした。   そこで私は昔通っていたテニススクールの先生に連絡を取ってアドバイスを仰いだうえでテニス教則本を購入して情報収集をし、練習メニューを組んで顧問に提案しました。   さらに県大会で3位以内に入るということを目標として掲げ、新たな練習を開始しました。結果メンバーの目的意識とモチベーションが高まり、3位入賞は叶いませんでしたが、一年後には県大会で準々決勝まで勝ち進むことができました。   この経験から、どんな逆境に立たされていても工夫と継続によって成果はついてくるということを学びました。入社後は課題に対する方法を模索し続け、組織の売上やモチベーションの向上に貢献したいと思います。   サークル活動にまつわるガクチカ 私は合唱サークルの活動に力を入れました。サークルでは副リーダーとして、リーダーやメンバーをサポートすることで組織を動かす能力を培えたと感じております。   私が所属していたサークルは当時、合唱コンクールに出場できる機会が年に一度しかなく、コンクールの日程が近づいてくるまでは活動がルーズになってしまう傾向がありました。   一部のメンバーからも不満が出ており、なんとかして合唱コンクール以外にも発表の場を増やせないかという話になりました。   そこで私はリーダーやメンバー、サークル外の友人のつてをたどるなどして、商業施設や学校などに複数問い合わせ交渉する役を買って出ました。   周りのメンバーも関係各所に連絡するのを手伝ってくれたこともあり、結果、発表の場を年4回まで増やすことができ、一年を通してメンバーが熱心に練習に励めるようになり、コンクールでの評価も高まりました。   この経験から私は、周りの人の力を借りながら協力してアクションを起こすことで成功に導けることを学びました。   入社後も周りの人と協力することの大切さを念頭に置き、協調しながら自分がその時できるベストな行動を起こしていきたいと思います。   アルバイトにまつわるガクチカ 私は学生時代、アルバイト先のカフェの集客に力を注ぎました。当時、そのカフェが集客で伸び悩んでいたのですが、その原因として20代のユーザーにアプローチできていないことが挙げられました。   そのお店はアルバイトでお世話になる前から通っていた思い入れの強いお店だったということもあり、何か自分にできることはないかと考え、周りの友人十数名にヒアリングを実施し、どのようにしてカフェを探しているかを探りました。   すると、全体の8割がインスタグラムやTikTokなどのSNSでお店を探していることがわかり、私はお店にSNSマーケティングの実施を提案しました。   結果、SNS運用を始めて4ヶ月経つ頃には新規顧客を前年比で25%増加させることができました。   私はこの経験から、困難にぶつかった時には自分たちでアクションを起こせる要因が明確になるまでリサーチを続け、着実に行動を起こしていくことの大切さを学びました。   入社後の業務にもこの学びを活かし、自らの行動によって改善に持っていけるよう尽力したいと思います。   長期インターンシップにまつわるガクチカ 私はインターンシップでの業務において、求められた以上の価値を提供できるよう力を入れて参りました。   昨年Webマーケティングを行うインターンシップに参加した際、「本当はこれだけの記事数を執筆してもらいたいところだけど負担が大きいからその3分の2の量で良い」と指示されたのですが、私は本来必要とされている量をこなさなければ真の価値提供に繋がらないと考え、指示された1.5倍の記事数を執筆できるようスケジュールを立てました。   質を落とさずに量をこなせるよう基本的な効率UP施策を実施しつつ、フィードバック内容の記録管理シートを作成してそれを定期的に振り返り、同じフィードバックを二度受けないよう工夫しました。   結果、期限ギリギリにはなってしまいましたが本来必要とされていただけの記事数を納めることができました。社員の方からは、私の行動が自然と周りのインターン生の士気を高めることにも繋がったとお褒めの言葉をいただくこともできました。   御社に入社できた際には、求められた以上の価値を発揮して部署全体の生産性を高められるよう努めて参ります。   留学にまつわるガクチカ 私は半年間のカナダ留学において、現地学生と共同での日本とカナダの文化にまつわるプレゼンに力を入れました。   準備を進めていく中で、皆無意識に同じ母国同士の学生で集まってしまう傾向があることに気づき、私は一緒に準備を行う学生を明確なグループに分けて、互いの国の文化について理解を深めやすい環境を作ろうと提案しました。   結果、互いの国の文化の深層部分に焦点を当てたプレゼンを行うことができました。この経験から私は、周りの人と協力し複数の観点をもとにした取り組みを行うことで、より大きな成果に繋げられることを学びました。   入社後はこの経験を活かし、周りの人と協力しながらより高い成果や目標に向かって貢献していきたいと思います。 就活でガクチカを作成する際の注意点 ちなみに、就活のガクチカを作成する際には注意していただきたい点がありますので、最後に軽くチェックしておきましょう。 高校以前のエピソードは避ける よっぽど強いエピソードでない限り、ガクチカにおいては高校以前のエピソードは避けるのが無難です。というのも「大学時代は取り立てて何もしていないのだろうか」と捉えられかねないためです。   高校以前のエピソードを伝えたい場合には、大学時代のエピソードについて話したうえで、追加で求められた際に話すのがベターといえます。   ただし、中学時代以前のエピソードは古すぎてしまうため、自分から率先して話さないようにしましょう。   趣味などの実績を伴わないエピソードは避ける 趣味に励んだ話など、明確な実績を伴わないエピソードも避けるのが無難です。趣味はあくまで娯楽であって社会人としての業務に活かせるものではないと考える採用担当者も少なくありません。   「全国大会への出場」「集客の前年比20%UP」といった明確な実績や数値で示せる成果が伴っているエピソードを用いるのが、ガクチカで評価を受けるコツです。   誇張し過ぎた表現は避ける 自分のガクチカに自信がないからと内容を誇張したり嘘に近い内容を盛り込んでしまう就活生もいますが、これも避けるようにしましょう。   採用担当者は就活生の話し方や表情から誇張していることや嘘をついていることを簡単に見抜きます。たとえうまく話せたとしても、さらに深く質問されるとボロが出てしまうリスクがあり、得策とはいえません。   ガクチカは周りの就活生と比較して目立つものである必要はありません。自分が心から頑張ったと思えることなのであれば、自分のガクチカに自信を持ち胸を張って伝えるようにしましょう。

2024.03.22