【回答例文付き】フリーランスから正社員転職の面接では何を聞かれる?

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フリーランスとして活動していて、「安定した収入を得たい」「チームで仕事をしたい」など会社員への転職を考えている人もいますよね。

この場合、企業の面接では、フリーランスとして活躍してきた経験や、会社員になりたい理由などをきちんと伝える必要があります。

そこで本記事では、フリーランスから会社員への転職を考えている人に向けて、聞かれやすい面接の質問や回答例などを紹介します。

フリーランスの強みなどを整理して自信を持って面接に臨むためにも、参考にしてください。

面接で落とされないためにも!フリーランスからの転職でしておくべき事前準備

フリーランスが面接で評価されるかは、フリーランス時代の活躍をアピールできるかなどで大きく変わります。そのため、事前準備としてフリーランスでどのような実績を出してきたのかなどを、整理しておくことが大切です。

フリーランスからの転職でしておくべき事前準備は、以下の通りです。

・フリーランス時代の実績を整理する
・フリーランスから正社員になりたい理由を明確にする

フリーランスからの転職で事前の面接対策に自信がない人は、転職エージェントに面接対策を実施してもらいましょう。

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フリーランス時代の実績を整理する

フリーランスは自分自身で仕事を進める働き方であるため、実績を出せた経験があれば、自身の実績として評価されやすいです。

そのため、フリーランス時代にどのような実績を積んできたのかを面接で伝えられるように整理しておきましょう。たとえば、マーケターとしてフリーランスで活動していた場合、次のようなポイントをまとめられます。

・契約したクライアント数や継続期間
・売上アップ率などの具体的な数値
・担当した業務範囲

このようにフリーランスとしての経験や実績をまとめておくことで、企業の面接で伝えられるアピールポイントを明確にできます。

フリーランスから正社員になりたい理由を明確にする

フリーランスからフルタイムなどの正社員へ転職する際は、多くの場合で正社員になりたい理由を聞かれます。

というのも、フリーランスは自由な働き方である一方で、正社員は時間に拘束される働き方であるため、労働環境が変化しても働き続けられるかを企業は知りたいからです。

そのため、「収入を安定させたい」などの理由だけでなく、入社後のキャリアプランなどから、正社員として働くメリットを具体的に示せるようにしておきましょう。

フリーランス(業務委託)からの正社員転職で聞かれやすい面接質問4選

フリーランスからの正社員転職では、フリーランスだからこそ聞かれる質問がいくつかあります。

ここではフリーランスから会社員の選考で聞かれやすい質問と回答例を4つ紹介するので、どのように回答すればいいのか参考にしてください。

フリーランス(業務委託)からの正社員転職で聞かれやすい面接質問には、次のような質問があります。

「なぜフリーランスになったのですか?」
「フリーランスで苦労した経験と乗り越えた方法を教えてください」
「フリーランスとして培った経験を入社後にどう活かせそうですか?」
「組織の中で働く上で大切だと感じることはなんですか?」

「なぜフリーランスになったのですか?」

回答例

私は新しい働き方に挑戦したいという気持ちと、実力で勝負したいという思いから、2年前にフリーランスとして独立しました。

初めは右も左も分からず苦労しましたが、少しずつ周りからの信頼を獲得し、継続案件をいただけるようになりました。

フリーランスを通じて得られた自走力や対応力は、御社のスピード感あるチーム体制でも活かせると考えています。

フリーランスになった理由を伝える際は、「挑戦」や「成長」といった前向きな理由を伝えることが大切です。

一方で「会社に合わなかったから」「人間関係に疲れたから」といったネガティブな理由は、採用する際の懸念点に繋がるため避けましょう。

「フリーランスで苦労した経験と乗り越えた方法を教えてください」

回答例

フリーランスとして苦労したことは、実績を作るまでの最初の数カ月、思うように案件が取れなかったことです。

この期間は実績が少なかったため、企業などに営業提案をしても選ばれないことが多く、自信を失いかけた時期でもあります。

しかしそこで諦めず、自身が選ばれない理由を分析し、提案文の改善やポートフォリオの見直しを重ねたのです。

その結果、徐々に営業提案にも通過するようになり、継続案件もいただけるようになりました。私はこの経験を通して、成果が出なかったとしても改善を繰り返すことで、成果に結びつくことを学びました。

御社でもこの粘り強さを活かし、成果を出せるまで粘り続けられる人材として貢献していきたいと考えています。

この質問は、困難に直面した際の対応力が問われる質問です。そのため、「収入が不安定で苦労しました」とただ伝えるのではなく、具体的な課題と、どう工夫して乗り越えたのかをセットで伝えましょう。

自分なりに考えて課題に取り組んだ姿勢を伝えられると、採用担当者からも評価されやすくなります。

「フリーランスとして培った経験を入社後にどう活かせそうですか?」

回答例

私は納期管理やクライアント対応から、「責任感」と「自発性」をフリーランスを通じて養ったため、これらのスキルを御社でも活かせると感じています。

たとえば、複数のクライアントから仕事を依頼された際に、限られた時間の中で各案件の納期を常に把握し、責任を持って納期までに対応してきました。

また多忙なクライアントに対しては、クライアントの課題を自ら調査し、解決策を提案した経験もあります。

御社に入社後は、こうした経験から養った責任感や自発性を活かし、複数の案件を並行しながらも、自ら動いて行動できる人材として活躍していきたいです。

この質問は、フリーランス時代に養ったスキルや経験が、企業にとってどのようなメリットがあるのかを問う質問です。

そのため、フリーランス時代の具体的なエピソードを盛り込みながらも、どのような場面でスキルを活かせるのかもきちんと伝えましょう。

そうすることで採用担当者は、入社後の活躍イメージを想像しやすくなります。

「組織の中で働く上で大切だと感じることはなんですか?」

回答例

組織の中で働く際は、相手の意図や立場を理解し、受け入れる姿勢を持つことが大切だと感じます。私はフリーランス時代、クライアントの指摘に対して納得がいかない経験がありました。

しかし、クライアントの立場に立って物事を考えることで、指摘した理由の真意に気付き、その後も良好な関係を継続できた経験があります。

この経験から私は、人と仕事をする際に自分自身の価値観にとらわれず、相手の意見を尊重することで、良好な関係を構築できることを実感しました。

御社では職種を越えた連携を大切にしていると聞いているため、入社後は相手への理解を意識し、周囲との信頼関係を築きながらチームで成果を出していきたいと考えています。

フリーランスは個人での業務が多いため、チームで働く意識があるかどうかを企業側は確認します。

そのため「報連相の徹底」「相手の立場に立った対応」など、組織で働く上で大切にしていることを整理しておくことも大切です。

まとめ

フリーランスから正社員への転職を実現させるためには、面接で自分をアピールする必要があります。そのため、面接の事前準備や想定質問への回答をできるようにしておくことが大切です。

フリーランスからの転職を考えている人は、本記事で紹介した事前準備や回答例を参考に、フリーランスで培った経験やスキルを面接でしっかりと伝えられるように準備しておきましょう。

この記事を書いた人

就・転職ライター

元キャリアアドバイザー
えばちゃん

採用人事を経て、大手人材紹介会社のキャリアアドバイザーに転職。 第二新卒をはじめとした若手層を中心に、多くの方の転職実現をサポートしてきました。 人事の経験を活かした企業視点でのアドバイスと、十人十色の価値観に寄り添う姿勢が評価され、MVP賞、顧客満足度No,1などを受賞。 豊富な転職支援の経験を活かし、株式会社ネオキャリアでは就職・転職ノウハウを中心に発信しています。 変化が激しく、多様なキャリアの選択肢がある時代だからこそ、「就活・転活をもっと身近に、もっと楽しく。」をモットーに、皆さんのより良いキャリアの一歩をお手伝いしていきます。

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