新卒の面接で「短所」を質問された時の答え方とは?回答例文9選と短所一覧あり

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面接で短所を聞かれるのは、「短所との向き合い方」「入社後に活躍できるか」「自社にマッチしているか」を見極めるためです。結論から伝え、具体的なエピソードや克服に向けた努力を説明し、入社後の成長や貢献につなげてアピールすることが重要です。

本記事では、面接官が短所を聞く意図や聞かれた時の回答例などをご紹介します。

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この記事のまとめ

  • 面接官は 短所を通して「短所とどう向き合えるのか」「入社後に活躍できるか」「企業にマッチしているか」という点を確認している
  • 「社会人として欠陥があるとみなされる短所」「身体的な短所」「仕事と無関係な短所」はNG。企業が必要なスキルを短所として伝えたり、短所はないと答えたりすることもNG
  • 自己分析をしたり、家族や友人に聞いたりして短所を見つける。短所一覧を参考にするのもOK
  • 短所を回答する時は、「①結論→②具体的なエピソード→③改善策→④入社後にどう活かすか」というフレームワークに沿って回答する

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面接で企業が短所を質問する理由とは?

面接で企業が短所を質問する理由とは?

そもそも企業はなぜ長所や強みではなく、短所を聞くのでしょうか。まずはその理由を確認していきましょう。

短所との向き合い方を確認するため

短所は誰もが持っており、短所があることは決して悪いことではありません。重要なポイントは、自分自身の弱さを理解したうえで、どのように向き合っているのかということです。社会に出ると様々なトラブルや壁に当たることが想定されます。困難に立ち向かったときの向き合い方を「短所はどこか?」という質問を通して知ろうとしているのです。

入社後に活躍できる人材かどうかを判断するため

自分の欠点や課題を解決するために何をすべきかを考えることのできる人は入社後も活躍できる可能性が高いです。そのため客観的に自分自身のことを分析し、それに対してどのように考えて行動できるのかを確認することで入社後に活躍できる人材かどうかを見極めています。

 

企業の求める適性とマッチしているかを確認するため

企業が求める適性とのマッチ度合いも短所から判断することができます。「細かい作業が苦手」という短所を持った就活生がどんなに改善するための行動を述べたとしても、細かい作業を有する銀行業界やマーケティング業界では選考通過は難しいでしょう。

志望企業の求める人物像を確認しておく

  • 志望企業によって求める人物像は異なりますので、短所の使いまわしはおすすめできません。業界研究・企業研究をしっかり行い、企業の求める人物像にあった短所を用意しておくことをおすすめします。 

短所のNG例

短所のNG例

ここでは短所を答える際に避けたほうが良いものを紹介します。避けるべき短所がどんなものなのかを知り、短所を選ぶ際に活かしてみてください。

マイナスな印象を与える短所

社会人として当たり前のことができないと思われるような短所を伝えることは避けましょう。
「忘れ物が多い」「遅刻癖がある」「諦め癖がある」「すぐに逃げる癖がある」といった内容はどんなに改善策を講じていたとしてもあまり良いイメージを与えません。
社会人としての素養を疑うような短所は面接の場ではNGですので注意してください。

 

身体的な特徴に関する短所

「身長が低い」「太っている」「体が弱い」などといった身体的特徴に関する短所もNGです。 上述していますが企業は短所に対する改善策などを通して、就活生の人柄を知ろうとしているため、身体的な短所を伝えたところで何のアピールにもなりません。面接では、内面的な弱みを伝えるようにしましょう。

仕事に無関係な短所

「運動が苦手」「家事ができない」といった仕事と関係のない短所もNGです。面接官はこのような回答は求めていないですし、聞いたところでどう業績に繋がるのかも見えません。
企業が短所を聞く意図を理解したうえで回答するように意識してください。

 

企業に必要なスキルを短所として伝える

企業は短所を聞くことによって「就活生に適性があるか」という点を判断しようとしています。そのため志望業界で求められている素養がないと判断されてしまった場合、選考通過は厳しいです。 志望業界の仕事内容をしっかりと理解したうえで、その仕事に求められる素養は何かを考えてマイナスにならない短所を選びましょう。

短所はありません

自分自身のことを良く魅せようとして「短所はありません」と回答している就活生もいますが、これもNGです。
前述の通り、面接官は短所に対する回答から人柄や素質を見極めています。また短所がないということは自己分析ができていない証拠です。本来、どんな人にも短所はありますので短所があることは恥ずかしいことではありません。
まずは面接官が何を知りたいのかという意図をしっかり理解したうえで適切な回答をするように心掛けましょう。

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面接で使える短所の見つけ方

面接で使える短所の見つけ方

自分の短所をどのように見つければ良いか分からないという方は下記の方法を試してみてください。

自己分析をする

もっともオーソドックスな方法ですが、まずは自己分析を行うことをおすすめします。自己分析では、生まれた時から今までの人生を振り返り、過去の出来事に対してどのような行動を取ったか、何を感じたかを思い出すことから始めていきます。この中で、就活生自身の苦手なこと、嫌いなこと、克服したことなどが見つかるはずです。
たとえば「人前で話すのが苦手だった」と感じた場合、「緊張しやすい」「控えめ」といった点が短所となるでしょう。

 

家族や友人に聞く

家族や友人など、就活生のことをよく知っている人に聞いてみると自分では気付かなかった短所が見つかることもあります。
この時、なぜそう思うのか、どのような行動でそう感じたのかという点までしっかり確認してください。面接では深堀り質問をされることも多いため、具体的な理由が非常に重要となります。耳の痛い話を聞くことになるかもしれませんが、自分一人で考えるよりも簡単に短所を見つけ、分析することができるため効率的です。

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【面接で使える!】短所の言い換え一覧表

ここでは、面接で伝えるべき短所がわからないという人に向けて、短所と長所の言い換え例を紹介します。短所を考えるのが難しい場合は、長所から考えてみるのもおすすめです。

短所 長所
周りが見えない 集中力がある
大雑把 おおらか
鈍感 細かいことは気にしない・マイペース
行き当たりばったり 行動力がある
負けず嫌い 向上心がある
おせっかい 洞察力がある
計画性がない 柔軟に対応できる
心配性 責任感がある
細かいことに執着する 集中力がある
効率が悪い 1つのことに対するこだわりを持っている
1人で考え込む 思慮深い
頑固 意志が固い・芯がある
融通が利かない 真面目
優柔不断 臨機応変に対応できる
話下手 聞き上手
緊張しやすい 一生懸命に取り組む姿勢がある
流されやすい 臨機応変に対応できる
周りに気を遣いすぎる 洞察力がある・配慮ができる
単純 素直・純粋
理屈っぽい ロジカル思考
動き出しが遅い 慎重である
せっかち てきぱきと行動できる
飽きっぽい 流行に敏感である
先走ってしまう 行動力がある
なんでも1人で抱えてしまう 責任感が強い

考えすぎて落ち込まない!

  • 短所は自分自身のできないことを探す作業だと考えがちです。そのため、短所を探す中で、これも自分の短所だ、自分はなんてできないやつなんだなどと落ち込まないでください。面接で伝える短所は「短所だったけど克服した点」や「短所だけどうまく乗り切ろうとしている点」ですので、落ち込むほどの短所を見つけるのではなく、前向きな短所を見つけるように意識してみてください。

面接での短所の答え方

ここでは、短所を答える場合のフレームワークをご紹介します。短所が見つかったら、下記のフレームワークに沿って話したい内容を整理してみましょう。

①結論
自分の短所が何かを(削除ひと)一言で簡潔に述べます。

②エピソード
なぜそれが自分の短所だと思うのかを過去の経験などのエピソードを交え、具体的に話します。

③改善方法
自分の短所に対して、改善するためにどのような行動を起こした(起こしている)のかについて伝えます。数字などを用いてアピールすると具体性が出て説得力が増します。

④入社後
短所を改善するために行ってきた努力や経験を通して、入社後どのように活躍できるのかを述べます。

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面接で短所を聞かれた場合の回答例9選

ここでは短所を聞かれた場合の回答例をご紹介していきます。どのように答えたら良いか悩んでいる就活生はぜひ参考にしてみてください。

1.心配性

①私の短所は心配性なところです。

②いつも何かと不安になっており、他の人以上に確認や準備をするため、スピードが遅くなってしまいます。先輩にこの話をしたところ自分に自信がないから不安になってしまうのだといわれました。

③私には少しの勇気と自信が足りていないことに気付かされ、何かをやり遂げることができたら自分に自信をもつことができるのではないかと思い、今までやったことのないマラソンにチャレンジするため現在トレーニングをしています。

④業務には正確性も重要だと思いますので、心配性な点を活かしながらも、スピード感を持って対応するために、自分に自信を持つための努力をおこなっていきたいと考えています。

2.優柔不断

①私の短所は優柔不断なところです。

②何か物事を決断する時に、あれこれ迷ってしまい、時間がかかってしまう傾向があり、友人からも指摘されることが多いです。原因は、一人で考え込みすぎてしまうこと、周囲の人からの意見も柔軟に取り入れた最適な決断をしようと意気込んでしまうことにあると感じています。

③優柔不断な点の克服を目指し2つのことに取り組んでいます。1つめは、物事を考えるときには、優先すべきポイントと軸を明確に定めてから考えること。2つめは、決断力を磨く書籍を定期的に読むことです。

④業務においても様々な場面で決断が必要な状況が出てくるかと思います。今後も自己研鑽を怠らず、軸やポイントを定め即断できるように成長していきたいと考えています。

3.マイペース

①私の欠点はマイペースなところです。

②留学先の授業で、チームでプレゼンテーションを行う機会があり、自分の担当箇所の作成を一人で計画立てて進めていましたが、他のチームメンバーからペースが合っていないと指摘されてしまいました。

③この経験から、チームで物事を進める際には自分のペースに納得して進めるだけではなく、チーム内でコミュニケーションをとらなければ迷惑をかけてしまうことを学びました。現在は、自分の計画やこだわりたいポイントを共有し意見をまとめたうえで作業をすることを心掛けています。

④入社後もチームで活動することもあるかと思いますが、その際にも自分一人で進めるのではなく、相手の状況を確認したうえで協力して進めていきたいと考えています。

4.せっかち

①私の短所はせっかちなところです。

②新たな挑戦の機会を見つけ次第、すぐに行動してしまうため、準備不足で失敗してしまうことや行動後の振り返りが不十分になることがあります。具体的には、明日は晴れているから登山に行こうと思い立ち、即準備をし明朝から登り始めるのですが、標高が高いと頂上が寒いことを忘れていて防寒着がなく困ってしまったといった具合です。

③この短所を克服するために、突発的に行動するのではなく、1日空けてシンキングタイムを作り、必要なものや予定を一度紙に洗い出し万全の準備が整い次第行動に移すように心掛けています。

④業務においても、行動する前に準備を確認する習慣を身につけ、万全の体制で臨めるように行動していきたいと考えています。

5.緊張しやすい

①私の短所は緊張しやすい点です。

②ゼミのディベート活動で、いつも緊張して声が震え伝えたいことを伝えきれずに終わってしまうことが多々ありました。

③なんとか克服するために、準備を十分に行い、自宅で伝えたいことを話す練習をし、本番に自信のある状態で臨むための対策を行いました。その結果、準備が万全な時は伝え忘れを防ぐことができることが分かりました。
今までは、多くの人の前で話す場などは避けていたのですが、様々な場面で経験を積み克服していきたいと考えます。

④入社後も顧客の前や社員の前で自信を持って話をするために克服に向けて努力を重ねていきます。

6.人見知り

①私の短所は、人見知りをしてしまうことです。

③学生時代の初めてのアルバイト先が焼き肉店で、初出勤の日に人見知りをしてしまい、分からないことを自分から聞くことができませんでした。その結果、無駄に時間を費やしてしまいアルバイトのメンバーに迷惑をかけてしまいました。

③この経験から現在は、自分で頑張って分からないことがあったらすぐにメンバーに聞くようにしています。また、人見知りを改善するためにアルバイトの新人や、サークルの新入生たちに自分から声をかけるよう心掛けています。このような取り組みの結果、以前よりも初対面の人と打ち解けるスピードが早くなったと感じています。

④入社後もチームのメンバーとプロジェクトを円滑に進めるために自分からコミュニケーションをとっていけるよう努力していきます。

7.頑固

①私の短所は、頑固なところです。

②自分が体験していないことについては、他社の情報を簡単に認めようとしないことがあります。そのために、友人からはあなたに話しても理解してもらえないから・・・と会話を拒まれる悲しい出来事もありました。

③もっと人の意見を聞き入れる努力が必要だと感じていた最中に、海外留学が決まりそこで多様な価値観に触れ相手を受容することの大切さを学びました。現在は、友人の話を聞く際は否定をせずに、まずは一旦聞き入れる習慣がつき、友人との会話が弾むようになったと感じています。

④入社後も多くの人とコミュニケーションを取る機会があると思いますが、否定をするのではなく、まずは聞き入れることを意識していきたいと考えています。

8.慎重

①私は慎重に物事を検討してから行動に移すタイプで、取り掛かりが遅くなるという短所があります。

②私の所属する学校では大学2年の冬に志望するゼミを決めるために試験を受けます。色々考えすぎて試験勉強に取り掛かる準備が遅れ、一次募集では落選してしまいました。その後、早急に対策を取り、希望のゼミに合格したのですが、もっと早く試験対策をしておけばという苦い経験となりました。

③この経験を得て、今では何か物事を行うときには、優先順位を立ててスケジュールを引き、慌てずに対応できるようコントロールすることを心掛けています。

④入社後も慎重に物事を検討することは大切だとは思うのですが、決められた納期の中で実行できるように計画を立てて取り組んでいきたいと考えています。

9.計画性がない

①私の短所は、計画性がないことです。

②大学の課題などを後回しにしてしまい、苦労することが多くありました。

③この状況を改善するために、語学の授業で自分の短所と向き合ってみようと考え、毎回の課題をその日のうちに終わらせ、次の授業までに復習するというローテーションを実践しようと試みました。結果として授業期間中の全週で継続でき、自分の目標としていた成績評価を得ることができました。この経験から、計画性を持ってやるべきことを細分化し短期目標の達成を繰り返すことの大切さを学びました。

④入社後も、日々の短期目標を達成し続け、最終的な目標を達成し事業に貢献していきたいと考えています。

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この記事を書いた人

就活ライター

元中途求人広告アドバイザー
こばさん

不動産会社での営業経験を経て、中途求人広告アドバイザーに転身。これまでに中小・ベンチャー企業を中心に100社以上の中途採用をご支援してきました。現在は3人の子供たちの子育てとキャリアの両立に奮闘中です。
自身の経験を活かし、転職・就職活動に役立つ情報だけでなく、働く女性のキャリアライフを充実させるコンテンツやFP2級の資格も保有しているので働くうえで役立つマネー情報をお届けしていきます。

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