面接で就活生の「最近読んだ本は?」と聞かれた場合の答え方【回答例6選】

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面接で聞かれる質問の中には事前準備が必要な内容もあります。「最近読んだ本は?」という質問もその一つでしょう。

本記事では、面接官が就活生の「最近読んだ本」を聞く理由やその答え方と例文をご紹介しています。

就活生におすすめの本もジャンル別に紹介していますのでぜひ参考にしてみてください。

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この記事のまとめ

  • 面接官が「最近読んだ本」を聞く理由は「学習意欲」「向上心」「読書習慣」「要約能力」を確認するため
  • 選ぶ題材は、ビジネス書・啓発本・トレンド作品・ベストセラー作品・過去の偉人著書作品などがおすすめ。小説でもOK
  • 「実際に読んだことのない本について話す」「漫画・雑誌を題材にする」ことは避ける
  • 「本は読まない」と回答することもNG

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面接で就活生の「最近読んだ本は?」と聞く理由

面接で就活生の「最近読んだ本は?」と聞く理由

そもそもなぜ企業は面接で就活生の「最近読んだ本」について質問するのでしょうか。まずはその理由についてお伝えしていきます。

CHECK!

本来は「最近読んだ本」という質問はNG

『厚生労働省「公正な採用選考の基本」』によると本来自由であるべき事項(思想・信条にかかわること)の把握については採用選考時に配慮すべき事項と記されており、就職差別に繋がる事例に抵触する可能性があるため、「最近読んだ本」という質問はしないほうが良いです。しかし、この事項を知らずに質問をする面接官も多いため、本記事では対策方法をご紹介しています。

学習意欲や向上心があるかを確認するため

学習意欲や向上心がある就活生を採用したいと考えている企業は多いです。そのため、最近読んだ本という質問を通して、本からどのような学びを得てどのように仕事に活かしたいと考えているかを確認し、就活生の学習意欲や向上心を判断しようとしています。

読書習慣があるかを確認するため

読書習慣のある人は幅広い知識を持っている可能性が高いです。業界業種問わず世の中に関する幅広い知識がある人物は重宝されるため、面接官は読書習慣のある就活生を採用したいと考えています。
近年は膨大に溢れるネット情報やSNS情報ばかりを収集する傾向にありますが、信憑性のある情報を手に入れ仕事に活かすためには、書籍は必要不可欠です。
最近読んだ本という質問を通して、就活生の読書習慣があるのか、書籍から情報収集をしようとする習慣があるのかといった点を見極めようとしています。

論点を要約し分かりやすく説明する能力があるか

最近読んだ本を説明するためには、面接官に分かりやすく本の話を要約し、そこから自分が学んだ点を説明する必要があります。仕事においても要点を分かりやすく説明する能力は求められますので、この質問を通して、簡潔に分かりやすく説明する能力の有無を確認しています。

就活生の人柄を知るため

最近読んだ本で選ぶ題材によって就活生の性格や傾向を判断する手がかりを求めているケースもあります。 たとえば、自己啓発本であれば自己研鑽をする人、トレンド本であれば流行のキャッチアップ力の高い人、自分の専攻している学問に関する本であれば専門分野に対する成長意欲のある人といった具合に就活生の興味関心分野を知ることで就活生の人柄を知る手がかりを得ることができます。

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「最近読んだ本」の回答に使える就活生におすすめの本

「最近読んだ本」の回答に使える本

ここでは就活生におすすめの本をご紹介していきます。ジャンル別に紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

ビジネス書・啓発本

ビジネス書は仕事への意欲を感じさせるため面接で取り上げる題材として好印象を残すことができます。 志望企業の業界や業種で活かせるビジネス書を選ぶと志望度の高さをアピールすることもできるでしょう。

『入社一年目の教科書』著者:岩瀬大輔
『1分で話せ 世界のトップが絶賛した大事なことだけシンプルに伝える技術』著者:伊藤洋一
『超一流の雑談力』著者:安田正
『1%の努力』著者:ひろゆき
『七つの習慣』著者:スティーブン・R・コヴィー博士
『夢をかなえるゾウ』著者:水野敬也

トレンドの本

トレンド本を選んだ場合、トレンドに敏感であり情報収集力が高いという印象を与えることができます。 トレンド本といってもビジネス書や小説など様々なジャンルがあります。あまり本を読まない就活生は、本屋大賞作品など書店で話題になっている本を選んでも良いでしょう。小説はビジネス書に比べると読みやすいという利点もあります。ただし、面接では「本から得た学び」を伝える必要があるということを意識して読んでみてください。

■2023年本屋大賞作品
『汝、星のごとく』著者:凪良ゆう
■2023年芥川賞
『ハンチバック』著者:市川沙央
■2023年直木賞
『極楽征夷大将軍』著者:垣根 涼介
『木挽町のあだ討ち』著者:永井 紗耶子
■2023年ビジネス書グランプリ作品
『佐久間宣行のずるい仕事術』著者:佐久間宣行

ベストセラー作品

長年多くの人に愛されているベストセラー作品は多くの人が読んでいる作品だけあり、学びを見つけやすく仕事にも活かせることが多いです。

『嫌われる勇気/』著者:岸見一郎・古賀史健
『チーズはどこへ消えた』著者:スペンサージョンソン
『窓ぎわのトットちゃん』著者:黒柳徹子
『五体不満足』著者:乙武洋匡

過去の偉人著書作品

松下幸之助「道をひらく」や福沢諭吉「学問のすすめ」といった偉人著書の作品を選ぶことも良いでしょう。経営者にも偉人著書作品をバイブルにしている方は多いです。その他にも過去の偉人の伝記書籍、司馬遼太郎の歴史小説なども時代描写は変われど活かせることも多く学びを得やすいです。

『道をひらく』著者:松下幸之助
『学問のすゝめ』著者:/福沢諭吉
『論語』著者:孔子
『海賊と呼ばれた男』著者:百田尚樹

小説

小説はジャンルが幅広いため選ぶ題材からも就活生の個性や人柄をアピールすることができます。ビジネス書が読みにくい場合には無理にビジネス書を読む必要はありませんので自分好みの小説を選んでも良いでしょう。
ただし、最近読んだ本という質問を通して学習意欲も確認していますので、小説を読む際には、入社後に活かせる学びがあるかという点も確認しながら読み進めてください。

漫画や雑誌は避ける

  • 漫画や雑誌から学べることは非常に多いですが、面接の場で選ぶ題材としては不向きです。「最近読んだ本」を通して読書習慣や学習意欲について確認しています。ビジネスにおける疑問点を解消するためには本からしか得られない情報も多いため、漫画や雑誌を選択することはおすすめできません。

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就活生の「最近読んだ本」の答え方

就活生の「最近読んだ本」の答え方

ここでは、「最近読んだ本」の答え方についてご紹介していきます。 以下のフレームワークに沿って答えると良いでしょう。

STEP1. 本のタイトル・著書名・選んだ理由

まずは、実際に読んだ本のタイトルと著者名を回答します。なぜこの本を読もうと思ったのかというきっかけについても伝えられるとなお良いです。

STEP2. 本の概要を説明する

次に、本の概要について説明します。
ビジネス書であればどういったテーマについて書かれた本なのか、小説であればあらすじを簡潔に説明します。面接官は本の概要ではなく、本から得た学びについて最も知りたいため、概要はなるべく簡潔に分かりやすく伝えるように心掛けましょう。

STEP3. 本から得た学びを述べる

本を通して就活生自身が学んだことを説明します。実際に実生活で活かしていることがあればそれも述べます。

本文の言葉を引用する

  • 学びを伝える際には、本文にあった言葉などを引用するとより説得力が増します。そのためにも本を読む際には、印象に残った箇所や心に響いた言葉などにマーカーを引く、付箋を貼っておくと本を読み終えた後に振り返りやすくなります。

STEP4 入社後にどう活かすか

本から得た学びを入社後どのように仕事に活かすかについて具体的に説明します。

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面接で「最近読んだ本」と聞かれた場合の回答例6選

ここでは最近読んだ本に関する回答例文をジャンル別にご紹介していきます。回答方法が分からないという就活生はぜひ参考にしてみてください。

【ジャンル別回答例】
ビジネス書
経営書
自己啓発書
歴史書
小説

ビジネス書

■『鬼速PDCA』著者:冨田和成

私が最近読んだ本は、冨田和成さん著の『鬼速PDCA』です。PDCAを回すことは何事においても必要なスキルであり効率的なPDCAの回し方を知りたいと思い本書を読み始めました。

著書名の通りPDCAを鬼速で回すための方法論とその効果について記載されている本です。

本書を通じてPDCAの中でも特にAの「実行」のフェーズを大切にすることで、仕事の速度が上がり、やれることが増えるということを学びました。

私は何か行動する前に慎重に考えすぎてしまう性格なので、すぐ次のステップに取り掛かれるようアクションを意識して仕事に向き合いたいと考えています。

経営書

■『ビジョナリー・カンパニー』著者:ジム・コリンズ

私が最近読んだ本は、ジム・コリンズの『ビジョナリー・カンパニー』です。会社に所属するためには、経営についても学ぶ必要があると感じ名著であるこちらの本を読み始めました。

ご存じの通り、本書は偉大な会社を築くために必要なたった一つのこととは何かを複数の企業例をもとに分かりやすく解説している本です。

企業を取り巻く状況が変わっても、基本理念や信念を曲げずに進む企業の在り方に心を打たれました。この本の中で紹介されているウォルト・ディズニーは、財政難に陥っても細部にこだわりを持つという基本理念は決して捨てませんでした。目新しいアイデアがなくとも、基本理念を達成することできっと偉大な業績を残せると感じています。

私は継続して何かをやり遂げることが得意なので、仕事にもこの力を生かし、企業のビジョンを守りながら努力を重ね続け、御社に貢献していきたいと感じています。

自己啓発書

■『仕事が速いのにミスしない人は、何をしているのか?』著者:飯野謙次

私が最近読んだ本は、飯野謙次さん著の『仕事が速いのにミスしない人は、何をしているのか?』です。アルバイト先で効率良く仕事を進める必要性を感じており、早く正確に物事を進める方法が知りたくてこの本を読み始めました。

本書から「ミスを減らすように努力するよりも、ミスを防ぐ仕組みを整える」ことが重要であることを学びました。確かにミスをしない仕組みさえ作ってしまえば効率的ですし、実際私が作業が遅い理由もミスをしないようにと丁寧になりすぎてしまうことが要因だったためこの発想には目から鱗でした。 現在は社員さんと相談しながら仕組化を検討しています。

御社へ入社した際にも、仕組みで解決できる課題があれば仕組化し、ミスなく効率的に仕事をしていきたいです。

■『夢をかなえるゾウ』著者:水野敬也

私が最近読んだ本は、水野敬也さん著の『夢をかなえるゾウ』です。テレビドラマやアニメ化されていることから興味が湧き読み始めました。

何かを変えたいと思いながらも変えられずにいる主人公が像の神様から出される課題を通して夢を叶えるために必要な教訓を学んでいくというストーリーです。

数々の教訓の中で「やらずに後悔していることを今日から始める」というセリフに共感しました。私自身もいつかやりたいと思いながら先延ばしにしていることが多くあることに気づかされ、この言葉を目にしてからすぐに行動に移そうと意識が変化しました。こうすることで時間に余裕ができ、「これもやってみよう」と他のことに挑戦する時間ができました。

入社後もやるべきことに対してすぐに行動することを意識して業務に取り組んでいきたいです。

歴史書

■『一度読んだら絶対に忘れない日本の教科書』著者:山﨑圭一

私が最近読んだ本は、山﨑圭一さん著書の『一度読んだら絶対に忘れない日本史の教科書』です。留学先で日本の歴史についてうまく説明できなかったことから学び直しをするために読み始めました。

この本は日本の歴史書ではありますが、年号が一切登場せず、古代から現代まで小説のようなストーリーで記されている点が特徴です。

学生時代には暗記中心で気付かなかったのですが、歴史はストーリーであり、点ではなく線で繋がっていること、現代の社会構造は過去の出来事の延長線上にあるということに気付かされました。

入社後も、ひとつひとつの業務を点で捉えるのではなく、すべての業務は線で繋がっていることを理解し、目的と未来を意識して取り組みたいと思います。

小説

■『老人と海』著者:アーネスト・ヘミングウェイ

私が最近読んだ本は、アーネスト・ヘミングウェイの『老人と海』です。

かつては腕利きの漁師だった老人が漁を通じて自然と戦うというお話です。

どんな逆境に対しもめげずに立ち向かう主人公の姿から、今の状況を受け止めつつ前向きに取り組む姿勢の大切さを学びました。主人公のセリフは心に響くものが多いのですが、最も心に響いた言葉は「人間は負けるようには造られていないんだ」というものです。 

入社後も数々の困難が待ち受けているかと思います。その時には先ほどの主人公の言葉を思い出し、諦めずに行動し続け結果を残したいと考えています。

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就活生の「最近読んだ本」に対するNG回答

就活生の「最近読んだ本」に対するNG回答

ここでは「最近読んだ本」を質問された場合に避けたほうが良い例をご紹介します。

実際に読んでいない本について話す

実際に読んでいない本について回答するのは避けましょう。
深堀り質問をされた場合に回答できないと面接官からは嘘をついているとみなされてしまい、悪い印象を与えかねません。
最近読んだ本がないと困っている就活生は、過去に自分が読んだ本を見返すなどして、面接官からの信用を失うことのないように対策を取りましょう。

「本は読まない」と回答する

読書習慣がなくても正直に答えることはやめましょう。「本を読まない」という回答は就活生就活生自身に学習習慣はなく、入社後も向上意欲はありませんといっているのと同意義です。
また、話題も膨らまないためコミュニケーション能力の低い人だと思われてしまう可能性もあります。 就活の際には、何冊かピックアップをし準備をしておくことをおすすめします。

CHECK!

面接前日!すぐに実践できる対処法

明日が面接にもかかわらず読書をしていなくて焦っている就活生もいると思います。そこで今からでもできる準備方法をお伝えします。

1. 短編小説を読む
30分~1時間程度で読める短編小説もあります。中学・高校時代の教科書に掲載されているような文学作品などを読み直してみると良いでしょう。

2. 過去に読んだ本を読み返す
以前読んだ本であれば本の要点と学びを振り返りながら飛ばし読みも可能などで時間がなくても対処できます。

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この記事を書いた人

就・転職ライター

元中途求人広告アドバイザー
こばさん

不動産会社での営業経験を経て、中途求人広告アドバイザーに転身。これまでに中小・ベンチャー企業を中心に100社以上の中途採用をご支援してきました。現在は3人の子供たちの子育てとキャリアの両立に奮闘中です。
自身の経験を活かし、転職・就職活動に役立つ情報だけでなく、働く女性のキャリアライフを充実させるコンテンツやFP2級の資格も保有しているので働くうえで役立つマネー情報をお届けしていきます。

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