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【建設業界編】就活で内定に繋がる志望動機の書き方~選考通過ESの例文も大公開~
目次
建設業界は社会貢献度が高いことから大手ゼネコンを中心に人気のある業界です。だからこそ、他の就活生と差をつけるには建設業界に対する理解を深め、より熱意の伝わる志望動機を用意する必要があります。
そこで本記事では業界の特徴や仕事内容をもとに、就活でより選考に通過しやすくなるような建設業界の志望動機の書き方をわかりやすくご紹介します。実際に書類選考を通過したESも掲載しておりますので、ぜひ参考にしてください。
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この記事のまとめ
- 「なぜ建設業界を選んだのか」「なぜその企業なのか」を志望動機に盛り込む
- 上記のためには"建設業界が求める人物像"と"応募先企業の特徴"の把握が必須
- フレームワークに沿って志望動機を書くことで読みやすい文章になる
- NGポイントは「モノづくりへの意欲」をメインに押し出すこと

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【ざっくり解説】建設業界ってどんな業界?
より質の高い志望動機を作成するためにも、まずは建設業界の動向や業種、職種について理解を深めましょう。
2009年、政権交代を果たした民主党が掲げた「コンクリートから人へ」というスローガンの元、公共事業費に充てていた税金を社会補償費に回すことを優先していたこともあり、国内における建設需要は長い間低迷していました。
しかし、その後2011年の東日本大震災の復旧・復興をきっかけに少しずつ改善していき、東京オリンピックやリニア中央新幹線建設などの国家プロジェクトによって建設投資はさらに増加傾向にありました。
ところが新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、建設業界は直接的な打撃を受けることになります。
帝国データバンクのプレスリリースによると、主要上場建設会社計57社のうち、単体の受注高が判明した40社の2020年度第2四半期の受注高合計が前年同期比13.4%減の4兆2757億9000万円となっており、前年同期比で4年連続での減少傾向となっています。
一部ゼネコンでは工事の中断や工事計画の延期、見直しなどの動きが見られました。
新型コロナウイルスの影響で発注者、受注者双方が外出の自粛やテレワークの普及によって以前よりも営業活動が制約された結果、新規の受注が少なくなったと考えられます。
これに伴い中小民間建設会社では雇い止めを行った企業も見られ、元々建設業界の課題であった人手不足と属人化に拍車をかける結果となりました。
また日経XTECH「公共建築に襲いかかるコロナ・ショック」によれば、新型コロナウイルスによって業績が悪化した結果、新規建築予算を削減している企業も増加しています。
しかし、2025年に大阪万博の開催が予定されているほか、国内での感染拡大の抑え込みに成功しているタイやマレーシア、ベトナムなどでの建設ニーズの回復など、コロナ禍であっても需要が見込める部分があります。
コロナ禍をきっかけに人手不足や業務の属人化などの課題が浮き彫りになった建設業界ですが、中にはDX化を推進することで業務を効率化し、人手不足の解消に力を入れている企業も増えています。
国内の少子高齢化に伴う人口減少によって建設業界の市場は縮小するとされている中で、建設業界各社は今後インフラ開発が行われる見込みのある新興国へ進出したり、技術の継承・獲得を目的としたM&Aを積極的に行ったりといったアクションを取っています。
他にも管理工数の削減(勤怠・業務管理システムの導入など)やAI導入による業務の効率化のほか、働き方改革を積極的に進めていくことで、今後いかに業界の体力を取り戻せるかが勝負どころです。
建設業界の業種・代表例
建設業界の動向を把握できたところで、次に建設業界に存在する業種について見ていきましょう。「なぜ自分が建設業界を選ぶのか」を選考時に納得感をもって伝えられるよう、ヒントにしていただけたらと思います。
建築
建築の主な業務内容は、ビルやマンション、一戸建て住宅などを建てることです。具体的には設計・基礎・電機・配管など、様々な専門工事者を手配して工事全体をとりまとめます。
先ほどもお伝えしたように、建築業界は深刻な人材不足が課題となっています。この問題を解消するため、建築業界では人材確保に向けて雇用促進や待遇改善が行われています。
土木
土木分野の業務はおおよそ、事前の調査、基本設計、本設計、着工という流れで進んでいきます。企業によって設計や施工管理の担当として管理側として工事を進める場合もあれば、実際に作業員となって工事を行う場合もあります。
近年の土木業界では、十分な人材を確保するために理系学生に加えて文系の学生も採用している傾向があります。
建設業界の職種・代表例
職種によって業務内容も異なるため、自分がやりたいことやキャリア形成のイメージをある程度明確にしたうえで志望動機を書くとより信頼性を担保できます。ここでは実際の職種について見ていきましょう。
営業
営業には公共工事を受注するための官庁営業と一般企業を対象とした民間営業の2つがあります。お客様のニーズに応えられるよう社内で連携して自社の技術を提案、受注につなげるのが営業の仕事です。
ただ工事を受注するだけでなく、建設現場と顧客を繋ぐ役割も担うため、施工を円滑に進める上でとても重要なポジションであるといえます。
設計
設計は主に図面を作る仕事で、「意匠設計(建物の外装・内装のデザインなどを担当)「構造設計(建物の安全性担保を担当)」「設備設計(電機や配管の設備を担当)」の3つに大別されます。
主な建設物はビルやマンション、商業施設、住宅、公共施設、橋梁などになります。お客様のニーズに応えるために品質の確保はもちろん、自社が保有する技術を提案し案件の受注を目指します。
施工管理
施工管理は建物を作る過程全体を管理する仕事です。「建築」「土木」「設備」の3つに大別され、工事の進捗状況、工程の管理、材料の手配、施主や設計事務所との交渉を行っています。
具体的には工事現場の現場監督など、職人に指示を出して進捗や安全管理などを行っている人のことを指します。各工事現場には施工管理技士の有資格者が必ず必要になります。
就活でライバルと差をつける!建設業界の志望動機作成の3STEP

建設業界の特徴や仕事内容を確認できたところで、ここでは就活において建設業界でより内定に近づくための志望動機作成における3ステップを紹介します。説得力のある志望動機を作成するためにも、ぜひ参考にしてください。
(1)志望動機に必要な要素を把握する
志望動機を作成する際は「なぜ建設業界を選んだのか」「なぜその企業なのか」をしっかりと深掘りしましょう。
数ある業界の中でもなぜ建設業界を選んだのかについてしっかりとした理由を準備しておかなければ、信憑性に乏しい志望動機になってしまう可能性があります。
建設業界は人々の暮らしや生活に密接に関わる仕事であるため「世の中の安心・安全を自分の手で作りたい」などといった建設業界ならではの理由を入れましょう。
また建設業界の中でも建築や土木など、様々な業種が存在し、業種によって取り扱う案件が異なります。
たとえば建築では、マンションや一戸建て住宅などの建築物の設計から建築までの様々な業務に携わるため、お客様の人生に深く関わることになります。
自分は建設業界の中でも特を成し遂げたいのかを明確にするためにも、業種ごとの仕事内容を必ず把握しておくようにしましょう。
また「なぜその企業なのか」を明確にしたうえで志望動機を考えなければ、どのホテルにも通用しそうな特徴のない内容になってしまい、採用担当者にこちらの熱意をアピールしにくくなってしまいます。
まずはその企業の特徴やその企業が強みとしている建物の構造などを調べましょう。それが終わったら競合と比較してみてください。そうすれば自ずと各社ごとの特徴が明確になるはずです。
(2)建設業界の求める人物像を把握する
建設業界の仕事は一人で完結できるものではなく、多くの関係者と連携しながら仕事を進めていく必要があります。
そのためコミュニケーション能力はもちろんですが、工事を効率よく進めるために工程や進捗、安全などの管理能力も必要です。また、工事現場は常に危険と隣合わせであるため、トラブルを未然に防ぐ先読み能力も重要でしょう。
職種にもよりますが、上記に加えて自分自身が住み手の立場になって考え、お客様のニーズに沿ったものを設計できる想像力なども求められる素養であるといえます。
(3)志望動機のフレームワークを知る
情報収集や自己分析を基に伝えることが決まれば、あとは文章に起こすだけです。必ずしもオリジナルの構成にこだわる必要はなく、シンプルでわかりやすい文章構成にすることで、漏れなくこちらの魅力を伝えるのが重要です。
文章力に課題がある人は第三者にチェックしてもらうなどして、「て・に・を・は」や接続詞の使い方のほか、「です・ます」調に統一されているかなどを細かく確認しましょう。

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就活で実際に選考を通過!建設業界の志望動機・例文
ここでは就活で実際に選考を通過したESの志望動機の例文をご紹介いたします。ぜひこれらを参考に、採用担当者へ印象付けられるような志望動機を目指しましょう。
大林組の志望動機の例文
『現場事務』に携わりたいと考えています。理由は(1)様々な人と関わり合いながら、ものづくりの最前線で仕事ができること、(2)竣工した時の達成感を皆で共有できることの2点に魅力を感じたからです。
また、途上国でインフラ整備が追いついていない現状を目の当たりにした経験から、将来海外事業に携わり、国の垣根を超えて人々の生活を守りたいという目標があります。
その為にも、現場で必要な業務知識を習得し、貴社で活躍できる人間になりたいです。
周囲との信頼関係の構築が必要不可欠な施工現場において、私の強みである『多くの人を巻き込んで、チームに貢献すること』を生かし、自分から歩み寄る事で信頼関係の構築に努めていきます。
→なぜその仕事がやりたいのかについて自分の経験を踏まえた上で具体的に回答できています。
また入社後自分の強みをどのように活かせるかまでを述べることができているため、企業側も入社後の姿をイメージしやすい回答であるといえます。
参照元:unistyle/選考通過者本選考ES(大林組)
鹿島建設の志望動機の例文
私は日本のモノづくりを通して『人々の暮らしを豊かにしたい』という思いがあるからです。
この思いに至った理由は、大学1年生の春休みに行ったバックパッカーでベトナムのホーチミンの中心部で地下鉄建設事業を行う日本の建設会社に強く共感したのがきっかけです。
またこの光景を見て、日本の高い技術力で世界中の人々の生活水準を向上させ、且つ商品やサービスを通じて先進国・新興国問わず認知させていきたいと考えるようになり建設業界を志望するようになりました。
その中でも貴社を志望する理由は、貴社の掲げる「進取の精神」というスローガンに共感したからです。
私自身14年間継続したサッカー人生や半年間のカナダ留学においてどんなに困難な壁に直面しても「逆境に負けず、挑戦する」という事を大事にしてきました。
それ故、時代のニーズをどこよりも早く察知し、洋館・鉄道に始まり、ダム・超高層ビルといった前例のない事に果敢に挑戦してきた貴社の姿勢に感銘を受けました。
そんないつの時代も建築業界を牽引してきた貴社の一員となり、モノづくりを通して「安心」「安全」で快適な社会の実現に貢献したいと考えています。
→なぜその業界が良いのか、その中でもなぜ個社が良いのかが自分の過去の経験を通じて明確に書かれています。
参照元:unistyle/選考通過者本選考ES(鹿島建設)
清水建設の志望動機の例文
大成建設の志望動機例文
竹中工務店の志望動機例文
就活で建設業界の志望動機を作成する際のNGポイント
建設業界を志望している就活生の中で「モノ作りに関わる仕事がしたい」というアピールをしているという人もいると思います。もちろん、そのアピール自体は問題ありません。
しかし、世の中にはモノ作りに関わることができる仕事が多く存在するため、そのアピール内容だけでは建設業界でなくてはならない理由として成立せず、説得力に欠けてしまいます。
「モノ作りに携わりたい」という内容をアピールするのであれば、モノ作りの中でも具体的にどんなものを作りたいのか、モノ作りを通じて何を成し遂げたいのかを交えて伝えることでこちらの熱意をアピールできると良いでしょう。

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この記事を書いた人

就・転職専門ライター
さりぃ
大学時代は法学を専攻、卒業後は人材紹介企業にて約5年間就・転職専門ライターとして累計1,000本以上の記事を執筆。並行して、第二新卒層をターゲットとした就・転職支援事業のサービスサイトの管理責任者としてWebマーケティングも担当しておりました。
いわゆる「フリーター」というポジションから正社員としての働き方に切り替え、サービスサイトの責任者を任せていただけるまでになった経験を活かし、
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