【26卒就活実態調査】生成活用AIは内定への近道か、遠回りか。第一志望群内定率に15.8ポイントの差がついた理由を考察

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「自分のキャリアはこのままでいいのだろうか?」と悩む若者に向けた選択肢が見つかるワーク×ライフジャーナル「キャリアトラス」です。
昨今、ChatGPTをはじめとする生成AIを就職活動に活用する学生が急増しています。しかし、AIを使えば必ずしも「納得のいく結果」が得られるわけではないようです。
キャリアトラス(運営会社:株式会社ネオキャリア)が実施した26卒の学生316名を対象とする比較調査から、AI活用学生と非活用学生の間に生じている「内定獲得率」と「選考への自信」の決定的な差が見えてきました。

調査結果のサマリー

  • 第一志望群の内定率に15.8ポイントの差:
  • 生成AIを活用しなかった学生の第一志望内定率が76.6%だったのに対し、活用した学生は60.8%にとどまり、AIを使わない学生の方が本命企業からの合格を勝ち取る割合が高い結果となりました。(詳細はこちら)

  • 「自分の言葉」が面接の自信を左右:
  • 面接で「自分の言葉で自信を持って話せた」と回答した割合は、AI非活用学生が81.0%で、活用学生(74.7%)を6.3ポイント上回りました。非活用層の多くは「自分の言葉で作成すること」に強いこだわりを持っています。(詳細はこちら)

  • AI活用は「効率」を高めるが「ES作成」で苦戦:
  • AI活用学生は書類選考の通過数で非活用学生を9.5ポイント上回るなど効率化には成功しています。しかし一方で、選考で最も苦戦した要素として「ES作成」を挙げる割合は非活用学生の約1.8倍に達しており、AIに頼ることでかえって作成の難しさに直面している現状が浮き彫りとなりました。(詳細はこちら)

調査概要

  • 調査名称:就職活動におけるAI活用学生とAI非活用学生に関する比較調査
  • 調査対象:26年卒の学生 316名(生成AI活用者158名、非活用者158名)
  • 調査期間:2025年12月5日~12月18日
  • 調査方法:インターネット調査(リサピー®︎)
  • 調査結果:調査結果詳細
  • 運営会社:株式会社ネオキャリア 

※データの引用・転載の際は、出典として「ネオキャリア(キャリアトラス)調べ」を明記してください。

調査結果:AI活用で「効率」は上がるが「第一志望」は遠のく?

調査結果によると、書類選考の通過社数が「6社以上」と答えた割合は、AI活用学生が48.1%に対し、非活用学生は38.6%と、AI活用層が9.5ポイント上回りました。AIは選考の「入り口」を広げる効率化ツールとして機能していることがわかります。

書類選考の通過数の調査結果

しかし、最も重要な「第一志望群からの内定率」では逆転現象が起きています。
第一志望への内定率は、AIを使わなかった学生の方が15.8ポイントも高いという結果になりました。

第一志望の企業から内定を獲得できたかどうかの調査結果

キャリアトラス的深掘り:なぜ「自分の言葉」が最後の一歩を決めるのか

なぜ効率的に選考を進めたはずのAI活用学生が、本命企業で苦戦するのでしょうか。キャリアトラスでは、この差を生んだ背景を3つの視点から考察します。

1. 「評価されるための言葉」と「自分を語る言葉」の乖離

AI活用学生の約半数(48.7%)は、「企業に評価される質の高いES」を作成するためにAIを利用していました。

しかし、面接で「自分の言葉で自信を持って話せた」と回答した割合は、AI非活用学生(81.0%)が活用学生(74.7%)を6.3ポイント上回っています。

面接において自分の言葉で自信を持って話すことができたかどうかの調査

AIが生成した「正解に近い言葉」は書類を通すには有効かもしれません。しかし、第一志望という熱意が問われる場では、AIには作れない実体験に基づいた、不器用でも熱い自分の言葉こそが、面接官の心を動かすことにつながるのかもしれません。

2. 「効率化」で削られた「思考のプロセス」

AI活用学生の23.4%が「ES作成」を最も苦戦した要素として挙げており、これは非活用学生の約1.8倍にのぼります。

就職活動の中で最も苦戦した選考要素

AIに頼りすぎることで、本来ES作成の過程で行われるはずの「深い自己対話」や「キャリアへの納得感の醸成」がおろそかになっている可能性があります。

一方で非活用学生は、AIを使わない代わりに「大学のキャリアセンター(28.5%)」や「友人・家族(15.2%)」といった対人での相談を頼りにしていました。

生成AIの代わりに就職活動で最も頼ったものの調査結果

こうした人との対話の積み重ねが、面接での揺るぎない自信へと繋がっている可能性がありそうです。

3. AIで効率化した時間を「納得のいくキャリアを模索する時間」へ

調査ではAI活用学生の24.1%が、インターンなどの活動時間を確保するためにツールを使っていることが分かりました。

この「時間の再投資」こそが、納得感のあるキャリアを築く鍵だと考えます。
AIを単に「答えを出してくれる道具」にするのではなく、自分の思考を深めるための「加速装置」と捉え直してみましょう。
OB・OG訪問やインターンシップで肌で感じた現場の熱を、あなた自身の言葉で整理し直すプロセス、その積み重ねが、AIには決して真似できない、あなただけの揺るぎない武器になるはずです。

AIを「代筆」ではなく「壁打ち」のパートナーに

キャリアトラスが考える「心豊かなキャリア」とは、単に内定を得ることではなく、自分がその選択に納得できている状態です。
AIは便利な道具ですが、最後は「あなた自身の言葉」が未来を切り拓きます。これからの就活生には、AIを自分の代わりに考えさせるツールにするのではなく、自分の思考を深めるための「最高の壁打ち相手」として使いこなすリテラシーが求められています。
あなたがあなたらしい言葉で、納得のいくキャリアの一歩を踏み出せるよう、キャリアトラスはこれからも応援し続けます。

調査結果詳細:就職活動におけるAI活用学生とAI非活用学生に関する比較調査

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この記事を書いた人

就・転職ライター

元キャリアアドバイザー
えばちゃん

採用人事としての経験を経て、前職では国内最大手の転職エージェントであるリクルートエージェントにてキャリアアドバイザーを担当。第二新卒をはじめとする若手層を中心に、これまで累計2,000名以上の転職相談に乗ってきました。企業視点を活かしたアドバイスと、一人ひとりの価値観に寄り添う支援が評価され、リクルート在籍時にはMVP賞や顧客満足度No.1といった実績も獲得。 現在は株式会社ネオキャリアの「キャリアトラス」にて、就職・転職ノウハウを発信しています。変化の激しい時代だからこそ、「就活・転活をもっと身近に、もっと楽しく。」をモットーに、皆さんのキャリアに最適な一歩を届けていきます。

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